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大学入試の国語・小論文
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   「現代文/小論文のツボ」
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【2019/10/02 16:36】 | 現代文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試直前講座 『現代文のツボ』 其の十四
「早稲田大学 評論用語の基礎知識⑦」 〈二項対立の対立項〉

早稲田大学の国語、評論でよく出てくるロジックが「不可分」です。

「西欧/日本」を対立させて(二つの項目が対立するので、このようなロジックを「二項対立」といいます)「西欧すばらしい」、「日本ダメじゃん」、「だから日本はこうしろ!」といった二項対立の比較文化論を早稲田大学は出しません。出すだけムダだからです。百歩ゆずって出るとしたら、二項対立を色分けするキーワードも「内/外」「表/裏」「ホンネ/タテマエ」の二項対立になっているものではないでしょうか?「西欧における内/外」⇔「日本における内/外」と展開すれば、少しは複雑になってきます。でも、出さないでしょうね。

そこで、二項対立に対立してゆく「不可分」のロジックをおさえておきたいものです。二項対立図式への批判として、よく結論に用いられます。

十円玉がありますね。ポーンとほうっててのひらにぺたっ、ハイ、「裏か表か?」誰もがやったことがあるでしょう。これは「表/裏」の単純な二項対立です。でも、十円玉全体をとらえようとした時、「表こそが十円玉だ!」「いや、裏こそが…」とケンカしてもしょうがない、十円玉は「表」と「裏」があってはじめて十円玉として存在しているのです。十円玉を成り立たせる条件として「表と裏は切り分けることができない、密接な関係」にあります。それが「不可分」ということです。

 

不可分 … 密接につながっていて、分けることができないこと。

 

「一般的には二項対立で考えられている。しかし、ほんとうにそうであろうか。~論証~。両者は不可分の関係である」といった展開をみせます。これから国立大学の後期、小論文で勝負をかけようとしている人、けっこう使いやすいロジックですよ。ほとんどの受験生が二項対立で小論文を書いてくるでしょう?そのマスから一歩抜け出ることができますよ。
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【2007/02/20 14:43】 | 現代文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試直前講座 『現代文のツボ』 其の十三
「早稲田大学 評論用語の基礎知識⑥」 〈社会学・人類学 等〉

下記の用語について、早稲田大学では注をつけないどころか、虫食い問題になります。「文明/非文明」の対立でいえば、「文明=秩序」「非文明=混沌」。「意識/無意識」の対立でいえば、「意識=秩序」「無意識=混沌」。「キリスト/非キリスト」でいえば、「キリスト=秩序」「非キリスト=混沌」。「西欧/非西欧」でいえば、…と際限なく色分けしてくれます。ただし、何が「秩序」にあたり、「混沌」にあたるかは筆者の定義次第なので、定義をしっかりおさえましょう。

 

混沌・渾沌(こんとん=カオス)

 …天地創造以前の世界の状態。物事が入り混じってわけがわからない状態。



秩序(コスモス)

 …秩序と調和とをかねそなえた宇宙、世界、一つの体系。

体系

 …個々のものを統一した組織。一定の原理で組織した統一的な全体。

ヒエラルキー(階層構造)

 …建築物のように段階的に層をなすもの。ピラミッド型に序列化された社会階層。

例(社長-部長-課長-係長-社員)。

 

ちなみに、「秩序」は「体系」「ヒエラルキー」などと言いかえられる場合もあります。早稲田大学の現代文で、最も好んで虫食いになるところですね。
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【2007/02/19 18:18】 | 現代文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試直前講座 『現代文のツボ』 其の十二
「早稲田大学 評論用語の基礎知識⑤」 〈言語論〉

早稲田大学の国語についてみてきましたが、言語論、文化論もよく出されるネタですね。これらの中で「コード」「コンテクスト」といった用語が出てきても、早稲田は注をつけてくれません。ならば、あらかじめ用語としておさえておく必要がありますね。

 

コード(規範=きはん)

 … 情報を表現する記号の体系。情報を伝達する際の変換の規則。特に言語論においては、

言語表現を規定する二つの側面「辞書(ある語の意味を規定する)」「文法(語の並べ方を規定

する)」をさす。言葉をめぐる社会の約束ごと。

コンテクスト(文脈・状況)

 … 文章の前後の脈絡。周囲の状況。特に言語論においては、「コード」と対比的に用いられ

る。「コード」が言語の意味を機械的に規定(いつでもどこでも意味は変わらない)するのに対

して、「コンテクスト」は、言語の担う意味をその時々の状況や文脈で変えていく。

 

見ず知らずの人に「バカ」といったらケンカになります。それは「辞書(コード)」どおりの意

味しか伝わらないからです。反対に、仲のよい友人同士で、「オマエ、バカじゃん」「なんだ、

コノヤロー」とケンカになることはありません。コンテクスト(日常生活の大部分)を共有し

ている二人の間では「俺たち、お互いにバカと呼び合える仲だよな」ということを意味してい

るのです。
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【2007/02/18 15:00】 | 現代文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試直前講座 『現代文のツボ』 其の十一
「早稲田大学 評論用語の基礎知識④」 〈対立関係〉

評論読解の基本のキ、対立をふくんだ関係をあらわす語は何らかの形で設問になります。立教大学や同志社大学なら四、五〇字の記述、早稲田大学なら全体の要約問題といったところでしょうか。いずれにしても、「何と何が対立関係なのか」をはっきりさせることがポイントです。

 

矛盾 … つじつまが合わないこと。

逆説(パラドクス) … 一見、真理に反しているようで、実は真理をついたもの。互いに矛盾しながらも一つの現実となっていること。

例「急がば回れ」、「クレタ人は嘘つきだ、とクレタ人が言った」等。

皮肉(アイロニー) … 物事が予想や期待に反した結果になること。

 

「矛盾」と「逆説」が同じようにみえますが、「矛盾」とは、ただあいいれない関係性を言っているだけなのに対し、「逆説」は、あいいれないが一つの現実となっているものをさします。

とにかくよくきかれるのは「逆説(パラドクス)」です。本文中に「逆説」とあったら必ず設問になります。虫食い問題の選択肢の中に「逆説」とあったら、かなり正解くさいですね。
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【2007/02/17 15:00】 | 現代文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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