![]() <助動詞「つ」「ぬ」>
完了・強意の助動詞、「つ」「ぬ」のポイントは、「完了」か「強意」で悩まないこと。 「確述」なんて説明している辞書もありますが、 「その動作をしっかりやった」という表現、 「強意」といえば「強意」、 「完了」といえば「完了」、 べつに悩む必要はありません。 たまに選択肢の中に「完了」と「強意」と、二つ入っていることがありますが、 それは出すほうがどうかしています。 で、 「つ」の未然形、連用形「て」、 「ぬ」の連用形「に」をおさえてしまえばおしまい。 ↓ ↓ ↓ 大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十七 「助動詞」 〈つ・ぬ〉 完了「ぬ」の終止形「ぬ」、命令形「ね」と、 打消し「ず」の連体形「ぬ」、已然形「ね」の識別、 ですが、 ・助動詞の接続 ・助動詞の活用 ・係り結び しっかりおさえていればひっかからないよ。 百歩ゆずって、未然連用同形のパターン、 ・上一段活用 ・下一段活用 ・上二段活用 ・下二段活用 で悩む…ほどでもない。 やっぱり助動詞の活用がわかっていれば出てきますね。 ちなみに、早稲田とか、シンプルだけど、このようなところつっこみますよ。 例 次の「来」のよみをひらがな一字で記せ。 1.来ぬ人を待つ。 2.秋来ぬと目にはさやかに見えねども… とかね。 答 1.こ ※カ変「来」の未然形+打消し「ず」連体形+体言 2.き ※カ変「来」の連用形+完了「ぬ」終止形+引用の格助詞「と」 つまり、カギ括弧引用「あききぬ。」だから、言い切りの形、ここでは終止形なんだな。 ね、 ・助動詞の接続がわかる。 ・助動詞の活用がわかる。 ・カ変の活用いえる。 と、ハードル三つ、これが早稲田の問題の作り方なんだな。 ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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![]() <助動詞「まほし」「たし」>
助動詞だろうが、終助詞だろうが、 とにかく「希望・願望の表現」は聞かれます。 助動詞「まほし・たし」 ↓ ↓ ↓ 大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十六 「助動詞」 〈まほし・たし〉 終助詞「ばや・てしがな・にしがな・がな・もがな・なむ」 ↓ ↓ ↓ 大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の七十二 「助詞」 〈終助詞〉 これらを一連の表現として、まとめておさえるのがポイント。 バカスカ、点数かせげますよ。 まとめてみましょうか。 助動詞「まほし(未然形接続)・たし(連用形接続)」 ・自己の希望 … ~したい ・他に対する希望(あつらえ) … ~してほしい 終助詞「ばや(未然形接続)」 終助詞「てしがな(連用形接続)・にしがな(連用形接続)」 ・自己の希望 … ~したい 終助詞「がな・もがな(助詞、体言など、いろいろな語に接続)」 ・願望(ある事態の実現を望む) … ~であればなあ。 ~がほしいなあ。 ~だといいなあ。 終助詞「なむ(未然形接続)」 ・他に対する希望(あつらえ) … ~してほしい。 早稲田大学、上智大学の古文など、「虫食い問題」にもよくなりますので、接続もしっかりおさえましょう(「がな・もがな」は接続はどうでもいい)。 これらを要約すれば、意味のパターンは三種類。 1.自己の希望 … ~したい。 2.他に対する希望(あつらえ) … ~してほしい。 3.願望(ある事態の実現を望む) … ~であればなあ。 ~がほしいなあ。 「意味を聞かれて訳せる」のは当然、 反対、自分で作文できるようにね。 1.まほし・たし・ばや 2.まほし・たし・未然形+なむ 3.がな・もがな たとえば、早稲田大学、上智大学で虫食い問題になると、 ・文脈がわかっている。 ・人物関係がわかっている。 ・希望、願望の助動詞、終助詞、接続も含めてわかっている。 合計、ハードル三つ超えて正解、というのが早稲田の出し方です。 「訳せりゃいいや」という、丸暗記系の受験生はイッパツでもっていかれます。 なによりも、これら希望、願望の表現は記述で頻出、「時間かけずに点数かせぐ」と、国語の合否をわける核心部になります。 ・ここで「やっぱ出たー!時間かけずに点数ゲット!」 →配点高い設問にしっかり時間注いで点数ゲット! ・ここで「え~と…なんだっけ?時間かけて点数落とす…」 →配点高い問題に注ぐ時間がない!さらに高配点落とす… とね。 こころあたりのある受験生もいるのでは? 秋から模試を受ける。合格可能性なんかどうでもいい。偏差値なんかどうでもいい。みるべきは「ココ」なのです。それが見えてくれば、成績は必ず上がる。 反対、傍線部口語訳記述、「未然形+なむ」落として、偏差値みて「うふふん」と思っている受験生に先はないの、わかりますか?やがてドツボが待っている、おそらくそれは本番でしょうね。 希望・願望表現=記述の王様! 東京大学二次試験とか、けっこうシンプルな問題が多いです。まさしく、こんなところをストレートにきいてきますよ。 それから、 これら希望・願望の表現「呼応(陳述)の副詞」とセットになると、さらに記述問題得点源としてパワーアップしていきますゾ! ↓ ↓ ↓ 大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の七十三 「副詞」 〈呼応(陳述)の副詞〉 希望・願望=得点源 たかだか三分、カップめんを作る時間で、イチバンオイシイ点数、かせげますよ! ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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![]() <助動詞「き」>
助動詞によって、何が問われるか、決まっている。 過去の「き」はとにかく、「接続」と「活用」が問われる助動詞! ↓ ↓ ↓ 大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十五 「助動詞」 〈き〉 チマチマ、問題になって、配点は低い。 でも、死んでも点数は落とせない、 なぜなら、合格者なら「時間かけずに点かせぐ」はずだから…、 って、ボーダーライン上の「かけひき」については、 再三、述べてきましたね。 一つ、「カ変、サ変への変則的接続」しっかりね! こし・こしか・きし・きしか・せし・せしか・しき なんてジュモンのように覚えてしまいましょう! も一つ、「活用」しっかりね! お約束は、「係り結び」とセットにして、 適当に活用させて補え、という問題。 ぞ・なむ・や・か~「き」 → 「し」 こそ~「き」 → 「しか」 と、いちおう「『き』の活用」と「係り結び」と、 ハードル二つを課す問い、というヤツです。 2点/100点ぐらいですか。 たかだか「2点」、でも、難関大学合格する受験生はゼッタイ、時間かけずにゲット! で、 ・「え~と、え~と」時間かけて点にした人、ボーダーラインより「時間的に」後手にまわっている。 ・まして、点数落とした人、「2点ぐらい、いっか」じゃない、ということはもう大丈夫?合格者なら必ず点数にする「2点」を落とす、ということは、合格者が誰も点にできない「2点」を取り返さなくてはいけない、ってムリ!なのです。 夏休みがあけて、秋、大手の模試がガンガン始まるころには、 このように「時間」まで目に見えてくるといいですね。 ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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![]() <助動詞「まし」>
助動詞の中でイチバンおいしいところ、 配点の高い問題にからみます。 やはり、過去の記事がしっかり説明しています。 まずは、「反実仮想」しっかり!! ↓ ↓ ↓ 大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十二 「助動詞」 〈最重要「まし」 1〉 大学受験生なら、誰だって「反実仮想」が重要って、「わかっている」、 学校の定期考査でも「何度も」出たし…、 と、 ここらあたりが、受験生の「盲点」なのです。 表面的にやって、「わかったつもり」になっている。 で、 センター9割、早稲田、上智の古文に対応できるか? ということなのです。 何度言っても、それでもわからん受験生、現役生に多いですね。 つまりは、演習量が足りないから、実戦でどのように「ひねり」が入ってくるか、 わかっていない。 いいですか? 大学受験生のほとんどが、「反実仮想の説明してみなさい」って言うと、 「ましかば~まし」「せば~まし」の形で、 「~したなら、~しただろうに」と訳します。 以上、オシマイ、って感じじゃないですか? コレが「定期考査的知識」だというのです。 傍線引いて、記述で口語訳、だったら対応できますよ。 で、 キミたちがめざす難関大学で、過去に一度でもこんな問題出していますか? 東大の二次とかなら、むしろ、反対に「あり」なんですが、 一般的に傍線口語訳の問題には、「なりません」! 「そもそも論」から話していきましょう。 「反実仮想」というのは、「事実に反して仮想す」と読める、 過去の事実とは異なることを、後からメメシク、イジイジ、仮に想像する、 つまりは、究極の「詠嘆表現」だということです。 だから、 物語だろうが、日記だろうが、説話だろうが、 「ドラマ」の頂点、ヤマ場、で頻出する表現なのです。 位置は課題文の後半部、ですね。 詠嘆表現の典型が「和歌」でしょ? だから「和歌」でこそ「反実仮想」は多用される。 ・文脈、人物がわかっている。 ・「反実仮想」から、過去の事実も説明できる。 その上で、 おしまいの設問、配点の高い問題にからんでくるのです。 ・早稲田の本文の要約の問題。 ・上智の○×問題。 ・センター古文問5・6あたり。特に和歌の説明問題。 「点数」もさることながら、「時間」を短縮してくれます。 「反実仮想から現実をよみとって、イッパツ、解答」なのか、 「本文をもう一度最初から読み直して解答」なのか、 まさに、合否の明暗を分けていくのです。 例文を使って説明してみましょうか。 わが背子(せこ)と二人見ませば いくばくかこの降る雪のうれしからまし 「ませば~まし」は上代の形、すなわち、『万葉集』ででてくる形ですね。 設問(基礎) ・「ませば」あるいは、「まし」の虫食い、選択肢問題。配点1、2点/100点 設問(ちょい難) ・和歌全体の解釈、反実仮想の訳出、選択肢問題。配点3点/100点 ・国立二次記述で、反実仮想の口語訳。配点4点/100点 設問(難) ・和歌の「説明」として正しいものを選べ(現実の説明)、選択肢問題。配点3点/100点 ・ 本文の内容として正しいもの、誤っているもの、を選べ。早稲田なら「六者択二」、上智なら「○」「×」問題。反実仮想の現実を説明している選択肢は、「本文の内容として正しい」「本文の内容と合致する」、よって、「○」というヤツ。配点は3.4点/100点ぐらいでしょう。ただし、本文全体の文脈の「核心部」なので、ここで点数取れば、「古文の点数まる取り」、反対にここで点数落とせば、「古文の点数まる落とし」、合否をわける重要な設問になっていきます。 ってなことも「わかっていない」で、特にも現役生は「反実仮想なんてラクショーだよ」って思っていますよ。 さてさて、 口をすっぱくしたところで、テーマに戻りましょう。 反実仮想の構文は 「仮定条件句~まし」 っておさえるのがポイント。 よって、「反実仮想」の表現は無数にあるからね! ↓ ↓ ↓ 大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十三 「助動詞」 〈最重要「まし」 2〉 なんだろうが、かんだろうが、反実仮想しっかり取れるように、 反実仮想を訳したら、必ず現実説明! 特にも「和歌」! ね。 すればガンガン古文点数かせげるようになるよ。 約束します。 てか、 今度のセンター国語、また「和歌で、反実仮想。で説明問題」って、出るぜ! 添削担当者(谷村)のプロの講師の「勘」がニブっていなきゃね。 と、 「ためらい」しっかりね、記述の王様。 「ただの仮想」、これもやはり和歌で使われる詠嘆表現なので、しっかりね! ↓ ↓ ↓ 大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十四 「助動詞」 〈最重要「まし」 3〉 【お詫び】 最後になりますが、 長らくブログ、お休みしてスミマセンでした。 またガンガン書いていきますから、よろしくお願いしますね。 てか、 もう夏だから、文法、片づけましょう。 長らくお休みしていたわりに、せっせとブログを見てくれていた全国の受験生、 いらっしゃいますな。 どうもありがとう。 フットプリンツの「現代文/小論文」の講座、 受験生にあわせていろいろなコースを作っていきますので、 よろしかったら受講してくださいね。 少々、お高いかもしれませんが、そのかわり、上述の古文、漢文の説明なんかタダでいくらでも聞けますよ! 「センター国語9割シリーズ」も再開していきます。 あなたが習っている学校の先生、塾予備校の先生のほうが優秀かもしれませんが、 こと、「受験生に点数をとらせる」ということに関して、 添削担当者(谷村)の右に出る人って、 そうそういないと思いますよ。 フットプリンツの仲間にくわわって、 センター国語9割とっちゃおうぜ!! ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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