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大学入試の国語・小論文
  に関するワンポイント・アドバイス
添削担当者からのアドバイス 其の四十三
〈 合格確実の答案用紙は必ず美しい! 〉

【『東大合格生のノートは 必ず美しい』 太田あや編 文芸春秋社】
『東大合格生のノートは必ず美しい』
模試の復習をノートにまとめている受験生の方が紹介されていますが、
これはとても参考になると思います。
さすが、ツボをついた学習をしています。
反対、
模試を受けて、偏差値、合格判定だけ見て、引き出しのコヤシにしている人、
模試にかけた時間とお金と労力をムダにしていますよ。
模試はオミクジじゃない、って、これも口をすっぱくして言ってきました。
模試は時間を「見る」ためのもの。
・トリを時間かけずに取っているか?
・ステを時間かけずに捨てているか?
・ジックリ時間をかければ点数かせげる高配点の問題に、しっかり時間注いだか?
と、
自分なりの戦うリズム、メリハリを教えてくれるのが、模試です。残された時間でボーダーライン到達までに何をまずやるべきなのか、優先順位を教えてくれるはずです。それが見えない人は、問題、答案、解答解説、データをもって担当教科の先生のところに相談に行きましょう。

模試=時間を見る!!

設問相互のリンクが見えてくる、問題を総体的にとらえられるようになってくれば、しめたもの。合格はすぐそこにありますよ。あと、もう少し!

「東大合格生のノートは、必ず美しい!」
であるならば、ですよ。
「美しいノート」の向こう側に、「第一志望校合格」があってもよいわけですね。
今までにも紹介させていただきましたが、
フットプリンツの講座で、現在、トップを駆け上がっている、生徒さんの「芸術的」答案をご覧ください。

【東大理科二類合格予定 フットプリンツの答案(現代文)】
東大理科二類 第十一回現代文

【早慶併願ダブル合格予定 フットプリンツの答案(小論文)】
早慶併願第八回答案(小論文)

ホント、額縁に入れて飾っておきたいぐらい、美しい!!
その当然の帰結は、「第一志望校 合格!!」

国語はノートとらなくていい、
といってきたのは、「講義録」としてのハナシ。
この答案には、実は、共通する「仕掛け」があります。

【現代文】
要約→解答
【小論文】
立論→論述

つまり、かならず「全体をおさえてから部分を考える」ように、答案用紙を作ってあります。小手先の方法論なんかどうでもよい、「思考の枠組み」そのものを構成していくように作っているのです。

常に全体を見わたして、部分へ!!!

これが、フットプリンツの講座に通底するテーマ、
一見、なにげない解答用紙に見えますが、見えないところで工夫しています。

【現代文】
根拠づけして→解答
【小論文】
根拠づけして(論証)→意見論述

という枠組みです。「なんとなく解答、論述」はできません。
この答案用紙にしたがって解答、論述していくと、「全体/部分」という思考の枠組みが、自然にアタマのなかに構築されるように作ってあります。
答案用紙にしたがって答案作成←添削
と、そこに客観的視点をいれることで、答案を磨きあげていく。その結果、
「美しい答案」
ができあがっていく、というわけです。
「美しい答案」とは、「すでにあるもの」ではありません。添削担当者との「やりとり やりとり」のなかで「つくりあげていくもの」なんですね。
合格目指して、ラスト!「しり上が」っていきますよ!

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旺文社『ここからがわからない 古文漢文』
『ここからがわからない』
   入試基礎 古文・漢文40題







添削担当者、現在監修中!
旺文社『ここからがわからない 古文・漢文』
「O-sys」(オーシス)という、旺文社独自の教育システムで解説付き。

2月末 発売!!

続いて『小論文』も監修予定!!!

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みなさま 応援ありがとうございます。
添削担当者は、
「チーム キムタツ」の先生方がてがけた英単語集『ユメタン』購入、
土曜日の英語教師塾にそなえてせっせと読んでおります。
先生方のアツい思いが伝わってきますね。
みなさま、書店に平積みになっておりますので、
ぜひとも、ご購入くださいませ!

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【2008/11/05 12:07】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(0)
添削担当者からのアドバイス 其の四十二
〈 フットプリンツの解答用紙 〉
昨日に引き続き、「ノート考」。

【『東大合格生のノートは 必ず美しい』 太田あや編 文芸春秋社】
『東大合格生のノートは必ず美しい』

あらためて、わたくしは他教科のことはわかりませんよ。
でも、日本史や世界史などは、ノートのとり方ひとつで、歴史の「見え方」が変わってくるので、やはり、のノートのまとめ方って、とても重要だと思います。
歴史の教科書、参考書って、「文章」で歴史が書いてありますよね。

【歴史の教科書】

コンテクスト(文脈)→→→→→→→→→→→
→→→→→→→→→→→→→→→→→→→
→→→→→→→→→→→→→→→→→→→


という感じで書いてありますが、歴史そのものは、時間軸(通史)、空間軸(同時代史)の広がりの中にあります。さらに、「王朝史」「文化史」「政治史」「経済史」と、いろいろなカテゴリーで、また見え方が変わってきます。そうすると、上のコンテクストをさまざまな視角からまとめなおすことで、「歴史そのもの」の総体が浮かび上がってきます。

【時間】   【空間】
↑       →→→



【王朝史】
 ↑
← →
 ↓


歴史の総体をとらえるために、いろいろな視角からテキストを編集しなおす、という作業は、とても有効だと思います。他教科のことはわからないながらも、ノートのまとめ方ひとつで学習効率が変わってくる、というのはうなづけます。

ひるがえって、国語はどうか?
高校一年生、学習習慣を身につける、「はひふへほ」「わゐうゑを」といった用字法の違いを身につける、といった学習目的なら、全文ノートに写して、全文口語訳、というのは有効。ノートはキレイにとるべし、定期考査に備えて、先生の解説した重要事項をポイントを明確にしてまとめておく、というのは、とても大切です。

ですが、それと受験勉強は別なのです。受験勉強は、基本的に、「一年間」というスパンのなかで、いかに第一志望校のボーダーラインまでつめていくか、時間との勝負になります。
受験生の方はよーく、日常の自分の勉強の仕方をふり返ってみてください。普段の勉強の仕方って、そのまま、模試の問題を解く解き方に反映されていませんか?

イケてる受験生
…重要事項はしっかり、どうでもいいやつ後まわし、メリハリのある学習をする。
模試、本番。トリ問題、時間かけずに確実ゲット!ステ問題、時間かけずにあっさりスルー!配点高い、要約系の問題、記述問題に時間注いで高得点ゲット!!


イケてない受験生
…完了の助動詞「つ・ぬ」が完了か強意かで悩む。推定の助動詞「なり」が伝聞か推定かで悩む。この二つのレベルをまったく同じノリで勉強しているような受験生、いませんか?メリハリのない学習をして、模試、本番。読解ジックリ、問1ジックリ、問2ジックリ、問3ジックリ…と、メリハリのない解き方をして、要約系の高配点の問題を解く時間なし、古文まるまる読解する時間なし、トホホなパターンです。

両者を分けているのは、たった一点。「メリハリ」です。
優先順位を決めて勉強しているか、
ジックリ、ベターッと勉強しているか、
なのです。

問題の解き方は、日常の学習の延長!!

これを肝に銘じるべきです。
だから、大学受験生が、古文漢文の本文筆写はもちろん、全文口語訳なんかやっているようではダメ!と口をすっぱくして言っているのです。
「国語って文章の勉強なのに、ノートとるなってどういうこと!テキストに書き込めってどういうこと!」
「文章を学習する国語こそ、ノートが大切ではないか!」
なんて批判は当然あります。
「国語は現代、古代、あるいは中国古代の文章の勉強」、
そのとおり!だから、ノートではない、テキストに書き込むべきなのです。やってみましょうか?

【国語のテキスト】
コンテクスト(文脈)→→→→→→→→→→→
→→→→→→→→( X )→→→→→→→→
→→→→→→→→→→→→→→→→→→→


と、国語は「文章」の勉強、だからこそ、文章=コンテクスト(文脈)と切り離してはいかん!と言っているわけです。具体的にやってみせましょうか。高校の教科書で皆さん、必ず読んでいる『枕草子』の「中納言参り給ひて」の有名な一節。

( X )=「くらげのななり。」

文脈の話題は、「(扇の)骨」よって、「くらげの(骨)ななり」と省略を補う。
・「骨なるなり」、体言「骨」に接続し、「なる」は断定の助動詞「なり」の連体形。断定の助動詞は形容動詞型活用語、形容動詞は全てラ変型活用語、ラ変型連体形、下に推定の助動詞「なり・めり」をともなって、撥音便(ン)をおこし、平安時代だから無表記。このように会話文の文脈では、音便が多用される。
・「骨な(ン)なり」の「なり」、撥音便の下の「なり」は伝聞・推定の助動詞に確定。ゼッタイ断定ではない。清少納言が、中納言の「(扇の)骨」の自慢話をじっと耳で聞いている、という文脈。耳から入ってきた情報に基づいて推定している、よって聴覚推定「~ようだ」。

〈口語訳〉「くらげの骨であるようだ。」

とね。
古文の文法の知識としては最重要。わからん受験生は、以下を必ず参照のこと。

大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の六十一
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の六十二

これを理解せずに、難関大学の受験会場に行く方、ネギのほかに土鍋までしょったカモですよ~。

で、上記の「くらげのななり」の解説、全てに「文脈」がかかわっているのがわかりますか?「骨の省略」「会話文における撥音便化」「聴覚推定」とね。すべてに文脈がビミョーにかかわっているでしょ?だから、文脈から切り離して、( X )の解説をしてもしょうがないと言っているのです。常に常に、文法、単語、敬語は文脈の中で把握していくクセをつけんしゃい!と言っているのです。
「でも、ノートとテキスト交互に見比べて…」
って、視点が移動するだけ、時間のムダなのです。文脈見失って、もう一回アタマから、とかムダ!文脈の中に(下に)解説を書いておけばすむはなしでしょ!
「だったら、ノートに文脈すべて書き写して…」
やめんしゃい!
ということなのです。一生、受験勉強をしていたい人は止めませんが。

国語は「文章」の勉強、だから、常にコンテクスト(文脈)とともに学習するべきなのです。
「ノートをとってはいけない!テキストに書き込め!」
って理由がわかりましたか。

ちなみに、フットプリンツの「現代文/小論文 同時並行学習」の答案用紙、以下のようになっているのですが、その理由がわかりますか?
わたくし、「ノートはとるな!」といっているくせに、やたらに細かくてメンドクサイ答案用紙、原稿用紙になっていますが、さて、なぜでしょう?

【フットプリンツ 答案用紙/原稿用紙】
フットプリンツ解答用紙

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旺文社『ここからがわからない 古文漢文』
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「2 ウェイ メソッド 現代文/小論文」テキスト
フットプリンツ テキスト


立教大合格確定(カモ)レベルの第四回答案(現代文)です!!
立教大学合格第四回答案(現代文)                    joe


設問相互のリンクについて、
添削してみました。
部分を部分としてとらえない。
常に全体の中で部分をとらえる視点を身につけて、
大学での勉強にいかしてください。

「視点の数は 悩んだ数に比例する!!」

視点、着眼点とは、
人から与えられるものではありません。
悩みぬいて、
自ら獲得するもの。
フットプリンツで流した汗は、
きっと大学で、社会でいきますよ。

danpei                                 
現代文/小論文の
   相互補完的実力養成
「2-way method
   現代文/小論文」




いつも 応援ありがとうございます。
添削担当者は、今週末、
灘高校、木村達哉先生をはじめとする「チーム キムタツ」英語教師塾に
参加させていただきますよ!
70人の先生方の中、国語科はわたくし一人?
受講生のみなさんのために、
英語科の諸先生方から指導法を勉強させていただこうと思っております。
ナ、ナ、ナント!
会場が、わたくしを育ててくださった「お茶の水ゼミナール」!!!
昔の仲間たちにも挨拶してきたいと思います。
あらためて、
m(_ _)m人様との「ご縁」のありがたさを身にしみて感じております。m(_ _)m

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【2008/11/04 20:26】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(0)
添削担当者からのアドバイス 其の四十一
〈 添削担当者のテキストは こきたない 〉

最近、売れています。

『東大合格生のノートは 必ず美しい』 太田あや編 文芸春秋社
『東大合格生のノートは必ず美しい』
添削担当者も買って、見ました。
ビジネスマンにも買われているのだそうな。
さもありなん。
美しい!!
思うに、復習する際、自分のノートが最良の先生になってくれたはずです。
その積み重ねが、東大合格だったのでしょう。
これから、大学受験をむかえようとする生徒さんには、とても参考になるはずです。
ただし、高校一、二年生にかぎる!

他の教科は、わたくしはわかりませんよ。
国語については、
「ノートはとるな!」
と指導してきました。
なぜなら、キレイにノートをとること自体が目的化(自己目的化)されて、授業をおろそかにする生徒さんがいるから。
そんなつもりは、本人はないでしょう。一所懸命、授業を受けている。でも、ノートに覚えさせて、肝心の自分のアタマに入っていないのです。
「いつでも復習できるから…」
と、キレイにノートをとって「勉強した気」になっておしまい。
範囲が決まっている定期考査ならいいんですが、受験勉強って、範囲はないに等しいでしょ?

「勉強しても、成績 伸びないんですが…」
という生徒さんにけっこうみうけられるパターンです。
アタマに入れるためにノートをとっているのであって、ノートをとるために講義を受けているのではないのです。そこのところをはきちがえてしまうと、かなり遠回りしてしまいますね。
「テキストにガンガン書き込め!」
「テキストがノート代わり!」
反論、
「でも、復習する時に答えがわかってしまって、復習になりません!」
「ばかもん、しっかり予習して、授業うけて、答えがわからん方がおかしいのである。ノートをとる、とらないの問題ではない、予習しっかりしてないか、授業をぼんやりきいているのである!」
「予習100%!授業は確認!復習は定着!だから、あとで本文イジイジたどってたら、いくら時間があってもたりない。演習量をかせげないだろう!復習は、文脈ザッとたどる。現代文なら、設問のツメ方、しぼり方、選択肢の消去のしかた、もう一度確認!古文なら、重要単語、文法、敬語、話型、古文常識を文脈の中で確認してオシマイ。確認したら、ハナかんで捨てろ!」
なんて、むちゃくちゃ言ってましたね。
で、とにかく一題でも多く演習量をかせごうとしていました。

目標!!
現代文・古文・漢文
 百題/一年


でした。
そのためには、古文・漢文の本文をノートに写して、とか、全文口語訳とか、「そんなのは高校一年生の勉強、受験生の勉強ではない!」なんていって、やめさせました。
「昔、男ありけり。(むかし、ある男がいたそうだ。)」
とか、やっているヒマが大学受験生にあるのか?
ということなのです。そのヒマに、二題でも三題でも演習量をかせいだほうがよいでしょう?

だから、テキストはフリースペースをスカスカにして作りました。
生徒さんのノートが今となっては手に入らないので、
わたくしのテキストをご参照ください。
(人様に見せるの、なんだか恥ずかしい…)

【添削担当者 現代文テキスト】
添削担当者 現代文テキスト

【添削担当者 古文テキスト】
添削担当者 古文テキスト

キ、キ、キタナイ!
さりながら、
ここでポイントとなっている事項をあげておきましょう。

1.
マーカーでチェックし、平面的な本文を視覚的、立体的にする。古文の重要事項、現代文の解答根拠など。
2.
コンテクスト(文脈)の図式化、古文なら人物関係やストーリー展開が、パッと見て取れるよう、絵にしておく。
3.
「見出し」をつけておく。その日の講義で「何を身につけるのか」明確にしておく。復習時、それを文脈の中で、もう一度確認しておしまい。

当時、教えていた生徒さんのテキストも、同じような体裁になっていたはずです。
これらに共通するのは、「見える化」、視覚化しておくことです。
パッと見てわかる。だから復習に時間がかからない、とね。
前にも書きましたが、文字言語は、分析するのにはとても優れているのですが、パッと見てわからない。絵は、分析するのは苦手ですが、視覚的にパッと見てわかる。だから、これらを組み合わせると、とても効率的に対象を把握できます。
わたくし、源氏物語など、複雑な文脈は、どんどん絵にしてきました。キース・へリングにならい、ストリート系のアート?みたいなもので解説。
「棒人間」なんていわれて、生徒さんにはウケました。
唯一の欠点は、何しろ、簡素化して顔のない人物を描いていきますから、生徒さんがそれぞれのイメージで勝手に顔を描き、色までつけて…って、授業を聞いてない!
「お絵かき」の時間じゃないんだから…。
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【2008/11/03 18:58】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(0)
添削担当者からのアドバイス 其の四十
〈 「部分」と「全体」 15 〉
秋葉原の通り魔事件、あの禍々(まがまが)しい凶事から、もう三ヶ月が過ぎました。たまに秋葉原に出かけますが、もう、あれは悪い夢であったかのように、メイドがティッシュを配っています。
「夢」
それは、時間も空間も越える、是非善悪の枠組みすら越えていきます。夜に見る夢がまさしくそうです。時間の感覚は失われ、善悪の意識もない、無意識の世界です。
だから、夢は恐ろしい。だから、夢はすばらしい。
あの犯人は夢を見る能力を失ってしまった人ではなかったか、などと秋葉原をぶらぶら歩きながら考えております。夢を見ることが出来なくなって、結果、現実そのものが夢のように見えていたのかもしれません。

「夢を見るのも能力だ!」
と、誰かが言っておりました。
夢を見ることができるのは、人間に与えられた本来的な能力なのかもしれません。
たまに散歩したとき、ホームレスの方たちが住まうとおりを歩いたりすると、驚かされることがあります。野良でしょうが、ペットを飼っている、草木を育てている。
「これってホームではないのか!」
われわれは「ある/ない」の眼鏡で彼らを見てしまいがちですが、実は存否(そんぴ)の問題ではなくて、サイズの問題ではないのか、などと考えさせられます。どんな状況に置かれても人は生きていける。それをささえているのは、「夢」なのではないでしょうか。
だから、「夢」を見られなくなったとき、人は「生」そのものを否定してしまうのではないでしょうか。自分を殺す、他人を殺す、結果は違うけれど、やっていることは「生の絶対的な否定」です。
なぜに「夢」をみられなくなったのか。それは、夢が硬直した、ガラスのようなもろいものに変質してしまったからではないでしょうか。
「( x )でなければ幸せになれない!」
みたいな、夢がとても硬直したものになってしまっているから、簡単に壊れてしまう。
世界チャンピオンを目指して、死ぬほど練習して、夢がかなった!でも、いつまでも世界チャンピオンでいることは不可能です。いつかは敗れる、では、その時に夢も希望も失われるかというと、そんなことはありません。また次に夢をつないで生きていける。夢とはつかみどころのない、ぼんやりしたものですが、だからこそ、本質的に柔軟性をもっているはずなのです。
で、大学受験生に向けて「部分/全体」の概念について、実戦でのテクニックから、時間の流れまでたどってきました。いよいよ、〆たいと思います。
「部分」と「全体」概念図
これら、「入れ子構造」の、いちばん外側、大枠にあるのは「夢」であるべきだと、添削担当者は考えております。夢があるから日々の勉強にも耐えていけるのだと思います。
ただし、他者と共有されない、ひとりよがりの夢はNG。
「オレ様は大金もちになって、コイツらを支配してやる!」
なんて、当然、人様と共有されるものではないでしょう。
「夢」の棲家(すみか)は「無意識」、無意識というものは、深層で人様とつながっている(らしい)、であるならば、人様と共有されない夢は、どこかウソ臭いものになってしまいます。
「でも、誰にも話してないから…」
って言ったって、自分の「意識」はダマせないでしょう。「ウソ臭いもの」のために、はたして人は努力をするものでしょうか?
「Xして、Yして、やがて社会に貢献します!」
なんて夢を十代で見ることができたら、すばらしいですね。
そしたら、夢をどんどん人に話す、
「オマエ、がんばれよ。応援してるからな!」
と人様に言っていただく、
そのような、人様と共有できる夢を見られたら、そして共感してもらえるようなら、「入れ子構造」の大枠はどんどん強固なものになっていきます。そうすれば、その内部も強固なものになっていく、だからいっそうがんばれる、と好循環の波にのっていけます。
「夢をみるのも能力」って、そういうことなのではないでしょうか。
〈 「部分」と「全体」 おしまい 〉

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「2 ウェイ メソッド 現代文/小論文」テキスト
フットプリンツ テキスト


早稲田政経合格(予定)レベルの第二回現代文の答案です!!
早稲田政経第二回現代文                    joe


きっちり要約、
記述問題ゲット。
よいです。
早稲田の現代文で、
「全体像を見わたす」
その視点の基礎になる力です。

「大きくジャンプするためはホップ・ステップしっかり!」

早稲田合格をめざして、
徹底的にツメていきますよ!
自分できっちり解答文を記述できる、
ということは、
選択肢問題で、
ひっかけなんかに迷わされない、
ということを意味します。

danpei                                 

現代文/小論文の
   相互補完的実力養成
「2-way method
   現代文/小論文」





みなさま、応援 ありがとうございます。
「全体と部分」について考察してみました。
フットプリンツも常に「全体性」、
受講生のみなさんの夢の実現に向けて、
「しり上がり」の坂道を駆け上がります!!
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【2008/09/18 17:15】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(2)
添削担当者からのアドバイス 其の三十九
〈 「部分」と「全体」 14 〉
「点差をひろげるのだ!」
とはいうものの、それは目に見えません。そのために「良きライバル」が必要なのです。
わたくしの授業を例にとってみましょう。
早稲田志望の受験生5人のクラスとしましょうか。

【ケース1】
「この問題、できた人 ハイッ!」
シ~ン、
「早稲田志望の受験生、誰も点取れないんだったら、自分も落としていい。ただし、時間かけないで落とすことが大切だよね、ステ問題でした」

【ケース2】
「この問題、できた人 ハイッ!」
全員「ハイ!」
「早稲田志望の受験生、みんな点取る問題、できたよね。もし、ココを落としたらどえらいことになるよね、トリ問題でした」

【ケース3】
「この問題、できた人 ハイッ!」
一人だけ「ハイ!」
「早稲田志望の受験生、みんな落としているけど、一人だけできてる、得意だろ!」
「ちょっと…」
「得意になっていいとこだよ。でも、たまたまじゃない?」
生徒さんが解答根拠を言う、
「まったく…正しい!みんな落としているところで自分だけ出来た、たとえ配点が低くたって、競馬ならハナ一つ抜けたんだよ」

【ケース4】
「この問題、できた人 ハイッ!」
四人が「ハイ!」、一人だけシュン。
「山田君(仮名)!この問題を落とすって、何を意味しているか、わかるね。
早稲田の受験生がみんな点にしているところで落としている。
配点低いからナメてる?なめてない。
たとえ配点2点だろうが、みんなダンゴ状態の中で、キミは一歩遅れたんだ。それを取り返すためには、早稲田受験者が誰も出来ないところで、自分だけ点をとらなくちゃいけないんだ、自信ある?」
「ナイ ナイ」
「ということなんだよ。このテの問題は死んでも落としちゃいけないってことなんだ」

【ケース5】
「問6ができれば、問3も出来るはず。同じことを裏、表から聞いているだけだよね。
両方出来た人、ハイッ!」
2名「ハイ!」
「エライ!リンクしてるのちゃんとわかった?」
ウン ウン
「ダブルでえらい!早稲田の問題はそうやって解いていかなくっちゃだよね。
両方まちがえた人、ハイッ!」
2名「ハイ!」
「しょうがないよね、文脈を読み違えたんだな。落とすなら二つ落とすよね、仕方ない、ただし、時間かけないで落としたかったね。
じゃ、一つ出来て、一つ間違えた人、ハイッ!」
1名「ハイ!」
「斉藤くん(仮名)!百歩ゆずって、問3間違えたとして、問6が出来たとき、なんで問3に気がつかないの?
適当に解いているだろ?
なんとなく解いているだろ?
部分だけ見て解いているんだよ。それがわかったね。早稲田の問題は常に…全体見わたすこと!」


と、「山田くん(仮名)」「斉藤くん(仮名)」だけには、むやみとキビシクあたります。それは憎らしいからではない、合格してほしいからです。だって、ほんとうにもったいない!ボーダーライン上のダンゴ状態の中では、致命傷になりかねませんからね。

練習で笑った者は、本番で泣く!

あらゆる競技に共通します。大学受験だって競技である以上、同じことが言えます。反対に、本番で泣きをみないためには、練習で泣いておく必要があります。
でも、その涙は決して無駄にならないし、また指導する立場の人間はそれを無駄にするようなことがあってはいけないと思います。

自分と同じような志望校、で、
「オマエ、そんな問題落としてんの?だめじゃん!」
なんて言ってくれる友人がいたら、それは宝物、
自分のペースメーカーになってくれるはずです。
「オマエだって、この問題できてないじゃん!」
必ず、やり返しましょう。
やったり、やられたり、
ケリをいれあえば、ホラ、上でわたくしがやっているように、目に見えないレースを「見える化」できます。
だから、お友達どうしビシビシ、ケリを入れあうこと!
決して、なれ合ってはいけません。みんなで落ちていきますからね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「2 ウェイ メソッド 現代文/小論文」テキスト
フットプリンツ テキスト


早慶併願 帰国子女生第六回小論文の答案です!!
早慶併願第六回答案(小論文)                    joe


よいです。
夏が明けて、
ビシッと論じきってきました。
海外経験がいきていますね。
比較文化論が得意みたいです。
自分の得意のフィールドをもつ、
というのはとても大切です。
何がテーマになろうが、
得意の分野に話題を引っ張り込んで論じることができますからね。

「オリジナリティーとは、その人の日常そのものである!」

「小論文はオリジナリティーが大切」
なんてよく言われたりします。
結果、受験生は
「人と違うことを書こう!」なんて方向に行ったりして。
ちがう!ちがう!
前提がちがっています。
誰もがみんなオリジナル、
自分のそれまでの見聞、体験、知識をそのまま出せばよいのです。
大切なのは「等身大の意見」です。
それぞれがオリジナルなら、それで十分オリジナリティーがあります。
その点で、ほんとうに地に足のついた意見論述をしていますね。
慶応大学、
英語でガッツリ点をもぎとったら、
小論文はこれで十分合格ラインです。

danpei                                 

現代文/小論文の
   相互補完的実力養成
「2-way method
   現代文/小論文」





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【2008/09/17 14:46】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(2)
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現代文と小論文の同時並行演習
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メールで小論文。 あなたの論述力を手軽に試してみませんか?優秀論文は矯正随時ブログにアップしていきます。                   今月のテーマ 『日本の行方』

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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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