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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の二十三
「敬語」 〈敬意の方向 1〉

「用言の活用」「係り結び」をひととおり終えたところで、敬語の講義に入ります。「敬語」とは、すなわち「敬語動詞」、動詞ですから、ここにいたって動詞の活用がわからないようでは困りますよ。

まずはじめに、「敬意の方向」から確認しましょう。なぜ「敬意の方向」をおさえなければならないのか?

考えてみてください。我々が読む古文、特に平安の古文、どのような人が書いたものでしょう?当時、文字をかけた人、和歌を詠めた人、って、そう、貴族階級の人たちなんですね。そのような人たちが身のまわりのことを日記、随筆、物語にしていったものを我々は「古文」として読んでいるわけです。つまり、古文は階級社会(上下関係)の中で書かれているということです。当然、人物関係はその上下関係を色濃く反映していきますね。

古文を読んでわかりづらいのは、いろいろありましょうが、やはり人物関係なのです。また、「主語の問題」「会話主の問題」によくなります。敬語はそれらを判断するうえで、決定的な役割をはたします。敬語がわかるから人物関係が全てわかる、わけではありませんが、敬語がわからないことには人物関係もわからんでしょう。人物関係の把握、そのいちばんキソになっていくのが「敬意の方向(誰から誰への敬意か)」なのです。

 

【敬意の方向】

 

尊敬(~なさる・お~になる)

語り手(作者・話し手) → 動作をする人

 

謙譲(お~申し上げる)

語り手(作者・話し手) → 動作の受け手・動作をされる人

 

丁寧(~です・~ます)

語り手(作者・話し手) → 読者・聞き手

 

〈誰からの敬意か?〉

これはカンタン。その文をもともと考えた人からの敬意です。「地の文(作者自身が書いている文。本文のいちばん下地となる文)」なら作者からの敬意。「会話文(だいたい「カギカッコ」をつけてくれます)」なら話してからの敬意。「手紙文」なら手紙を書いている人からの敬意。

 

〈誰への敬意か?〉

まず、「尊敬・謙譲」と「丁寧」とは別な敬語法だと考えてください。「尊敬・謙譲」は話題に出てくる人物(マンガでいえばフキダシの中の人物)に対する敬意を表します。

「丁寧」は話題中の人物には関係ありません(フキダシの中の人物には関係ない)。自分の話を読む人、聞く人への敬意を表します。

 

〈尊敬〉

動作をする人への敬意を表します。

 

〈謙譲〉

気をつけなければならないのは謙譲です。敬意の方向がきかれる場合も、だいたい謙譲がきかれるはずです。ここで注意すべきは


謙譲表現は低める表現ではない、高める表現だ!


ということです。ただし、「動作の受け手(動作される人)」を高めます。

(ダメ!)動作する人を低めることによって相対的に受け手を高める

なんて解説、よくやっていますが、こんなものを信じてはいけません。回りくどいだけです。「謙譲表現は受け手を高める」これでおしまいです。

 

〈丁寧〉

これはコミュニケーション(言葉のやりとり)関係の中で使われる敬語です。書く人から読む人(マンガや小説なら読者)への敬意、話す人から聞く人への敬意です。
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【2007/04/30 19:31】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(3)
<<大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の二十四 | ホーム | 大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の二十二>>
コメント
突然の質問ですみません。敬語でわからないところがあるので質問です。
有名な源氏物語『桐壺』の冒頭で
…坊にも、ようせずは、この皇子のゐ給ふべきなめり、と一の皇子の女御はおぼし疑へり。
とあるのですが、このときの「給ふ」は誰からの敬意になるのでしょうか?会話でないので「作者」からとも取れるし、内心語も会話とするなら「一の皇子の女御」となるのですが、教えてください。
【2008/01/05 01:50】 URL | 古典太郎 #- [ 編集 ]
ビミョーな質問ですね。
たしかに悩ましいところです。
受験生レベルでは、本文に「~」を付けてくれていますので、いわゆる「会話文」なら話者からの敬意、カギカッコなしなら地の文とみなして、作者からの敬意、でよいと思いますよ。
直接的引用なのか、間接的引用なのかにもよるのでしょうが。もう少し調べてみますね。
【2008/01/05 11:18】 URL | 谷村 長敬 #- [ 編集 ]
さっそく、レスありがとうございます。
やっぱり難しい問題なのですね。詳しいことがわかったら教えてください。
【2008/01/05 13:21】 URL | 古典太郎 #- [ 編集 ]
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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