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大学入試の国語・小論文
  に関するワンポイント・アドバイス
古文 単語のツボ 其の二
〈 単語としてのブラックボックス 〉
・受験生、最後の最後は演習量の勝負!
・古文読解を中心にすえて、単語はついでにやる!

と、さんざん言ってきました。なぜか?という素朴な疑問はありますね。
英語・仏語など、言語体系がきっちりしているものは、コード(単語の辞書的意味・文法)がしっかりしています。それに対して、日本語は、「KY(ケーワイ)」という表現が典型、コンテクスト(文脈・状況)重視の言語です。「言わずもがな」ということは、言わないほうが良い、といった言語体系です。だから、平安時代、コミュニケーションの中心に「和歌」があったというわけです。また、その場の状況にたよるため、多義語が発達し、掛詞が発達し、「オヤジギャグ」にいたる、といった歴史的な背景があります。
だから、英語のようなカッチリとした言語体系と同じノリで古文を習得しようとすると「わけわかんない」ということになってしまいます。コンテクスト(文脈)重視の言語体系、だから、単語集(コード)をイジイジやるぐらいなら、読解をどんどんこなして、多様な文脈(コンテクスト)を読みぬく練習をしたほうがよいのです。

文脈把握の問題は、総じて配点が高いです。ココを点にできるようにツメていきましょう。
文脈把握の典型的な問題は「和歌」です。
「五七五七七」と圧倒的に情報量が少ない、それでもコミュニケーションが成り立つのはコンテクスト(文脈・状況)にたよっているからです。
だから、和歌を問うことによって、文脈全体の把握を問うのです。配点は高い!センター試験の「問6」が典型です。
和歌は、表現としてのブラックボックス。古文単語の中にも、よく問われる「ブラックボックスの単語」があります。品詞ごとにそれをたどっていきます。

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早稲田政経合格(予定)レベルの第四回現代文の答案です!!
早稲田政経第四回現代文                    joe


最初にしっかり要約、
個々の設問に最短距離でアプローチ、
現代文解法の基礎ができています。
それを土台にして、早稲田の過去問をやっていくとよいですね。
ツメのカタチとして、
とてもよい「しり上がり」型を描いています。

「要約は読解の基本!!」

反対、
要約もせずに設問にかじりつくと、
設問ごとに本文をたどりなおしたりして、
結果、時間をどんどん消費して、
高配点の問題を落とす、
ということになってしまいます。
要約は読解の、
文字どおり「要(かなめ)」なのです。

danpei                                 

 現代文/小論文の
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【2008/09/24 11:49】 | 古文 単語のツボ | トラックバック(0) | コメント(4)
古文 単語のツボ 其の一
〈 はじめに 〉
最後の仕上げに、古文単語の解説をしていきましょう。

古文単語をおさえるポイントは、単語集だけにたよらないことです。つねに古文読解を中心にして、文脈の中で単語をおさえるようにしてください。具体的な状況、文脈があると単語をおさえやすい、ただし、バラバラの状態でアタマに入っていきますから、それを整理する感覚で単語集をやるのです。同意語、反意語など、グループに分けて整理していく、きちんと整理しておけば、必要なときにサッと取り出せますからね。
「設問になってから考えるようでは、遅い!」
と、何度か書いてきました。
試験会場で「え~と」って、極力言わないように、万全の対策をしていきましょう。

『古文の基礎』『古文のツボ』にわたって、わたくしが書き連ねてきたのは、たんなる解説ではありません。「何が、どうきかれるのか」、出題者の視点にたった実戦的解説です。同様に、「どうきかれるのか」をテーマに古文単語の解説をしていきましょう。試験本番で出たら、小さな声で「バレバレ!」」って言ってくださいね。

古文単語集を何か一冊準備してください。
4~500語レベルのものは使い物にならないので、捨ててください。古文単語習得のポイントは、数少ない最重要単語をいかにしっかりおさえるか、です。
・土屋先生の222
・マドンナ先生の古文単語
2~300語レベルを準備してください。
古文単語集の暗記は電話帳の暗記と同じで、なかなかつかみどころがありません。ツルツルの壁面をよじ登ろうとして、いつまでたってもツルツル、ツルツル…、うわっつらだけなぞったりして。
そこで、最重要単語を徹底的におさえる。どう問われるかまでおさえてしまう、と、ガッチリした凸が壁面上に浮かび上がります。それを手がかり、足がかりにしてワシワシ登っていきましょう。そうすれば、2~300語レベルの古文単語など、アッという間におさえてしまいます。2~300語レベルさえしっかりおさえれば、古文読解をする中で500語レベルの単語は身につけられます。
反対はありませんよ!つまり、4~500語レベルの単語集を中途半端にやっても、絶対出る!ってわかっている2~300語レベルを落としていきます。核になるレベルをまずしっかり作ってやること、これが最短の時間で点数にするポイントです。
話型や文法ともリンクさせながら、全体の中で、部分(単語)をおさえていきましょう。

もう一度確認しておきましょう。くれぐれも単語集だけ勉強して、勉強した気にならないように!
古文読解を中心にすえて、単語集は息抜きとしてやるようにしてくださいね。

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早稲田政経合格(予定)レベルの第三回小論文の答案です!!
早稲田政経第三回小論文                    joe


こうしてみると、
大学受験生、
「また」という並列に逃げたくなるのがよくわかります。
ということは、
安易に並列しない、
というだけで、
他の受験生と差をつけることができる、ということです。
練習で、しっかり失敗してみる、
その重要性がわかりますね。
なぜなら、本番でやらずにすむからです。

「できる失敗はすべて練習でやっておく!!」

その点で、
ほんとうに「良い失敗」をしていますね。
本気で取り組んで失敗、
それが最後の最後にものをいうはずです。

danpei                                 

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【2008/09/23 19:42】 | 古文 単語のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
しり上がり通信 其の六十六
〈 「お神輿」考 3 〉
佃住吉神社大祭大幟
添削担当者しかり、「ことば」を生業(なりわい)としていると、あたかも「ことばの世界」が、世界のすべてであるかのように錯覚してしまいます。
秋葉原的電脳世界を「ヴァーチャル リアリティーの世界」として否定しさるのは容易ですが、「ことばの世界」というのは、実はその祖型(もとの型)でしかありません。

「言分け(ことわけ=言語による世界の分節化)」によって、「事割り(ことわり=理=物事を分類していくこと。古文では道理、すじ道)」をされた世界、それを世界のすべてであると考えてはなるまいよ、と、添削担当者は考えております。だからこそ、その半面として「ことば」を大切にしなければ、という自戒も強く持っております。
で、「ことばならざる知恵」を勉強させていただこうと考えて、住吉神社の大祭に参加させていただいたのですが、やはり、大切な知恵の宝庫でした。
大幟(おおのぼり)の巨大な柱も埋設して、後片づけも一段落、みなさんといっぷく入れていたときのこと。
「みんなでしめている鉢巻きな、あれが何を意味しているか、わかるかい?」
世話人さん(祭りの大先輩で差配役)の一人から声をかけられました。
「さあ、なんでしょう…」
「あの鉢巻きは『波』を表現しているんだ。
佃はもともと漁師町だからね、だから、波の上をスーッと静かに進んでいく船のようにお神輿を担ぐんだよ」
と、わたくし、
「そういうことだったのか!!」
声も出ずに、その場に立ちすくんでしまいました。
なんという美しい物語!
沖に出た船が、無事にこの住吉神まします佃島まで帰ってくるように、その祈りとともにお神輿を担いでいらっしゃる、
わたくしは、そんなこともわからずに担いでいたマヌケです。
スーッと静かに担いで行き、全員でお神輿を差し上げる、ストンッ、と波の下に落として、もむ。もんでもんで、一気に波の上に差し上げる。
つまり、どんな荒波にもまれようが、必ず船はその波を乗り越えて、住吉さまのいらっしゃる佃島まで帰ってくるのです。
住吉神社の宮神輿、通称「八角神輿」は、それはそれは大切におまつりします。それは佃という土地の記憶の積層そのもの。あまりにも美しい、そして厳しい、物語そのものなのでした。
わたくしもその物語を紡(つむ)ぐ一員としてお仲間に加えていただきました。あらためて深い敬意を佃住吉講のみなさまにささげるのでした。
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【2008/09/21 18:29】 | しり上がり通信 | トラックバック(0) | コメント(0)
しり上がり通信 其の六十五
〈 「お神輿」考 2 〉
『崖の上のポニョ』 ご覧になりましたか。
わたくしはまだ観ておりません。
が、この夏、ラジオから「ポニョポニョ」流れてきて、何か観たつもりになっていたりして。

宮崎アニメに通底するのは、神の喪失と回復であったように思います。
テクノロジーの発達と、人間の思い上がり、人心の荒廃、そして「荒ぶる魂(たま)」としての神の出現といった神話を描き続けてきたように思うのです。
森の神あり、天空の神あり、そして最後に海の神を描いたのかな、と勝手に想像しております。

飛木稲荷陰祭 夜の渡御

人と自然との「つながり」、人と人との「つながり」、そのような「つながり」を「神」として表象してきたのであれば、今こそ、わたくしたちはその「つながり」を取り戻す必要があるように思っております。
お祭りとは、その本質的なつながりを忘れそうになったとき、神さまが現われてつなぎなおしてゆくものなのではないか?
「リワイヤリング(つなげなおし)機能」、
それがお神輿の本義なのだろうと考えております。

そういえば、去年の夏、渋谷で浪人生を教えていたとき、早慶を志望している娘さんに、
「国語の成績が伸びないんです、どこにも受からなかったらどうしよう…」
と相談され、
「あなたのトコロは、たしか本所だったな。牛嶋神社の大祭、あともう少しだろ?」
「え~、お祭りなんか、どうでもいいよ」と生徒さん、
「ぶ、ぶ、ぶあかモン!牛嶋さんの大祭は五年に一回しか来ないだろ!大学受験は毎年来る、勉強どころじゃないだろ?五十以上もお神輿出るんだ、お手伝いしなさい!」
なんてブチきれたことがありましたっけが…。

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やはり、最初の要約と記述解答の対応、
よいですね。
最初に全体を見わたしてから、
解答をしていけば、
結局、時間はかからず、
正答率もあがります。

「部分にしがみつかないために、全体を見わたす!!」

設問の指示を絞り込んでいく、
顕微鏡的視点に磨きをかける。
全体をおおまかにとらえる、
望遠鏡的視点に磨きをかける。
その二つの視点を磨き上げれば、
早稲田の現代文においては最強なのです。

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【2008/09/20 19:35】 | しり上がり通信 | トラックバック(0) | コメント(2)
しり上がり通信 其の六十四
〈 「お神輿」考 〉
この前の三連休、
あちらこちらの町におジャマして、お神輿(みこし)を担がせていただきました。
ほんと、疲れ果てました。肩は痛いし、腰は痛いし、しまいには足がピクピクつってしまったのでした。
「オマエ、ほんとに『バカ』だな…」
ごいっしょした仲間の方から、しみじみ言われました。
「コイツ、お神輿にかじりついたら、はなさねえからなあ、ホント『バカ』だよ」
と、わたくし笑われておりました。金箔つきの「お神輿バカ」。

牛嶋神社大祭連合渡御

朝から晩まであちらこちらで担いだ担いだ。
で、なぜ、お神輿にかじりついて棒を離さないかというと、土地の記憶を読み取っているからなのです。
レコード針が、適度な針圧とともにレコードからアナログ情報を読み取っていくように、わたくし、1個の「レコード針」と化して、土地の記憶を読み取っております。
大地を踏みしめる、空を眺めると、天と地のあわいを鳳凰さまが飛んでいる。
前を眺めると、人と人とが一つらなりになって神さまを担いでいる。
天と地、海と大地を媒介し、人と人とを媒介する、それがわたくしの考える「神」なのです。
悲しいものあり、楽しいものあり、寂しいものあり、厳しいものあり、
土地の記憶はさまざまです。

江戸初期、全国からさまざまな人々が江戸に集まってきて、都市建設にたずさわる、当然、さまざまな軋轢(あつれき)、衝突があったと推察されます。それでも、人々は肩を寄せ合って共同生活を営んできました。
人と人、人と自然を隔てようとするさまざまな欲望や怨恨、悲哀をのみこみながら進んでいく産土神(うぶすながみ=土地の守り神)、それがわたくしが考えている「お神輿」なのです。が、そんな話しを仲間にすると、「バカ」の右肩に、さらに二乗がつくので、ここは黙ってワシワシ、ワシワシ、担ぐのでした。

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早稲田政経合格(予定)レベルの第二回小論文の答案です!!
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接続を明示してから、論述。
よいですね。
大学受験生、
字数がどうしても気になるので、
「また」と並列に逃げたくなるものです。
そこをグッとこらえて、
さらに掘り下げると、
よい論文になります。

「並列したくなったら、掘り下げろ!!」

立論はしっかりできています。
並列に逃げないためには、
立論の段階で掘り下げておくとよいですね。

danpei                                 

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【2008/09/19 17:18】 | しり上がり通信 | トラックバック(0) | コメント(0)
添削担当者からのアドバイス 其の四十
〈 「部分」と「全体」 15 〉
秋葉原の通り魔事件、あの禍々(まがまが)しい凶事から、もう三ヶ月が過ぎました。たまに秋葉原に出かけますが、もう、あれは悪い夢であったかのように、メイドがティッシュを配っています。
「夢」
それは、時間も空間も越える、是非善悪の枠組みすら越えていきます。夜に見る夢がまさしくそうです。時間の感覚は失われ、善悪の意識もない、無意識の世界です。
だから、夢は恐ろしい。だから、夢はすばらしい。
あの犯人は夢を見る能力を失ってしまった人ではなかったか、などと秋葉原をぶらぶら歩きながら考えております。夢を見ることが出来なくなって、結果、現実そのものが夢のように見えていたのかもしれません。

「夢を見るのも能力だ!」
と、誰かが言っておりました。
夢を見ることができるのは、人間に与えられた本来的な能力なのかもしれません。
たまに散歩したとき、ホームレスの方たちが住まうとおりを歩いたりすると、驚かされることがあります。野良でしょうが、ペットを飼っている、草木を育てている。
「これってホームではないのか!」
われわれは「ある/ない」の眼鏡で彼らを見てしまいがちですが、実は存否(そんぴ)の問題ではなくて、サイズの問題ではないのか、などと考えさせられます。どんな状況に置かれても人は生きていける。それをささえているのは、「夢」なのではないでしょうか。
だから、「夢」を見られなくなったとき、人は「生」そのものを否定してしまうのではないでしょうか。自分を殺す、他人を殺す、結果は違うけれど、やっていることは「生の絶対的な否定」です。
なぜに「夢」をみられなくなったのか。それは、夢が硬直した、ガラスのようなもろいものに変質してしまったからではないでしょうか。
「( x )でなければ幸せになれない!」
みたいな、夢がとても硬直したものになってしまっているから、簡単に壊れてしまう。
世界チャンピオンを目指して、死ぬほど練習して、夢がかなった!でも、いつまでも世界チャンピオンでいることは不可能です。いつかは敗れる、では、その時に夢も希望も失われるかというと、そんなことはありません。また次に夢をつないで生きていける。夢とはつかみどころのない、ぼんやりしたものですが、だからこそ、本質的に柔軟性をもっているはずなのです。
で、大学受験生に向けて「部分/全体」の概念について、実戦でのテクニックから、時間の流れまでたどってきました。いよいよ、〆たいと思います。
「部分」と「全体」概念図
これら、「入れ子構造」の、いちばん外側、大枠にあるのは「夢」であるべきだと、添削担当者は考えております。夢があるから日々の勉強にも耐えていけるのだと思います。
ただし、他者と共有されない、ひとりよがりの夢はNG。
「オレ様は大金もちになって、コイツらを支配してやる!」
なんて、当然、人様と共有されるものではないでしょう。
「夢」の棲家(すみか)は「無意識」、無意識というものは、深層で人様とつながっている(らしい)、であるならば、人様と共有されない夢は、どこかウソ臭いものになってしまいます。
「でも、誰にも話してないから…」
って言ったって、自分の「意識」はダマせないでしょう。「ウソ臭いもの」のために、はたして人は努力をするものでしょうか?
「Xして、Yして、やがて社会に貢献します!」
なんて夢を十代で見ることができたら、すばらしいですね。
そしたら、夢をどんどん人に話す、
「オマエ、がんばれよ。応援してるからな!」
と人様に言っていただく、
そのような、人様と共有できる夢を見られたら、そして共感してもらえるようなら、「入れ子構造」の大枠はどんどん強固なものになっていきます。そうすれば、その内部も強固なものになっていく、だからいっそうがんばれる、と好循環の波にのっていけます。
「夢をみるのも能力」って、そういうことなのではないでしょうか。
〈 「部分」と「全体」 おしまい 〉

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早稲田政経合格(予定)レベルの第二回現代文の答案です!!
早稲田政経第二回現代文                    joe


きっちり要約、
記述問題ゲット。
よいです。
早稲田の現代文で、
「全体像を見わたす」
その視点の基礎になる力です。

「大きくジャンプするためはホップ・ステップしっかり!」

早稲田合格をめざして、
徹底的にツメていきますよ!
自分できっちり解答文を記述できる、
ということは、
選択肢問題で、
ひっかけなんかに迷わされない、
ということを意味します。

danpei                                 

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「全体と部分」について考察してみました。
フットプリンツも常に「全体性」、
受講生のみなさんの夢の実現に向けて、
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【2008/09/18 17:15】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(2)
添削担当者からのアドバイス 其の三十九
〈 「部分」と「全体」 14 〉
「点差をひろげるのだ!」
とはいうものの、それは目に見えません。そのために「良きライバル」が必要なのです。
わたくしの授業を例にとってみましょう。
早稲田志望の受験生5人のクラスとしましょうか。

【ケース1】
「この問題、できた人 ハイッ!」
シ~ン、
「早稲田志望の受験生、誰も点取れないんだったら、自分も落としていい。ただし、時間かけないで落とすことが大切だよね、ステ問題でした」

【ケース2】
「この問題、できた人 ハイッ!」
全員「ハイ!」
「早稲田志望の受験生、みんな点取る問題、できたよね。もし、ココを落としたらどえらいことになるよね、トリ問題でした」

【ケース3】
「この問題、できた人 ハイッ!」
一人だけ「ハイ!」
「早稲田志望の受験生、みんな落としているけど、一人だけできてる、得意だろ!」
「ちょっと…」
「得意になっていいとこだよ。でも、たまたまじゃない?」
生徒さんが解答根拠を言う、
「まったく…正しい!みんな落としているところで自分だけ出来た、たとえ配点が低くたって、競馬ならハナ一つ抜けたんだよ」

【ケース4】
「この問題、できた人 ハイッ!」
四人が「ハイ!」、一人だけシュン。
「山田君(仮名)!この問題を落とすって、何を意味しているか、わかるね。
早稲田の受験生がみんな点にしているところで落としている。
配点低いからナメてる?なめてない。
たとえ配点2点だろうが、みんなダンゴ状態の中で、キミは一歩遅れたんだ。それを取り返すためには、早稲田受験者が誰も出来ないところで、自分だけ点をとらなくちゃいけないんだ、自信ある?」
「ナイ ナイ」
「ということなんだよ。このテの問題は死んでも落としちゃいけないってことなんだ」

【ケース5】
「問6ができれば、問3も出来るはず。同じことを裏、表から聞いているだけだよね。
両方出来た人、ハイッ!」
2名「ハイ!」
「エライ!リンクしてるのちゃんとわかった?」
ウン ウン
「ダブルでえらい!早稲田の問題はそうやって解いていかなくっちゃだよね。
両方まちがえた人、ハイッ!」
2名「ハイ!」
「しょうがないよね、文脈を読み違えたんだな。落とすなら二つ落とすよね、仕方ない、ただし、時間かけないで落としたかったね。
じゃ、一つ出来て、一つ間違えた人、ハイッ!」
1名「ハイ!」
「斉藤くん(仮名)!百歩ゆずって、問3間違えたとして、問6が出来たとき、なんで問3に気がつかないの?
適当に解いているだろ?
なんとなく解いているだろ?
部分だけ見て解いているんだよ。それがわかったね。早稲田の問題は常に…全体見わたすこと!」


と、「山田くん(仮名)」「斉藤くん(仮名)」だけには、むやみとキビシクあたります。それは憎らしいからではない、合格してほしいからです。だって、ほんとうにもったいない!ボーダーライン上のダンゴ状態の中では、致命傷になりかねませんからね。

練習で笑った者は、本番で泣く!

あらゆる競技に共通します。大学受験だって競技である以上、同じことが言えます。反対に、本番で泣きをみないためには、練習で泣いておく必要があります。
でも、その涙は決して無駄にならないし、また指導する立場の人間はそれを無駄にするようなことがあってはいけないと思います。

自分と同じような志望校、で、
「オマエ、そんな問題落としてんの?だめじゃん!」
なんて言ってくれる友人がいたら、それは宝物、
自分のペースメーカーになってくれるはずです。
「オマエだって、この問題できてないじゃん!」
必ず、やり返しましょう。
やったり、やられたり、
ケリをいれあえば、ホラ、上でわたくしがやっているように、目に見えないレースを「見える化」できます。
だから、お友達どうしビシビシ、ケリを入れあうこと!
決して、なれ合ってはいけません。みんなで落ちていきますからね。

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早慶併願 帰国子女生第六回小論文の答案です!!
早慶併願第六回答案(小論文)                    joe


よいです。
夏が明けて、
ビシッと論じきってきました。
海外経験がいきていますね。
比較文化論が得意みたいです。
自分の得意のフィールドをもつ、
というのはとても大切です。
何がテーマになろうが、
得意の分野に話題を引っ張り込んで論じることができますからね。

「オリジナリティーとは、その人の日常そのものである!」

「小論文はオリジナリティーが大切」
なんてよく言われたりします。
結果、受験生は
「人と違うことを書こう!」なんて方向に行ったりして。
ちがう!ちがう!
前提がちがっています。
誰もがみんなオリジナル、
自分のそれまでの見聞、体験、知識をそのまま出せばよいのです。
大切なのは「等身大の意見」です。
それぞれがオリジナルなら、それで十分オリジナリティーがあります。
その点で、ほんとうに地に足のついた意見論述をしていますね。
慶応大学、
英語でガッツリ点をもぎとったら、
小論文はこれで十分合格ラインです。

danpei                                 

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【2008/09/17 14:46】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(2)
添削担当者からのアドバイス 其の三十八
〈 「部分」と「全体」 13 〉
どうですか?
大学受験における「部分/全体」の概念が伝わったでしょうか?
パフュームの「ラブ ザ ワールド」は観ましたか?
そろそろ〆に入りましょう。
「部分」と「全体」概念図
ずっとこのブログで書き連ねてきたことを見ると、あきらかに「矛盾」があることに気がつくでしょうか。
「満点目指すな!目指すのはボーダーライン!」
って言ってみたり、
「点数は気にするな!点差を広げろ!」
って言ってみたり、
「じゃ、どうしろって言うのよ!」ということになってしまいます。
矛盾が生じているように見えるのは、「共時性」、同じ時間の枠内でモノゴトをかんがえているからです。時間にだって「部分/全体」の考え方があてはまります。

夏前
基礎しっかり!
しっかり、じっくり、時間をかけて満点を目指す勉強。
【部分】
  ↓
【全体】

演習量をかせぐ!
基礎の確認と定着、穴があったらふさいでいく勉強。
【部分】
  ↓
【全体】
夏明け
ボーダーライン上に入る!
時間を切って、ボーダーラインに到達する勉強。
【部分】
  ↓
【全体】
秋から冬
ボーダーライン上で差をつける!
つきはなすべきところで、しっかり点差を広げていく勉強。

受験生の時間の流れは一様であってはいけません。
夏前と同じノリで夏明けの勉強をやっているようだったら、間違いなく試験会場で餌食にされます。その人がやっているのは「受験勉強」ではない、ただの「お勉強」、夏休みの宿題です。
試合前のプロボクサーがいたとして、三ヶ月前と一ヶ月前と一週間前のトレーニングが全く同じノリだったら、そのボクサーがリングで勝利することは…?
「100% ないっ!」
です。どのスポーツだろうが同じ、常識的に考えればわかることです。
それなのに、どうして大学受験だけが例外になりましょう?大学受験だって「勝負事」なのです。
よく、
「一所懸命やったんだから、きっと合格するさ」
などということを頼みにしている受験生がいますが、それは、ぶっちぎりでゴールする、余裕のある人のハナシです。難関大学をめざす以上、「一所懸命」やるのはあたりまえ、大半の受験生はボーダーライン上で「やるか、やられるか」のゲームをしていくのです。
マラソンをイメージすればわかりやすいですね。トップグループで競技場に入ってくる選手たちって、だいたい独走状態です。
競争率5倍として、参加者500人、130人が合格として、ボーダーライン付近はダンゴ状態でしょ?そもそも、そのダンゴの中に入らないことにはしょうがない、優先順位第一位はそのダンゴの中に入ることです。何とか入った!でも、合否判定は非情、そのダンゴのどこかでスパッと一線がひかれてしまいます。そこで泣きをみないために、ダンゴの中で一人でも多く抜いておく必要があるわけです。余裕ブチかましている場合ではないということです。
しり上がり
上述の時間の流れを図示すれば…、ホラ、「しり上がり」のカタチが浮かび上がってくるでしょ?
だから、難関大学をめざす受験生は「しり上がり」のイメージを強くもって、日常の勉強にあたる必要があるのです。

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「2 ウェイ メソッド 現代文/小論文」テキスト
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早慶併願 帰国子女生第六回現代文の答案です!!
早慶併願第六回答案(現代文)                    joe


すばらしい答案ですね!
夏明けに「しり上が」ってきました。
英語でガッツリ点になる、
国語が夏明け「しり上がる」、
これって、絵に描いたような、
帰国子女生の必勝パターンです。

「しり上がり出したら、とまらない!!」

ここから先は、
ほぼオートマティック、
「やればやるほどやる」
もう、どうにも止まらないのです。
だからこそ、
添削はビシビシ厳しくいきますよ!
とは言うものの、
ほめたくて、ほめたくて、しょうがない…。

danpei                                 

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【2008/09/16 19:54】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(2)
添削担当者からのアドバイス 其の三十七
〈 「部分」と「全体」 12 〉
「管見(かんけん=狭い見識)」という言葉があります。
「管見によれば~」なんて、謙遜の表現で使われたりします。
日常のちょっとしたこと、
例えば、駅まで歩いていくとして、
細い管だけのぞいて街へでると、危なくてしょうがない。
自転車にぶつかる、階段でコケる。最悪の場合、車にひかれてしまいます。
同じようなことは、実際に問題を解くときにもあてはまります。
「問3.がわからないよ~」
なんていって、配点の低い部分にしがみつく、そして要約系の高配点を解く時間がなかったりして。
このようなことにならないためにも、「部分/全体」を臨機応変にシフトしていく「視点」が必要なのです。
「部分」と「全体」概念図

何かにしがみつきたくなったら、
「待てよ、これはただの部分ではないか?」
疑ってみてください。常に全体に目を開いていく。と、部分にしがみついていることが見えてきます。反対にいえば、しがみつきたくなる対象は、「部分」だからこそしがみつける、ということもできるでしょう。
受験生が目指すべきはボーダーライン!
というのは、何度も言ってきたとおりなのですが、そこからもう一つ、枠を広げてやると、

点数にこだわらない、周りの人と点差を離す!

というレベルにいたります。
ボーダーラインって、明確に何点と決まっているわけではないですし、また、年度によっても上下しますからね。
「ムムッ、この問題、何をきいているのか、そもそもわからん、
と、まてよ、これだけ演習量を重ねてきた自分がわからん?
コレは、きっと他の受験生もつっかかっているにちがいない、
しめしめ、みんなここで時間ロスするぞ!
ココをさっさと片付けて、自分は先の高配点の問題で確実に点数かせごう!」
なんてノリです。

わたくしはテレビ ゲームをやったことがないので、あまりよくわからないのですが、ノリとしては似ているのではないでしょうか。いろいろな障害を乗り越えながら、点数をかせいでいく、で、最後には「お宝(合格)」ゲット!みたいな感じでしょうか。


「古文で点数かせげなかった!」落ち込んでいるヒマはありません。
↓全体へ
「現代文で点差ひろげてやるぜ!」
↓全体へ
「問3わからん、→問6の要約で点数もぎ取るぞ!」
「国語全体で点数かせげたか、自信がないな」悩んでいるヒマはありません。
↓全体へ
「得意の日本史で点差はなすぜ!」


という感じで、常に常に「全体へ!」
部分にしがみつきたくなったら、全体へシフト!

早稲田の設問の指示は、やたらに細かい。だから、どうしても細部をツメていく「顕微鏡的視点」が必要です。
早稲田の設問は、「後がかり」、後半の設問を解いていく中で全体像が浮かび上がってきたりして。しかも設問が相互にリンクしてイモヅル式だったりして。だから、どうしても全体を見わたす「望遠鏡的視点」が必要です。

早稲田の視点=「顕微鏡⇔望遠鏡」

互いに矛盾するようですが、両方の道具が必要です。
だって、カーナビを使ってみればわかるじゃないですか?
近場しか見えないものは使えない。
全体像しか見えないものは使えない。
臨機応変に使い分けて、目的地点をめざすでしょ?
たった一つの視点で絶対合格!!
って、それはもう受験の世界ではない。新興宗教とか、カルトの世界に入ってしまいますよ。

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早稲田政経合格(予定)レベルの第一回小論文の答案です!!
早稲田政経第一回小論文                    joe


早稲田の現代文で、
「全体像を見わたす」
そのためにも、小論文なのです。
立論→論述
それを反対からたどると、
読解→要約
になるというわけです。
早稲田の国語で点差をはなす、
小論文を書いていくのは、そのためなんですね。
早慶併願をする人って、
けっこう両方受かったりします。
国語が苦手、という人は早稲田ではなく、
慶応、上智、と併願していきますからね。
で、けっこう慶応のための小論文対策が、
早稲田の現代文の対策にもなっていたりして。

「常に全体性に目をひらく!!」

しっかり立論できています。
でも、具体例による例証で迷ってしまいました。
挑戦してコケる、
挑戦してコケる、
その一歩一歩が、合格への着実な歩みになっていきます。

danpei                                 

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「全体と部分」について考察してきました。
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【2008/09/15 20:00】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(0)
添削担当者からのアドバイス 其の三十六
〈 「部分」と「全体」 11 〉
「部分」と「全体」概念図
部分と全体について、受験生に向けてノーガキをたれてきたわけですが、ここにいたって、図式の名称、「入れ子」の説明をしていなかったことに、ハタと気がつきました。
「入れ子」とは、部分を全体が包摂(包みこむ)し、そのまた全体を部分が包摂する、という「包摂関係」です。
なんていうと、余計にわけがわからなくなったりして。
よく引き合いに出されるのが、ロシアのマトリョーシカ、女の子のお人形さんです。
小人形を中人形が包み込み、中人形を大人形が包み込み、という関係が「入れ子」構造です。
わからない?
そのような人は、ネットの動画でPerfumeの『love the world』を観てみましょう。この夏、ずいぶんはやりましたね。「入れ子」構造をもとにして作っています。

部分は全体であり、全体は部分である。

これから「しり上がり」にボーダーラインまでツメてゆく受験生にどうしても必要な視点、パフュームで勉強してみましょう。

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早稲田政経合格(予定)レベルの第一回現代文の答案です!!
早稲田政経第一回現代文                    joe


美しい答案です。
アプローチの仕方が丁寧です。

しっかりジックリ丁寧に解く。

早く早く、時間内でボーダーラインをもぎとる。

これが「しり上がり」の図式。
その第一歩として、とても着実に歩きはじめていますね。

「合格の近道は実践にあり!」

下手なマニュアルを読んでわかったつもりになるぐらいなら、
自分で汗して書いたほうがよっぽど早い!!
この生徒さんが、それを証明してくれるはずです。

danpei                                 

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全体を見わたして部分を考えていく、
これがフットプリンツのテーマです。
その有効性は、フットプリンツの受講生のみなさんが、
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【2008/09/13 23:28】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(0)
添削担当者からのアドバイス 其の三十五
〈 「部分」と「全体」 10 〉
「部分」と「全体」概念図

評論の本文を読む…わからない!
何度も何度も読む…わからない!
時間だけ奪われて、点をかせげない。

ということもあるでしょう。
古文、現代文にわたって言えることです。
立教大学は、ある程度標準的な本文を出して、注釈を付けてくれます。つまり、100%の読解を求めてきて、結果、6割5分前後ゲットできればボーダー突破!といったノリです。
早稲田大学は、難解な本文、注釈なし。そのかわり、設問が注釈がわりになっている、ということがよくあります。このような場合は、設問を早く解いていかないと、いつまでたっても全体が見えません。

【立教大学など、標準的な問題】
本文…しっかり読解

要約

設問…順番に解いていく


といった、オーソドックスな解法が通用します。ところが、早稲田大学になると、「部分/全体」の枠をもう一つか、二つ、上のレベルまで広げてやらないと、全体像が見えてこない、といった作題をしたりします。

【早稲田大学など、難解な問題】
本文…わからん

要約…全体像が見えない

設問…わからん、でも、後半の要約系の問題で全体が一気に見えた!


ということもあります。
立教大学は、歩行者が普通に街を歩くような視点で本文を読み進めていく、で、「町全体はこんな感じなのね」と全体像を把握していくパターンです。
早稲田大学は、そのパターンもありなのですが、街が複雑に入り組んでわけわからん、鳥のような視点から街全体を見下ろして、「あ、こんな感じの街だったんだ」と、はじめて全体像が見えてくるパターンもありです。
だから、上にあげた「部分/全体」の枠組みを臨機応変にシフトしていく柔軟な姿勢がどうしても必要になってきます。
前回、

必ず要約してから、設問にあたる!

と書いた内容と矛盾するようですが、

本文だけではなく、設問も含めて全体!

という視点ももっておくこと。
例えば、

本文…わからん

要約…全体像が見えない

設問…
問1.わからん
問2.わからん
問3.わからん

問8.次の中から、本文の内容と合致しないものを二つ選べ。
イ、
ロ、×…バレバレ
ハ、
ニ、×…バレバレ
ホ、
ヘ、


という問題だったら、どうします?
「問8.」の正誤問題で、×二つをバレバレにしてくれているのです。
ということは?
残りの四つ「イ、ハ、ホ、ヘ、」の選択肢は○、つまり、本文の要約、解説をしてくれている、ということです。ココに注釈があったんですね。
見えた!
ココにいたって初めて本文全体が一気に見えたりして。で、「問4.」も見えた!「問7.」も見えた! えっ? そしたら「問10.」も楽勝じゃん!
なんてこともありえます。イモヅル式に全体が一気に見え出します。

それなのに、本文にいつまでもかかずらわっている、「問2.」「問4.」あたりでつっかかっている、というのは時間のムダ!早稲田の問題は、とにかく時間を奪われる、ってさんざん述べてきた、その典型的なパターンですね。だから、早稲田など、難関大学をめざす人は、「人の視点」「鳥の視点」と、自由に視点をシフトできるようにしておく必要があります。
「パターン」ですから、二、三回、演習しておけばすむハナシなのです。
つまり、過去問早く早くやるのだ、と述べてきたのはそのためなんですね。

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【2008/09/11 17:42】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(0)
添削担当者からのアドバイス 其の三十四
〈 「部分」と「全体」 9 〉
実戦に即して細部からつめていきましょうか。
フットプリンツの講座の基本は、
「本文の全体像をおさえてから、設問にあたる」
というものです。
「なんとなく読んで、なんとなく解く」は禁止です。

必ず要約してから、設問にあたる!

これを鉄則としています。
「なんとなく」はいつまでたっても「なんとなく」です。で、「なんとなく」試験を受けてしまう、それをやめよう、ということです。
まちがえたってよいのです。でも、「必ず根拠づけしてまちがう」、これが大切。根拠づけしてまちがえば、次から同じパターンの失敗はしなくなるからです。

要約
・問題点(テーマ)
・論証(結論の根拠)
・結論(筆者の主張)


これらを明らかにしてから設問にあたれば、あとはこれらのバリエーションが設問になっていくだけです。だから結局、時間はかからないし、正解率も上がる、ということになります。

時間=点数

という感覚は、実戦にあたっては、ほんとうに大切です。その時間感覚を鍛え上げるためにも模試を受けていくわけです。
で、何度か言ってきましたが、設問になってから「え~と」って考えるのでは遅い!設問になる前から解答を準備しておく、設問にあたっては、「やっぱりな」と言ってほしいわけです。そのためにも過去問をしっかりやっておく必要があるのです。
早稲田大学を受験する方、
現代文全体を最初にザッと見わたす、

問1 次の文を本文中の適当な箇所に補え。
脱落文・・・・・・・・・・・。

「やっぱり、脱落文挿入出した!」
これが「勝ちパターン」です。反対、
問題用紙をぺラッとめくる、
本文読み出す、
設問にあたる、

問1 次の文を本文中の適当な箇所に補え。
脱落文・・・・・・・・・・・。

「え~と、え~と」
もう一度本文をたどりなおす。
これが「負けパターン」です。
「設問になってから考えるのでは遅すぎる!」の、典型的パターンです。

試験本番、どれだけ「やっぱり」といえるかが合否を分けると考えてください。
だから、「早く早く 過去問」なのです。
「部分」と「全体」概念図
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早慶併願 帰国子女生第五回小論文の答案です!!
早慶併願帰国子女生第五回小論文                    joe


少し、書き急いだかな?
立論はしっかり立てています。
文章もしっかりしています。
でも、早慶を併願して合格していく生徒さんなので、
あえてキビシク添削していきます。
結論で、
「国民一人一人が~」
「個人個人が自覚をもって~」
というのは、
受験生が逃げたくなる、ありがちな意見です。
リッパなことを言ってそうなのですが、
実は内容がないでしょ?
具体性を欠いたキレイごとになってしまいます。

受験生がおちいりがちなワナ
   =言語明瞭、意味不明の結論


たまに、新聞のコラムで書いているコラムニストの方もいらっしゃる、
でも、それは巨大メディアだから許される「上から目線」なのです。
受験生はマネをしてはいけません。
英語はガッツリ点数をかせげる、そのアドバンテージを最大限にいかしましょう。
リッパな結論なんか必要ない、
必要なのは、しっかりとした「論証」なのです。
小さくたって、「論」文なのですから。

danpei                                 

現代文/小論文の
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【2008/09/10 15:18】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(0)
しり上がり通信 其の六十三
〈 愛する! 〉
三年に一度のお祭り、
佃島の住吉神社の大祭に参加させていただき、この前、打ち上げに行ってまいりました。
久しぶりにみなさんと顔をあわせて、つくづく、いとしいと思いました。
「男が男にほれる!」
ということも、あるのです。
お祭りの動画が youtube にのっていますので、よろしかったらご覧くださいませ。(リンクがはれない)

「住吉神社 例大祭 八角神輿 其の壱」

「其の壱」「其の弐」が、わたくしがお世話になった宮元一部の「若衆」の方々、
添削担当者もおりますが、見つけられるでしょうか?
あらためて見ると、やはりエレガントというしかないですね。美しい!
また、担いでいる方たちも、ほんとうにエレガントなのです。気品がある。
では、その「気品」はどこからくるのか?
それは「厳しさ」だと思います。わたくし自身、参加させていただいて、ほんとうに厳しかったですね。
そもそも準備に2週間、大祭に4日間、後片づけに2週間、計5週間かかります。
遠く仙台から毎週、新幹線で通っていらっしゃる方もいて、ただただ驚くばかりなのです。
「厳しい」だから、「美しい」。
「厳しさなきところに、品格なし!」
と、一つ、定義いたしました。

「オマエ、三年たったら絶対に、また手伝いに来いよ!」
「テメエ、逃げんなよ!」
と、言葉は荒いのですが、それは、わたくしへの最大の賛辞、思わずグッとこみ上げてきました。
「地球の裏側にいたって、お手伝いに上がります!」
なんて、挨拶して帰って来ましたが、今にして思えば、
「月の裏側」と言うべきでしたね。
「愛させる」か、「愛される」か、それは己の自由にはなりません。己にできることは、ただ「愛する」のみ、ほんとうにステキな方たちのお仲間に加えていただきました。
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【2008/09/09 19:29】 | しり上がり通信 | トラックバック(0) | コメント(2)
添削担当者からのアドバイス 其の三十三
〈 「部分」と「全体」 8 〉
大学受験とは非情なタイムレースである、とは、ことあるごとに述べてきました。
それは、一年という、限られた時間の中での勝負!ということでもあり、90分など、限られた試験時間内での勝負!ということでもあります。
昼はまだ暑いですが、夜にはもう秋風が吹きはじめています。
ここから試験本番は、ほんとうにアッという間です。ガンガン、演習量をこなしていきましょう。
対象がよくわからないと、われわれはとても不安になります。「幽霊」なんか典型です。
反対に、対象をしっかり把握してしまえば、何も怖れることはありません。それが困難であっても、対策を講ずるすべがあるからです。
受験生が今、把握するべきは、次の三点です。

1.自分の実力(模試の活用)
2.第一志望校のボーダーライン(過去問の活用)
3.残された時間

・自分の実力五割、ボーダー六割、残された時間五ヵ月、だったら、残り五ヶ月で一割をツメるのに全力を注ぐ!

なんて、書いてきました。それは十分可能です。二割だと、ちょっと時間的にキツイでしょうね。ただし、常に全体に還元して考えていきます。

・英語(配点150)はもうそこそこ点が取れる、国語(配点100)もボーダーは取れるだろう、最後の穴は社会(配点100)、よし、残り五ヶ月で社会二割ツメるぞ!

これは十分可能です。なぜなら「穴」がハッキリしているからなのです。
三教科すべて二割ツメる!
これは「穴」ではなくて「面」、だからとたんにツメるのは難しくなります。

時間さえあれば、「穴」はふさげる!

第一志望校のボーダーラインまで、何が「穴」となっているのか、自己検証してみましょう。もし、わからなければ、模試の問題、答案、解答、成績表をもって、教科の先生のところに相談に行きましょう。
大切なのは、「こちらから行く」こと。三者面談とかの日程をまっているようでは遅すぎます。模試の結果が返ってきたら、こまめに相談に行きましょう。先生にうるさがられるぐらいでちょうどいいです。
「穴」発見!でも、ふさぐ時間がない!
なんてことにならないように、早め早めに自分から動きましょう。タイムレースはそろそろラストスパートに入っていきますからね。
やみくもに勉強するより、「穴」をふさいだほうがよっぽど早い、というのは、「風呂おけの栓」説話でたどってきました。「穴」を発見するのに必要なのは、少しばかりの謙虚さと、ちょっとした勇気。そこに合格への最短ルートがかくれていますよ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

木村達哉先生を中心とする「チーム キムタツ」のお仲間に入れていただきました。
教科をこえて、いろいろな先生方から指導法など、学ばせていただこうと思います。
木村先生の記事に、

つまり長文を読む段階で持っておきたい「力」は次の4つですね。
● 語彙力
● 基本的な文法力
● 構造分析力
● 日本語の本の読解力
これができることが準備段階です。そう、受験勉強を始めるための準備です。
語彙ができてないとか文法が不安だというレベルでは、読めるわけない。
それに日本語の評論文が読めない人に英語で書かれた評論が読めるか。


とあります。
そうしてみると、「読解/論述」の力は、国語に限定されず、
他教科にも開かれていく力なのかもしれません。
と、わたくし自身、英語科の先生方からあらためて勉強させていただいております。


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【2008/09/08 19:04】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(0)
添削担当者からのアドバイス 其の三十二
〈 「部分」と「全体」 7 〉
実戦における「リズム」の三つのカテゴリー、

1.トリ
(時間かけずに点かせぐ)
2.ステ
(時間かけずに点捨てる)
3.ジックリ
(時間かけて点かせぐ)

を個々にたどりました。
「部分」と「全体」概念図
国語という教科の枠組みでは、古文・漢文は「トリ・ステ」がある程度ハッキリしているので、時間をかけないで点をかせぐこと、現代文にしっかり時間を注いで「ジックリ」点にしていくこと、など述べてきました。ただし、大学によって、また同じ大学でも年度によって変わっていきますから、臨機応変に対応できるようにしておくこと。そのためにも「過去問」「模試」を利用すべし!なのです。

さてそこで、上にあげた「部分/全体」の図について考えていきます。
例えば、サッカーをやるとしましょう。
みんながみんな、目先のボールを追いかけだしたら、ただの「玉蹴り」、ゲームになりません。「お子様サッカー」になってしまいます。きちんとフォーメーションを組んで、組織として体系的に動いて「攻める」「守る」。
それは大学受験というゲームについても言えること、目先の「点」ばかり追いかけていませんか?
で、受験生のみなさん。自分の第一志望校の「配点」、きちんと言えますか?言えるのが当然、言えないようなら、上述の「お子様サッカー」をやっていますよ。
私大文系の配点なら、

英語 ・国語 ・社会
150・100・100
150・150・100
200・200・100

など、大学によって異なります。
「国語が得意だから、国語で勝負!」
は典型的な「負けパターン」だと言いましたね。配点を見ればわかるでしょ?
どこの大学を受けようが、いちばん配点が高いのは「英語」!英語の配点がいちばん低いと言うのは、原則、ありえません。だから、とにかく「英語」なのです。
ごくまれに、「英語は自信がないから、小論文で勝負!」といって慶応大学を受けようとする受験生もいたりして。その人は勉強法以前に、志望のあり方そのものが間違っています。慶応大学は「英語が得意な人」だけが受験する大学ですからね。
上のサッカーの例で言えば、

英語 … フォワード(点取り屋)
社会 … ミッドフィルダー(点を取るサポート)
国語 … ディフェンダー(失点をふせぐ)

といったイメージでしょうか。自分の得意不得意をみきわめ、それぞれの大学にあった、それぞれの戦略をたてましょう。自分ひとりで「戦略」をたてると、どうしても甘くなりますから、学校の先生や塾予備校の講師に相談して、客観的な意見を聞きましょう。
大切なことは、「戦略」を持つことです。「戦略」もなしに、日々の勉強をしてはいけないし、まして試験にのぞんではいけません。「お子様サッカー」になってしまいます。
配点ということを、よ~く考えて!
英語150・国語100・社会100
という配点において、配点「150」でガッツリ点にしてしまえば、配点「100」で少々穴をあけてもふさぐことができます。反対、配点「100」でいくら点をかせいでも、配点「150」であけた穴はふさがりません。
ボーダー七割ラインとしましょうか。
「社会はゼッタイ70点とるぞ。
国語は不確実性が高いから、割り引いて60点としておこう。
だったら、英語は115点はとれるようにしておこう」
と、全体像を描けば、
「日本史で七割とるためには、近現代、残りの期間でつめていこう。
国語は確実性を上げるためにも、演習量を増やしていこう。
英語はとにかく長文読みこなしていこう」
と部分が決まっていきますね。
「戦略=全体像」をしっかり描いて「部分」をつめていく、これが「勝ちパターン」です。
常に全体の中において、部分に取り組んでいくことが大切。
反対、
「部分を積み重ねていけば、いつかボーダーラインにとどくだろう。」
このような勉強の仕方は決定的にまずい。
「単語集を完璧にやれば、古文のびるだろう」とか、さんざん言ってきたとおり、こうしてみると、ダメだというのがわかりましょ?

部分は常に全体の中で考える!

部分を積み重ねても、全体性を構成することはありません。
はじめてゴルフをやる人にスイングを教えます。
「上半身の動きはこう、下半身の動きはこう、手の動きはこう、じゃ、打ってみて」
スカッ!!
「何でちゃんと教えているのにできないんだよ!プンスカ」
って、怒ったってしょうがないでしょ。部分部分としては正しいでしょう。でも、それはあくまで「部分」であって、「全体そのもの」ではないのです。
とにかく「全体」!
「じゃ、できなくてもいいから、スイングしてみて…
うん、腕の角度こうしようか、振ってみて…
スタンスこうしてみようか…」
これは上達します。さっきのパターンと違うのは、
「全体の動きの中で、部分を教えている」
「ある時間の流れの中で、部分を一つ一つ矯正している」
ということなのです。
「部分/全体」というのは、このようにあらゆるスポーツに当てはまることですし、大学受験全体にも当てはまります。それどころか、グローバル社会を生きる私達にとって、とても大切な考え方なのではないでしょうか。
   まだまだつづく

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早慶併願 帰国子女生第五回現代文の答案です!!
早慶併願帰国子女生第五回現代文                    joe


よいです。
すばらしい答案です。
が、早慶に受かるために、
あえて心を鬼にして添削します。
キビシイ添削にも耐えられるぐらいの
実力がついてきましたからね!
早稲田にむけて添削し始めました。
早稲田で気をつけるべきは、
常に「全体をふまえて、部分に取り組んでいくこと」です。
設問相互のリンクを常に考えなくてはいけません。
イモヅル式に解答する、
その糸口を早く見つけること。
「問1」を正解しながら、「問7」を落としていることを、
かなり厳しく指摘しています。
もったいない!

「設問を相互にリンク→早稲田合格!」

だから、「全体/部分」の視点がどうしても必要なのです。
カメラのズームのように、大きくしたり、小さくしたり、
「枠」を自由に変えられるようになれば、
早稲田の国語においては、最強なのです。
早稲田合格の「視点」の養成、
いよいよ「しり上がり」の坂道をのぼりだしましたね!

danpei                                 

現代文/小論文の
   相互補完的実力養成
「2-way method
   現代文/小論文」





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【2008/09/07 06:45】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(12)
添削担当者からのアドバイス 其の三十一
〈 「部分」と「全体」 6 〉
前回、実戦における「リズム」の三つのカテゴリー、

1.トリ
(時間かけずに点かせぐ)
2.ステ
(時間かけずに点捨てる)
3.ジックリ
(時間かけて点かせぐ)


について、「2.ステ問題」について見ました。
では、ラスト、「3.ジックリ系問題」について見ていきましょう。
「1.トリ」「2.ステ」ともに、とにかく時間をかけないことが前提です。そこでかせいだ時間を「3.ジックリ」に注いでいきます。解くのに時間がかかる、ということは、配点も高いはずです。ここに時間をかけられるかどうかで、点差が開いていきます。
「ジックリ系問題」とは、

・センター試験「問六」に代表される、要約系の問題。本文全体を見わたさないと解けない問題です。あるいは、上智、学習院、立教などの最後の○×問題。
・立教、学習院に代表される四、五十字の記述の問題。国立二次ならほとんどがそうですね。
・早稲田の脱落文挿入、あるいは文の並べ替えの問題。

などです。これらにしっかり時間を注いでいきます。
ただし、めざすべきはボーダーラインでしたね。その「全体」は、常に「部分」に当てはまっていきます。

【立教ボーダー六割五分ライン突破パターン】
時間かけずに、
トリ・トリ・ステ
トリ・トリ・ステ
トリ・ステ・トリ・ステ
トリ・トリ・ステ
ジックリ … 時間注いで部分点七割ゲット

こんな感じになります。
記述の点の取り方ですが、やはり、満点解答はいらない、高校野球のバント戦法のごとく、コツコツ部分点をかせぐこと。一点豪華主義は、結局点数をかせげません。やってみましょうか。
国立二次ボーダー六割、配点10点と仮定しましょう。

【一点豪華主義の自滅パターン】
問一、しっかり、じっくり時間かけて満点解答
問二、時間なし0点
問三、時間なし0点
計 10点

【国立二次ボーダー突破パターン】
問一、時間かけずに部分点6点
問二、時間かけずに部分点6点
問三、時間かけずに部分点6点
計 18点 ボーダー突破

と、セコセコ点数をかせいでいくのがポイントです。「トリ」「ステ」とはいっても、設問まるまる捨てるわけにはいきませんよ。国立二次の記述においては、空欄は死んでも避けてください。捨てるのは設問ではなくて、満点解答です。
「時間が余っちゃったよ」
時間に余裕があるようなら、満点までつめていけばよいのです。とにかく、一つの問いに時間をとられすぎないこと。また、個々の設問に時間をかけないためには、普段から書きなれておく必要がありますね。

あと、古文においては、和歌の問題が配点高いですね。
「和歌ってわかんない」
なんてオヤジギャグを言っている場合ではありません。和歌で点数かせげない、ということは、センター試験、早稲田、上智の平安の問題、高配点をみすみす捨てるということを意味します。なぜ、和歌が重要か?
現代文における要約の問題が、古文では和歌の問いになっていくからです。センター試験なんか典型ですね。

【例】
文脈・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
和歌
・・・・・・・・・・・・・・・:

和歌って、
五七五七七=三十一文字(みそひともじ)
なんて言われるぐらい、圧倒的に情報量が少ないでしょ?だから、問われるのです。
和歌単独で解釈しようと思っても、ムリ!!
和歌は、全体の文脈の流れの中で解釈しないと。だ・か・ら、和歌を問うことによって、本文全体の流れを把握しているか問うことができるのです。
難関大学受験者において、和歌を捨てる、ということは、国語そのものを捨てるに等しいことを肝に銘じてくださいね。不得意、キライ、という方は、右の「古文のツボ」参照のこと。
だから、『百人一首』みたいに、和歌を単独で勉強しても、あまり意味がない。「序詞」「枕詞」「掛詞」など、和歌の修辞だけ練習するにはよいでしょうが。
和歌は、文脈の中で解釈する練習をしないといけませんよ。平安日記、歌物語、歴史物語、最終的には源氏物語をガンガン読んでいかないとダメ!特にも、立教受ける人、源氏、出ますよ。それから、早稲田受ける人は中世歌論までしっかりです。マジで出ます。というか、現古融合で出してもいいわけです。

以上、「トリ」「ステ」「ジックリ」を個々にたどってみましたよ。ただし、「リズム」は人それぞれですから、自分で自分の「勝ちパターン=自分のリズム」を作っていってください。そのために「模試」「過去問」を活用するのでしたね。

受験生、最後の最後は演習量の勝負!!

と何度も何度も言ってきた、その意味がわかりますね。それは上述のとおり、「自分のリズム」を作るためなんです。それなのに、
「あと二時間…あと一時間…やった~、今日も5時間勉強した~!」
なんて、メリハリのない勉強をやって試験会場に行ったら、ツメとキバを研ぎ澄ました狼の群れが、試験会場で待ち受けていますからね。コワイコワイ。
   まだまだつづく

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横国大合格(予定)レベルの第二回答案(小論文)です!!
横国大第二回小論文答案                    joe


論証を忘れてしまいました。
まだ、立論ができていないからですね。
こうしてみると、
自分の意見を、しっかり根拠づけして
他者を納得させるのって、
難しいでしょ?

「論述とは他者を説得する技術である。」

好きな異性を口説く、
お父さんにおねだりする、
小論文だっておなじです。
他者をいかに納得させるかが勝負!
常に「他者」を必要とするのです。
だから、「添削」なのです。
マニュアルどおりに小論文を書いても、
「他者」がいないことには、独りよがりの域を出ることはありません。
現代文の視点を小論文にもいかせるよう、
もうひとがんばりです!

danpei                                 
現代文/小論文の
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みなさま いつも応援ありがとうございます。
夜風はもう秋、
受験も最後の上り坂にさしかかってきました。
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【2008/09/05 20:20】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(0)
添削担当者からのアドバイス 其の三十
〈 「部分」と「全体」 5 〉
博多からたくさんの生徒さんが見えられていますね。
「青春の門」ですのう…
田中先生に感謝をこめて、あらためてリキ入れて書き連ねていきます。

前回、実戦における「リズム」の三つのカテゴリー、

1.トリ
(時間かけずに点かせぐ)
2.ステ
(時間かけずに点捨てる)
3.ジックリ
(時間かけて点かせぐ)


について、「1.トリ問題」とは何か、早稲田の出題パターンを中心にたどりました。
では、今回は「2.ステ問題」について考えてみます。
受験生が目指すべきは、ボーダーライン。満点はいらない、と何度か書いてきました。ボーダー7割ならば、3割は捨ててもよいことになります。反対の言い方をすれば、3割捨てないと、7割は取れない、という言い方もできます。

肉を斬らせて、骨を断つ!

侍の果し合い。自分は肉を斬られても、敵の骨を断ち斬ってやる覚悟です。
「斬られたくないよ~」プルプル… びくびく…
自分が傷つくことを怖れるあまり、結局やられてしまうのです。
つまり、満点解答はいらない!
それなのに、多くの受験生が満点を取るような勉強をし、満点を取るような解き方をしています。「完璧主義」は、結局、何もやらないのと同じです。
センター試験などは、結果として満点だった、というのはありです。でも、それは「結果」としてであって、「前提」とされるべきではありません。まして、私大の国語で満点などありえません。ぶっちゃけ、出題しているご本人だって、いざ、時間を切って現代文、古文、受験生と同じように試験を受けたら、満点は取れないはずです。
得点分布をイメージしてみてください。
国語は0点もいないかわりに、満点もいない、どうしても4~6割の中にミシッと集まってきます。点差が開きづらいのです。それなのに、他の教科と同じ「ノリ」で解いてはイカンということです。
帰国子女の方で、「上智の英語が満点、時間余って仕方なかったよ」とか、「ドイツ語でグリム童話でた、受験生をバカにしてんのか、プンプン」とか、ありです。
日本史オタク、世界史オタク、満点楽勝!ありです。
でも、国語だけは、ありえません!
それなのに、満点を目指している人たちがいますね。
自分は国語が得意だから、国語で勝負!というのは、間違いなく「負けパターン」です。国語を頼る時点で負けなのです。頼るべきは当然、英語でしょ?
「常に全体を見わたせ!」と言ってきましたね。
国語は点数をかせぐ教科ではありません。他でかせいだ点数をはきださないようにする教科なのです。
では、国語はどうでもよいのか、というと、そうはいきません。国語は点差が開きづらい、そこで点数をはきだすということは、多くの人においていかれるということです。マラソンのレースをイメージすればわかりやすいでしょう。
その中でも、立教なんかは、わりと国語の配点が高い傾向があります。早稲田はみてきたとおり、時間をロスすると、ドデカい穴があく、けっこう点差が離れる傾向があります。慶応受かった、上智受かった、でも立教ダメだった、という人がけっこういたりします。国語、それもおそらく記述でしくじってるんですね。
で、具体的に「ステ問題」を捨てるためにはどうすればよいのか?
答えは「トリ問題」をしっかり点にすることです。
「トリ」を確実に取れる人は、あっさり「ステ」を捨てていけます。
例えば、ボーダー6割5分で、配点はひとしく3点の問題と仮定してみましょう。

【勝ちパターン】
時間かけずに、
トリ・トリ・ステ
トリ・トリ・ステ
トリ・ステ・トリ・ステ
トリ・トリ・ステ

これでギリギリ、ボーダーを越えていきます。何もトップで合格する必要はないでしょ?ドンケツでも合格は合格なのです。これが「肉を斬られても、骨を断ち斬る」解き方です。

反対、どの問題が取れているのか、あやふや、「トリ」問題を作れない人は、設問全部にしがみついていきます。

【負けパターン】
あやふや…時間かかる
あやふや…時間かかる
あやふや…時間かかる
タイムオーバー、高配点の問題も落とす

最悪でしょ?
古文・漢文は配点が低くても、「文法・単語・敬語・句法」とマニュアル的な知識がハッキリしているので、「トリ」がわかりやすい、だから、ここを「時間かけずに点数ゲット」といかなくてはなりません。
現代文はマニュアル的な知識がないので、「トリ」が不明、だから、どうしても時間をとられてしまいます。そこで、古文・漢文でかせいだ時間をしっかり注ぎ込んで点数にしていきます。
これらから導き出される国語全体の得点パターンは、

古文・漢文、時間かけずに点かせぐ
現代文、しっかり時間かけて点にする


これが、限られた時間内で最大の点数をかせぐパターンなのです。
古文・漢文で点数にできない人は、結局、現代文でも点数をかせげないということです。
どうですか?時間は非情なのです。
その得点パターンを教えてくれるのが模試。
ところが、多くの受験生は、偏差値、合格可能性を見て、一喜一憂してそのまま。
トホホ…
模試は「オミクジ」ではありません。中身を見ないと。「トリ」「ステ」「ジックリ」の得点パターンを確認するのです。

例「トリ落としてるじゃん!オレのバカバカバカ」
例「解説読んでもわからん、これ、時間内で解けるわけないよ、なんで時間かけたんだ!」
例「ココにしっかり時間かければ点数にできたのに、時間なかった、配点高いのに!」

ついでに自分の頭をポカスカたたくとよいかもしれませんね。体に「リズム」を叩き込む!
と、このような感じで模試を活用していってください。
そして大切なことは、その自分の「得点パターン」を、普段の演習にフィードバックしていくことです。
「本番だったら、コレ絶対ゲット!」
「本番だったら、コイツは時間かけずに捨てるね」
「本番だったら、ココに時間注ぎ込むゾ」
と、常に本番を想定して、学校での演習、塾予備校での演習、問題集の自習、過去問演習、とこなしていけば、自分だけの「必勝パターン」の出来上がりです。

「トリ」をとれる者だけが、「ステ」を捨てられる!

国語で点数をはきだしたくない人は肝に銘じてくださいね。
   まだまだつづく

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横国大合格(予定)レベルの第二回答案(現代文)です!!
横国大第二回現代文答案                    joe


アプローチの仕方がユニーク。
知性もいろいろ。
おなじ正解とはいえ、
工夫しだいでいろいろなアプローチの仕方がある、
そのようなことを教えてくれる答案です。

「なんとなく解答はのびない、なんとかして解答はのびる!」

押してもだめなら、
引いてみる。
いろいろな視点からアプローチして、
添削を受けてみるとよいですね。
早稲田などを受ける場合、
多元的な視点をもっているとかなり使えますからね。

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【2008/09/04 19:28】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(0)
添削担当者からのアドバイス 其の二十九
〈 「部分」と「全体」 4 〉
前回、実戦において問題を解いていく「ノリ」「リズム」について書きました。
さらに具体的に見てみましょう。秋から「しり上がり」に伸びていく、実戦の核心となります。フットプリンツの講座立ち上げ当初にも書いておりますが、再説しましょう。

「部分」と「全体」概念図

まず、設問を、おおざっぱに三つのカテゴリー(範疇=はんちゅう)に区分けします。

1.トリ
(時間かけずに点かせぐ)
2.ステ
(時間かけずに点捨てる)
3.ジックリ
(時間かけて点かせぐ)


「1.」は、バレバレ系の問題です。「やったじゃん。出たじゃん。パッと点数かせぐ」
古文の文法識別問題、最重要単語の問題。
漢文の句法、特にも使役、受身、反語、あるいは再読文字の問題。
あらかじめ「出る」ってわかっていて、ハイッ出ました、という問題です。
配点は低いでしょうが、何しろ時間をかせげます。
早稲田大学になると、これらの問題を直接、問いの対象にすることはありません。早稲田の問題は単層(ハードル一つ)というのを嫌います。複層的(ハードルが三つ以上)という設問を好む傾向があります。そのハードルの一つでしかない。とはいえ、それを越さないと正解にはいたりません。


設問 
傍線部の解釈として適当なものを選びなさい。
正解肢 … 単語の意味を知っていれば解ける

という問いはキライ。

設問
傍線部の解釈として適当なものを選びなさい。
正解肢 … 文脈、人物関係、単語の意味がわからないと解けないよ

という出し方をします。

ただし、早稲田でも、「単語の意味がわかっていれば、カンタンに答えがでてくるじゃん!」という出し方をする場合もあります。
早稲田はそもそも古文だろうが、現代文だろうが、注釈をほとんど付けません。で、本文は難解、「どうすりゃいいのよ!」って、実は「設問が注釈になっていました」というパターンです。


本文 … 難解
注釈 … なし
設問 … 傍線長い上に何言っているのサッパリわからん
正解肢 … 文は長い、正解なんかわからん、でも単語の意味で正解が出てくる

というパターンです。
で、本文中のいちばん難解なところ、立教や青山学院なら、注釈付けてくれそうなところを、早稲田は平気で傍線部訳の問題にします。そのかわり、カンタンに正解が出るようにしてくれる、「注釈がわりの問い」というヤツ、これが早稲田の典型的なパターンです。その設問をクリアすることで、本文全体の文脈も見えてくる。
それなのに、「本文わからん!」っていって、注釈もない難解な本文でガツッと立ち止まってしまったら、アウト!早稲田の問題は時間をどんどん奪われる、って言ってきましたね。

「全体を見わたして部分に取り組む」

上記の図をよ~く見て下さい。その「全体」とは、本文全体、で、本文がわからないのであれば、さらに枠組みを広げて、設問も含めて「全体」です。早稲田に合格したいなら、臨機応変に枠組みをシフトし、常に、早く早く、その全体をおさえてしまうことです。
立教と早稲田、同じ「ノリ」で解いてはイカン!といってきましたが、それはあらゆるレベルにおいて言えることなのです。立教はベタベタに注釈付けてくれますよ。で、同じ「ノリ」で注釈をアテにして早稲田の問題にあたる、待っているのは合格どころかドンツボなのです。
早く早く過去問やれ!
口をすっぱくして言っている理由がわかりますね。

ちなみに、わたくしが受験生をどうやって追い込んでいくのか、参考程度にお話しておきましょう。夏があけると、かなりキツイ追い込みをかけていきます。何しろ「しり上が」っていかねば、ですからね。

私「夏あけたよね。過去問買った人、ハイッ!」
生徒さん、だいたい手をあげますが、数名あげない人もいる。
私「で、手をつけた人、ハイッ!」
生徒さん、数名手をあげる、かなりの人が手をあげません。
私「んじゃ、赤本ひととおり終わった人、ハイッ!」
し~ん。
私「試験本番が勝負!って思ってるだろ?
受験はマラソンと同じ、試験当日はゴールにすぎない。
レースは、イマ、ココ、ってことが…
ホラ、こうして手をあげて見れば、わかりましょ?」

と、アオリを入れていきます。
浪人生は、すでに一年の時間の流れがわかっています。でも、現役生はそれがわかっていない。だいたい中学受験や、高校受験の経験をもとに大学受験の時間の流れを考えています。でも、範囲は絶対的に違う。だから、言ってあげないと、なのです。「コトバ」で言ってもわからない、だったら「カラダ」にわからせてあげる。と言っても、体罰は必要ありません。クラスのみんなが「ハ~イ」って手を上げている状況で、自分だけあげていないというのは、受験生ならかなりつらいものがあるはずだから。
「時間」というのは、抽象的で、観念的、なおかつ、現役生はその経験もない、だから、「カラダ」でわからせてあげる、あるいは「視覚化」して、自分がタイムレースを戦っているのだ!という明確なイメージを持たせることが、とても大切だと思うのです。
最後の最後に「泣き」を見るぐらいなら、いま泣いておいたほうが、よっぽどマシですからね。
   つくづくつづく

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最初の小論文、
まだヨチヨチ歩きですが、
とりあえず、接続をしっかり使いこなせるようにしていきましょう。

「論理(ロジック)を作り出すのは接続関係」

ホラ、
やっぱり「また」って並列を使っていますね。
こうしてみると、受験生がみな使いたくなる、
「表層的論理」であるということがわかります。
でも、受験生なら誰もが通っていく道なのです。
横国大めざして、一歩一歩、
「しり上が」っていきましょう。

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【2008/09/04 00:02】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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