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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の三十六
「敬語」 〈敬語動詞を覚えよう!〉

尊敬をひととおり終えたところで、謙譲に入ります。

 

【謙譲】(「与ふ」謙譲グループ)

活用  種類     意味             平常語

たてまつる(奉る)    四段  本動詞  差し上げる・参上させる  与ふ・(人を)やる

                          補助動詞  ~し申上げる

まゐらす(参らす)    下二段  本動詞   差し上げる       与ふ

                          補助動詞  ~し申上げる

 

※「奉る」「参る」の尊敬の用法に注意!「参る」「参らす」のちがいに注意!「『古文の基礎』其の二十七」参照。特にも「参らす」や「参らせ給ふ」などの訳出にはくれぐれも注意しましょう。

 

【謙譲】(「言ふ」謙譲グループ)

                       活用

まうす(申す)           四段

きこゆ(聞こゆ)         下二段

きこえさす(聞こえさす)  下二段

                               種類    意味          平常語

                               本動詞   申し上げる       言ふ

                               補助動詞  ~し申し上げる

 

※「申す」「聞こゆ」「聞こえさす」ともに、本動詞、補助動詞の用法が同じ。「動詞+聞こゆ」「動詞+聞こえさす」と傍線部にあったら、選択肢はまっ先に謙譲の補助動詞、「動詞し申し上げる」で洗うように言いましたね。選択肢を減らす「小ネタ」として「『古文の基礎』其の二十八」で述べました。

「聞こゆ」「聞こえさす」については、

   聞こゆ < 聞こえさす(敬意強)

敬意の強さの違いを読み分けて、会話主の判定に使うように。「『古文の基礎』其の三十一」で述べました。

 

【謙譲】(「言ふ」謙譲グループ・ただし絶対敬語・本動詞の用法のみ)

             活用   種類       意味            平常語

奏(そう)す   サ変   本動詞    申し上げる・奏上する    言ふ

啓(けい)す    〃    〃      申し上げる           〃

 

※「申し上げる」対象が絶対的に決まっているのでしたね。

  奏す … (天皇・上皇・法皇に)申し上げる・奏上する

  啓す … (皇后・中宮・東宮に)申し上げる

主語をまちがえないように、でしたね。「主語が誰かはわからない」、文脈次第ですよ。と、虫食い問題になりますから、「申し上げる」対象をしっかりおさえましょう。「『古文の基礎』其の三十」で述べました。
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【2007/05/09 17:32】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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