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大学入試の国語・小論文
  に関するワンポイント・アドバイス
大学入試 国語・小論文に関するQ&A 其の十八
〈良きライバル〉

Q.勉強しているのに成績がのびません。

 

A.のびる生徒は他人の実力を認め、参考にするものです。のびない生徒は自分よりデキない生徒をいつもわらうものです。さて、あなたはどちらでしょう?

自己目的化した勉強、自己満足で終わってしまう勉強をふせぐためには、良きライバルを持つことだ、と以前のべました。自分の勉強にいきづまりを感じたら、ライバルの勉強を参考にしてみましょう。

自分よりデキる人を常にマークしてください。仲のよい友達だったら言うことなし、たとえ気の合わない人であっても、つきあいはつきあい、勉強は勉強とわりきって、参考にすべき点はどんどん取り入れましょう。

 

良きライバルは最良の師

 

長嶋・王、両選手を引き合いに出すまでもなく、一流選手には良きライバルがいるでしょう?

料理人の世界(シロートですよ)では、「味は教わるものではない、盗むものだ」などとよく言われます。つまり、知識や技術は「与えられる」、受動的な習得ではモノにならない、「獲得する」、能動的に習得してこそ使いものになるのだ、ということを意味しているのではないでしょうか?

「アイツと同じ大学に行きたい」

「アイツにだけは負けたくない」

「アイツに何とかして追いつきたい」

もし、そのような「アイツ」がいるとしたら、とてもラッキーですね。
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【2007/04/02 16:38】 | よくある質問 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 国語・小論文に関するQ&A 其の十七
〈言い訳〉

Q.勉強しているのに成績がのびません。

 

A.自分に言い訳していませんか?

失敗すると、悔しい。一所懸命やったのに失敗すると、さらに悔しい。

「チクショー」(あまりいい言葉ではありませんが…)と思う、その「チクショー」が次のエネルギーになっていきます。せっかくゼンマイのネジをまいてエネルギーをためる、モチベーションを高めるチャンスなのに、そこで言い訳をすると「チクショー」パワーのエネルギーが全部逃げていってしまいます。

受験勉強にかぎらず、スポーツだろうが、ビジネスだろうが、同じなのではないでしょうか。自分の専門分野はスキーですが、「転んで板のせいにするやつは、ゼッタイうまくならない」とよくいわれます。

「失敗する」、そこにはステップアップのヒントがたくさん隠れています。もし、上達、成績アップの近道が存在するとすれば、それは「失敗から学ぶ」ことではないでしょうか?失敗は恥ずかしい、みじめ、カッコ悪い、でも、そこで「失敗」ときちんと向き合って、自己検証をすれば、失敗を防ぐためにどうすればよいか、具体的に対策をたてることもできます。

ところが、失敗に目をふさいで通り過ぎたら、その原因は何も改善されていないのだから、同じ失敗を何度も繰り返します。

 

死んでも言い訳しない=ステップアップの最短距離

 

恐れるべきは失敗ではありません。失敗をごまかすことなのです。

模試は「おみくじ」ではない、中身を見よ!と、以前書きました。毎週やる小テストのようなものも同様、普段の演習も同様、「間違えた」ときの態度しだいで実力は大きく開いていきますよ。
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【2007/04/01 22:43】 | よくある質問 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 国語・小論文に関するQ&A 其の十六
〈自己目的化した勉強〉

Q.勉強しているのに成績がのびません。

 

A.「お勉強」「自己満足としての勉強」、つまり、勉強すること自体が目的化していないか検証してみてください。おちいりがちな例をあげてみましょう。

 

・綿密な計画表を作り、きちんと計画どおりに消化している。

→「今日も計画どおりにやった!」、計画を消化すること自体が目的になっている。

・受験生なんだから一日五時間勉強する。

→「あと三時間…」「あと三十分…」、五時間勉強すること自体が目的になっている。

・問題集一日十ページやる。

→「あと五ページ…」「あと一ページ…」、十ページやること自体が目的になっている。

・単語集三回やる。

→「あと二回…」「あと一回…」、三回やること自体が目的になっている。

 

などです。このように言うと、当然、反論が聞こえてきそうです。

「計画表を作ってはいけないの?」「一日何時間て決めちゃいけないの?」「問題集何ページって区切っちゃいけないの?」「単語集やる必要ないの?」

と、そういうことを言っているわけではありません。世界は「オール オア ナッシング」で成り立っているわけではありません。

 

部分と全体の関係

 

これを常に見失わないように!ということを言っているのです。

ハンバーグ定食をたのんだとしましょう。パセリがどっさり、ハンバーグがちょっぴり、誰でも「金返せ!」って怒るでしょう?「計画表」「一日五時間」「問題集十ページ」「単語集三回」というのは、つまりは「パセリ」であり、「部分」なのです。メインディッシュ、「全体」とはなりえません。

 

将来こんな仕事がしたい→大学でこんな勉強をしたい→だから○○大学に行きたい→そのためには~の成績とらねば→だったら秋の模試で~の成績とりたい→そのためには夏に~演習せねば→そのために、今、~の勉強をする。

 

その結果として「計画表どおりにやった」「一日五時間やった」「問題集十ページやった」「単語集三回やった」は正しいでしょう。つまり、これらは「結果としてある」ものであって、「前提としてある」ものではないのです。それらによって何を身につけるのかが大切なのであって、その目的を見失ったまま、ただ時間数やページ数をこなしても何にもならないということです。大切なのは、

 

優先順位の見きわめ

 

でしたね。それが「受かるための勉強」なのです。
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【2007/04/01 13:30】 | よくある質問 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 国語・小論文に関するQ&A 其の十五
〈正しい自己評価〉

Q.勉強しているのに成績がのびません。

 

A.どこに「穴」があるのか、よくよく見きわめてください。

受験知識には、「やった」「知ってる」「点数にできる」の三つのレベルがあります。

「やった」レベル。ただ学校でやっただけ、それなのに、「知っている」つもりになっていることがよくあります。「こんなの高一でやったよ」、でも、説明してみろ、といわれると説明できない。当然、点数にはなりません。

たとえば、「学校でやったから」「高一レベルだから」といって用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用をおろそかにして、大学入試にいちばん出る事項、「なり」の識別、「給ふ」の識別を習得しようとしても、点数にはできません。それなのに「なり」「給ふ」の勉強を懸命にやるのは時間のムダ!

「風呂おけの栓(せん)」が抜けたまま、一所懸命、風呂おけに水を注いでも、いつまでたっても風呂に水はたまりませんし、風呂に入ることもできません。だったら、「風呂おけの栓」つまり「穴」をふさいだほうが、結局はよっぽど早くてラクチンということがわかるでしょう?

「知ってる」レベル。説明しろといわれると説明できる。ところが、いざ実際に設問になって問われると、点数にできない。応用がきかないのです。基礎はきちんとやったけれど、演習量がまだ足りていません。

たとえば、「こそ~已然形、~」と下の文に続く場合は逆接すると「知っている」。では、実戦。「傍線部の訳としてふさわしいものを選びなさい」、傍線部は長い、何言っているのかわけわからん、選択肢の文も長い、ところが、傍線部に一ヶ所、「こそ~已然形、~」とある、選択肢、よく見ると逆接で訳しているのがたった一つしかない。実は簡単一発、答が出てくるんですね。ところが、ほとんどの受験生は「ウ~ン」時間かけたほかに点数を落としてしまいます。これが「知っているけど、点にできない」レベルです。この出題例、上智大学でも早稲田大学でもやってますよ。

「点数にできる」レベル。何をどうきかれても点数にできる。選択肢だろうが、記述だろうが点数にできる。「反実仮想」、口語訳だろうが、現実の状況説明だろうが点数にできる。受験知識の最終形態、最強兵器になります。

 

 

 

         「点数にできる」

        ↑ 演習量かせぐ

     「知ってる」

    ↑ 基礎しっかり       しり上がり

「やった」

 

ここでもやはり大切なのは、「しり上がり」のイメージを強く強く持つことです。
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【2007/03/30 18:15】 | よくある質問 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 国語・小論文に関するQ&A 其の十四
〈成績アップ〉

Q.勉強しているのに成績がのびません。

 

A.三ヵ月まちましょう。

国語のような読解系の科目は、やったからといってすぐに成績がのびるわけではありません。成績に反映されるまでに半年、最低限三ヵ月はかかると思ってください。

日本史・世界史のような暗記科目は、かけた時間と労力にある程度比例すると思いますが(あくまでシロウトの意見です)、読解系はそうは行きません。なぜか?図示してみましょう。

 

本文・・・・×・・・・・・×・・・・・・・×・・・・・・×・・

・・×・・・×・・・・×・・・・・・×・・・・・・・×・・・・・

・・・・・×・・×・・・・×・・・・・・・×・・・・・・・・・

 

古文だとしましょう。「・・・」は本文。「×」は「単語がわからない」「文法がわからない」「敬語がわからない」箇所です。当然、文脈は見えてきません。よって、配点の低い「文法・単語・敬語」の問題はできません。さらに配点の高い「文脈全体の内容把握」の問題(センター試験なら「問六」)もできません。

そこで、基礎をしっかりやったとしましょう。

 

本文・・・・・・・・・△・・・・・×・・・・・・・・・・・・・・・

・・△・・・・・・・・・×・・・・・・・△・・・・・・・△・・・・

・・・・・・・・△・・・・・・×・・・・・・△・・・・・・・・

 

「△」はやったけれど、まだあやふやなところ。きかれても、まだしっかり点数にできません。当然、文脈もまだ見えません。それでもへこたれずに演習すると、やがてどういうことがおきるか?

 

本文・・・・・・・・・・・・・・・(文脈→)×(←文脈)・・

・・・・・・・・・・・・△・・・・・・・・・・・・・・・△・・・・・・・・

・・・・・・・・△・・・・・・(文脈→)×(←文脈)・・文脈全体が見えた!

 

ブラックボックスが二十個ある、当然、文脈は見えません。勉強してブラックボックスを埋めていきましょう。十五個まで減らした。まだ見えない。十三、十、九、八、七、まだ見えない。六、見えた!

という感じでしょうか。どこかに「文脈がわからない」の臨界点が必ずあります。そこさえ越してしまったら、たとえブラックボックスがあろうが、前後の文脈から類推できます。だから、そこにいたるまでは、やってもやっても、なかなか成績がのびないのです。「受かるための勉強」をしっかりやっている、だったら三ヵ月後に必ず成績はのびてきますからあせらないでください。文脈が見えてくるようになると面白いように点数がかせげますよ。「デキる人は常に古文(漢文)は平均点よりプラス五点」でしたね。で、古文(漢文)に時間もかからなくなるから、現代文にしっかり時間をかけられる、結果的に現代文ものびる、よって国語全体の成績アップということになります。

三ヵ月まてと言われても…シンドイですよね。だから、毎週やるような単語テストなどで目先の成果を確認していくといいです。
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【2007/03/28 16:06】 | よくある質問 | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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