![]() 〈 疑問・反語形 〉
![]() 『常用国語便覧』 浜島書店 ズバリ!!明日の試験 反語出ます! 反語は強調表現、文脈中、いちばんオイシイところで使われて、設問になります。 現代文、古文、漢文、ともに、疑問と反語はほぼ同じ表現、それを決めるのは文脈です。答えがわからない、だったら疑問。文脈、常識から答えがわかりきっているのに聞いていたら、反語です。 古文では「いかで~む」がよく問われますが、判断基準は同じです。 町で、「駅はどっちですか?」、疑問でしょ。 お母さんが子供をしかっている、「なんでこんなことするの!」、反語でしょ。 【疑問・反語】 漢文では、 ★★★ 疑問詞~連体形。…疑問 疑問詞~ン(ヤ)。…反語 という傾向があります。つまり、疑問詞が読めれば、あとはキマリ!たまに終尾詞「哉」「乎」などで悩んでいる人がいますが、いっさい、終尾詞で悩む必要はありません。 文脈を見て!何が疑問の対象となっているのか、英語の「5W1H」を考えましょう。 人物が問われている→たれか…誰・孰 時・場所が問われている→いづれの…何・孰 原因理由が問われている→なんすれぞ…なんすれぞ…何為 など、漢字の読みを覚えるより、何が疑問の対象となっているのか、考えた方が早いでしょう。 【お約束の反語】 ★★★★★ 安(いづ)クンゾ~ン(ヤ)。 豈(あ)ニ~ン(ヤ)。 センター試験で、白文読み、出るなら、ズバリ、コレ! お約束でしょ?あした、出ますよ。 なぜか? いちばん標準的な問題だから。 「何ゾ」「安クンゾ」「豈ニ」「何為レゾ」など、 すべて、原因理由を問う疑問というのは、反語が多いのです。 古文で言えば、「いかで~む」なのですが。 「どうして~か、いや~ない」 と結局は強調の表現。 だから、筆者の主張、教訓にからんでくる、で、設問になります。 疑問・反語については、上記で十分でしょう。 ただし、「盍」「何不」は例外。 ★★★ 盍 …なんぞ~ざる。 何不 …なんぞ~ざる。 何為不 …なんすれぞ~ざる。 (どうして~しないのか、すればいいのに) と、これだけは「疑問詞~連体形」で反語、例外として三つおさえるだけです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 部活と勉強の両立で悩める全国の現役生集まれ!! キミの答えはココにある! →→→ 田中十督先生の「猛ダッシュ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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![]() 〈 接続 〉
![]() 『常用国語便覧』 浜島書店 【置き字】 ★★★★★ 「於于乎(オ・ウ・コ)」 は最重要、三つの用法、最後にまとめましょう。 ★★ 「而」 ・(主)(述)テ 而 (主)(述) …~して~ 順接 ・(主)(述)ドモ 而 (主)(述) …~けれども~ 逆接 と、順接、逆接両方あるでしょうが、接続助詞(接続詞)で読んでいる、ということは、文と文をつなげます。 つまり、「而」の前後が一文、一つのセットで(主)(述)になっていなくてはいけません。(主)の省略はあるでしょうが、 (述)而(述) であることが必要です。これも細かいようですが、けっこう選択肢を消してくれます。 例 小人来而言人悪。 …小人来たりて、人の悪を言ふ。 で、 ・小人、人の悪を言ひに来たる。 とか、「而」をはさんで返る、というヤツ。よくやります。 よいですか?白文の中に「而」があったら、その前後の(述)を確認してください。それを順接か逆接でつないでいるはずです。「選択肢消しネタ」でけっこう使えますよ。 【接続詞】 ★★★ 「すなはち」 一覧に出てますね。読めるように。訳せるように。とにかく、センター出しますよ。問1.2あたりです。大好きですよね! とくにも ・未然形(已然形)バ+則チ~。 因果関係、条件句と帰結句をつなぎます。仮定条件だって、「仮定(まだ行なわれていない)」というだけで、因果関係になる(はず)なのです。 漢文では、 已然形+バ 未然形+バ どちらも仮定条件(もし~ならば)を表現します。 確定条件(~ので)だろうが、仮定条件(もし~ならば)だろうが、漢文は 已然形+バ で読む傾向があります。だから、仮定、確定条件をうけて、 (已然形)スレバ 則チ ~ 。 条件 → 帰結 で、「レバ則」と呼ばれるわけです。たまに虫食い問題になります。大昔の共通一次試験なら出しそうなところです。気づいている人がどれだけいるかな?実は、「国語一、二」失敗の反省から、センター試験が昔の共通一次のころに返りつつあります。(アホか!) ということは、「レバ則」の虫食いが出てもおかしくない。「バ( )」とあったら、「則」ですよ。 【注意したい複合語】 ・以為(おもへらく) ・而已(のみ) ・何如(若) (いかん) ・如(奈)何 (いかんせん) ・何為(なんすれぞ) ・所以(ゆゑん) …返読文字 ぐらいは読めるように、訳せるように。 ★ 以A為B …Aを以てBと為す。 やりましたね。Aが省略されると、 以為B … 以てBと為す。 さらに、Bが一語だったりすると、 以為B …以為(おもへ)ラクBナリト。 と変わるだけ。どれもこれも白文で読めるようにしておいて下さい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 部活と勉強の両立で悩める全国の現役生集まれ!! キミの答えはココにある! →→→ 田中十督先生の「猛ダッシュ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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![]() 〈 再読文字 〉
【主な副詞の読み】 ・忽チ=たちまち ・固ヨリ=もとより など、副詞はとにかく「よみ」がきかれますので、一覧にのっている「主要な副詞」はひととおり読めるように。センターの問1のお約束。 【再読文字】 今年のセンター、おそらく再読文字の白文読み、出しそうな予感! 再読文字は古文でいう「呼応の副詞」です。 一回目は副詞、二回目は助動詞で読みます。 って、知らないで丸暗記している受験生のナント多いことか! 未 … いまだ~ず 将・且 … まさに~んとす 当・応 … まさに~べし 宜 … よろしく~べし 須 … すべからく~べし 猶・由 … なほ~ごとし 盍 … なんぞ~ざる 将・且 「まさに~す」と、サ変でおさえている受験生がほとんどですな? 古文の「むとす→むず=む」 つまり、「ス←ント」セットで、助動詞「むず」「む」の働きをしているわけです。 「将」で白文読み、「将(軍)が~」ってたまにひっかけようとしますが、出すだけムダというやつです。 出すなら「且」です。「二マタ文字」なんですね。 ★★★ ・且(返り点あり)動詞 … まさに 動詞せ んとす。 再読文字 ・且(返り点なし)動詞 … 且(か)つ動詞す。 副詞 動詞の上にあって、返り点なし、だったら副詞でしょう。返り点さえあれば読みが決まります。「将」を出しても、選択肢を作れない。よって、聞くなら「且」です。白文読みの王様です。 「べし」系は、古文の助動詞「べし」の意味にあたるから「べし」で読んでいるわけです。「す・い・か・と・め・て」とか、「べし」の意味分類、古文でやったでしょ?それで訳せばよいわけです。悩むところじゃありません。 「当=応」 ・強い推量(きっと~だろう) ・当然(必ず~するべきだ) は、ほぼ同じ。違いを説明したりもするのでしょうが、実際にはどっちもどっち、イコールと考えましょう。 ★★★ 何不=盍 … なんぞ~ざる 反語(どうして~しないのか、すればいいのに) 疑問とか、勧誘とか、いろいろ説明もあるでしょうが、反語でいいでしょう。やはり白文読みの王様。とかいいながら、「盍」たかだか三文字ぐらいの白文でも、受験生は読めないものですよ。 反語は漢文の最重要表現、その中にあって、ちょっと特殊な反語表現です。 ・盍 … なんぞ~ざる ・何不 … なんぞ~ざる ・何為不 … なんすれぞ~ざる みんな同じ。反語です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 部活と勉強の両立で悩める全国の現役生集まれ!! キミの答えはココにある! →→→ 田中十督先生の「猛ダッシュ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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![]() 〈 返読文字 〉
![]() 『常用国語便覧』 浜島書店 「返読文字」とは、必ず返って読む字。「白文読み」の大きなヒントになります。ただし、「返り方」がそれぞれ決まっていますので、「返り方」といっしょに「返読文字」をおさえるのが、ミソ! また、「返読文字」と「副詞」など、二マタ、三マタをかける「多義字」があります。実は、この二マタ野郎が問われるんですね。センターの過去問をやった人、よ~く見てみましょう。ほぼ、毎年、問題になっているでしょ?でもご心配なく。設問になる「二マタ文字」は三〇個もないでしょう。あっという間におさえてしまいます。 【返読文字の返り方】 否定詞はすべて「返読文字」 ・不(ず)←(活用語の未然形)。 ・非(あら)ズ←(体言、連体形)ニ。※「~にあらず」とおさえる。「~ではない」と、断定の否定。「に」は古文のお約束、断定の助動詞「なり」の連用形です。 ・無シ←体言(連体形の場合は体言の省略) ちなみに、 ・「有リ/無シ」 ・「多シ/少シ」 ・「易(やさ)シ/難(かた)シ」 などは対義関係の返読文字。 ★★★ ・欲ス←(未然形)ント。 ※いわゆる「願望形」。必ず「ント」から返る。「ント欲ス」と覚えましょう。「ント」で返っていない選択肢はバツ、上から下へ「ント欲ス」と読んでいるものはバツ。 例 飲酒欲帰。…酒を飲みて帰らんと欲す ですよ。選択肢に必ず、 ・酒を飲まんと欲して帰る とあります。ぷぷっ…。 ちなみに、「ン」は、古文の推量・意志「む」です。 ★ 雖(いへど)モ←(~。)ト (「~。」カギ括弧閉じ)ト雖モ の形で返ります。 例 泣雖悔遅。…泣きて、悔ゆと雖も遅し。 なのに、選択肢に ・泣くと雖も悔ゆるに遅し。 なんてあるわけです。 ★★★ 毎(ごと)ニ←体言・連体形 これは「二マタ文字」の代表選手。返り点がついてある場合、読みが決まります。次の二つ、読んでみましょう。 問 1.毎ニ(レ点)動詞 2.毎ニ(返り点なし)動詞 読めますか?送り仮名同じ、というところがくせもの。 1.返り点がついてあったら、返読文字、「動詞する毎(ごと)に」です。 2.動詞の上にあって、返り点なし、だったら品詞は何でしたか?そう、副詞なのです。「毎(つね)に動詞す」でしょうね。 ★ 所←活用語の連体形 で、「所」の連体修飾のように見えますが、これは返ります。 ★★ 所以(ゆゑん)←連体形 読めるように。原因理由・方法手段など、訳せるように。 ★★★★★ 〈以テ←(名詞)ヲ〉 +動詞ス マ、マ、マジで使える! でも、試験会場で使っている受験生はほとんどいません。チャンス! 「以」は例外中の例外。まあ、強調の倒置なのでしょうが、漢文でよく出てきます。だから白文読みの問題の中にもよく紛れ込んで、テキトーに読んでくれる。 語順は、 ・以+名詞(連体形)+動詞 …名詞を以て動詞す です。動詞が、なんと下にある、かなり特殊です。動詞がない!だったらサ変化して「以テス」となります。 ・以+名詞 (動詞なし)…名詞を以てす。 ところが、「以テ」は返らない。 って何のこっちゃ? 語調を整えるため、「以テ」が文中に挿入されたりすることがあります。「ヲ」なし、ただ「以テ」と読む場合は、ゼッタイ返りません。 (主)以テ(述)ス など。ややこしい?いえいえ、だからバカスカ選択肢を消してくれるのです。 例 1.吾以飯食。…吾、飯を以て食(くら)ふ。 2.吾食以飯。…吾、食ふに飯を以てす。 3.吾以食飯。…吾、以て飯を食ふ。 とね。 「ヲ以テ」は返る!「以テ」は返らない! と覚えましょう。「名詞を以て動詞す」、動詞がなければ「名詞を以てす」、この返り方をしっかり身につけてください。選択肢を消してくれます。 例 ・行以衣着。…行きて、衣を以て着る。 ひっかけは、 ・衣を以て行きて、着る。…「名詞を以て」上の動詞に返っている。 ・行くをもって衣着せしむ。…「名詞を以て」が返読していない。 と、なんぼでも作り放題です。だから、使えるのです。 この典型的な表現が、 以A為B … Aを以てBと為(な)す。 (AをBとする、思う) です。白文読みでよく出ていますよ。 ★★ 自(よ)リ←体言・連体形 これも代表的な「二マタ文字」です。 1.自(レ点)動詞 …動詞するより。 2.自(返り点なし)動詞…自(おのづか)ら動詞す。 と、返り点で読みが決まります。返り点がついていたら、返読文字で「より」、動詞の上にあって、返り点なしは副詞でしたね。「おのづから」とね。 ★★★★ 与(と)←名詞 出るね!典型的「二マタ文字」ちうか、「四マタ」です。 ・Aト 与(と)←B…AとBと です。返り点の付け方として正しいものを選べ、で ・A 与(と) Bト 返り点なしで、上からそのまま読んでいるのはバツ、というのがお約束。「と」と読むときは必ず返る、下から返らないで「と」と読んでいるのは、すべてバツです。 ・与(返り点なし)動詞 …与(とも)に動詞す。 動詞の上にあって、返り点なし、だったら副詞「ともに」です。 ・(主)+与+(補)+(目) …(主)(補)に(目)を与(あた)ふ。 と、「授与動詞」の第五文型。この場合、補語は置き字「於・于・乎」はとらない。 他に「与(くみ)す」などの動詞の読みもありますが、それはいいでしょう。 ・与(よ)リハ←Aセン 寧(むし)ロB。…Aせんよりは、寧ろB。 「選択形」も返読。下から返って、「よりは」です。「寧ロ」といった、比較の副詞、「不如(しかず)」といった比較の表現がともないますから、難しくはありません。 ※ 与(返り点)…授与動詞「あたふ」、返読文字「と」、選択形「よりは」 ※ 与(返り点なし)…副詞「ともに」 と、返り点である程度、読みが決まります。 文脈も考えてくださいね。「もののやりとり」だったら「あたふ」の第五文型、並列している文脈なら返読文字「と」、比較、選択している文脈なら「よりは」、と、なかなかやっかいでしょ? ★★★★★ 如(ごと)シ←「(体言)ノ」「(連体形)ガ」 若シ 「如・若」はどこまでいってもセット。「二マタ文字」の中でもいちばん出るヤツです。今年のセンター(も)マジ、出ますよ!ズバリ、これ、出ます。 ・如(若)シ(返り点あり)←体言ノ・連体形ガ。…体言の(連体形が)ごとし。 と、必ず返読、「比況形」です。また、これが漢文でよく使われるロジックなんだな、って、いちばん最後にまとめましょう。 ・不+如(若)カ。 …如(し)かず。 比較形です。「如・若」の上に否定詞「不・無」があったら、比較形。 ・如(若)シ(返り点なし)動詞・未然形(已然形)+バ …もし 動詞すれば、~。 動詞の上にあって、返り点なし、だったら副詞でしたね。「もし」と読みます。句末は「未然形+バ」「已然形+バ」でうけます。ちなみに、漢文では、「未然、已然」どちらでも仮定条件(もし~ならば)を表現します。 ・何如(若) …「何如(いかん)」 状態を問う疑問、どうであるか。 ・如何 …「如何(いかん)せん」 方法手段を問う疑問、どうしようか。 と、どっちもどっちでゴッチャに使われていますが、一応、疑問詞「いかん」の読み、できるように。 ※「否定詞」「如・若」…比較形「~しかず」「~しくはなし」 ※「如・若」(返り点あり)…比況の返読文字「ごとし」 ※「如・若」(返り点なし)…仮定の副詞「もし」 ※「何」とセット…疑問詞「いかん」(せん) ★★★★★ 被(見)←未然形 …未然形せらる。 ★★★★★ 使・令・教・遣←未然形…未然形しむ。 使役と受身は超頻出!後に詳述いたしましょう。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 部活と勉強の両立で悩める全国の現役生集まれ!! キミの答えはココにある! →→→ 田中十督先生の「猛ダッシュ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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![]() 〈 文型 〉
漢文の資料はお手元に準備しましたか? お手元に無い方は、下のプリントを印刷して使用してください。 ![]() 『常用国語便覧』 浜島書店 より引用させていただきました。 【講座を始める前に】 ヨコ書きで漢文なんて、ムリ! それをおりこみ済みですすめていきます。 ・送りがな、返り点、の両方を打つのはムリなので、全て「白文」を前提にすすめていきます。 ・以下のとおり、略語で書いていきます。 主語 →(主) 述語 →(述) 目的語 →(目)…「ヲ」と読むのを「目的語」とする。 補語 →(補)…「ニ・ト・ヨリ」、特にも「ニ」と読むのを「補語」とする。 名詞 →(名) 動詞 →(動) 形容詞 →(形) 形容動詞 →(形動) 副詞 →(副) 返読文字 →(返) 再読文字 →(再) 修飾語(句) →(修) 被修飾語 →(被修) ポイントがわかりやすいように、★をつけていきましょう。 ★…知っておいた方がよい。 ★★★…かなり重要。マジで使える。 ★★★★★…ゼッタイ出る!これで点落としたら、その場で切腹! さて、はじめますか。 【返り点】 センター試験で「返り点打ち」の問題、あまり出しませんが、いちおうやっておきましょう。「返り点打ち」は二つの原則に従います。 ・一字返るときは「レ点」 ・二字以上返るときは「一、二(三、四)点」 この二つの原則で、返り点は必ず打てます。あとは、間にはさむだけです。 ・「一、二点」をはさんで返る→「上(中)下点」 ・「上下点」をはさんで返る→「甲乙(丙)点」 まででよいでしょう。この絶対原則にしたがえば、複合点は「一レ」「上レ」「甲レ」しか存在しません。 問 返り点の打ち方として正しいものを選べ。 ・一字しか返っていないのに、「一、二(三四)点」「上(中)下点」などで返っているものは、全てバツ。 など、お約束ですかね。漢文の基本の「キ」ですからね。 【文型】 1.(主)+(述) → 2.(主)+(述) +(目)ヲ → ← 3.(主)+(述) +(於・于・乎)(補)ニ → ← 4.(主)+(述) +(目)ヲ+(於・于・乎)(補)ニ → ← 5.(主)+(述) +(補)ニ+(目)ヲ → ← 6.(修)→(被修) ・(主)+(述)は返らない。(倒置もあるけど) ・「(目)ヲ」「(補)ニ・ト・ヨリ」から述語に返る。 ※鬼と会うより返れ! 「ヲ・ニ・ト・ヨリ」から(述)に返って、返読がおこるわけです。 ・白文(漢字だけの文)読み、受験生はいちばん嫌がりますが、ここをクリアしないと、要約系の最終問「問6」も落とします。天国か地獄か分けるのが、「白文読み」なのです。だから、この講座も 「白文を読めるようにする」 これを目的としていきます。 その「白文読み」の基礎になるのが、「文型」。 それなのに、「文型」も考えないで、白文読みの問題を解いている受験生がいる! ちゃんとヒッカケがまっていますからね。 上の文型、よ~く考えましょう。 「品詞」がきまるでしょ? ★ 主語→名詞(句) 述語→用言(動・形・形動)、特にも「動詞」 目的語→名詞(句) 補語→名詞(句) さらに、「置き字」の位置づけ、よ~く見て。「補語」の上にきてるでしょ? 「置き字」=「於(オ)・于(ウ)・乎(コ)」は「読まない」「訳さない」 だから「どうでもいい」…わけない。 「置き字だからどうでもいい」と教えてらっしゃる先生も見受けられますが、オソロシヤ…。どうでもよくない!白文読みの王様ですよ。 白文の中に「於・于・乎」置き字があったら、下の名詞を「補語ニ」と読んで、上の動詞に返す、と、大きなヒントを与えてくれます。また、これら「置き字」は、いろいろ重要な句法にもからみます。 ★★ 「於・于・乎」があったら、下の名詞を「(補)ニ」と読んで、上の動詞に返す! お手元の例文でご確認ください。いろいろ例外もありましょうが、実戦レベルでは上述のとおりです。 してみると、白文が問われた場合、受験生はどう考えるか? 「主語で読める名詞なんだ?」 だいたい人物が多いでしょう。 ↓ 「述語動詞で読める漢字は?」 動詞を決めれば、目的語、補語を動詞がだいたい決めてくれます。 ↓ 「補語、目的語になる名詞(句)なんだ?」 そこで「於・于・乎(オ・ウ・コ)」は大活躍します。 5.(主)+(述) +(補)ニ+(目)ヲ → ← は、ちょっと例外。例外だからたまに「白文読み」の問題になります。この場合、「述語」にくるのは「授与動詞」です。 ★ 授与動詞=与(あた)フ・賜(たま)フ・授(さず)ク・贈(おく)ル、など。 「授与動詞」があったら、「(補)ニ(目)ヲ」と読んで、授与動詞に返す! 6.(修)→(被修) は、マジで使える。 連体修飾…体言(名詞)を修飾 連用修飾…用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾 は、上から下へ!ゼッタイ返りません。これを知っているだけで、選択肢がバカスカ消えます。 ★★ (修)→(被修)はゼッタイ返らない! 例 ・歩道遠=歩む道は遠し…連体修飾 ・逃徐行=逃げて、徐(おもむろ=ゆっくり)に行く…連用修飾 これらを、 「遠き道を歩む」…「遠き道」が、返って連体修飾している。 「徐に逃げて行く」…「徐に逃ぐ」が、返って連用修飾している。 とか、テキトーに読んでくれますからね。選択肢、バカスカ消えます。二者択一までしぼりこみ、最後のツメの一手で使えたりして。 修飾句が一文(主・述・目)になったりして、どんなに長くなっても、このゼッタイ原則は変わりません。 以上、これが「白文読み」のベースになります。そこに、いろいろな句法がからんで、設問になるわけです。 白文が問われたら、 1.「品詞」を決める。 2.置き字「於・于・乎」があったら、下の名詞(句)を「(補)ニ」で、動詞に返す。(例外もあり) 3.授与動詞がきたら、「(補)ニ(目)ヲ」で授与動詞に返す。 4.修飾→被修飾はゼッタイ、上から下へ! これだけで、けっこう選択肢が消えますよ。 ちなみに、「副詞」って連用修飾、主に動詞を修飾するでしょ? 連用修飾語、副詞にはゼッタイ返り点はつきません。 ★★★ 「副詞」はゼッタイ返らない。 動詞の上にあって、主語ではない、返り点なし、だったら「副詞」だろう。 品詞を決めてくれるんですね。実は、この「副詞」って、実戦でメチャメチャ使えますよ。 だから、漢文において、「副詞」は重要、ほとんどの句法も実は、「返読文字」と「副詞」の組み合わせだったりして。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 部活と勉強の両立で悩める全国の現役生集まれ!! キミの答えはココにある! →→→ 田中十督先生の「猛ダッシュ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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![]() 〈センター国語 総論〉
10日ぶっ続けの講義、一段落いたしました。 やはり、中学校の生徒さんを教えさせていただいたのは、新鮮でしたね。 ひととおり、添削して第三亀戸中学校に添削答案をとどけてきました。 中には、ほんとうに驚くぐらいよく書けているものがありましたよ。 大学受験生も、負けていられません! さて、それでは「漢文のツボ」はじめましょう。 全国の受験生に向け、センター試験の国語、点数の取り方を書き連ねていきます。 なに、一時間もあればたどれます。 1.漢文(15分) 満点(問1は一つぐらい落としてもよい) 2.古文(20分) 満点(問1は一つぐらい落としてもよい) 3.評論(25~30分) 8~9割(問6をとにかく早く早く解く) 4.小説(余った時間) 本文ザッとたどって、選択肢にケチをつけていく作業。 ※いかに「評論」に時間を注げるかが勝負! 「小説」は悩み出したらキリがない、時間ドロボーです。だから、「余った時間」でケチケチ選択肢を消していく作業です。小説文に時間をかけすぎないのがポイント。小説は、本文の読解よりも、選択肢の消去に時間を注ぐこと。消去法です。マルの正解肢なんか探しにいったら、まっさきにドツボです。 「古文漢文」は時間に対する点数が高い、特にも「漢文」は高い!それに対して、「小説文」は時間に対する点数が低い、時間をかけたからといって、それにみあう点数がかせげない、ということです。 「ヨーイ ドン」で「ぺラッ」と、最初に小説文にかじりついて時間を消費してしまった人から脱落ですよ。で、漢文読む時間がなかった!なんて、「ゲゲゲの下」なのです。 「現古漢」全てに言えるのは、早く早く「問6」を解くこと。特にも「評論文」は「問6」を解くことで見えてくる「問3」や「問5」があったりしますからね。 ・問1.2.3と文脈たどるから → 結果、問6ができる ・問6で全体が見えたから → 結果、問3などの部分が見える と、常に二つのベクトルをもって問にあたること。 フットプリンツの講座の基本コンセプトですが、「常に全体を見わたす」こと、 反対に言えば、「部分にしがみつかないこと」 そのためにも、早く早く「問6」を解くことを心がけてください。 「全体」とは本文全体ではありません。 最初の解説、注釈、設問、全てをふくめて「全体」です。 特にも、古文、漢文、注釈にヒントがある場合が多い、 古文・漢文で長い注釈がついていたら、設問に絡んでいる可能性があります。 土地の背景説明、人物のキャラ解説があったら、かなり設問に絡んでいる可能性があります。 センター試験、すべてにわたって言えるのは、「単純な文脈はキライ」ということです。 評論 …二項対立は基本的にキライ。二項対立を否定して、第三項をたてる、とか。 二項対立だったら、 西欧における「内⇔外」 ⇔ 日本における「内⇔外」 と、キーワードを「内外」の二項対立にするとか。 いずれ、多項目をたてて、あとはそれをテキトーに組み合わせてヒッカケを作っていきます。 古文・漢文 …「時間」「空間」が移動し、三人以上で展開する文脈が大好き。 「時空間をテキトーに変える」「人物関係をテキトーに変える」で、ヒッカケます。 だから、注釈をよく読むように。 また、「時空間」「人物」が錯綜する場合は、おおざっぱな「見取り図」「図式」を本文のかたわらに描いておくと、あとで設問を解くときにラクチン、問われてからいちいち本文をたどっていたら、いくら時間があってもたりませんよ。 以上、これらのセンター国語の枠組みの「基(もとい)」をなしているのが、 ・漢文(15分) 満点 なのです。 漢文はあらゆるゲームと同じ、「先制点」奪取!なのです。小説は「ダメ押し」、リキを入れるところではないのです。 その「センター漢文 時間かけずに満点」をめざして、講義をはじめます。 なぜに「15分で?」 選択肢をビシビシ消していく道具を持っている、という裏づけがあるからなのです。 その道具、および使い方を一気に解説しましょう。 『常用国語便覧』や、漢文の資料集、なんでもよいのでお手元にご準備ください。 ・文型 ・返読文字(再読文字ではない) ・主な副詞の読み が一覧になっているものがよいです。 あまり解説が細かいのは使えない。おおざっぱでよいので、「一覧」になっているものです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 部活と勉強の両立で悩める全国の現役生集まれ!! キミの答えはココにある! →→→ 田中十督先生の「猛ダッシュ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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![]() 〈 添削担当者 住吉講 宮元壱部 新年会にうかがう! 〉
2008年、佃島の住吉神社の大祭に参加させていただき、 昨日、若衆(わかいしゅ)の新年会に行ってまいりました。 いや、大祭から半年もたっていないのに、おなつかしい。 NHKの朝ドラ『瞳』でうつっていたみなさんです。 一緒に八角神輿を担ぎ上げたメンバーが、あらためて顔をそろえると壮観ですね! 「宮元の壱部さんにお仲間に入れてもらって、八角神輿を担がせていただいたんですよ」 なんて、 お神輿にくわしい方、どなたに言っても信じてもらえない、 「なわきゃ、ナイ!」 そう、担げるわけないのです。 でも、担がせていただいたのです。 それだけ、佃の宮元さんはキビシーということなのです。 なぜに、そうまでして仲間に入れていただいたか? 端的に言えば、 「ホレたから」 としか言いようがありませんね。 佃という土地にホレ、真摯にお神輿を出していく宮元の方たちにホレ、 としか言いようがないのです。 「おとこにほれた」 ということでしょうか。 それぞれの方がきちんとエッヂのたった自己をもっていらっしゃる、 その一方で、抑制のきいた自己をもっていらっしゃる、 その「自己を抑制するがゆえに自己がある」という逆説を成り立たせているのは、 「神に対する敬虔」 今では、あまり見かけなくなった「おとこ」が群像としてある、 その姿はホント、ほれぼれしますよ。 「真のグローバリズム」を見すえて、 「地域共同体の未来像」を模索。 佃の住吉講の諸先輩方からいろいろ勉強させていただきました。 その先輩に、佃島と隅田川をへだてたお向かい、聖路加病院の小児科の医長をなさっている先生がいらっしゃって、御著書を紹介していただきました。 ![]() 『小児ガン』 真部 淳 中公新書 と、住吉神社をめぐって集う方たちの魅力は、ひとえにその多様性にあるのかもしれません。 人それぞれ、多様性をもちながらも、八角神輿を担ぎ上げるという一点に向かって、かたくかたく結束していく、そのようなところに、わたくしなどは「地域社会の未来像」を見ております。 ほんとうによい勉強をさせていただきました。 佃住吉講宮元壱部の先輩方にこころより感謝をこめて、 「どうもありがとうございました!!」 ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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![]() 〈 フットプリンツの受講生 オバマ大統領就任式へ! 〉
現在、2-ウェイ メソッド を受講している高二の生徒さんからお年賀をいただき、 オバマ大統領の就任式を見るため、渡米するとの報あり。 うらやましいですね。 外務省のODAの視察団に選ばれ、タンザニアに行ってレポートを書いた生徒さん、 拙ブログでも紹介させていただきました。 高校時代にいろいろ「見る」、 その「視点」は一生の宝物です。 灘高校の木村先生のブログでも書いておられますが、 やはり、親御さんがしっかりしてらっしゃるのでしょうね。 わたくしも、拙ブログで、 「真のグローバリズム」 ということを書き連ねてきました。 その思想的淵源が、「花巻」の地にあるむね、先日書きましたが、 中沢新一先生の『哲学の東北』などの著書に多分に負うところがあります。 キーワードは 「対称性」と「寛容」 ということになろうかと思います。 オバマ大統領は、まさしくそれを体現してくださるものと、 わたくしなどは期待せずにはおられません。 わたくしも太平洋の彼方から応援させていただきます。 わたくしの分も応援してきてくださいね!! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 部活と勉強の両立で悩める全国の現役生集まれ!! キミの答えはココにある! →→→ 田中十督先生の「猛ダッシュ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ![]() 『ここからがわからない』 入試基礎 古文・漢文40題 添削担当者、現在監修中! 旺文社『ここからがわからない 古文・漢文』 「O-sys」(オーシス)という、旺文社独自の教育システムで解説付き。 2月末 発売!! 続いて『小論文』も監修予定! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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