大学入試の国語・小論文
  に関するワンポイント・アドバイス
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
    ↓   ↓   ↓
人気blogランキングへ
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告
現代文・小論文のネタ 其の十二
〈地球温暖化〉
わたくし、食べ物を残す、ということがひどくキライです。食べ物は死んでも残さない。なぜなら、わたくしが農家の生まれだからです。また、それ以上に、日常、平気で残せるほど食べ物が手に入るのはなぜか、それはどこかで飢えに苦しんでいる人がいるからに他なりません。
だから、宴会の席上、もうお開きになろうかというころになって、最後まで残って鳥のカラ揚げ喰っているヤツがいる。
「タニムラさんて、よっぽどトリカラすきなのね~」
って、ちがうっつーの!
 
京都大学教授  中西寛 先生
 
   世界多極化見据え
     脱工業社会のモデル示せ
【論旨】
 米国の政治・軍事的パワーに陰りが見え、世界の多極構造が進むとともに、先進国の脱工業文明の流れが一段と本格化する。日本は人口、領土、経済規模などで劣るものの、国際的に鍵になる役割をはたす「中軸国家」を目指し、環境をテコに新しいモデルを世界に提示すべきだ。
【本文】
(前略)このように考えれば、ポスト京都議定書の議論が本格化する今年、日本がアジアの地でG8サミット(主要国首脳会議)を主催することの意義は明らかである。二十一世紀の世界において日本はこれまでのような経済大国ではあり得ないし、その事実を受けとめねばならない。その上で、米中印ロや大陸ヨーロッパといった人口、領土、経済規模などで主要なパワーに対して、日本は東南アジア諸国連合(ASEAN)や英国、オーストラリアなどとともに中級だが国際的に鍵となる役割を果たす中軸国家(pivotal state)を目指すべきである。しかしそのためには少なくとも二つの条件が必要であろう。
 一つは、日本自身が脱工業文明のモデルとなるような生活様式を作り出すことである。その点では産業分野におけるよりも、人々の生活スタイルの変化がより大きな課題となる。
 もう一つの、そしてより困難な課題は、日本人が世界的、大局的視野をもち、政治や外交に人材や資源に関して他国よりも多少大きな比率で投資をすることである。「ねじれ国会」の経験からこの方向へとコンセンサスがつくられれば、日本の未来が開けてこよう。
『日本経済新聞』 2008・1・9(水) 「経済教室」
 
去年はお神輿かつぎにあちらこちらの共同体にお邪魔したものですが、ひととおりかつぎ終わると「なおらい」というものがあります。「打ち上げ」ですね。下町は「長尻(ながっちり)」を嫌いますから、すぐ座を立ちます。と、容器が用意してあって、出されたご馳走は「お持ち帰り」と、スムーズに食べ物が片づいていきます。とてもエレガントな知恵だと思いますね。
中西先生のおっしゃる「脱工業文明のモデルとなるような生活様式」って、実はわたくしたちの身近な共同体をよくよく観察してみれば、あちらこちらに埋もれているように思います。
ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
    ↓   ↓   ↓
人気blogランキングへ
スポンサーサイト
【2008/01/09 19:17】 | 現代文・小論文のネタ | トラックバック(0) | コメント(0)
現代文・小論文のネタ 其の十一
〈地球温暖化〉
地球温暖化問題にいよいよ王室も乗り出す?

チャールズ皇太子 寄稿
温暖化対策 官民結集急げ

 今日(11月30日)、世界の百五十の企業が団結した。私が主催する「温暖化問題を考える企業リーダーグループ」が中心となり、バリ島に集まる世界の指導者に向けた宣言を採択した。欧州だけでなく米国、中国、オーストラリアの企業も加わった。
 そのメッセージは明確だ。世界の持続的成長は温暖化問題にどう取り組むかにかかっている。何もしない代償は大きい。科学と良識に基づいて厳格な目標を設定しなくてはならない。
 先進国は途上国よりはるかに大きな削減義務を担わなくてはならない。何より企業は必要な新技術に投資できるよう国際的に拘束力のある枠組みを望んでいる。
 温暖化問題を克服するには、官民の力を結集する必要がある。年金基金や保険会社などの資金の出し手は投資を通じ省エネ経済へと誘導する力を持っている。
 優先順位が高いのは熱帯地方の森林伐採を止めることだ。地球の温暖化ガス排出の約二〇%が森林伐採(による吸収能力の低下)の影響と推計されている。温暖化を防ぐ新技術の導入を待っている間に伐採を止めるだけで成果が上がる。
 温暖化が進むと生活水準が上がらなくなるどころか、逆に下がる。その打撃をもっとも受けるのは貧しい国の人々だ。今回集まった企業のリーダーたちは、後の世代のために行動すべきだと判断する知恵と見識を持っている。我々全員が力を奮い立たせ、先例のないこの難局を克服しよう。
   『日本経済新聞』 2007・12・1(土) 「国際1」

さすがに、王室です。帰するところは「科学と良識」ですか。あまりに「あたりまえ」のうような感じはするのですが、「あたりまえのことをあたりまえに」言えるところが、王室の王室たるゆえんなのかもしれません。同日の夕刊に、

日中経済対話
中国に環境協力
日本、見返りに排出権視野

   『日本経済新聞』 2007・12・1(土) 「夕刊」

の記事がありました。共産主義国が経済成長をおしすすめて二酸化炭素を吐き出し、資本主義の先兵たる日本の商社が排出権獲得のため中国を駆けずり回っている。ソヴィエト連邦崩壊にともないイデオロギーの世紀は終わりを告げたといわれますが、共産主義と資本主義の区別はさして意味を持たなくなっています。
そこで、チャールズ皇太子のおっしゃる「良識」ということをあらためて考えてみる必要がありそうです。ヨーロッパの近代市民社会を支えてきた「良識」、日本で言えば前近代的な「世間」に置き換えられるかもしれません。前者が「個人」を、後者が「共同体」を中心にすえている違いはあるでしょう。ですが、法律以前に「良識」「世間」に反することはやらない、という不文律が人々の共同生活を支えてきた点では共通しています。
個人の欲望を野放図に解放し、経済発展をおしすすめてきた代償が地球温暖化問題だとするなら、確かに「良識」や「世間知」のようなものをあらためて見直す必要がありそうです。「もったいない」がひところ話題になりましたが、「あたりまえのことをあたりまえにやる」ということが、何か特別なことになってしまっているところに問題の根源があるのかもしれません。
ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
    ↓   ↓   ↓
人気blogランキングへ
【2007/12/09 16:33】 | 現代文・小論文のネタ | トラックバック(0) | コメント(0)
現代文・小論文のネタ 其の十
〈いじめ〉
以前、「いじめの問題」を「程度の問題」として述べましたが、そうも言っていられない深刻な状況があるようです。
 
広がるネットいじめ
匿名中傷 悪質化
 ネットによるいじめは匿名だけに、学校は効果的な対応策を見いだせない。
 福島県内の公立中学校の生徒指導の教師は、「メールやネット掲示板は陰口を言う手段の一つになっている。やめさせたくてもだれに指導していいのかわからない」と打ち明ける。
 こうした現状から、「学校裏サイト」を監視して、学校に通報したり、サイトの管理者に削除を依頼したりするIT業者も現れた。今月7日から有料のサービスとして始めたが、すでに教育委員会や私立高などから10件ほどの問い合わせが来ているという。
 群馬大の下田博次教授(情報メディア論)は、「携帯電話を持つ子供の数を考えると、5000件(文科省の調査によるネットによるいじめの件数)は氷山の一角。子供は遊び半分で悪口を書き込んでいる。書かれる側のダメージを理解させる教育を、教師や保護者が早急に行う必要がある」と指摘している。
『読売新聞』 11・16(金) 「解説」
 
なんたる無為無策。受験生に「結論で困ったら、最後は『教育』の問題にもっていけ」などと指導していたものですが…。「教育」でいじめの問題が解決されるなら、とっくに解決しているはずなんですが…。
と、批判ばかりしていてもしょうがないので、今回は「いじめる側」の心の中をのぞいて見ます。
自分の気にくわないヤツをいじめるのでしょうが、そこにはたらいているのは、「アイツは許せない!」といった不寛容だろうと思うのです。そこで問わなければならないのは、許せないのは本当に「アイツ」なのか?という問題です。
古来、日本では、ワラ人形などの「形代(カタシロ)」をかついで村の中をまわり、人々の災いや病気といった穢(けが)れを人形に移す、という習俗が行われてきました。最後に燃やして川に流すことで、共同体の穢れを取り除くのです。現在でも、「祭り」の形で行われている地方があります。有名な青森の「ねぶた」もその流れをくむものと考えられます。
いじめの問題の背後に流れているのは、実は、太古から行われてきた「排除の論理」です。自分(達)に不都合なもの(=穢れ)を他者に移して排除することで我が身を守ろうとする自己防衛反応なのではないでしょうか。
例えば、「自分はバカなのではるまいか?」というコンプレックスを持っている人は、「アイツ、バカじゃねーの」と、他者に「バカ」という不都合な性質を負わせることで、「バカではない自分」を獲得できる。何のことはない、現代文、小論文でよく用いられる単純な二項対立の論理がはたらいているのです。
問題はその後です。排除された側は孤独を味わうことでしょう。では、排除した側は?
「○○が許せない!」「××が許せない!」といった不寛容を延々とくりかえしていくと、最後には許せない自分だけが取り残されてしまいます。実は、許せない対象は自分自身だったのだと、どこかで気がつけばよいのでしょうが…。
ひところ「騒音おばさん」なる人が話題になりました。「隣の○○が許せない!」「世の中が許せない!」で、人を恨み、世の中を恨み、「自分だけは間違っていない」と…、他者排除の最後に待っているのは孤独な風景なのでした。
「うちの子だけは人よりいい大学に…」
「うちの生徒だけはよその高校より進学実績を…」
その一方で、
「いじめはいけません!」って、
大人たちが、いま、子供にしていることは、「他者を排除しろ!でも、他者を排除するなよ!」というダブルスタンダードの押し付けなのかもしれません。それなのに、「教育」で問題解決をはかろうとすること自体がばかげているように思えてならないのです。
 
参考文献
・『異人論序説』 赤坂 憲雄
・『排除の構造』 今村 仁司
ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
    ↓   ↓   ↓
人気blogランキングへ
【2007/11/22 06:24】 | 現代文・小論文のネタ | トラックバック(0) | コメント(0)
現代文・小論文のネタ 其の九
〈コミュニケーション〉
寺子屋の昔から「読み・書き」というのは重視されてきました、それは現代にも通ずる、どころか、現代にこそ重視される能力なのかもしれません。
 
学習の基本は「手で書く」
 米バンダービルド大学のスティーブ・グレアム教授が今月発表する研究によると、小学校教師の大半が、手書きがスムーズな生徒は文章を書く課題について量も質も優れていると考えており、実際に成績も良い。
 米大学入試委員会は05年から、SAT(大学進学適正試験)に手書きのエッセーを追加した。手書きや作文を重視しなくなったことは、高校やそれ以降の学習全体にマイナスの影響を与えかねないことを懸念しているのだ。(レーナ・ケリー)
『ニューズウィーク 日本版』 11・21
 
ケータイなどのメールで、チャットみたいなコミュニケーションに慣れてしまうと、少し長めの文章で体系づけて自分の意見を述べるということが、ひどく困難になってしまうようです。そのため、「とにかく字数を埋める」ということが自己目的化し、「自分の意見を他者に正確に伝える」という、論述の本来の目的がおろそかになってしまいがちです。その結果、文章はどうなるか?
 
・一文が長くなる、特にも連体修飾が長くなる。その結果、主語と述語が対応しなくなる。
・思いついたことを「とりあえず」書く。いきづまったらまた「それから考えて」書く。その結果、箇条書き的な展開になり、全体として何を言いたいのかわからなくなる。
・とにかく字数を埋めたいので、「Aだし、Bだし、Cだし」と羅列していく。その結果、冗長な展開となり、説得力に欠けた文章になる。
 
といった傾向がみられますね。
例えば、自分の手でラジオを組み立てられる人は、それを分解するのも容易でしょう。同様に、現代文の演習をするなら、自分で意見文を書いたほうがよっぽど早いよ、ということで「現代文/小論文」を並行して演習する講座を始めたのでした。
ただし、「自分の手で」というのがミソなのです。こうして「機械」で文章を書いていると、まるで自分が書いているような錯覚におちいりますが、実は、半分は「機械」が書いてくれていることを肝に銘じておかなくてはなりません。
ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
    ↓   ↓   ↓
人気blogランキングへ
【2007/11/16 16:07】 | 現代文・小論文のネタ | トラックバック(0) | コメント(0)
現代文・小論文のネタ 其の八
〈コミュニケーション〉
「ケータイによる束縛」って、程度の差はあっても、したり、されたり、誰にも経験があるのでは?案の定(じょう)といったアンケート。
 
若いカップル 携帯に束縛感
   「電話出ないと怒られる」男性45% 内閣府調査
 内閣府は9日、若い恋人同士の間で起きる「デートDV(ドメスティック・バイオレンス)」と呼ばれる暴力に関する初の調査結果を発表した。カップルの間で、通信手段のはずの携帯電話が、相手に干渉したり束縛したりする道具になり、精神的被害を与えているケースもあった。
 携帯電話に関する被害経験を聞いたところ、「電話に出なかったりメールにすぐ返信を出さないと怒られた」は、男性45・3%、女性32・3%だった。「1日に何度も定期的に電話やメールで行動を報告するよう命じられた」も女性10・8%、男性3・9%が該当すると答えた。
 調査はインターネットによるアンケート形式で、16歳から29歳の未婚の男女を対象に今年9月に実施、358人から有効回答を得た。
   「読売新聞」2007・11・10(土) (総合)
 
『和泉式部日記』などの日記文学、『源氏物語』や歌物語など、和歌は詠みかけられたら、必ず返歌を詠み返す、返歌を返さないのはとても失礼なのである、今で言えばケータイのメールに…
などと生徒に和歌の贈答をおしえていたものですが…。案の定、でした。平安時代の男女にアンケートをとっても同様の数字が出たりして、なんて想像をめぐらすと、とても楽しい気分になります。時代が移り変わり、コミュニケーション手段が「和歌→ケータイ」と変わっても、人と人とのコミュニケーションって、何にも変わっていないのだな、とあらためて思うのでした。
ちなみに、「和歌の贈答」であれ、「ケータイメールの贈答」であれ、「贈答」というのはコミュニケーションのいちばん原始的形態です。文化人類学的には、「贈答」というのは「脅迫」という意味も担います。
「お歳暮の菓子折りに小判も入れておきましたので、今度の航空機エンジンについては、ひとつわが社を通して・・・」
と、自衛隊をめぐる贈収賄事件が立件されそうな昨今。「贈答」というのは、人と人、共同体と共同体をつなぐプラスの作用もあれば、人を脅迫するマイナスの作用もあります。
ただより高い物はない。
などとことわざで言われるのは、正確にそこをうがっているのです。
 
ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
    ↓   ↓   ↓
人気blogランキングへ
【2007/11/13 13:13】 | 現代文・小論文のネタ | トラックバック(0) | コメント(0)
| ホーム | 次のページ>>
現代文と小論文の同時並行演習
最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

月別アーカイブ

よろしくお願いします

参考になった方は応援願います!      ↓   ↓   ↓

人気blogランキングへ

極小論文 (無料)

メールで小論文。 あなたの論述力を手軽に試してみませんか?優秀論文は矯正随時ブログにアップしていきます。                   今月のテーマ 『日本の行方』

名前:
メール:
件名:
本文:

結論の根拠(論証)を明示して、あなたの意見を百字程度で論じてご投稿ください。あなたの論述力を診断してご返事いたします。

ブログ内検索

わからないことがあったら検索してください。

それでもわからない場合は上記メールフォームよりお問い合わせください。

プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

添削担当者からのお願い

受講生以外の方でもご自由に質問・コメントをお寄せください。

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

携帯用 QRコード

携帯電話で読み取ってアクセスしてください。

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。