大学入試の国語・小論文
  に関するワンポイント・アドバイス
めざせ!『古文の★』
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満点を取れなかった人も、「古文の基礎」「古文のツボ」を読んで、再挑戦、満点を取っていってくださいね。


試験範囲は「古文の基礎」「古文のツボ」


→→→ 「古文の基礎」「古文のツボ」 目次

キミはいくつできるかな?
めざせ!古文の五つ星!!

レベルは早稲田大学合格、センター試験九割レベル。
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ブログ、ホームページにはり付けて、お友達に自慢しちゃおう!

受験生のためのテストですので、
くれぐれもそのスジの方は満点をおとりにならないよう、
よろしくお願いいたします。

テストの表示は毎週シャッフルしていきます。



大学受験 めざせ!『古文の星』九

大学受験 めざせ!『古文の星』八

大学受験 めざせ!『古文の星』七

大学受験 めざせ!『古文の星』六

大学受験 めざせ!『古文の星』五

大学受験 めざせ!『古文の星』四

大学受験 めざせ!『古文の星』三

大学受験 めざせ!『古文の星』二

大学受験 めざせ!『古文の星』一


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12月に東京都内に教室をお借りして、冬期講習を開講いたします。
講義内容は、
・2-way method 現代文講義(現代文添削付き)
・3時間で解決!実戦古典文法
・小論文のツボ!
を予定しております。
受講生の要望に応じて講義内容を決めますので、
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お問い合わせ→→→お問い合わせフォーム


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【2010/01/01 00:00】 | 古文小テスト『古文の星』 | トラックバック(0) | コメント(2)
センター国語徹底研究!! 其の十六
〈 古文・2008年・本試験 〉

目指せ! センター国語9割!!

・類推(抑揚)構文

・説話の話型

「センター国語徹底研究!!」再開します。
ガンガン、やっていきます。

2008年、ずいぶんとカンタン、でも、それぐらいでいいと思います。よその教科が平均点6割なら、国語の平均は8割ぐらいでよいと思います。だって「日本人」が国語の試験を受けるわけですから、そもそも英語の平均と並ぶ必要はない。これが添削担当者の考えです。そこでムキになるから、2009年古文の「序詞」の問題みたいなことになってしまうのです。

全体として、漢文の不思議バナシ「白話小説」とか、古文の説話のスタイル。面白おかしいハナシがきて、最後に筆者の評釈、ノーガキがくる、というもの。読みやすいですね。

問1.
(ア)重要単語「優なり(優雅だ・上品だ)」「やさし(優美だ・上品だ)」の問題。
(イ)おなじく「けしからず(とんでもない)」の問題。
(ウ)おなじく「ねんごろなり(誠実、丁寧な様子)」の問題。
いずれも古文単語集200語レベルです。

問2.
a.「定まる」四段活用。四段の已然に「ら・り・る・れ」は完了「り」にキマリ。

b.体言・連体形に「にや。」「にか。」は断定「なり」の連用形「に」にキマリ。って、センターよく出してますね。「にや(か)あらむ。」(〜であろうか。)、断定の疑問の表現です。現代語でも「〜だろうか。」という断定の疑問、よく使うでしょ?だから「あらむ」を省略してもわかるでしょ、という表現。

c.これも文法お約束、決めつけるのはマズイけど「し+名詞」で傍線引かれたら、過去「き」連体形でしょう。過去の「き」は活用が問われる助動詞。虫食い問題、係助詞受けて、「適当に活用させて補いなさい」なんて問題によくなります。ちなみに「カ変・サ変」には特殊な接続をするので要注意!
→→→古文の基礎 其の五十五

問3.
(1)
センターの小説によくある問題ですね。というか、傍線部「悔い愧ぢて」そのまんまの訳だと思うんですけど…。

問4.
文脈がカンタンだから、問題もカンタン。
とはいえ、重要な設問ですね。
常々、現代文・古文・漢文を別々にとらえるのは非効率的だ、と書いてきましたが、この問題なんか、典型ですね。古文で言えば「だに」の類推、漢文で言えば「況や」の抑揚、これらの表現は、意味を丸暗記してもしょうがない。「構文の機能」そのものが問われるのだ、と口をすっぱくして言ってきました。このような虫食い問題をやってみるとよくわかるでしょ?

【古文の類推構文】
<程度の軽いもの>だに(すら)〜、まして<程度の重いもの>〜。
(<程度の軽いもの>でさえ〜、ましてや<程度の重いもの>はなおさらだ。)


→→→古文の基礎 其の六十九

【漢文の抑揚構文】
A<程度の軽いもの>且B、況C<程度の重いもの>。
Aスラ且(か)ツB、況(いはん)ヤCヲヤ。
(AでさえBなのだから、ましてCにおいてはなおさらだ)


→→→漢文のツボ 其の九

と、同じ構文でしょ?「程度の軽いもの」を言えば、当然、「程度が重いもの」は自然に「類推」できるでしょ?ということ。で、「程度の重いもの」が省略されて、省略内容を問う。配点が高いです。
「程度の軽いもの」を「抑える」、「程度の重いもの」を「揚げる」、よって「抑揚」なのです。
いずれにしても、「程度の重いもの」を強調する、「強調表現」、だから、説話だろうが、物語だろうが、あるいは漢文だろうが、ストーリーがいちばん盛り上がったところで出てくる表現、で、高配点の問題になっていく。虫食い問題でしたが、今回の問題が典型でしょ?
傍線部の位置、よ〜く見てくださいね。
副詞は「況や」を使って、漢文の「抑揚」っぽい表現になっていますが、古文「だに」で同じ表現してみましょうか。

「ああ、この女房、死して(だに)婦道を忘れず、舅姑に孝行を尽くして夫を待つ。(まして)その生ける時は知りぬべし。」

「婦道を忘れず、舅姑に孝行を尽くす」という点で、「死んでから」は「程度が軽い」、実践しようとしても、何しろ肉体がありませんからね。できない。そこから類推すれば、「生きている時」にどれほど夫と親につくしたか(程度が重い)は必然的に「類推」できる、というわけ。
(2)
正解2の選択肢、よーく見て。「感銘を受け、心から称賛」って、ホラ、「感動の頂点で用いられる表現」って言ったでしょ?

問5.
赤本にあるとおり、「ケチケチ」けちをつけて消去法でしょうね。

問6.
珍しく文学史の問題。ここで注意してほしいのは、「説話」の話型。

事件→教訓(今回は筆者の感動)

面白おかしいハナシ、不思議な事件、で、最後にお説教、「説教する話」だから「説話」なのです。漢文にもよくあるパターン。
で、最後の「教訓」というか、「まとめ」の部分が問題になる。今回はそれが「類推(抑揚)」の構文で強調されていたわけです。
このテの話型、国立二次試験などで、
「筆者の主張は何か?」
といった要約系の記述問題になったら、要約するべきネタは本文末にありますよ。
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【2009/11/24 12:54】 | センター国語徹底研究!! | トラックバック(0) | コメント(0)
しり上がり通信 其の八十五
〈 添削担当者 営業の旅から帰る! 〉

九月から首都圏の高校を中心にフットプリンツの講座の営業にまわってきました。
いろいろな公立、私立、また他教科の先生方のご意見をうかがうことができ、とても有意義な旅でした。

某都立高校の数学の先生から、理系の小論文もきちんとフォローすべし、とのお叱りを受け、添削担当者、ひたすら恐縮。
でも、そのようなお叱りを受けることが、また、うれしくもありました。
「うちの生徒に紹介する以上は…」
との前提に立ってご指導いただいているわけですから。
ベテランの先生の「おもいやり」、しみじみ感じたのでした。

添削さん


某私立女子高校の女性の世界史の先生。
添削担当者の直接の教え子ではありませんが、わたくしがかつて教えていた、お茶の水ゼミナールの卒業生の先生でした。
営業に長居は禁物。10分程度で切り上げるのがルールなのですが、その先生、かつて某大手さんの添削を熱心に受けていたこともあり、わたくしがもっていってお見せしたフットプリンツの卒業生たちの添削答案を熱心に見てくださいました。
で、いろいろ質問などしていただいて、
気がついたら、あっという間に1時間以上たっていました。
「長尻(ながっちり)」は江戸っ子の恥!
さりなが、とても充実したひと時でした。
帰りぎわ、その先生が添削答案をわたくしに返しながら、
「コレ、先生の『たからもの』ですね…」
といってくださった。
いかにも。
フットプリンツの「たからもの」。
受講生と添削担当者の「知と汗と涙」のフットプリンツ(あしあと)なのです。
思わず、ほろっと泣けたのでありました。
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【2009/11/18 18:36】 | しり上がり通信 | トラックバック(0) | コメント(0)
しり上がり通信 其の百十九
添削担当者、しばらく営業の旅に出ておりました。
またあらためて「めざせ!センター国語9割!」研究していきます。

さて、
最近、茂木健一郎先生のブログにおじゃましているのですが、
藤原定家について、茂木先生、このようなご意見を述べておられました。


国際会館横の池。

陽光を浴びて、ふらふらと歩いていると、
人生において大切なことは、
池のあぶくのようなものだなと
体感した。

移ろうものの中にこそ真実がある。
定家の趣意はそこにしかない。




ホラ、

古文の世界=「うつろひ」の美

って、さんざん講義してきましたね?
センター古文の要点でもあります。
俊成、定家、西行、
わたくしのアイドルですからね。
ここ一月、あちらこちらにおじゃまして営業活動、
気分は勧進聖(かんじんひじり)、西行でしたね。
今日は横浜、明日は千葉よ…
とさすらったのです。
はるか昔、
わたくしが県立高校の教員だった時、
教務の時間割係で、新米のくせに(新米だから?)時間割を組んでおりましたが、
あの、
高総体とかあって、時間割がガラガラ動くと、
いつも涙目になって時間割黒板ペタペタいじっていたものです。
今はもうコンピュータになったのだろうと思いきや、
昔なつかしい、あの黒板がおいてある学校もある。
わたくしが西行なら、そこで一首、和歌を詠みたいところでした。

時間と空間が「うつろへ」ば、人の心も「うつろふ」のでした。
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【2009/10/19 01:22】 | しり上がり通信 | トラックバック(0) | コメント(0)
センター国語徹底研究!! 其の十五
〈 古文・2009年・本試験 〉

目指せ! センター国語9割!!

・「多項」の読解

・「和歌」の文脈

やはり、センターの古文の典型的文脈でした。
単純な「男女の恋」、登場人物二人、という文脈はキライ!
「三人以上」の多項で展開して、人物関係をテキトーに並べかえて選択肢を作りたいのです。

【人物関係図式】

兵部卿宮(主人)←常盤(随身)
        ↓恋
兵衛佐(兄)−姫君(妹)←女房

と、そこに「実母」「まま母」がからみつつ展開、ハナシは単純ですが、人物関係が複雑なので、読解をすすめながら、上のようにカンタンな図式を書きましょう。どうせ後でコンガラガッタ選択肢になるんだから。
「話型」としては、『落窪物語』にそっくりですね。

「男が女にアプローチ」という文脈。
まずは「男が女に歌を詠みかける」からスタート、
とココまでは「恋物語」の話型なのですが、フツー、女は返歌を詠みます。
「スキ」「キライ」関係なし、「歌は詠みかけられたら、返歌をかえす」のが礼儀です。
そこで、センター試験は「和歌の贈答」を問う、というのが定型。
ところが、A、B、Cと、これでもか、これでもかと男が歌をたたみ掛けるというのは、フツーはありえんです。ちょっと例外的文脈。
人物が複雑なだけに、リード文、「注」を丁寧にたどるようにしてください。
反対にいえば、このテの「人物関係複雑」(多項)の文脈は、人物関係さえおさえてしまえば、設問がかなりラクになるはずです。

赤本以外の重要表現、見ておきましょう。

【重要表現】
「取りだに入れさせ給へ」
副助詞「だに」は最重要。まずは「類推の構文」しっかり機能をおさえましょう。
本文のように、「希望・意志・仮定条件・命令」が下にきたら、「最小限の条件」。
・最小限のもの<だに>〜命令。
<せめて>最小限のもの<だけでも>〜しろ。)

「さてこそあら
会話文、手紙文で、相手の動作について「こそ〜め(「む」已然形)」と用いられたら、適当です。
・「こそ(相手の動作)め」…会話文、手紙文
適当・勧誘(〜のがよい。〜したらどうだ。)
本文はなかば慣用句、「そのままにしておくのがよい」、うっちゃっとけ、みたいな表現です。よく口語訳問われますし、東大の二次試験とか、国立の記述でききたいところ。


問1.
(ア)希望、願望の終助詞は出るよ!
「ばや」「てしがな」「にしがな」「がな」「もがな」「未然形+なむ」はセットでおぼえよう。
→→→ 古文の基礎 其の七十二

(イ)最重要単語「にほひ」の訳ね。お約束です。プラス「なべてならず」の訳。「200語レベルの古文単語集」の問題ですよ。

(ウ)「思ひ寄る(心惹かれる)」の複合動詞の訳。「思ふ」尊敬→「思す」さらに敬意を強めて「思し召す」です。このテの表現、「最高敬語」とは言いませんが、それに匹敵する敬語表現。「宮さま(皇族)」ですからね。
「疑問語〜ぞ」という疑問の表現。

問2.
これまた基本的敬語の問題。
a.「丁寧」で2・4の二者択一。
2のc.「兵衛佐の妹への敬意」だったら謙譲でしょ。
男と女の関係で、「見る」のは男、「見られる(見られないようにする)」のは女、と決まっています。「垣間見(かいまみ)」が典型。
姫君は「見られる」対象、「動作の受け手(動作される人)」に敬意を表すのは謙譲です。

問3.
ドンピシャ!出ました!和歌の修辞。
しかも、受験生がいちばん悩ましい「序詞」ツッコンできましたな。
その意気込みやよし!
でも、
ビミョーだな。
一つ一つみていきましょうか。
→→→ 古文のツボ 其の三

1.和歌の比喩の問題。「男が女に恋の歌を詠みかける文脈」ですから、「花=女」じゃないとね。

2.ドンピシャ!
「うつろふ」の意味の二重性、問われるよって、そういえば「センター試験的中!!」で予言していました。「『センター試験的中!!』で的中!!」
→→→ センター試験的中!!

ここでは、「宮が姫君に心を寄せるようになった」のと「花が色変わりした」のと、二重の意味が問われました。いずれにせよ「うつる」「うつろふ」は「AからBに移り変わっていくこと」です。今回はそうではないですが、とにかくよく問われるのが「心変わり(浮気)」です。

3.「序詞」は受験生がいちばんわからないところ。それをツッコム以上、明確な選択肢を与えてやらなければなりません。
「逢坂の関」は歌枕(和歌でよく詠まれる名所、掛詞になることが多い)です。
「男が女のもとにかよっていく」という前後の文脈の要請から「逢坂の関」の「逢」に「(男女が)逢ふ」を掛けています。

たまに、「同じ字じゃないですか?」って質問する生徒さんがいますな?
「字」は同じでも、名詞と動詞、品詞がちがうでしょ?「語」としては異なる。つまり、「掛詞=一箇所に異なる語をかけあわせる」という定義に合致します。

「いき通ふ跡は知らねど」という前フリがあってもなくても「掛詞」は成り立ちます。つまり、「掛詞を導き出す序詞」ではないということです。

比較してみましょうか。赤本の解説見てください。

風吹けば沖つ白波たつた山 夜半にや君がひとり越ゆらむ」

において、「風吹けば沖つ白波」という前フリ(序)があるから、「竜田山」の「たつ」に「立つ」が掛けられる。この序詞がなかったら、「竜田山」はただの「竜田山」、掛詞にはならないでしょ?これが「掛詞を導き出す序詞」というヤツです。
また、「序詞」のわたくしの定義。

序詞=和歌全体の感動の中心と関係ない。あってもなくてもどうでもいい。ある語(句)の前フリ(序)のはたらきをしていたらば序詞と考える。

としてあります。めんどくさいでしょ?
「風吹けば…」の歌にそくして考えるなら、「夫は今ごろ一人で山越えしているのかしら…心配だわ」という妻の気持ち(感動の中心)を詠んだもの。「沖の白波、美しいわ…」と詠んだ叙景歌ではない、ということを確認してください。

で、本文にもどりますよ。
Bの歌、文脈にそくして、何を詠んだものなのか、その「感動の中心(主旨)」を考えてみて。
「通っていく道はわからないけれど、あなたに逢いに行きたいものだよ…」
という宮の気持ちを読み取らねば。
つまり、「行き通ふ跡は知らねど」はただの前フリ(序)ではない、文脈上しっかり意味をになっていることを確認。

と、解説してみればわかるとおり、「序詞であること」は容易に説明できるのですが、
「序詞ではないこと」を証明しようとすると、これだけ字数をくってしまう。つまり、結果的にそれだけの「判断」を受験生に求めているのですが、作題者はそのことに自覚的なのだろうか?

4.で、根本的な問題はココにあります。
「ふみ」で「踏み」「文」の掛詞を判断させようとするなら、
注10)「末摘花」の注釈に、「〜何度も踏んで染料をしぼりとる」とか、入れてやらないとムリでしょ?そうすれば、演習量をこなした大学受験生ならば、

「大江山いくのの道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立」

の小式部内侍の和歌をやっているはずですから、「ふみ」で「踏み/文」掛詞が出てくるはずです。
「末摘花=踏む」の注釈ナシに、「ふみ」の掛詞がマルかバツかは出てこない。

立教、上智の問題なら「末摘花」の注釈で掛詞の説明を入れてくれるはず。従来のセンター試験も入れてくれたはずなんですが…。
早稲田なら注釈をつけないかわりに、バツをバレバレにしてくれます。
作題したセンセイ!やっちゃいましたナ?
これが「掛詞」かどうか、判断できない以上、上記3.の「序詞ではないことを証明」しなくてはいけません。受験生には、ム・ム・ムリ!でしょう…。

5.そのマンマ。

以上、「3・4」の選択肢の作り方がアマイ!
「序詞」を問題にすること自体、勇気がいることです。それはいい。
だったら、「受験生が正解にいたるまでにたどってくる思考」をきちんとイメージして問題を作らなくてはいけません。それが「わからない?」
トホホ…

ゴホン…やってみましょう。
「センター試験は和歌が問題になる」ってわかっている受験生は、一所懸命、和歌まわり、勉強してきます。
で、「逢坂の関」が掛詞なのは、イッパツで判断する。
と、その前の「行き通ふ跡は知らねど」の部分を「序詞」かどうか問われると、
なまじ、和歌を一所懸命勉強してきた生徒さんほど、「序詞」だ、と判断したくなるはずです。
結果、「ふみ」に「文/踏み」の掛詞の根拠が何もない、コチラをバツしてしまう可能性があるのです。

センター試験のために、まじめに勉強してきた生徒さんを裏切る行為、
出題者は当然!「セップク」です。
自ら課している試験を、自ら裏切っていますよ!
いつまでたっても「上から目線」で問題を作っているから、こういうことになるんです。
作題なさったセンセイには猛省をうながしたい!って、反省する機会がないんだ、これがまた…。

問4.
傍線部の一行前「常盤、幼き心地にねたくおぼえて」による。
てか、単語「ねたし」の問題じゃないスか?
きくほどのことなのか?

問5.
消去法で出てきます。

問6.
消去法で出てきます。
あるいは、傍線部(ウ)の直後で選択法。

いや、意気ごみはよかったのですが、尻すぼみになってしまいました。

作題のポイントは一点、注10)の「末摘花」です。
たかだか「一つの注」でしかない、たった「踏む」の一語を入れるか、入れないか、それで問題全てのデキ、フデキが決まってしまうのですよ。

怒っても、今さらしょうがないので、
本文のポイント、解説しておきましょう。

Aの和歌見て。
和歌中、和歌近辺の「うつろふ」とか、「露」の比喩内容って、マジできかれるからね。
カクレ重要単語ですゾ!
→→→ 古文 単語のツボ 其の十一

傍線部X「御簾(みす)」
注)14「妻戸(つまど)」

『常用国語便覧』など、古文の資料集出して。
「寝殿図」開いて。

「母屋(もや)」「廂(ひさし)」「妻戸(つまど)」

「蔀(しとみ)=格子」「簀子(すのこ)」

みて。
色ペンでチェックして。

いいですか。
「古文漢文、時間かけずに点かせぐ」って約束で講義を始めましたね?
古文に時間かけないためには、「話型」をおさえること。
『古文のツボ』はそれを徹底的に類型化していったものです。
今回読んでいるのは、「男が女にアプローチ」という場面です。
そこで、「空間を読む」ということをやってみましょう。
「空間」見ただけで、だいたいストーリーがわかる、という読みです。

「女の守備領域」
女…「母屋」にいる。

「几帳(きちょう)」を立てる。

「廂」


「妻戸」「御簾」「蔀」…「家の内/外の境界」であると同時に「男女の境界」


「簀子」
男…来訪
「男の侵入」


【ストーリ展開】

男は垣根から女を「垣間見」する。
男は「御簾」のスキマ、「蔀(格子)」のスキマから女を「見る」。

↓男は歌を詠みかけてアプローチ開始。

男が夜に女のもとを訪ねていく。
女は「簀子」に「円座(わろうだ)」を出す。(アンタは外、中に入ってきちゃダメ!)

↓男は簀子から中に入ろうとする。

「妻戸」(内外を隔てる戸)を開けている場合、必ず「御簾」を垂らす。男と女は「御簾」ごしに会話、和歌の贈答、男は何とか、「御簾」より中に入ろうとする、女は何とか、それを阻止しようとする、男女の「境界」をめぐる攻防。

↓男が中に入る。

男女関係成立。三日三晩、続けて通えば、結婚成立。

という文脈、『大和物語』とか、学校で、予備校で読んだことあるでしょ?
「男女の境界」をめぐってドラマが展開するから、必ず「境にあるもの」が登場するのです。「妻戸」「御簾」あるいは「蔀・格子」ですね。
だから、「妻戸」「簾(すだれ)」とか出てきたときに、ある程度、前後の文脈が見えてしまうのです。
なんて、高等テクニックですが、だから読解はメチャメチャ速いのです。
もちろん、「典型例」を言っているだけですからね。「決めつけ」はマズイです。あくまでケース・バイ・ケースで応用してください。

次回は「古文・2008年・本試験」です。

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添削担当者、涙せずにこの答案を見ることはできません!!

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東大合格レベル第一回添削答案(現代文) 伴流ボクシングジム芹江選手(黒パンツ)
東大合格レベル第二回添削答案(現代文)
東大合格レベル第三回添削答案(現代文)
東大合格レベル第四回添削答案(現代文)
東大合格レベル第五回添削答案(現代文) 東大合格レベル第五回添削答案(小論文)
東大合格レベル第六回添削答案(現代文) 東大合格レベル第六回添削答案(小論文)
東大合格レベル第七回添削答案(現代文) 東大合格レベル第七回添削答案(小論文)
東大合格レベル第八回添削答案(現代文) 東大合格レベル第八回添削答案(小論文)
東大合格レベル第九回添削答案(現代文) 伴流ボクシングジム芹江選手
東大合格レベル第十回添削答案(現代文)
東大合格レベル第十一回添削答案(現代文)
東大合格レベル第十二回添削答案(現代文) 伴流ボクシングジム芹江選手の勝利
joe


知性に二種類あり!

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どっしり構えてしっかり考え抜く「ナタ的知性」
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前者の典型例が、早慶上智(法)合格、グランドスラム達成の生徒さん。
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人の「知性」はさまざま、
それぞれに「輝き」をはなっている…。

答案をクリックして、拡大してみてください。
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プロフィール

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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