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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十二
「敬語」 〈敬語動詞を覚えよう!〉

さあ、敬語を仕上げますよ!

同じグループ、対立するグループでグループ分けしながらまとめていきます。一時間もあればおさえるでしょう。一度身につければ、古文読解するたびに敬語の練習ができるわけですから、早く早く身につけたほうがゼッタイお得!!

 

【尊敬】(「与ふ」尊敬グループ)    

たまふ (給ふ・賜ふ)

たぶ (給ぶ・賜ぶ)

たうぶ (給ぶ・賜ぶ)

 

活用     種類     意味             平常語

四段     本動詞    お与えになる・下さる    与ふ

        補助動詞   ~なさる・お~になる

 

たまはす(給はす・賜はす)

 

活用     種類     意味             平常語

下二段   本動詞    お与えになる・下さる      与ふ

 

※「たまふ」「たぶ」「たうぶ」は補助動詞の用法までまったく同じ。意外な感じはしますが、「たぶ」「たうぶ」はびっくりするぐらい出題されます。そんなに難しい感じはしないでしょ?ところが、「かな」で書いて活用すると…。

 

例1.かの衣の質(しち)かへしたべ。

  (あの預けておいた衣をお返しください。)

例2.深き山にすてたうびてよ。

  (深い山に捨ててしまってください。)

 

1.「返す」にくっついて尊敬の補助動詞「給ぶ」命令形。「何か食べたのか?」とか…

2.「捨つ」にくっついて尊敬の補助動詞「給(う)ぶ」の連用形、「てよ」は完了の助動詞「つ」命令形。「旅にでたのか?」とか…

これを読んでいるキミは「あほか」と思って読んでいるでしょうが、ひっかかるんだな、これが…。早稲田大学は「かな」のむずかしさだとサンザン述べてきました。このように、シンプルだけれどひっかかる、ってやつが大好きなんですね。くれぐれも「活用した」カタチに注意してください。五者択一、二者択一までしぼる「小ネタ」として使えますよ!

 

※「たまはす」は「給ふ」の敬意を強めた形。補助動詞の用法はありません。

「たまはす」と「たまはる」(「受く」謙譲・いただく)をよくひっかけますね。わかっちゃいるけどひっかかりますよ。設問にならなくたって、動作は正反対ですから、読み違えると人物関係を読み違えていきます。結局、どこかの設問でひっかかることになってしまいます。要注意!
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【2007/05/07 16:35】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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