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大学入試の国語・小論文
  に関するワンポイント・アドバイス
ふたたび、しり上がりでいこう
 11月2日(木)の新聞で、お茶の水ゼミナールがベネッセに買収されるむね、報道されていました。長らく、お茶の水ゼミナールにお世話になり、古文のテキストや小テストを作らせていただきました。目を三角にして教材を作っていたころのことを感慨深く思い出してしまいました。
 そのときに考えていたことは「ニンジン嫌いの子供にニンジンを食べさせるお母さん」です。ニンジンを細かくきざんだり、すりおろしたりして、ハンバーグやコロッケに入れる、だんだんニンジンを大きくしていって、気がついたらニンジンが食べられるようになっていた、といったイメージです。ニンジン嫌いの子供に対して「とにかくニンジンを食べるまで遊びに行っちゃいけません」と、ガミガミしかりつけるのは賢明なお母さんとは言えませんね。
 古典文法も同じではないでしょうか。文法嫌いの生徒に「とにかく覚えろ」と言ったり、ひたすら品詞分解をさせたりするのは、あまり賢明とはいえません。ますます文法嫌いを助長するだけです。そこで、短い文章を読むなかで、重要な文法は何度も繰り返し演習するようにしました。ただし、同じ事項でも「しり上がり」に難しくなるように工夫しました。例えば、反実仮想なら、

1、「~ましかば~○○」の簡単な空欄補充問題

2、「~ずは~まし」といった変則的な反実仮想の口語訳

3、反実仮想から現実を説明させる

といった感じです。同じ事項を繰り返し演習するにしても「しり上がり」に難しくなるように工夫しました。忍者が成長の早い麻の種を植えて、毎日、麻の上を飛び越える、そのうち忍者は3メートル以上も飛び上がることができるようになる(わけない)。といった感じでしょうか。私はそれに「しり上がりスパイラル構造カリキュラム」と名づけました。円錐を逆さまにした、らせん階段のようなイメージです。早稲田大学など、国語が重視される大学の合格にお手伝いできたものと自負しております。土用波(台風の影響で高くなる波)に乗るサーファーのように、「しり上がり」の波に乗った生徒は、オートマティックに合格まで運ばれていきました。昔から日本人は富士山や扇といった「末広がり」のカタチに繁栄を見てきたわけですが、生徒が合格していくのにも、何か共通するカタチがあるように思えてなりません。
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【2006/11/05 12:00】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
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谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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