大学入試の国語・小論文
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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十五
「助動詞」 〈き〉

 

【「き」のカ変、サ変への接続】★

過去の助動詞「き」は連用形接続ですが、カ変、サ変には未然形に接続する場合もあります。品詞分解などでよくつっこまれる所ですね。接続パターンが決まっているので覚えてしまいましょう。

 

〈カ変〉                               

 

こ(「来」未然形) ← し(「き」連体形)
              しか(「き」已然形)

              


き(「来」連用形) ← し(「き」連体形)

              しか(「き」已然形)   

 

〈サ変〉 


せ(「す」未然形) ← し(「き」連体形)

              しか(「き」已然形)


し(「す」連用形) ← き(「き」終止形)

       

※「こし・こしか・きし・きしか」「せし・せしか・しき」なんて覚えましょう。練習しとく?

 

練習 傍線部の品詞分解の組み合わせとして正しいものを選べ。

 ・われとくこしかば勉強をぞせし

  1 動詞+助動詞    助動詞+動詞

  2 動詞+動詞+助詞   動詞+助動詞

  3 動詞+助詞+助詞   助動詞+動詞

  4 動詞+助動詞     動詞+助動詞

 

解答 4 

口語訳 私は早く来たので勉強した。

 

なんてね。あるいは、「適当に活用させて空欄を補え」なんて虫食い問題にしてもいいですね。いずれ、「き」については、活用しっかり、「カ変」「サ変」の接続しっかり!

ちなみに、過去の助動詞「き」は、自ら経験した過去(経験過去)について用い、過去の助動詞「けり」は、自分で経験していない、人づてに聞いた過去(伝聞過去)について用います。たま~に、「き」が入るか、「けり」が入るか、虫食いで問われますから、一応、差異をおさえておきましょう。
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【2007/05/31 19:38】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(2) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十四
「助動詞」 〈最重要「まし」 3〉

「まし」とでてきたら反実仮想、といきたくなるのですが、どっこい、実戦では「ためらい」も同じぐらいよく出ています。「まし」のその他の意味を見ていきましょうか。

 

【「まし」ためらいを含む意志】★★★★

「仮定条件句~まし」はすべて反実仮想と考えるのでしたね。

仮定条件句をともなわず、疑問文(疑問語「いつ・たれ・なに」等、あるいは係助詞「や」「か」がある)であったならためらう気持ちを表す表現。

 

疑問文(仮定条件句なし)~まし 

                        =ためらいを含む意志(~したらよいだろうか

 

例 いづかたに身をたぐへまし

(どちらのお方に身を寄せたらよいだろうか。)

※仮定条件句なし(反実仮想ではない)、「いづかた」(どちら)と疑問語がある、よって「ためらい」で訳します。

 

例 いかにまし

(どうしたらよいだろうか。)

※「せ」=サ変動詞「す」未然形。途方に暮れた時、慣用的につかわれる表現です。『蜻蛉日記』なんかによく出てきます。で、よく聞かれる表現です。

受験生に訳させると「どんなに狭いのか」と訳してきます。笑っている人もいるかと思うのですが、10人中2、3人ぐらいいますよ。記述でよく聞かれるので、練習してみましょうか。

 

問 次の文を口語訳しなさい。

1 何をか食はまし。

2 これをや奉らまし。

 

解答

1 何を食べたらよいだろうか。

2 これを差し上げたらよいだろうか。

 

※疑問文だから「ためらい」はダメ!だって、反実仮想で反語、なんてよくありますからね。「声なくは~誰か知らまし」って反実仮想の例文にあげたでしょ?必ず、仮定条件なし、疑問文、よって「ためらい」と判断していってください。

 

【「まし」仮想】★

仮定条件句をともなわず、疑問文でもなかったらただの仮想の表現と考えましょう。

 

仮定条件なし(反実仮想ではない)

疑問文ではない(「ためらい」でもない)

   ↓

仮想  ~したらよかったのに…。

 

例 見る人もなき山里の桜花ほかの散りなむのちぞ咲かまし

(見る人もいない山里の桜花よ、他の桜が散った後で咲いたらよかったのに

 

※「まし」がただの推量(~だろう)、「む」と同じ感覚で用いられる場合もよくあります。でも、推量を聞いたってしょうがないでしょ?わざわざ傍線部訳の問題になっているなら以上の三者と考えてよいでしょう。受験生は戦略的にものごとを考えねば、でしたね。
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【2007/05/30 16:18】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(0) | コメント(0)
しり上がり通信 其の一
<敗北と言い訳>

毎年、この時期、消防団の消火訓練の大会があります。

私は東京下町の亀戸に住んでいますが、5年ほど前に消防団に入りました。

何のことはない、人員不足を補うため、チョークより重いものを持ったことのない、予備校講師までかり出されたってわけです。

 

入ってみると、とても心なつかしい風景がありました。

私は岩手の田舎で生まれ育ちましたが、私を生み育ててくれた「共同体」のシステムが今も機能していたんですね。それは、アンチ グローバリズムといってもよいものです。

 

で、このたび、消火ホースの筒先をまかされたわけです。まあ、火消しの花形なのですが、それだけに、危険なものでした。ものすごい水圧が筒先一点をめざして襲いかかります。

ひと気のなくなった公園、夜や早朝に「コソ練」(人に隠れてコソコソ練習すること)したりして、日曜日の大会に備えました。ブログもちょっとサボりました。

 

結果はビリ!

私の所属する城東消防団、分団が八っつありますが、第八位でした。

トホホ… 悔しい 情けない!

 

『受験生の心がまえ』のところで、「成績をのばしたかったら、ゼッタイ言い訳するな!」と偉そうなことを書きました。

ところが、いざ、自分が「トホホ」な状態に置かれると、とっても言い訳したい自分がいました。

まあ、「言うはやすし」で、自分だって言い訳したい、何かのせいにしたいのです。


でも、我慢します。

なぜなら、この「チクショー」と思う気持ちが次の何かのパワーになっていくことを経験的に知っているからです。

 

非日常の世界から、無事、日常の世界に帰ってきました。非日常から持ち込んだ「チクショー パワー」をさらに仕事にぶつけていこうと思っています。
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【2007/05/29 17:20】 | しり上がり通信 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十三
「助動詞」 〈最重要「まし」 2〉

前回、反実仮想から現実を読みとる練習をしましたね。それでは、さらに反実仮想のいろいろな表現を見ておきましょう。

 

【「まし」反実仮想 2】★★★★★

普通は「未然形+ば(接続助詞)」で仮定条件句をつくりますが、形容詞、形容詞型活用助動詞「べし」「まじ」、打消「ず」などは「連用形+は(係助詞)」で仮定条件を表現します。仮定条件については後でまた詳述します。

 

(仮定条件)

形容詞本活用連用形+は 

打消助動詞「ず」連用形+は

                      ~まし   = 反実仮想

 

仮定条件句をともなった「まし」は、何だろうが反実仮想。反実仮想の表現は、

仮定条件句 ~ まし = 反実仮想(~したなら、~しただろうに)

とおさえましょう。じゃないと応用がききませんよ。例文を見ましょう。

 

例 鴬(うぐいす)の谷より出づる声なくは春来ることを誰か知らまし

   (うぐいすが谷から出てきて鳴く声がなかったら春がくることを誰がわかるだろうか、

                                       いや誰もわからないだろうに

  現実→(うぐいすが谷から出て来て鳴く声があるので、春が来たことを誰もがわかる。)

 

※ク活用形容詞「無し」本活用連用形「無く」+係助詞「は」で仮定条件、よって「まし」は反実仮想、訳す時には必ず現実を出すクセをつけてください。

ちなみに、「誰(たれ)か」と反語になっているので、口語訳、現実の読み取りがちょっと難解ですね。だからこそ「場数」をふまなくてはいけません。一回やったからOK!とはいきませんよ。いろいろな文脈で和歌を読み込んでいく、早稲田大学などの難関大学を目指す人、センター試験8割をねらう人は肝に銘じてください。

反実仮想は和歌で多用されるのでしたね。上記のような和歌があった場合、「春告鳥(はるつげどり)」としてのウグイスをほめたたえている歌だと大意をおさえてほしいものです。ソコがつっこまれますよ。

 

例 帝の使者として派遣された永実(ながざね)さん、ベテランの女官に連歌をいどみかけられて、みごとに詠んでみせる。そこでご主人さまの帝が発したおことば。

「永実ならずは我が恥ならまし

(つかわしたのが永実でなかったなら、私の恥になっただろうに

  現実→(つかわしたのが永実だったので、私の恥にならずにすんだ)

 

※打消助動詞「ず」連用形「ず」+係助詞「は」で仮定条件、よって「まし」は反実仮想、必ず現実を出してください。

上記の例なら、「和歌を詠め!→すぐに、その場の状況にあわせて巧みに和歌を詠む→幸せ(帝からおほめのおことばをいただく)」といった文脈を読み取ってほしいのです。『古文のツボ』で展開し、センター試験で的中させましたよ。

 

以上、反実仮想について、かなりくわしく見てきました。なぜ、反実仮想が重要なのかわかりましたか?和歌もふくめて文脈の山場、核心部で用いられる決定的な表現だからです。設問になるし、配点も高い、ただし、意味の丸暗記じゃ使い物にならないということです。あせる必要はありません。夏あたりからガンガン演習量をかせいでいきましょう。
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【2007/05/29 09:44】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十二
「助動詞」 〈最重要「まし」 1〉

 

【「まし」反実仮想 1】★★★★★

反実仮想とは漢文チックに読むと「実ニ反シテ仮想ス」、現実に反して仮に想像するという意味です。いまさら言ってもしょうがないことを後から詠嘆的にイジイジ回想する表現。大学受験生なんだから、「ましかば~まし」は反実仮想、といったワンパターンはやめましょう。応用がききません。

「ましかば~まし」「せば~まし」といった典型的な反実仮想の表現に限らず、仮定条件句をともなったら「まし」は全て反実仮想です。

「ましか」は「まし」の未然形、「ませ」は「まし」の上代未然形(『万葉集』で出てきますね)、「せ」は助動詞「き」の未然形(「き」の未然形は「せば」の形でしか使われません)。

ね、結局みんな「未然形+ば」で仮定条件句を構成しているわけです。

 

 仮定条件句 ~ まし = 反実仮想~したなら、~しただろうに

 

ましか(「まし」未然形)+ ~ まし

ませ(「まし」上代未然形)+ ~ まし

    (「き」未然形)+ ~ まし

活用語未然形 ~まし。       例 書かば~まし。読まば~まし。等

 

いまさら言ってもしょうがない、過去の事実について仮想する表現、べつに過去の表現がなくても「~なら、~だろうに」と過去で訳すのはそのためです。

また、いまさら言ってもしょうがにことをイジイジ、想像するわけですから、「~だろう」「~だろうになあ」と詠嘆的に訳すことになります。まあ、訳しても訳さなくてもどうでもよいでしょうが。

反実仮想を訳せるのは当然。反実仮想から現実を説明できるようにしてください。仮定条件句とその帰結の句とをそれぞれ肯定は否定に、否定は肯定に入れ換えて、確定条件「~ので(原因・理由)」でつなぐと現実が出てきます。

 

反実仮想 仮定条件句(~したならば)~帰結(~しただろうに)。

        ↑                ↑

        ↓                ↓

現実    確定条件句(~ので) ~   帰結。

        「肯定⇔否定」をひっくり返す

 

現代語で練習してみましょうか?

・あの時やさしくしていたならば、カノジョとわかれずにすんだだろうになあ…。

いまさら言ってもしょうがないのに、メメしくイジイジ、反実仮想していますね。さて、その事実やいかに?

・あの時やさしくしなかったので、カノジョとわかれてしまった。

それが悲しい現実ってわけ。ひっくり返して「~ので」でつなげるだけ、簡単でしょ?古文でやってみましょうか。

 

例 わが背子(せこ)と二人見ませばいくばくかこの降る雪のうれしからまし

   (私の夫と二人で見たなら、どんなにこの降る雪がうれしいだろうか)

 現実 → 夫と二人で見ることができないので、この降る雪がうれしくもなんともない。

 

「ませば~まし」、典型的な上代、『万葉集』の表現です。防人(さきもり)か何かで、夫が国境防備にでもかりだされたのでしょうか、恋しい夫と別れ別れになった女の悲しみが読みとれますか?

そう、実は「反実仮想」の表現て、この「現実」の読み取りが求められるんですね。「反実仮想」って、イジイジした詠嘆的な表現だって言いましたね。詠嘆的な表現、って「和歌」がそうでしょ?つまり、「反実仮想」は和歌で多用される表現なんですね。センター試験がほぼ毎年、和歌を出題していますね。私立の難関、早稲田大学しかり、上智大学しかり。受験生、最後の最後は「和歌の勝負」と、『古文のツボ』で展開してきました。

考えてもみてください。「ましかば~まし」に傍線を引いて「口語訳としてふさわしいものを選べ」って、出してもしょうがないでしょ?難関大学の受験生なら当然、点数にします。

「ましかば~まし」ってあっても傍線なんか引かない、「和歌の説明」あるいは「本文の内容説明」で聞くといいですね。当然、配点は高い。センター試験なら「問六」といったところでしょう。点差が決定的に開いてしまいます。上智大学なら○×問題の中に「現実」を入れてもいいですね。

わかりましたか?反実仮想「ましかば~まし=~したなら~しただろうに」はもう卒業してください。反実仮想を訳す時は、必ず現実をだすクセを普段からつけましょう。なに、慣れれば簡単です。
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【2007/05/28 19:25】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(3) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十一
「助動詞」 〈むず〉

助動詞「むず」は「む」とまったく同じ。「むず」だからといって特別な意味はありません。「む」に格助詞「と」、サ変動詞「す」をくっつけて、「むとす」と表現していたものが「むず」になりました。だから、「サ変型」に活用するわけです。

  ・「む」+「と(格助詞)」+「す(サ変動詞)」→「むとす」→「むず」=「む」(推量・意志)

です。

「むず」はどこまでいっても「む」と同じ、意味で悩む必要はありません。

た・だ・し、実戦ではメチャメチャ出ます。★マークは付いていませんが、マジで出ます。「そんなの、楽勝!」

と受験生が思っているところに落とし穴があるんですな。

「むず」は、常に品詞分解が問題になる助動詞です。練習してみましょうか?

 

練習1 次の傍線部の文法的説明として正しいものを選べ。

・事ぞいできなむずる

 イ、助動詞「ぬ」+助動詞「む」+助動詞「ず」+助動詞「る」

 ロ、助動詞「ぬ」+助動詞「むず」+助動詞「り」

 ハ、助動詞「ぬ」+助動詞「むず」+助動詞「る」

 ニ、助動詞「ぬ」+助動詞「むず」

 ホ、助動詞「ぬ」+助動詞「む」+助動詞「ず」+助動詞「り」

 

あるいは次のような口語訳の問題にしてもいいですね。

 

練習2 次の文の口語訳として適切なものを選べ。

・事ぞいできなむずる。

 イ、事件がきっとおこるだろう。

 ロ、事件などおきるはずがない。

 ハ、事件が自然におこるだろう。

 ニ、事件は起きてしまっただろう。

 ホ、事件は結局おこらなかった。

 

 

解答

練習1、「ニ」

できましたか?

係助詞「ぞ」を受けて「むず」連体形「むずる」でした。

練習2、「イ」

できましたか?

強意の助動詞「ぬ」未然形「な」+助動詞「むず」連体形「むずる」でした。結局、「連用形+なむ」と同じ、助動詞「べし」と同じはたらきをするのでしたね(前回参照)。ここでは「強い推量(きっと~だろう)」です。

わかりましたか?このように助動詞「ず」「る」「り」とひっかけるのです。わかっちゃいるけど、ひっかかる、っていうやつですね。傍線を長めに引く、あるいはまったくひかないで出すのが作題のミソなんですね。

助動詞の接続、活用を覚えてから意味に入るように、と言った理由がわかりますね?接続・活用があやふやじゃ、あっさりひっかけられますよ!

まあ、「むず」は、ドンピシャ!答えが出てくるような「大ネタ」ではありませんが、選択肢を消す「小ネタ」としてよく使えますよ。だいたい五者択一が二択になります。口語訳問題、傍線部に「むず」「むずる」「むずれ」とあったら、必ず助動詞「むず」で選択肢を洗ってくださいね。
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【2007/05/26 14:26】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(1) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十
「助動詞」 〈「む」のいろいろな意味〉

さあ、おいしいところに入っていきます。助動詞「む」のいろいろなバリエーションの訳、本当によく出ますよ。記述で出すと、かなり難しいでしょう。だいたい選択肢問題です。

短文で理解して丸暗記しても、おそらく使いものにならないでしょう。どれもこれも文脈の中で訳していく表現ですからね。受験生、最後の最後は演習量の勝負!と、「古文のツボ」で試験直前の受験生に訴えてきましたが、以下の内容を見ればその理由がわかるはずです。いずれも悩ましいヤツらですが、だからこそガンガン文脈を読んで悩んでいきましょう。

 

【「こそ~め」適当】★★★

会話文、手紙文(つまり、顔見知りの関係)、相手に何か勧(すす)めているような文脈、相手(聞き手・読み手)の動作について使われていたら「こそ(係助詞)~め(「む」已然形)」は適当(~のがよい・~しないか・~したらどうだ)で訳しましょう。

 

(会話文・手紙文)

「~こそ (相手の動作) 

      =適当(~のがよい・~しないか・~したらどうだ

 

例 (光源氏が病気になって、ある人がすぐれた優れた修験者を紹介する文脈)

「とくこそ試みさせ給は

(はやくお試しなさるのがよい。)

※会話文で、相手の動作(「試みる」)について「こそ~め」と用いられていることを確認しましょう。場合によっては当然(~はずだ)で訳した方がいい場合もあります。

 

※「こそ~め」は必ず適当で訳せ、ということではありません。ほとんどの「こそ~め」はただの推量・意志でしょう。あくまで文脈の中で訳していく表現です。

ただし、わざわざ傍線部訳が求められ、「こそ~め」とあったら適当を疑ってみたほうがよいでしょう。大学受験生、戦略的にものごとを考えねば、ですね。

 

【「連用形+てむ・なむ」強い推量・強い意志・可能推量・適当】★★★★★ 

強意の助動詞「つ」「ぬ」で、「む」を強めた表現。助動詞「む」をさらに強めた助動詞に「べし」があります。つまり、「連用形+てむ・なむ」って、助動詞「べし」と似たような意味になるんですね。

 

連用形 + (「つ」未然形)+   

        (「ぬ」未然形)

         

    1.強い推量(きっと~だろう・~にちがいない

    2.強い意志(きっと~しよう・~してしまおう

    3.可能推量(~できるだろう

    4.適当(~するのがよい)場合によっては当然(~べきだ

      ※「連用形+てむ・なむ」=「べし」とおさえるとよいでしょう。

 

例 1.髪もいみじく長くなりなむ

(髪もきっとたいそう長くなるだろう。)

 ※四段「成る」連用形に接続。

  2.御船返してむ

(船をもどしてしまおう。)

 ※四段「返す」連用形に接続。

  3.飛び降るとも降りなむ

(飛び降りても降りることができるだろう。)

 ※上二段「降る」連用形に接続。

  4.心づきなきことあらむ折は、なかなかそのよしをも言ひてむ

(気にくわないことがある時は、かえってそのわけを言うのがよい。)

 ※四段「言ふ」連用形に接続。

※難しいのは例3.「降(お)る」のように、未然連用同形の形に接続した場合です。上一段、下一段、上二段、下二段は未然連用同形です。

  ・未然形+「なむ」=他に対する希望を表す終助詞「なむ」(~してほしい)

  ・連用形+「なむ」=助動詞「ぬ」未然形「な」+助動詞「む」

こうなったら文脈から判断するしかありません。実戦ではほんとうによく問われるところです。後々、「『なむ』の識別」のところで徹底的に解説していきます。

 

【「連用形+てむや・なむや」勧誘・反語】★★★

 

連用形+(「つ」未然形)+(推量・終止形)+(終助詞)

(「ぬ」未然形)   

=1.勧誘(~してくれないか・~したらどうだ・~しないか

2.反語(~だろうか、いや~ない・~できようか、いや、できない

 

・会話文、手紙文で人に何かお願い、あるいは勧めている文脈で、相手(聞き手・読み手)の動作について使われていたら勧誘で訳しましょう。判断基準は上記の「こそ~め」の適当と同じです。

 

例1.「御弟子にせさせ給ひなむや

(〈あなたの〉お弟子にして下さらないか。)

※「弟子にする」のは相手(聞き手)の動作。

 

・反語で訳す場合もよくあります。会話文、手紙文だったら勧誘・反語どちらともいえませんが、地の文で使われていたら、おそらく反語でしょう。だって、作者が読者に「~してくれないか」というのはありえませんからね。

 

例2. いかならむ世にも、かばかりあせはてむとはおぼしてむや

(どんな世でも、これほど荒廃してしまおうとはお思いになったであろうか、

                        いやお思いにならなかったろう。)

 

以上、どれでも臨機応変、文脈に応じて自由に訳せるようにしておきましょう。勝負の決め手は「場数」です。
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【2007/05/25 16:25】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(1) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十九
「助動詞」 〈「む」の基本的な意味〉

基本はカンタン、推量(~だろう)と意志(~しよう・~するつもりだ)です。婉曲(~ような)仮定(~としたら、その~)は訳しても訳さなくてもどうでもいいヤツですから、気にするにはおよびません。さらにくわしく見ていきましょうか。

基本的には次のようなちがいがあります。

 

・自身の未来の動作 … 意志(~しよう・~するつもりだ)

・他者の未来の動作 … 推量(~だろう)

 

「私は早く帰ろう(意志)」、「彼は早く帰るだろう(推量)」という表現はありますが、「彼は早く帰ろう」という表現はおかしいですね。ということは、意志は基本的に自身の動作に用いられる、ということです。

婉曲・仮定はどうでもいいです。「む(連体形)+体言(名詞)」の形で用いられます。一応、例をあげておきましょう。

 

例 行かこと難(かた)し。

   婉曲 (行くようなことは難しい。)

   仮定 (行くとしたら、そのことは難しい。)

   訳さない (行くことは難しい)

 

※普通は訳さないんじゃないでしょうか。たまに、仮定で訳した方がいいかな、という場合もありますが、まあ、気にしなくていいです。

 

以上、「む」の基本的な意味はカンタンなのですが、他の助動詞と複合して多用な意味が派生します。これはめちゃくちゃ出ます。次回、それをたどってみましょう。
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【2007/05/23 11:09】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(2) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十八
「助動詞」 〈ず・じ〉

今回はさもない助動詞ですから、助動詞の活用表をかたわらにおいて、おせんべでもかじりながら読んでください。

【「ず」】

意味は打消、「~ない」と訳すだけ、な~んにも難しいことはないですね。「ず」は活用が問題になる助動詞、活用をしっかり言えるようにしてください。

完了・強意の「ぬ」との識別が問われますが、助動詞「ぬ」は連用形接続ですから、接続が決定的にちがいます。

ただし、未然・連用同形の動詞、上一段・下一段・上二段・下二段は接続をみてもわかりませんから、さらにその下から判断してください。

 

例 過ぎ

例 過ぎぬる

 

ガ行上二段活用動詞「過ぐ」、未然形と連用形は同じ形ですから、上を見ても判断できませんね。だったら下を見る。「時」と体言(名詞)がきてますから、連体形がくるはずですね。連体形に「ぬ」がくるのは打消「ず」、連体形に「ぬる」がくるのは完了「ぬ」、ね、難しくないでしょ?

難しくないといっても、死んでも両者を取り違えることは読解をする上では許されません。ある動詞に「ぬ」「ね」などがくっついて「やった」と読むのか、「やらない」と読むのか、文脈は180度反転してしまいます。たかだかひらがな一字二字で、文脈を読み違えてしまいますからね。アブナイ、アブナイ…。

それと、打消「ず」の「ざり系列」と言われる「ざら・ざり・○・ざる・ざれ・ざれ」はもともと「ず+あり」からできていますから、ラ変型活用語ですからね。先々、撥音便のところで問題になりますから、しっかりおさえておいてください。

 

【じ】

「じ」は推量・意志の助動詞「む」の正反対。

 

む=推量(~だろう)・意志(~しよう)

   ↑

   ↓

じ=打消推量(~ないだろう)・打消意志(~しないつもりだ・~するまい)

 

活用はないし、楽勝!

注意するべきは、呼応(陳述)の副詞「よも」との呼応です。

よも(副詞)~(打消推量) = まさか~ないだろう

副詞の虫食い問題の王様です。呼応(陳述)の副詞は打消と呼応するものが多いでしょ?

・え(副詞)~打消 = 不可能 ~できない

・さらに~打消 = まったく~ない

・をさをさ~打消 = 少しも・めったに~ない

とやっているものだから、「よも~打消」とやりがちです。虫食い問題の典型的なひっかけパターンです。「よも」は打消推量「じ」としか呼応しません。

ちなみに、青山学院大学、学習院大学など、大好きなところですよ。

呼応の副詞についてはいずれまとめましょう。
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【2007/05/22 14:53】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(1) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十七
「助動詞」 〈す・さす・しむ〉

【「す」「さす」「しむ」の意味の見分け方】★★★

四段・ナ変・ラ変の未然形には「す」が、それ以外の未然形には「さす」が接続します。意味はまったく同じ、接続がちがうだけです。「シナラ・す」と覚えましょう。

ちなみに、「しむ」は何だろうが未然形に接続します。「す・さす」より時代が古いだけです。漢文の使役「使・令・教・遣」(シレーキョーケンと覚えるといいです)は必ず「しム」ですから、漢文がある人はよくよく注意しましょう。漢文の白文読みの王様です。

「す・さす・しむ」ともに意味、用法は同じ。使役の構文も尊敬の用法もまったく同じ。「しむ」だからといって特別な意味はありません。

 

1.使役

(使役対象) 動詞 す・さす・しむ = 使役対象動詞させる

       して

※「使役」とは、自分自身でやらないで、ナニモノかをこき使って「やらせる」表現です。である以上、必ず「やらせる」ナニモノか、使役する対象が存在するはずです。使役の対象は格助詞「に」「して」で示します(漢文なら「使役対象 ヲシテ 動詞未然形 シム」と、必ず「ヲシテ」で示します)。

ただし、文脈上、あるいは常識的にわかりきっているものはガンガン省略されるので、読解する際には注意が必要です。

 

例 妻(め)の女(おうな)預けて養は

(妻であるおばあさん預けて(かぐや姫を)育てさせる。)

※四段動詞「養ふ」未然形「養は」、「シナラ」の未然形だから「す」が接続しています。使役対象「妻の女」が格助詞「に」で明示されていますね。

 

2.尊敬

・尊敬、謙譲の敬語動詞に付いて、尊敬、謙譲にかかわらず敬意を強める働きをします。「給は」「のたまは」「聞こえさす」等、意味は変わらない、ただし敬意が強まります。 →「『古文の基礎』 其の三十一」を参照してください。

・「給ふ」「おはします」の形で最高敬語(二重敬語)を表現する。

→「『古文の基礎』 其の三十」を参照してください。

※つまり、上記の内容から言えることは、「す」「さす」「しむ」が尊敬で用いられる場合は必ず敬語動詞とセットになる、ということです。「す」「さす」「しむ」単独で尊敬の意で用いられることはありません。よって、敬語動詞をともなわない単独の用法は使役に決まります。(「す」「さす」「しむ」の前後を見て敬語動詞がなかったら使役に決まるということです。)必ず使役対象がいるはずです。いなければ省略されています。

 

「す」「さす「しむ」 単独用法は使役に決まり!

 

上記の例文、「~養はす。」とありますね。「す」の前にも後にも(後はないけど)敬語がありませんね。パッと見て一発、使役とわかります。

 

例 まかでなむとし給ふを、暇(いとま)さらに許さ給はず。

((桐壷の更衣は宮中から)退出しよう(強意「ぬ」+意志「む」)となさるが、

(帝は)お暇をまったく許しにならない。)

※四段動詞「許す」未然形「許さ」、「シナラ」の未然形だから「す」が接続しています。「せ」(尊敬)「給ふ」(尊敬)、尊敬を重ねて、最高の尊敬表現を作ります。最高の尊敬表現なので、動作をしているのは最高のお方、主語は「皇族」と決まります(例外はいくらでもありますが…)。

※会話文・手紙文では一般的に敬意が強まる傾向にあるため、「せ給ふ」「させ給ふ」とあっても必ずしも最高敬語とはかぎりません。普通の尊敬表現「給ふ」の感覚で使われたりします。つまり、「地の文、最高敬語、主語は帝(皇族)」はアリですが、「会話文、最高敬語、主語は皇族とはかぎらない」としかいえません。

※たとえ主語が帝(皇族)で「せ給ふ」「させ給ふ」の形をとっていても、使役対象がいる(想定される)場合は「せ」「させ」は使役です。例えば、

帝、雑用せ(サ変未然形) させ給ふ。

という表現の場合、最高敬語と考えると「帝が雑用をなさる」となり、常識的にはありえません。使役の対象をおぎなって、「帝、(召使いに)雑用せさせ給ふ」とし、「せ」は使役と考えるのが普通でしょう。実戦レベルではよく問われます。ちなみに、立教大学で出していますね。
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【2007/05/21 08:21】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(1) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十六
「助動詞」 〈る・らる〉

【「る」「らる」の意味の見分け方】★★★

四段・ナ変・ラ変の未然形には「る」が、それ以外の未然形には「らる」が接続します。意味はまったく同じ、接続がちがうだけです。「シナラ・る」と覚えておきましょう。

ちなみに、「自発」「可能」には命令形がありません。

 

1.受身

(動作主)  動作 る・らる = (動作主)  動作される

※「動作主」とは「動作をする人」。「母ちゃんにしかられる」の場合、「母ちゃん」は「しかる」動作をする人でしょ?

 

例 しうと(舅=嫁の父)ほめらるる婿(むこ)

(舅ほめられる婿。)

※下二段動詞「ほむ」未然形「ほめ」、「ほめる」じゃありませんよ、「ほむ」ですよ。「シナラ」以外の未然形だから「らる」が接続し、連体形「らるる」。「ほむ(ほめる)」動作をしているのは「しうと」でしょ?これが受身の構文。ただし、「動作主」はガンガン省略されるので、読解する時は文脈に注意しましょう。

 

2.可能

る・らる + 打消(ず・じ・まじ・で・等) = 不可能(~できない

※可能とはいっても平安時代は打消・反語(「~だろうか、いや~ない」と反語表現も打消をふくんでいるでしょ)をともなって、不可能「~できない」の意で用いられました。中世からは打消・反語をともなわず、単独で「~できる」の意でも用いられるようになっていきます。

 

例 まどろま給は

(眠ることがおできにならない。)

※四段動詞「まどろむ」未然形「まどろま」、「シナラ」の未然形だから「る」が接続します。連用形「れ」。打消の助動詞「ず」をともなって不可能になっています。これが平安時代の用法です。

 

3.自発

自発的な動作(思わずやる動作) + る・らる

心情表現の動作 + る・らる

思わずつい自然に)~する

せずにはいられない

※動作って、おおざっぱに「意志的動作」か「自発的動作」かに分けられます。「あくびする」「くしゃみする」「泣く」などは思わずやっちゃう「自発的動作」です。ウソ泣きする場合は「意志的動作」でしょうが…。「ご飯食べる」「日記を書く」などは「意志的動作」でしょ?ハッと気がついたらご飯食べてたって、ありえんでしょ?

「心情」だって「自発的動作」の一つです。「オレはプラス思考の人間さ!」なんて言ったって、「悲しい」時には「思わず」ポロッと泣けてきます。「悲しくなんかないやい!」と強がったところで、涙はあとからあとからあふれてきます。「心情」って、我々の意志ではコントロールできない「自発的」なものなんですね。

ただし、「自発的」か「意志的」かはケースバイケースですよ。「走る」は「意志的動作(遅れる~、急がなくっちゃ、とかの場合)」でしょうが、「火事だ!」、わっ、「思わず走る」だったら「自発的」でしょう。

 

例 人知れずうち泣かぬ。

(ひそかについ泣いてしまった。)

※四段動詞「泣く」未然形「泣か」、「シナラ」の未然形だから「る」が接続、連用形「れ」。「ぬ」は完了の助動詞で連用形接続。「泣く」というのは「思わずやる」自発的な動作でしょ?

 

4.尊敬

どれにもあてはまらない = 尊敬(~なさる~になる

※1~3のどれにも当てはまらない場合は、しょうがないから尊敬と考えましょう。尊敬って、とくに判断根拠のないミソッカスなんですね。

ちなみに、尊敬の補助動詞「給ふ」などに比べると、尊敬「る」「らる」は敬意が低いです。

 

例 かの大納言、いづれの舟にか乗らべき。

(あの大納言はどの船に乗りになるつもりだろうか。)

※四段動詞「乗る」未然形「乗ら」、「シナラ」の未然形だから「る」が接続しています。「べし」は、ここでは意志、終止形接続だから、終止形「る」。

ひとつひとつ判断してみましょうか?

1.か?「舟に乗られる」って、受身の構文!と考えたあなたはどうかしていますよ。重たくてしょうがないでしょ?

2.か?打消なし、反語とも考えられない。

3.か?「乗る」は「意志的動作」でしょ?ハッと気がついたら「思わず」乗っていたって、ありえんでしょう。

4.以上、どれにもあてはまらないから、しょうがなく「尊敬」、やっぱり主語は「大納言」貴いお方、これが正しい判断です。

反対、主語が「大納言」貴いお方だから「尊敬」、はダメ!だって、貴いお方が主語で「受身」「可能」「自発」だってあり得るんだから。必ず「1234」とステップを踏んで判断しましょう。

 

まあ、どちらともいえないな、という場合もよくあります。でも心配いりません。キミたちがわざわざ問われる場合は、上記の判断根拠で判断できるものに限られるでしょう。

ちなみに、立教大学とかよく出しますよね。
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【2007/05/19 19:47】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(2) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十五
「助動詞」 〈意味をおさえよう!〉

いよいよ文法の山場に入ります。

「接続」「活用」を覚えた人は「意味」に入ってよし、まだの人は覚えてから「意味」に入ってください。ゼッタイその方が早いですから。

で、何度も言うとおり、「出るヤツは徹底的に、こまかいヤツはあとまわし」でしたね。

核心部は、


   ・「まし」の意味

   ・推定「なり・めり」にともなう撥音便

   ・断定「なり」


で、最終的には、「三大識別問題」といわれる「なり」「なむ」「に」の識別で点数をかせげるようにすることをめざします。

そしたら「助詞」に入りますが、助動詞の山場さえ越したなら、助詞は楽勝ですから、だまされたと思って助動詞、しっかりやってください。

とはいえ、最初から「完璧」をめざすとヤになってしまいますから、「いい加減に何回も」でいいと思います。チョロっとヒマができたら、このブログをのぞいてくださいませ。


あわせて、単語集をやり始めてください。マドンナでもゴロゴでも何でもよいと思います。まあ、マドンナがいちばんお手軽かもしれません。ポイントは


最低限をしっかりやる!


です。「最大限をいい加減にやる」よりはるかに点数かせげます。「いい加減に何回も」は上記とおなじ、マドンナ先生も、たしか書いてましたよね。

 
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【2007/05/18 19:28】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十四
「助動詞」 〈接続を覚えよう!〉

次に接続、いってみましょう。手持ちの「助動詞の一覧表」をかたわらに置いてください。

接続を覚えることの重要性はもう述べてきました。ここはイッパツ、ゴロでも歌でもいいので覚えてしまいましょう。ここで歌うわけにもいかんので、オヤジなギャグで解説していきましょう。

ちなみに、もう接続を覚えてしまっている人は読まなくてけっこう。恥ずかしいだけですから…

 

【未然形接続】

ジンマシン むずむずする、なおして!

「じ」「まし」「む」「ず」「むず」「す(=さす・しむ)」「る(=らる)」「まほし」

です。「す・さす・しむ」はまったく同じとみなします。「る・らる」もまったく同じとみなします。

さらに欲を言うと、「る・らる」と「す・さす」の接続の違いまでおさえるとよいです。四段・ナ変・ラ変の未然形には「る」「す」が接続し、それ以外の未然形には「らる」「さす」が接続します。「シナラ、る」「シナラ、す」と覚えておきましょう。

 

【連用形接続】

聞けり、塗ったり、煙たし

「き」「けり」「ぬ」「つ」「たり」「けむ」「たし」

聞いた、(そして)塗ってみたら、煙たかった、ってカンジかな?

ちなみに、「き」の接続、カ変とサ変には特殊な接続しますから注意が必要です。「き」のところで解説しましょう。

 

【終止形接続】

べららんめ~、まじなり!

「べし」「らし」「らむ」「めり」「まじ」「なり(伝聞・推定)」

です。ちと、ツライか?

下町の江戸っ子になったつもりで、ちょっと巻き舌で話してみるとよいでしょう。「べらんめ~、こちとら、マジなんでぃ、えっ、おうおう」なんてね。

終止形接続で注意すべきは、「ラ変(ラ変型活用語)には連体形に接続する」ということです。なぜかって?へ理屈言いましょうか。

そもそも「助動詞」とは、漢文チックに読むと「動(詞)を助ける詞(ことば)」と読みます。基本的には動詞を下から助けて、いろいろな意味を補助します。(そりゃ、形容詞などにも接続しますが、おいといて、)動詞というのは「動作・存在」をあらわし、必ず「ウ段」で言い切るのでしたね。だから、終止形接続の助動詞たちは、普段は「ウ段」にくっつきます。「書くべし」「読むまじ」「笑ふめり」。

ところが、唯一の例外、「ウ段」で終わらない動詞があります。それが「ラ変」。「あり・をり・はべり・いまそかり」などです。「ありべし」ムム…、なんかおかしい、と昔の人は思ったのでしょう。そこで意地でも「ウ段」にくっつけていったのです。「ラ変」で「ウ段」になるのは連体形でしょ?「あるべし」、ホラ、くっついた。

先々、最重要五つ星、「撥音便の無表記」のところで受験生がいっせいにひっかかる所ですから、くれぐれも「終止形接続の助動詞はすべて、ラ変には連体形に接続する」、忘れないように!

 

【特殊な接続】

・サミシイ「

「リ(「り」)カ(完了)ちゃん サミシイ」なんてね。完了・存続「り」は「サ変の未然形」「四段の已然形」にしか接続しません。ワガママなやつですが、だからこそ、常に接続が問題になる助動詞ですね。

・断定は体言・連体形なり

助動詞はさっきも言ったように、基本的には動詞にくっつくのです。体言(名詞)なんかには接続しません。ところが、例外的に体言(名詞)に接続するのが断定「なり」なんですね。

 

【ミソッカス】

・「ごとし」は一応、「体言  ごとし」「連体形  ごとし」でいいんじゃないですか。古文ではどうでもいいヤツなのですが、漢文ある人、漢文の比況形「如・若」はムチャクチャ出るやつですからおさえておきましょう。

・断定「たり」は体言(名詞)にしか接続しませんが、ほんとうにどうでもいいヤツですね。

 

以上、自分で言うのもなんですが、 く… く… くだらん!
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【2007/05/17 22:28】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(1) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十三
「助動詞」 〈活用を覚えよう!〉

では、活用からいきましょうか。どの文法書でも「助動詞」のところの最初にあげているはずです。手持ちの「助動詞の一覧表」かたわらに置いて、はじめましょうか。

 

【動詞型】


四段型 … む・らむ・けむ

※「む」「らむ」「けむ」、活用はすべて同じ。「む」に「ら」をくっつけるだけ、「け」をくっつけるだけです。

 

下二段型 … る・らる・す・さす・しむ・つ

※「る」「らる」と「す」「さす」、活用はすべて同じ。それぞれ「る」「す」の活用を覚えればおしまい。

 

ナ変型 … ぬ

※「型」というか、ナ変とまったく同じ。

 

ラ変型 … けり・り・たり(完了)・めり・なり(伝聞・推定)

※完了「り」はラ変とまったく同じ。完了「たり」はそれに「た」をくっつけるだけ。「なり」「めり」も活用はまったく同じ。

 

サ変型 … むず

※「む」→「むとす」→「むず」と変化したものだから、もともとサ変動詞「す」だったんですね。

 


【形容詞型】


ク活用 … べし・たし・ごとし

シク活用 … まじ・まほし

※「ごとし」はおいといて、「べし」「まじ」と「まほし」「たし」と、形容詞型活用の助動詞は形容詞と同じ。ただし、命令形はなし、これでおしまい。

 


【形容動詞型】


ナリ活用 … なり(断定)

タリ活用 … たり(断定)

※「型」というか、形容動詞とまったく同じ活用。断定「たり」はどうでもよいから、断定「なり」の活用しっかり!伝聞・推定「なり」とのちがいに注意!

 

【無変化型】 … らし・じ

※変化しないのだから活用を覚える必要はありません。係助詞をうけるから仕方なく連体形、已然形をおいているだけです。

 

【特殊型】 … き・まし・ず

※助動詞だから特別に活用を覚えなければならないのは、この三つだけです。でも、「まし」は活用をつっこんでもしょうがないでしょ?意味が問われる助動詞です。ほら、メリハリつけてやるっていいましたよね。

」「」は活用がつっこまれる助動詞です。ということは、この二つだけ徹底的に覚えれば…って3分あれば十分でしょ?

 

以上、助動詞の活用はこれでおしまい。
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【2007/05/16 15:50】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(1) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十二
「助動詞」 〈接続と活用を覚えよう!〉

ここで確認!

なぜブログで古文の文法・敬語の解説をしているのか?

現代文・小論文の講座ではないのか?

『受験生の心がまえ』でもさんざん述べてきましたが、助動詞に入る前にもう一度確認しておきましょう。

現代文で点数をかせぐためには、いくら相対的に配点が低くても、古文でゼッタイ点数を落とせないからです。


古文・漢文 時間かけずに点かせげ! 現代文 時間そそいで点かせげ!


これが限られた時間内で最大限の点をかせぐ鉄則でしたね。

そこで、文法、敬語をブログで連載しているのです。


こまかいヤツはあとまわし 出るヤツだけを徹底的に!


が編集方針でした。メリハリをつけてやれば、古典文法なんて難しいことなどありません。ベタ~っと平板にやるから(重要なもの、どうでもよいもの、ごっちゃにしてやる)から、いつまでたっても全体像が見えてこないのです。全体が見えないから部分も見えないという悪循環におちいってしまうのです。

「自己目的化」の害についてもさんざん述べました。それは文法にも言えることです。「文法を勉強すること自体」が目的になってはいけません。読解するため、さらに現代文も含めて、国語全体で点をかせぐためにこそ、文法をやっているのだということを忘れないで下さいね。

さて、いよいよ山場にさしかかります。助動詞に入っていきますよ。

一覧表とにらめっこして暗記しようとするより、


助動詞は、「接続」「活用」「意味」に分割しておさえたほうが早い!


「意味」については私が責任をもって解説していきます。こちらに任せてください。そのかわり「接続」「活用」は皆さんが責任をもって覚えてください。

とはいえ、「活用」はもう言えるはずですよ。だって助動詞のほとんどが用言(動詞・形容詞・形容動詞)のパターンで活用するだけですから。

助動詞だからといって特別に活用をおさえなければならないのは、「き」「まし」「ず」の三つだけ。

特にも活用が問題になるのは「き」「ず」ですから、この二つを徹底的に…、つったって、3分あれば十分ですよね。

ここにいたって用言の活用があやふやな人は、もう一度「用言の活用」を復習したほうが圧倒的に早いです。

ちなみに、「なぜ接続とか暗記しなくちゃいけないの?」といった疑問もあるかもしれません。その答えは、前回やった敬語「給ふ」の問題をやってみると一目瞭然でしょ?
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【2007/05/15 16:27】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十一
「敬語」 〈敬語の確認!〉

前回の確認テストの解答解説をしていきましょう。四十点以下の人はもう一度、敬語を復習してください。国語の最難関、早稲田大学を目指す人は当然満点!といきたいところです。

 

【敬語 確認テスト 解答解説】

                               /五十点

問一、次の敬語表現にあたるものをのちの語群よりすべて選べ(複数解答可、同じものを何度用いてもよい)。

           (三点×六=十八点 完全解答、一つでも多い、少ないものは×)

1.「与ふ」尊敬    ( a・c・h    )

2.「与ふ」謙譲    (         )

3.「受く」謙譲    (         )

4.「行く・来」謙譲  ( i        )

5.「出づ」謙譲    ( e・f      )

6.「(皇后に)言ふ」謙譲   (         )

【語群】

a たうぶ   b 参らす   c 給ふ   d たまはる   e まかづ

f まかる   g 奏す   h たまはす   i まうづ   j 啓す

※「たまはす」「たまはる」ひっかかりませんでしたか?「参る」「参らす」ひっかかりませんでしたか?「奏す」「啓す」ひっかかりませんでしたか?

 

問二、次の文中の「給ふ」について、謙譲はa、尊敬はb、としなさい(設問の都合によりカギカッコ「 」は省略)。               

          (二点×四=八点)

1.~とこそ思ひ給ふれ。 (  )

2.~と思ひ給へず。   (  )

3.~とぞ思ひ給へる。  (  )

4.~と思う給へらる。  ( a 

※1.係助詞「こそ」を受けて下二段謙譲「給ふ」已然形「給ふれ」。

2.助動詞「ず」は未然形接続。下二段謙譲「給ふ」の未然形「給へ」。

3.係助詞「ぞ」を受けて完了の助動詞「り」の連体形「る」。助動詞「り」はサ変の未然形、四段の已然形(サミ・シイ)に接続。よって四段尊敬「給ふ」已然形「給へ」。ちなみに、受身・尊敬・自発・可能の助動詞「る」だったら連体形は「るる」になるはずですね。

4.「思う」は、ハ行四段の連用形「思ひ」がウ音便をおこしているだけです。受身・尊敬・自発・可能の助動詞「らる」が下二段謙譲「給ふ」の未然形に接続しています。ちなみに、四段ナ変ラ変の未然形には「る」が、それ以外の未然形には「らる」が接続します。上記は下二段なので「らる」が接続しているんですね。

どうです?できましたか?

助動詞はまだ解説していないので、3.4.でひっかかった人はそれでもよし、これからやる助動詞、なんで接続や活用を暗記しなければならないか、わかりましたね?

 

問三、次の空欄に「給ふ」を適当に活用させて補いなさい(例文は会話文)。

          (三点×三=九点)

「(私がいつまでもこの世に生きていられる身ではない)と思ひ( 給へ )て、(出家を覚悟するが、少将が私を愛しい)と思ひ( 給ひ )て、(いろいろ世話してくださることばかりが、出家のさまたげである)となむ思う( 給ふる )」

※一番目、三番目は「会話文において自己の認識を表す動作『思ふ』について用いられている」ことを確認してください。下二段謙譲(へりくだり)の「給ふ」を使うべき文脈ですね。三番目は係助詞「なむ」をうけて連体形です。

二番目は他者(少将)の動作ですから、当然、四段尊敬「給ふ」です。他者の動作に「へりくだり」は使われませんからね!

どうです?下二段謙譲「給ふ」の定義をこれでもかというぐらい解説してきた理由がわかりますね?こういうことになるからです。早稲田大学を受験しようと考えている人はくれぐれも肝に銘じてください。

 

問四、次の語を活用させ、適当に並べかえなさい。  (三点×二=六点 完全解答)

1.(少将は姫君にお手紙を)給ふ 奉る 書く → ( 書き奉り給ふ )

2.「(私自身の罪だと)給ふ 思ふ 知る」 → ( 思ひ給へ知る )

※1.二方面への敬語「謙譲・尊敬」は必ず「謙譲+尊敬」でしたね。「尊敬+謙譲」の順になることはありません。上智大学で出していますね。

2.「会話文で自身の認識を表す動作『給ふ』について用いられている」ことを確認してください。下二段謙譲(へりくだり)「給ふ」を使うべき文脈です。ただし、その認識の動作「思ふ」が「思ひ知る(身にしみて思う)」という複合動詞になっています。

ちなみに、「知り思ふ」という複合動詞は、現代語で考えたって、常識的に存在しませんよ。

で、複合動詞をへりくだる場合、下二段謙譲「給ふ」は間に割って入るのでしたね。

ちなみに、四段尊敬「給ふ」は複合動詞にそのまま接続し「思ひ知り給ふ」となります。やはり、上智大学で出しています。

 

問五、次の傍線部を口語訳しなさい。             (三点×三=九点)

1.大臣(おとど)、御車に奉りつるのちに、 ( お乗りになる・乗りなさる )

2.大御酒(おほみき)参りいたくゑ(酔)ひけり。  ( 召し上がり・お飲みになり・飲みなさり )

3.「その銭、われにた(給)べ」    ( 下さい・お与えください )

※1.「乗り物に『奉る』」は「乗る」の尊敬。

2.「飲み物『参る』」は「飲む」の尊敬。

3.「たぶ」「たうぶ」は本動詞、補助動詞ともに「給ふ」とまったく同じ。何も難しいことはありません。た・だ・し、活用して「かな」で書かれるととたんにひっかかりますからね。

どれもこれも記述で問われるものです。配点が高く、わかっている人いない人とで白黒はっきり分かれます。点差が開く!ということは死んでも点数を落とせないということです。東京大学など、国立大学でけっこう出しています。
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【2007/05/14 18:49】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十
「敬語」 〈敬語の確認!〉

さあ、敬語をひととおり終えたところで、確認テストをしてみましょう。簡単なテストではないので、自信のない人はもう一度敬語の記事を見直してから受けてください。今回は五十点満点、四十点以上を合格としましょう。早稲田大学に合格したいなら、このレベルは当然、満点を取ってほしいところです。なぜかって?早稲田大学なら、このレベルに、さらに難解な文脈が加わるからです。

 

 

【敬語 確認テスト】

                                                 /五十点


問一、次の敬語表現にあたるものをのちの語群よりすべて選べ(複数解答可、同じものを何度用いてもよい)。 

           (三点×六=十八点 完全解答、一つでも多い、少ないものは×)

1.「与ふ」尊敬    (          )

2.「与ふ」謙譲    (          )

3.「受く」謙譲    (          )

4.「行く・来」謙譲  (          )

5.「出づ」謙譲    (          )

6.「(皇后に)言ふ」謙譲   (          )

【語群】

a たうぶ   b 参らす   c 給ふ   d たまはる   e まかづ

f まかる   g 奏す   h たまはす   i まうづ   j 啓す

 

問二、次の文中の「給ふ」について、謙譲はa、尊敬はb、としなさい(設問の都合によりカギカッコ「 」は省略)。                                    

          (二点×四=八点)

1.~とこそ思ひ給ふれ。 (  )

2.~と思ひ給へず。   (  )

3.~とぞ思ひ給へる。  (  )

4.~と思う給へらる。  (  )

 

問三、次の空欄に「給ふ」を適当に活用させて補いなさい(例文は会話文)。

          (三点×三=九点)

「(私がいつまでもこの世に生きていられる身ではない)と思ひ(  )て、(出家を覚悟するが、少将が私を愛しい)と思ひ(  )て、(いろいろ世話してくださることばかりが、出家のさまたげである)となむ思う(  )」

 

問四、次の語を活用させ、適当に並べかえなさい。        

          (三点×二=六点 完全解答)

1.(少将は姫君にお手紙を)給ふ 奉る 書く 。 → (            )

2.「(私自身の罪だと)給ふ 思ふ 知る」 → (            )

 

問五、次の傍線部を口語訳しなさい。                       

          (三点×三=九点)

1.大臣、御車に奉りつるのちに、 (          )

2.大御酒参りいたくゑひけり。  (          )

3.「その銭、われにたべ」    (          )
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【2007/05/13 14:29】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十九
「敬語」 〈敬語動詞を覚えよう!〉

総仕上げです。今まで同意語グループでまとめてきました。最後に反意語グループでまとめて敬語はおしまい!

 

 

給ふ⇔たまはる】

        給ふ・たぶ・たうぶ・たまはす

         (「与ふ」尊敬 お与えになる・くださる)

         

たまはる

  (「受く」謙譲 いただく)

※「たまはす」と「たまはる」をまちがえないように!「たぶ」「たうぶ」活用して「かな」で書かれてもきちんと訳せるように!

 

 

【のたまふ⇔うけたまはる】

       のたまふ・のたまはす

       おほす・おほせらる

         (「言ふ」尊敬 おっしゃる)

         

うけたまはる

  (「聞く」謙譲 うかがう)

 

 

【申す・聞こゆ⇔聞こし召す】

       聞こし召す

         (「聞く」尊敬 お聞きになる)

         

申す・聞こゆ・聞こえさす


  (「言ふ」謙譲 申し上げる)

※「聞こゆ」「聞こえさす」の謙譲きちんと訳せるように!「小ネタ」として、選択肢を消す道具として使うように!「奏す」「啓す」の「言う対象」をしっかりおさえておくように!

 

 

【参る・まうづ⇔まかる・まかづ】

                        貴 所

参る・まうづ         ↑↓ まかる・まかづ

まうで来           ↑↓ まかり出づ

  (「行く」「来」謙譲 参上する)            (「出づ」謙譲 退出する)

※敬意の方向を問われたときに「まかる」「まかづ」は気をつけてください。つねに出てくる貴所(貴人)に対する敬意です。

 

以上、これで敬語はバッチリ!!

ちなみに、センター試験で出るような気がしてならないんですけど…。
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【2007/05/12 17:04】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十八
「敬語」 〈敬語動詞を覚えよう!〉

ラスト!丁寧をやって敬語動詞はおしまい。お疲れさまでした~。

 

【丁寧】(「あり・をり」丁寧グループ)

                  活用

はべり(侍り)   ラ変

さぶらふ(候ふ)  四段

           種類      意味              平常語

           本動詞     あります・ございます    あり・をり

           補助動詞    ~です・~ます

 

※「侍り」「候ふ」は、謙譲・丁寧ともに用法は同じです。平安時代には「侍り」が、平安末から中世にかけては「候ふ」が用いられました。なんのことはない、使われる時代がちがうだけです。

 

 

【謙譲(へりくだり)】

            活用     種類      意味

たまふ(給ふ)  下二段   補助動詞    ~ます・~させていただく

 

※「『古文の基礎』 其の二十九」で死ぬほど解説してきましたね。最重要、ウルトラ五つ星マークです。【丁寧】のあとでわざわざあげた理由はもうわかりますね?そう、読み手・聞き手を高める(丁寧)か、書き手・話し手自身を低める(へりくだり)か、やり方のちがいであって、結果は同じでしたね。「コミュニケーション(言葉のやりとり)関係において言葉の受け手側に敬意をあらわす」という点では共通しています。だから、謙譲のくせに「~ます」なんて訳すのでしたね。

ここにいたって「んなの、わかってるよ」と言えるようなら、キミは敬語マイスター認定です。
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【2007/05/11 20:31】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十七
「敬語」 〈敬語動詞を覚えよう!〉

 

【謙譲】(「行く・来」謙譲グループ)

 活用    種類    意味             平常語         

まゐる(参る)         四段    本動詞  参上する・参詣する        行く・来

                                   して差し上げる・差し上げる   す・与ふ

まうづ(詣づ・参づ)   下二段    本動詞  参上する・参詣する        行く・来

 

【謙譲】(「出づ」謙譲グループ)

                活用     種類        意味       平常語

まかる(罷る)   四段    本動詞       退出する     出づ

まかづ(罷づ)   下二段   〃           〃        〃

まかりいづ       〃     〃           〃        〃

 (罷り出づ)

 

※「まかる」については「都から地方に下る」意味もあります。

両者の対立関係はのちにまとめましょう。

 

【謙譲】(「仕ふ」謙譲グループ)

                  活用

はべり(侍り)     ラ変

さぶらふ(候ふ)   四段

       種類    意味              平常語

                      本動詞    お仕えする・伺候する     仕ふ

 

【謙譲】(その他)

つかう(へ)まつる(仕う(へ)まつる)

    活用     種類       意味             平常語

       四段    本動詞      お仕え申し上げる     仕ふ

       〃      補助動詞    ~し申し上げる

 

うけたまはる(承る)

    活用     種類        意味              平常語

      四段     本動詞       いただく・うかがう      受く・聞く

                          お引き受け申し上げる   引き受く

 

たまはる(賜る・給わる)

    活用     種類         意味             平常語

      四段     本動詞       いただく            受く

       〃      補助動詞      ~していただく

 

※「たまはる」と「たまはす(「与ふ」尊敬 お与えになる・下さる)」をよくひっかけますよ。
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【2007/05/11 16:54】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十六
「敬語」 〈敬語動詞を覚えよう!〉

尊敬をひととおり終えたところで、謙譲に入ります。

 

【謙譲】(「与ふ」謙譲グループ)

活用  種類     意味             平常語

たてまつる(奉る)    四段  本動詞  差し上げる・参上させる  与ふ・(人を)やる

                          補助動詞  ~し申上げる

まゐらす(参らす)    下二段  本動詞   差し上げる       与ふ

                          補助動詞  ~し申上げる

 

※「奉る」「参る」の尊敬の用法に注意!「参る」「参らす」のちがいに注意!「『古文の基礎』其の二十七」参照。特にも「参らす」や「参らせ給ふ」などの訳出にはくれぐれも注意しましょう。

 

【謙譲】(「言ふ」謙譲グループ)

                       活用

まうす(申す)           四段

きこゆ(聞こゆ)         下二段

きこえさす(聞こえさす)  下二段

                               種類    意味          平常語

                               本動詞   申し上げる       言ふ

                               補助動詞  ~し申し上げる

 

※「申す」「聞こゆ」「聞こえさす」ともに、本動詞、補助動詞の用法が同じ。「動詞+聞こゆ」「動詞+聞こえさす」と傍線部にあったら、選択肢はまっ先に謙譲の補助動詞、「動詞し申し上げる」で洗うように言いましたね。選択肢を減らす「小ネタ」として「『古文の基礎』其の二十八」で述べました。

「聞こゆ」「聞こえさす」については、

   聞こゆ < 聞こえさす(敬意強)

敬意の強さの違いを読み分けて、会話主の判定に使うように。「『古文の基礎』其の三十一」で述べました。

 

【謙譲】(「言ふ」謙譲グループ・ただし絶対敬語・本動詞の用法のみ)

             活用   種類       意味            平常語

奏(そう)す   サ変   本動詞    申し上げる・奏上する    言ふ

啓(けい)す    〃    〃      申し上げる           〃

 

※「申し上げる」対象が絶対的に決まっているのでしたね。

  奏す … (天皇・上皇・法皇に)申し上げる・奏上する

  啓す … (皇后・中宮・東宮に)申し上げる

主語をまちがえないように、でしたね。「主語が誰かはわからない」、文脈次第ですよ。と、虫食い問題になりますから、「申し上げる」対象をしっかりおさえましょう。「『古文の基礎』其の三十」で述べました。
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【2007/05/09 17:32】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十五
「敬語」 〈敬語動詞を覚えよう!〉

 

【尊敬】(謙譲と二マタをかけるグループ)


 活用    種類      意味              平常語

まゐる(参る)     四段    本動詞     召し上がる          飲む・食ふ

 

たてまつる(奉る) 四段    本動詞     召し上がる          飲む・食ふ

                                  お召しになる         着る

                                  お乗りになる         乗る

 

※詳細は「『古文の基礎』其の二十七」で述べました。本文に出てきたら確実に設問になります。

 

【尊敬】(その他、本動詞でしか使われないもの)

 

      活用    種類      意味          平常語

ごらんず(御覧ず)    サ変   本動詞     御覧になる       見る

 

きこしめす(聞こし召す) 四段   本動詞     お聞きになる      聞く

                                      召し上がる       飲む・食ふ

                                      お治めになる      治む

 

しろしめす(知ろし召す) 四段   本動詞     お知りになる      知る

                                      お治めになる      治む

 

めす(召す)        四段    本動詞    お呼びになる       呼ぶ

                                      お取り寄せになる    取り寄す

                                      召し上がる        飲む・食ふ

                                      お乗りになる       乗る

                                      お召しになる       着る

 

おほとのごもる(大殿籠る)四段   本動詞    おやすみになる     寝(ぬ)

 

つかはす(遣はす)     四段   本動詞   (人を)おやりになる  (人を)やる

                                      (物を)おやりになる   与ふ

 

あそばす(遊ばす)   四段   本動詞  (詩歌・管弦などを)なさる す(詠むなど)

 

 

以上、

尊敬はこんなところでしょう。プリントアウトしてマーカーでチェック入れて机の前、トイレの壁にでも貼って、一週間ぐらいで覚えてしまいましょう。アタマに入ったらあとはハナ鼻をかんで捨ててください。

一覧表の暗記は電話帳を暗記するようなもの、片っ端から忘れます。でも、それでいいのです。ダ・カ・ラ、古文読解を並行してやる必要があるのです。「何だっけ?」→文脈の助けを借りて思い出す。「何だっけ?」→文脈の助けを借りて思い出す。そのくりかえしで定着していきます。一覧表的(単語集的)知識は「死んだ知識」、使いものになりません。学校、塾予備校での古文読解をおろそかにしてはいけませんよ。
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【2007/05/08 14:11】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十四
「敬語」 〈敬語動詞を覚えよう!〉

 

【尊敬】(「言ふ」尊敬グループ)

                活用     種類       意味              平常語

のたまふ(宣ふ) 四段      本動詞     おっしゃる           言ふ

のたまはす     下二段     〃         〃               〃

おほす(仰す)   下二段     〃        おっしゃる・命じなさる   言ふ・命ず

仰せらる      下二段     〃         〃     〃        〃  〃

 

※ 「宣ふ」 < 「宣はす」(敬意強)

   「仰す」 < 「仰せらる」(敬意強)

でしたね。

ちなみに、助動詞「る」「らる」の意味で、「仰せらる」がつっこまれることがありますが、「仰せらる」の「らる」は楽勝!尊敬に決まりです。

 

【尊敬】(「思ふ」尊敬グループ)

活用   種類     意味           平常語

おぼす(思す)         四段   本動詞    お思いになる        思ふ

おもほす(思ほす)      〃     〃        〃             〃

おぼしめす(思し召す)   〃     〃       〃              〃

 

※ 「思ひ給ふ」 < 「思す(思ほす)」(敬意強) < 「思し召す」(敬意最強)

「思し召す」は最高敬語とは言いませんが、ほぼ、準じたあつかいになります。皇族、もしくは摂関レベルの人が主語でしょう。

 

※敬意の強さの違い、および使い方については「『古文の基礎』其の三十一」を参照してください。
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【2007/05/07 18:04】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十三
「敬語」 〈敬語動詞を覚えよう!〉

 

【尊敬】(「あり」尊敬グループ)    

                           活用

おはす(御座す)             サ変

 

おはします(御座します)      四段

ます                    

います                  

まします                 〃 

 

いまそ(す)か(が)り       ラ変

  

種類     意味                   平常語

本動詞    いらっしゃる・おいでになる      あり・行く・来

補助動詞   ~ていらっしゃる

 

※個々にみれば「あり」尊敬、「行く・来」尊敬、など、いろいろ違いはあるでしょうが、メンドーですね?なんだろうがかんだろうが、本動詞だろうが補助動詞だろうが、すべて「いらっしゃる」と訳せばすんでしまうグループです。カンタンでしょ?
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【2007/05/07 17:07】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十二
「敬語」 〈敬語動詞を覚えよう!〉

さあ、敬語を仕上げますよ!

同じグループ、対立するグループでグループ分けしながらまとめていきます。一時間もあればおさえるでしょう。一度身につければ、古文読解するたびに敬語の練習ができるわけですから、早く早く身につけたほうがゼッタイお得!!

 

【尊敬】(「与ふ」尊敬グループ)    

たまふ (給ふ・賜ふ)

たぶ (給ぶ・賜ぶ)

たうぶ (給ぶ・賜ぶ)

 

活用     種類     意味             平常語

四段     本動詞    お与えになる・下さる    与ふ

        補助動詞   ~なさる・お~になる

 

たまはす(給はす・賜はす)

 

活用     種類     意味             平常語

下二段   本動詞    お与えになる・下さる      与ふ

 

※「たまふ」「たぶ」「たうぶ」は補助動詞の用法までまったく同じ。意外な感じはしますが、「たぶ」「たうぶ」はびっくりするぐらい出題されます。そんなに難しい感じはしないでしょ?ところが、「かな」で書いて活用すると…。

 

例1.かの衣の質(しち)かへしたべ。

  (あの預けておいた衣をお返しください。)

例2.深き山にすてたうびてよ。

  (深い山に捨ててしまってください。)

 

1.「返す」にくっついて尊敬の補助動詞「給ぶ」命令形。「何か食べたのか?」とか…

2.「捨つ」にくっついて尊敬の補助動詞「給(う)ぶ」の連用形、「てよ」は完了の助動詞「つ」命令形。「旅にでたのか?」とか…

これを読んでいるキミは「あほか」と思って読んでいるでしょうが、ひっかかるんだな、これが…。早稲田大学は「かな」のむずかしさだとサンザン述べてきました。このように、シンプルだけれどひっかかる、ってやつが大好きなんですね。くれぐれも「活用した」カタチに注意してください。五者択一、二者択一までしぼる「小ネタ」として使えますよ!

 

※「たまはす」は「給ふ」の敬意を強めた形。補助動詞の用法はありません。

「たまはす」と「たまはる」(「受く」謙譲・いただく)をよくひっかけますね。わかっちゃいるけどひっかかりますよ。設問にならなくたって、動作は正反対ですから、読み違えると人物関係を読み違えていきます。結局、どこかの設問でひっかかることになってしまいます。要注意!
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【2007/05/07 16:35】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十一
「敬語」 〈敬意の強さを読みわけよう!〉


【敬意の強さの違い】

訳は同じ、ただし敬意が強まります。


                 → 敬意が強くなる

「見る」尊敬・見給ふ  → 御覧ず(御覧になる)

「思ふ」尊敬・思ひ給ふ → 思(おぼ)す → 思し召す(お思いになる)

「言ふ」尊敬・のたまふ  → のたまはす(おっしゃる)

「言ふ・命ず」尊敬・仰す → 仰せらる(おっしゃる・命じなさる)

「あり・をり」尊敬・おはす → おはします(いらっしゃる)

「与ふ」尊敬・たまふ  → たまはす(お与えになる・下さる)

「言ふ」謙譲・聞こゆ  → 聞こえさす(申し上げる)

 

 

これらをおさえると次のような使い方ができます。

 

例・「 ~ 」とのたまはす

※「のたまはす」と強い尊敬表現になっているので、自分が読んでいる文脈でいちばん偉い人話しているのだろう。

 

例・「 ~ 」など聞こえさす

※「聞こえさす」と強い謙譲表現になっているので、自分が読んでいる文脈でいちばん偉い人話しているのだろう。いちばん偉い人が聞いているのだろう。

 

作品によりけり、ケース バイ ケースです。とはいえ、人物関係を把握する大きなヒントになります。文法事項は「道具」として自由に使えるようにならないと…でしたね。
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【2007/05/05 17:07】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十
「敬語」 〈皇族にまつわる敬語表現〉

人物関係をおさえるうえで大きなヒントになります。


★★★★★【最高敬語/絶対敬語】

 

最高敬語

 

 〈主語〉         尊敬・助動詞   尊敬・補助動詞

帝(皇族)~動詞 + (さ)せ       給ふ     (~なさる・あそばす)

                (さ)せ       おはします  (~いらっしゃる)

 

※最高敬語(二重敬語)は尊敬を二つ重ねた最高の尊敬表現、主語は帝をはじめとする皇族(院・上皇・法皇・女院・皇后・中宮・東宮・御子など)に限られるます(例外もあり)。

ただし、使役の構文

使役対象 + に(して) + 動詞 + (さ)す

をとったら、いくら主語が帝でも「(さ)す」は使役です。

例・帝、雑用せさせ給ふ。

 (帝が召使に雑用をさせなさる。)

「させ給ふ」を最高敬語とすると、帝が「雑用する」ことになってしまいますね。常識的にまずい。である以上、適当な使役対象「召使に」などを補って「使役」と解釈するべきでしょう?立教大学がよく出していました。また、助動詞「す」「さす」のところで述べましょう。

ちなみに、一般的に会話文は敬意が強まる傾向があるので、会話文、「~」の中では普通の尊敬の補助動詞「給ふ」「おはす」の感覚で「せ給ふ」「せおはします」などが使われます。「地の文」の最高敬語は主語が皇族!と、アテになりますが、会話文中の「せ給ふ」などはアテにできません。

 

 

絶対敬語

 

         〈動作の受け手〉       「言ふ」謙譲

・主語 ~   帝(上皇)に           奏す    (奏上する・申し上げる)

・主語 ~   皇后(中宮・東宮)に      啓す    (申し上げる)

 

絶対敬語は「言ふ」対象である帝に敬意を表し「奏す」を、皇后・中宮・東宮に敬意を表して「啓す」を用います。用いる対象が「絶対」的に決まっているので絶対敬語。

早稲田大学に限らず、絶対敬語はよく虫食い問題になりますから、「奏す」「啓す」ともに誰に言うのか、「言う対象」をしっかりおさえておきましょう。

 

以上、


最高敬語は尊敬表現で主語が帝(皇族)

絶対敬語は謙譲表現で動作の受け手(言う対象)が帝(皇族)


くれぐれも間違えないようにしましょう。

 

例・「いづれのところか天に近き」と問はせたまふに、ある人奏す

(「どこが天に近いか」と(帝が)お尋ねになると、ある人が(帝に)奏上する。

 

と、人物が書かれていなくても、補って読み進めることができますね。
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【2007/05/05 13:48】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(2)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の二十九
「敬語」 〈まぎらわしい敬語動詞の識別 4〉

この『古文の基礎』の編集方針は、「細かいヤツは後まわし、出るヤツを徹底的に!」でしたね。さあ、いちばんオイシイところにさしかかりますよ。敬語の山場、文法全体でもいちばんつっこまれるところです。徹底的に細かい説明をしていきますよ!!

 

【尊敬と謙譲(へりくだり)の二マタをかけるもの】

 

★★★★★【給ふ】

  〈意味〉

1.四段 「与ふ」尊敬(お与えになる、下さる)

2.四段  尊敬の補助動詞(~なさる、お~になる)

3.下二段 謙譲(※へりくだり)の補助動詞(~ます)

※コミュニケーションの相手に対して自己の認識する動作を低める働きをする。

 

「謙譲」なのに「~ます」と訳すとはナニゴトカ!と怒りの声が聞こえてきます。ごもっとも。

謙譲表現とは「低める」表現ではない、「高める」表現であると述べてきました。謙譲の補助動詞は「奉る」だろうが「参らす」だろうが「聞こゆ」だろうが、「動詞し申上げる」でOK。下二段謙譲(へりくだり)の「給ふ」というのは、唯一の(でもないけれど)例外、「低める」はたらきをします。

コミュニケーション(言葉のやりとり)関係で話し手(書き手)が聞き手(読み手)に敬意を表す。対等関係なら「ため口」です。聞き手(読み手)を「高める」のが丁寧表現。それに対して、話し手(書き手)自身を「低める」のが下二段謙譲(へりくだり)「給ふ」なのです。やり方は違っても結果は同じでしょ?

 

        聞き手(読み手)…

        ↑

話し手(書き手)…

 

結果的に丁寧と同じになるので「~ます」と訳しているのです。辞書をひくと「~させていただく」と訳していますが、なんともしっくりこない訳になってしまいます。下二段謙譲の補助動詞「給ふ」は「~ます」でOKです。あるいは「拝~」などをつけたりして、


・「思ふ」「覚ゆ」「知る」のへりくだり「存じます」「存じ上げる」

・「見る」のへりくだり「拝見する」

・「聞く」のへりくだり「拝聞する」


と訳せると、サイコーに気が利いていますね。というか、上智大学、早稲田大学レベルになると選択肢の訳になってくる可能性、大です。今のところは「~ます」でOK、年間通じてさんざん読んでいくはずですから、やがては上記のへりくだりの訳が出来るようになるといいですね。

ちなみに、「会話文」「手紙文」でしか使われないのは、つまりコミュニケーション(言葉のやりとり)関係、つまり「顔見知り」関係の中でしか使われないからなのです。「地の文」というのはコミュニケーション関係ではありません。言葉は一方通行でしょ?誰が読むのかわからんのに作者が「へりくだる」ことはないということです。

 

〈識別の要点〉

1.は本動詞、本来の動詞としての機能(動作の表現)をしている。上に動詞が無い。

 

2./3.の識別 … 補助動詞だから直前に動詞があり、「動詞+給ふ」の形をとる。


 

〈四段・尊敬の補助動詞〉


給 (  は  ひ  ふ  ふ  へ  へ  )

動詞+「給は、給ひ、給ふ」は四段、尊敬の補助動詞に決まる。


 

〈下二段・謙譲の補助動詞〉

…自分の動作のへり下りだから命令形は存在しない(「命令」は相手の動作でしょ?)終止形も用例がない。


給 (  へ  へ  ○  ふる  ふれ  ○  )

動詞+「給ふる、給ふれ」は下二段、謙譲の補助動詞に決まる。

 


※尊敬補助動詞/謙譲補助動詞の識別については、「動詞+給へ」のときだけ迷う。接続から確認。

已然・命令形がくるべき所に「給へ」とあったら尊敬の補助動詞

未然・連用形がくるべき所に「給へ」とあったら謙譲の補助動詞

 

〈確認〉

・下二段・謙譲の補助動詞「給ふ」は「思ふ、覚ゆ、見る、聞く、知る」といった認識を表す動詞にしかつかない。(ただしこれらの動詞に下接しているからといって下二段・謙譲と判断しないように)

・下二段謙譲の補助動詞「給ふ」は「手紙文」、「会話文」でのみ用いられる。(基本的に「地の文」で用いられないのは上記のとおり。)

 

例1.御使(みつかい)には、青鈍(あをにび)の綾(あや)一襲(ひとかさね)たまふ

(使いの者には藍色の綾織物一襲を下さる。)

※「給ふ」の上に動詞がないので本動詞とわかる。

例2.かぐや姫いといたく泣きたまふ

(かぐや姫はたいそうひどく泣きになる。)

※「動詞+給ふ」の形は尊敬の補助動詞に決まり。

 

例3.「こころゆかぬやうになむ聞きたまふる

(満足しないように聞きます。)

※「動詞+給ふる」の形は謙譲の補助動詞に決まり。あとは、会話文で使われている、OK!認識の動詞「聞く」に付いている、OK!と確認。

例3.「いさ、知り給へず」

(さあ、どうだかわかりません。)

「動詞+給へ」はチト迷う。必ず活用形から判断する。「ず」は未然形接続だから、「給へ」は未然形、下二段謙譲の補助動詞に決まる。あとは、会話文で使われている、OK!認識の動詞「知る」に付いている、OK!と確認。

 

ちなみに、なぜ助動詞の接続、活用を覚えるのが重要かわかりますね?それらがわからないと、結局、古文でいちばん出題される「動詞+給へ」の識別ができないのです。

 

出題パターンとしては、「動詞+給へ」の形でしか聞かないでしょう。下二段謙譲に傍線、「傍線部とおなじ用法のものを本文中(選択肢の中)から選びなさい」なんて問いです。


早稲田大学になると虫食いで出します。

 

問 「給ふ」を適当に活用させて空欄を補いなさい。

  「 ~思ひ(   )て、 ~ 」

 

なんて具合ですか?実際、過去に出しています。だ・か・ら、「へりくだり」の定義を細かく説明したのですよ!文脈がわかっているうえに、「給ふ」の定義をしっかりおさえていないと虫食い、並べかえ問題に対応できないからなのです。かしこい受験生は戦略的にものを考えるように!早稲田大学が「動詞+給へ」に傍線、「同じものを選びなさい」って出すわけが…ない!

 

さらに細かく見ておきましょう。

下二段・謙譲の補助動詞「給ふ」は、複合動詞(二つの動詞が複合し一つの動作を表現する)に接続する場合は間に割って入ります。というか、認識を表す動詞「思ふ」「見る」などはたくさん複合動詞を作ります。「思ひ知る」「見付く」など。そのとき、へりくだり「給ふ」は意地でもそれらの動詞に直接つながろうとするんですね。

 

「思ふ(動詞)」+「付く(動詞)」=思ひ付く(複合動詞)…動作は一つでしょ?

〈へりくだり〉=「思ひ付く」→「思ひ給へ付く」

ちなみに四段・尊敬の補助動詞「給ふ」は、くっつく動詞が決まっているわけではないので、そのまま接続し、

〈尊敬〉=「思ひ付く」→「思ひ付き給ふ

となります。実際に上智大学『源氏物語』で出しています。やってみましょうか?

 

問 傍線部と同じ用法(謙譲)のものをa、異なるものをb、としなさい。

 ・ ~ 見分け給へば、

 

と、忘れたので表現はテキトーに作ってみました。趣旨は同じです。この選択肢、接続助詞「ば」で終わっているので、「未然形+ば(仮定条件)」なのか、「已然形+ば(確定条件)」なのかわかりませんね?つまり「四段・尊敬」なのか、「下二段・謙譲」なのか区別できません。どこから判断します?

そう、「見分く」って、動作は一つ、複合動詞でしょ?「見給へ分く」と間に割って入っていない、ということは、四段・尊敬の補助動詞なんですね。これが実戦。難関大学、最重要事項レベルはここまでやらんと点数にできんですよ。
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【2007/05/05 00:17】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(1) | コメント(2)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の二十八
「敬語」 〈まぎらわしい敬語動詞の識別 3〉

【平常語と謙譲の二マタをかけるもの】

 

★【聞こゆ・聞こえさす】

 

    〈意味〉             〈識別の要点〉

1.(音が)聞こえる          1.文脈に音のするものがある。

 ・うわさされる、世に知られる    ・世間的評価をいっている文脈。

 

2.「言ふ」謙譲(申し上げる)    2.「言ふ」対象が貴人。「『~』と(など)聞こゆ」の形をとることが多い。

3.謙譲の補助動詞(お~申し上げる)  3.動詞に下接し、「動詞+聞こゆ(聞こえさす)」の形をとる。

 

 

例1.宿直(とのゐ)申しの声聞こゆるは、

   (宿直申しの声が聞こえるのは、)

例2.これ昔名高く聞こえたるところなり。

   (ここはその昔評判になって世に知られた所である。)

 

例3.「いとよう似給へり」と内侍〈ないし〉のすけのきこえけるを、

   (たいそうよく似なさっていると内侍のすけが申し上げると、)

例4.竹の中より見つけきこえたりしかど、

   (竹の中から見つけ申し上げたけれど、)

 

 

例3・「『~』と~聞こゆ」の形をとっていることに注目。

例4.「動詞+聞こゆ」の形をとっていることに注目。

「聞こゆ」さらに謙譲の敬意を強めて「聞こえさす」。意味はまったく同じ、謙譲の用法も同じ、ただ敬意が強くなるだけです。

難しい敬語ではないし、さほど重要という感じもしないのですが、実戦では驚くぐらい出ています。例題を出してみましょう。

 

問 傍線部の解釈として適当なものを選べ。

  ~    動詞+聞こゆ      ~             

1 ~ 動詞すると耳に入って ~ 。

2 ~ 動詞とお聞きになって ~ 。

3 ~ 動詞と評判になって ~ 。

4 ~ 動詞し申上げ ~ 。

5 ~ 動詞し申上げ ~ 。

 

なんて具合でしょうか。「動詞+参らす」についても言えることですが、「動詞+聞こゆ(聞こえさす)」が傍線部中にあったら、まっ先に選択肢は謙譲の補助動詞「~し申上げる」で洗ってください。五者択一がだいたい二者択一になるでしょう。時間と労力を省いてくれます。

つまり、ドンピシャ!答が出てくる「大ネタ」ではありませんが、選択肢を減らす「小ネタ」としてよく使えます。文法事項は「道具」として使ってナンボです。使わない手はありませんよね?


ちなみに、「聞こゆ(聞こえさす)」の謙譲の用法って、「申す」と共通しているんですね、意外なことに。
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【2007/05/04 11:37】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の二十七
「敬語」 〈まぎらわしい敬語動詞の識別 2〉

【謙譲と尊敬の二マタをかけるもの】

 

★★★【まゐる/まゐらす】

 

【参る】

         〈意味〉                 〈識別の要点〉

1.「行く、来」謙譲(参上する)             1.「行く」対象が貴所。

2.「す、与ふ」等の謙譲(~して差し上げる、差し上げる) 

                                2.「して差し上げる」対象が貴人。

3.「飲む、食ふ」尊敬(召し上がる)        3.文脈に「飲み物、食べ物」がある。

 

【参らす】

4.「与ふ」謙譲(差し上げる)            4.「与える」対象が貴人。

5.謙譲の補助動詞(お~申し上げる)      5.動詞に下接し、「動詞+参らす」の形をとる。

 

例1.しはすになりて、またまゐる

(十二月になってまた参上する。)

例2.親王(みこ)にむまの頭(かみ)大御酒(おほみき)まゐる

(親王にうまの頭がお酒をおすすめ申し上げる。)

例3.御酒(みき)まゐるかはらけの中などに散りかかる。

(お酒を召しあがる杯の中に散りかかる)

 

例4.乾鮭(からざけ)といふ物を供御(ぐご)にまゐらせられたりけるが、

(乾鮭というものを帝のお食事として差し上げなさったが、)

例5.これを主(あるじ)と、うち頼みまゐらせて、

(この人を主人にしようとあてにし申し上げて)

 

辞書を見れば一目でわかりますが、「参る」「参らす」は多用な意味を表現しますから、ヒトスジナワではいきません。いろいろな文脈の中で訳す練習をしていきましょう。

ただし、いえることは、「参る」「参らす」は別の敬語動詞としておさえた方がよいということです。

一般に、敬語動詞に「す」「さす」がくっついても意味は変わりません。ただ、敬意が強まります。

 

  「給ふ → 給はす(敬意強)」 「与ふ」尊敬(お与えになる・下さる)

  「のたまふ → のたまはす(〃)」 「言ふ」尊敬(おっしゃる)

  「聞こゆ → 聞こえさす(〃)」 「言ふ」謙譲(申し上げる)

 

などです。

上記、「参る」に補助動詞の用法はありません。一方、「参らす」に尊敬の用法はありません。説明のしかたは辞書、先生によってさまざまでしょうが、わたしはそれぞれ別の動詞としておさえたほうが混乱が少なかろうと思います。

ちなみに、「参らす」の意味って、「奉る」と共通しているんですね、意外なことに。

とりあえずは、「参る」「参らす」をきちんと訳し分けられるように、「参る」の尊敬をきちんと訳せるように。その後、読解しながらいろいろなバリエーションをおさえていくとよいでしょう。

 

その先のハナシ。「参らす」の「す」が使役、「参上させる」場合もあるので、本当にやっかいな表現ですよ。今の段階で悩む必要はありませんが、「参る」「参らす」の訳出は最後の最後まで悩ましいヤツだ、というのは念頭においておきましょう。
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【2007/05/03 20:55】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(2)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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