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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の二十七
「敬語」 〈まぎらわしい敬語動詞の識別 2〉

【謙譲と尊敬の二マタをかけるもの】

 

★★★【まゐる/まゐらす】

 

【参る】

         〈意味〉                 〈識別の要点〉

1.「行く、来」謙譲(参上する)             1.「行く」対象が貴所。

2.「す、与ふ」等の謙譲(~して差し上げる、差し上げる) 

                                2.「して差し上げる」対象が貴人。

3.「飲む、食ふ」尊敬(召し上がる)        3.文脈に「飲み物、食べ物」がある。

 

【参らす】

4.「与ふ」謙譲(差し上げる)            4.「与える」対象が貴人。

5.謙譲の補助動詞(お~申し上げる)      5.動詞に下接し、「動詞+参らす」の形をとる。

 

例1.しはすになりて、またまゐる

(十二月になってまた参上する。)

例2.親王(みこ)にむまの頭(かみ)大御酒(おほみき)まゐる

(親王にうまの頭がお酒をおすすめ申し上げる。)

例3.御酒(みき)まゐるかはらけの中などに散りかかる。

(お酒を召しあがる杯の中に散りかかる)

 

例4.乾鮭(からざけ)といふ物を供御(ぐご)にまゐらせられたりけるが、

(乾鮭というものを帝のお食事として差し上げなさったが、)

例5.これを主(あるじ)と、うち頼みまゐらせて、

(この人を主人にしようとあてにし申し上げて)

 

辞書を見れば一目でわかりますが、「参る」「参らす」は多用な意味を表現しますから、ヒトスジナワではいきません。いろいろな文脈の中で訳す練習をしていきましょう。

ただし、いえることは、「参る」「参らす」は別の敬語動詞としておさえた方がよいということです。

一般に、敬語動詞に「す」「さす」がくっついても意味は変わりません。ただ、敬意が強まります。

 

  「給ふ → 給はす(敬意強)」 「与ふ」尊敬(お与えになる・下さる)

  「のたまふ → のたまはす(〃)」 「言ふ」尊敬(おっしゃる)

  「聞こゆ → 聞こえさす(〃)」 「言ふ」謙譲(申し上げる)

 

などです。

上記、「参る」に補助動詞の用法はありません。一方、「参らす」に尊敬の用法はありません。説明のしかたは辞書、先生によってさまざまでしょうが、わたしはそれぞれ別の動詞としておさえたほうが混乱が少なかろうと思います。

ちなみに、「参らす」の意味って、「奉る」と共通しているんですね、意外なことに。

とりあえずは、「参る」「参らす」をきちんと訳し分けられるように、「参る」の尊敬をきちんと訳せるように。その後、読解しながらいろいろなバリエーションをおさえていくとよいでしょう。

 

その先のハナシ。「参らす」の「す」が使役、「参上させる」場合もあるので、本当にやっかいな表現ですよ。今の段階で悩む必要はありませんが、「参る」「参らす」の訳出は最後の最後まで悩ましいヤツだ、というのは念頭においておきましょう。
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【2007/05/03 20:55】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(2)
<<大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の二十八 | ホーム | 大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の二十六>>
コメント
はじめまして!
最近ファンキーで切ない歌を作っている、
lilyといいます^^
よかったら聴きにきてもらえるとうれしいです!
お待ちしてます☆
http://lilyong.blog93.fc2.com/
【2007/05/03 21:51】 URL | lily #- [ 編集 ]
ルー リードを思い出しながらてきいてみました。
ステキな歌、ありがとうございます。
【2007/05/04 10:51】 URL | 谷村 長敬 #- [ 編集 ]
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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