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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十
「敬語」 〈皇族にまつわる敬語表現〉

人物関係をおさえるうえで大きなヒントになります。


★★★★★【最高敬語/絶対敬語】

 

最高敬語

 

 〈主語〉         尊敬・助動詞   尊敬・補助動詞

帝(皇族)~動詞 + (さ)せ       給ふ     (~なさる・あそばす)

                (さ)せ       おはします  (~いらっしゃる)

 

※最高敬語(二重敬語)は尊敬を二つ重ねた最高の尊敬表現、主語は帝をはじめとする皇族(院・上皇・法皇・女院・皇后・中宮・東宮・御子など)に限られるます(例外もあり)。

ただし、使役の構文

使役対象 + に(して) + 動詞 + (さ)す

をとったら、いくら主語が帝でも「(さ)す」は使役です。

例・帝、雑用せさせ給ふ。

 (帝が召使に雑用をさせなさる。)

「させ給ふ」を最高敬語とすると、帝が「雑用する」ことになってしまいますね。常識的にまずい。である以上、適当な使役対象「召使に」などを補って「使役」と解釈するべきでしょう?立教大学がよく出していました。また、助動詞「す」「さす」のところで述べましょう。

ちなみに、一般的に会話文は敬意が強まる傾向があるので、会話文、「~」の中では普通の尊敬の補助動詞「給ふ」「おはす」の感覚で「せ給ふ」「せおはします」などが使われます。「地の文」の最高敬語は主語が皇族!と、アテになりますが、会話文中の「せ給ふ」などはアテにできません。

 

 

絶対敬語

 

         〈動作の受け手〉       「言ふ」謙譲

・主語 ~   帝(上皇)に           奏す    (奏上する・申し上げる)

・主語 ~   皇后(中宮・東宮)に      啓す    (申し上げる)

 

絶対敬語は「言ふ」対象である帝に敬意を表し「奏す」を、皇后・中宮・東宮に敬意を表して「啓す」を用います。用いる対象が「絶対」的に決まっているので絶対敬語。

早稲田大学に限らず、絶対敬語はよく虫食い問題になりますから、「奏す」「啓す」ともに誰に言うのか、「言う対象」をしっかりおさえておきましょう。

 

以上、


最高敬語は尊敬表現で主語が帝(皇族)

絶対敬語は謙譲表現で動作の受け手(言う対象)が帝(皇族)


くれぐれも間違えないようにしましょう。

 

例・「いづれのところか天に近き」と問はせたまふに、ある人奏す

(「どこが天に近いか」と(帝が)お尋ねになると、ある人が(帝に)奏上する。

 

と、人物が書かれていなくても、補って読み進めることができますね。
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【2007/05/05 13:48】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(2)
<<大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十一 | ホーム | 大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の二十九>>
コメント
どうも。こんにちは。
中々いい感じのブログですね^-^
また、遊びに来ますね。
今日は、検索を使って訪問しました。
【2007/05/05 16:30】 URL | 情報商材レビュー@ぶりぐる #- [ 編集 ]
いらっしゃいませ。
貴重なビジネス情報ありがとうございます。
ぜひとも参考にさせていただきます。
【2007/05/05 23:27】 URL | 谷村 長敬 #- [ 編集 ]
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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