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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十六
「助動詞」 〈る・らる〉

【「る」「らる」の意味の見分け方】★★★

四段・ナ変・ラ変の未然形には「る」が、それ以外の未然形には「らる」が接続します。意味はまったく同じ、接続がちがうだけです。「シナラ・る」と覚えておきましょう。

ちなみに、「自発」「可能」には命令形がありません。

 

1.受身

(動作主)  動作 る・らる = (動作主)  動作される

※「動作主」とは「動作をする人」。「母ちゃんにしかられる」の場合、「母ちゃん」は「しかる」動作をする人でしょ?

 

例 しうと(舅=嫁の父)ほめらるる婿(むこ)

(舅ほめられる婿。)

※下二段動詞「ほむ」未然形「ほめ」、「ほめる」じゃありませんよ、「ほむ」ですよ。「シナラ」以外の未然形だから「らる」が接続し、連体形「らるる」。「ほむ(ほめる)」動作をしているのは「しうと」でしょ?これが受身の構文。ただし、「動作主」はガンガン省略されるので、読解する時は文脈に注意しましょう。

 

2.可能

る・らる + 打消(ず・じ・まじ・で・等) = 不可能(~できない

※可能とはいっても平安時代は打消・反語(「~だろうか、いや~ない」と反語表現も打消をふくんでいるでしょ)をともなって、不可能「~できない」の意で用いられました。中世からは打消・反語をともなわず、単独で「~できる」の意でも用いられるようになっていきます。

 

例 まどろま給は

(眠ることがおできにならない。)

※四段動詞「まどろむ」未然形「まどろま」、「シナラ」の未然形だから「る」が接続します。連用形「れ」。打消の助動詞「ず」をともなって不可能になっています。これが平安時代の用法です。

 

3.自発

自発的な動作(思わずやる動作) + る・らる

心情表現の動作 + る・らる

思わずつい自然に)~する

せずにはいられない

※動作って、おおざっぱに「意志的動作」か「自発的動作」かに分けられます。「あくびする」「くしゃみする」「泣く」などは思わずやっちゃう「自発的動作」です。ウソ泣きする場合は「意志的動作」でしょうが…。「ご飯食べる」「日記を書く」などは「意志的動作」でしょ?ハッと気がついたらご飯食べてたって、ありえんでしょ?

「心情」だって「自発的動作」の一つです。「オレはプラス思考の人間さ!」なんて言ったって、「悲しい」時には「思わず」ポロッと泣けてきます。「悲しくなんかないやい!」と強がったところで、涙はあとからあとからあふれてきます。「心情」って、我々の意志ではコントロールできない「自発的」なものなんですね。

ただし、「自発的」か「意志的」かはケースバイケースですよ。「走る」は「意志的動作(遅れる~、急がなくっちゃ、とかの場合)」でしょうが、「火事だ!」、わっ、「思わず走る」だったら「自発的」でしょう。

 

例 人知れずうち泣かぬ。

(ひそかについ泣いてしまった。)

※四段動詞「泣く」未然形「泣か」、「シナラ」の未然形だから「る」が接続、連用形「れ」。「ぬ」は完了の助動詞で連用形接続。「泣く」というのは「思わずやる」自発的な動作でしょ?

 

4.尊敬

どれにもあてはまらない = 尊敬(~なさる~になる

※1~3のどれにも当てはまらない場合は、しょうがないから尊敬と考えましょう。尊敬って、とくに判断根拠のないミソッカスなんですね。

ちなみに、尊敬の補助動詞「給ふ」などに比べると、尊敬「る」「らる」は敬意が低いです。

 

例 かの大納言、いづれの舟にか乗らべき。

(あの大納言はどの船に乗りになるつもりだろうか。)

※四段動詞「乗る」未然形「乗ら」、「シナラ」の未然形だから「る」が接続しています。「べし」は、ここでは意志、終止形接続だから、終止形「る」。

ひとつひとつ判断してみましょうか?

1.か?「舟に乗られる」って、受身の構文!と考えたあなたはどうかしていますよ。重たくてしょうがないでしょ?

2.か?打消なし、反語とも考えられない。

3.か?「乗る」は「意志的動作」でしょ?ハッと気がついたら「思わず」乗っていたって、ありえんでしょう。

4.以上、どれにもあてはまらないから、しょうがなく「尊敬」、やっぱり主語は「大納言」貴いお方、これが正しい判断です。

反対、主語が「大納言」貴いお方だから「尊敬」、はダメ!だって、貴いお方が主語で「受身」「可能」「自発」だってあり得るんだから。必ず「1234」とステップを踏んで判断しましょう。

 

まあ、どちらともいえないな、という場合もよくあります。でも心配いりません。キミたちがわざわざ問われる場合は、上記の判断根拠で判断できるものに限られるでしょう。

ちなみに、立教大学とかよく出しますよね。
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谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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