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大学入試の国語・小論文
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   「現代文/小論文のツボ」
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【2019/10/02 16:40】 | 小論文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試直前講座 『小論文のツボ』 其の十五
〈 「二項対立」の作り方 〉

センター試験も近づいてまいりました。
そこで、センター試験後の慶応大学、国立二次、後期にむけて、小論文のカンタンな小論文マニュアルを書いていこうと思います。

今回は、意見文のロジックの王様、「二項対立」です。
現代文でこの論理が出たら、ラッキー!
なぜなら、自分で「二項対立」の枠組みをしっかり組み立てて小論文を論じきることができる人、
読解するのは、メチャメチャ速い、なおかつ、正確。
だから、受験で小論文がない人も、自分で組み立てられるようにしておくとよいですね。

【二項対立】

1.
まず、二項対立の枠組みを作ります。
比較、対照する「二項」を決めます。課題が与えられているなら、それにしたがえばいいですね。
次に、「どのような点」について比較、対照するのか、キーワードを決めます。
キーワードとは、
「西欧…Aである」⇔「日本…Aではない」と、対立項を他色分けする働きをする語、「」です。
「A」というキーワードで二項を比較検討して、それぞれの分析をします。
表にしてみるとわかりやすいですね。

 _______________________________________
|                  西欧    ⇔   日本     (二項)
|_______________________________________
アイデンテンティティー …  明確    ⇔   不明       (分析1)
|_______________________________________
コミュニケーション   …   自己主張  ⇔   相互配慮   (分析2)
|_______________________________________
    (キーワード)

2.
第一段落に「導入」をおく。社会のニュース、身近な体験など、本文の「問題点(テーマ)」を導き出す糸口、前フリです。課題文が与えられている場合は、課題文の要約をおきます。そして、それを糸口として、「問題点(テーマ)」を明示します。
例 「グローバル社会において、日本人はどのようにするべきか。」


3.
第二段落で、上の表をもとに批判する対象を分析していきます。
例 「日本人はアイデンティティーが不明、コミュニケーションが相互配慮的。だから、閉鎖的で親密なグループを形成しがち。」

4.
第三段落で、「それに対して」「しかし」など、対立関係の接続を明示し、上の表をもとに肯定する対象を分析していきます。
例 「西欧人はアイデンティティーが明確で、コミュニケーションにおいて自己主張をはっきりする。だから、開放的で、誰ともつきあう。」

5.第四段落で、要約して結論。「以上のことから」「したがって」「つまり」など、接続を明確にすること。
例・「グローバル化がすすむなか、日本も明確なアイデンティティーをもつべきだ。」


これで、600字ぐらいならカンタンに書けます。800字以上なら、上の「日本⇔西欧」の分析の後にそれぞれ具体例を入れてやるだけです。

【小論文のコツ】
・接続を明示する。
・指示語で前後をつなぐ。
・「二項対立」を展開する場合、上記のように「明確⇔不明」「自己⇔相互」と、対照(コントラスト)を明確にすること。
「主観⇔客観」
「特殊⇔普遍」
など、対義語を意識的に用いるとよいでしょう。
・「問題点」と「結論」をきちんと対応させること。

ねっ、カンタンでしょ?

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早稲田政経合格(予定)レベルの第五回小論文の答案です!!
早稲田政経第五回小論文                    joe


接続の明示、よいです。
「AまたB」
という並列グセがありましたが、卒業!
弱点を一つ一つ、乗り越えています。

「長所をのばし、欠点をピンポイントで修正!!」

一人一人にしっかり手をかける、
添削だからできる演習なのです。
その利点を十分にいかしていますね。
あとはゴール目指してラストスパート、突っ走るだけです。

danpei                                 

現代文/小論文の
   相互補完的実力養成
「2-way method
   現代文/小論文」





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【2008/12/27 07:11】 | 小論文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試直前講座 『小論文のツボ』 其の十四
「国立大学後期小論文 立論のポイント⑨」 〈結論〉

何度も言いますが、結論はリキを入れるところではありません。勝負は論証ですでに決まっています。論証を根拠としてその結果を結論として述べるか、論証ですでに結論まで言い切って、最後に要約するか、いずれ、結論は、論証の当然の帰結として「すんなり」導き出したいものです。

 

結論パターン

・論証→したがって・だから→結論 …(原因理由・根拠/結果)

・論証→つまり・以上のように→結論 …(要約)

 


やってはいけない結論パターン

・言語明瞭意味不明型

…「清く正しく美しく~」「絶対的な自覚をもって~」

(コトバで語るな 論で語れ!)

・極論型

…「環境問題の解決のために、人間は近代以前の生活にもどるべき」

(ムリッ!)

・頭でっかち尻すぼみ型

…「アジアの中で日本はどうあるべきか(問題点)。~日本人はもっとアジアを旅行し、個人個人が理解をふかめるべきだ(結論)」

(天下国家を論じるはずが、個人個人 ッスカ…)

 

とツッコミを入れたくなってしまいますね。
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【2007/03/07 16:47】 | 小論文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試直前講座 『小論文のツボ』 其の十三
「国立大学後期小論文 立論のポイント⑧」 〈論証〉

いよいよ論述の核心部分です。論証のポイントはどれだけ深く掘り下げられるか、にあります。

 

論証=問題点一点を、より深く掘り下げていく。

 

反対に、表面だけをなぞるようなものはNGです。よくあるのが、思いついた具体例を羅列(られつ)して論証とするパターンです。

 

    失敗例

問題点

 ひきこもりを防ぐにはどうすればよいか。

論証

 ①私の友人で学校の先生に体罰を受けてひきこもった人がいる。

 ②いじめがきっかけになって引きこもった人もいる。

 ③勉強についていけずにひきこもった人がテレビで紹介されていた。

結論

 よってひきこもりを防ぐには学校教育を見直すべきである。

 

個々の事例をいくら寄せ集めても説得力を持ちません。「斉藤さんちの子が早稲田に受かった、吉田さんちの子も早稲田に受かった、だったらうちの子も…」と考えたくなるのが人情ですが、そこには何の必然性も根拠もありませんね。「点(個々の事例)」をいくら寄せ集めても「論(糸)」にはなりません。その背景にさかのぼって分析しなければなりません。「学校教育とひきこもりはどのような関係にあるのだろうか?」「人間関係がうまくいかないからといってなぜひきこもらねばならないのか?」その背後へ、背後へと分析をすすめ、行き着いたところが結論になります。
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【2007/03/06 18:50】 | 小論文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試直前講座 『小論文のツボ』 其の十二
「国立大学後期小論文 立論のポイント⑦」 〈導入と問題提示〉

まず、本文全体の前フリにあたる導入部について述べましょう。ここはリキを入れるところではありません。とはいえ、字数かせぎのためにダラダラ書かないことが大切です。

 

導入

・課題文が与えられた場合…「筆者は~という問題点について~ということを根拠として~と結論している」と、課題文の要約を置く。「問題点」「論証(結論の根拠)」「結論」の三点をコンパクトにまとめる。

・テーマが与えられた場合…そのテーマについて一般的に言われていること、そのテーマにまつわる社会的、歴史的事件、または自己の体験や広く知られている格言などを置く。

・資料や図が与えられた場合…自分が論じようとするテーマに即して資料や図から読みとったものをあげる。「Aとも読めるし、Bとも読めるし、Cとも…」と、自分が論じるテーマと関係ないのに、読みとったものをダラダラ羅列(られつ)してはいけない。

 

導入部は、問題点を引っぱり出すタタキ台ですから、自分が論じる問題点にあわせるとよいでしょう。なんでもかんでも課題文の要約文を書けばよいのだろう、図・資料から読みとったものを書けばよいのだろう、といった態度はNGです。

さて、導入部で前フリをしたら、そこから問題点(テーマ)を引き出します。これから論じていく問題を「点」にまで絞り込んだ方が自分も論じやすいし、読者にもわかりよいですね。

導入部の「A」を問題点とする場合、「Aはなぜか」と問題点を置いたら、以下、「Aの原因理由」を考察していきます。「Aはどうしたらよいのだろうか」と問題点を置いたら、以下「Aの方法手段」を考察していきます。「Aは本当なのだろうか」と問題点をおいたら、以下「Aの正否」について考察していきます。

 

問題点は論述の羅針盤

 

問題点を明示したら、以下の論述はすべてその結論に向かいます。決して外れてはいけません。
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【2007/03/05 18:54】 | 小論文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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