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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十七
「助動詞」 〈す・さす・しむ〉

【「す」「さす」「しむ」の意味の見分け方】★★★

四段・ナ変・ラ変の未然形には「す」が、それ以外の未然形には「さす」が接続します。意味はまったく同じ、接続がちがうだけです。「シナラ・す」と覚えましょう。

ちなみに、「しむ」は何だろうが未然形に接続します。「す・さす」より時代が古いだけです。漢文の使役「使・令・教・遣」(シレーキョーケンと覚えるといいです)は必ず「しム」ですから、漢文がある人はよくよく注意しましょう。漢文の白文読みの王様です。

「す・さす・しむ」ともに意味、用法は同じ。使役の構文も尊敬の用法もまったく同じ。「しむ」だからといって特別な意味はありません。

 

1.使役

(使役対象) 動詞 す・さす・しむ = 使役対象動詞させる

       して

※「使役」とは、自分自身でやらないで、ナニモノかをこき使って「やらせる」表現です。である以上、必ず「やらせる」ナニモノか、使役する対象が存在するはずです。使役の対象は格助詞「に」「して」で示します(漢文なら「使役対象 ヲシテ 動詞未然形 シム」と、必ず「ヲシテ」で示します)。

ただし、文脈上、あるいは常識的にわかりきっているものはガンガン省略されるので、読解する際には注意が必要です。

 

例 妻(め)の女(おうな)預けて養は

(妻であるおばあさん預けて(かぐや姫を)育てさせる。)

※四段動詞「養ふ」未然形「養は」、「シナラ」の未然形だから「す」が接続しています。使役対象「妻の女」が格助詞「に」で明示されていますね。

 

2.尊敬

・尊敬、謙譲の敬語動詞に付いて、尊敬、謙譲にかかわらず敬意を強める働きをします。「給は」「のたまは」「聞こえさす」等、意味は変わらない、ただし敬意が強まります。 →「『古文の基礎』 其の三十一」を参照してください。

・「給ふ」「おはします」の形で最高敬語(二重敬語)を表現する。

→「『古文の基礎』 其の三十」を参照してください。

※つまり、上記の内容から言えることは、「す」「さす」「しむ」が尊敬で用いられる場合は必ず敬語動詞とセットになる、ということです。「す」「さす」「しむ」単独で尊敬の意で用いられることはありません。よって、敬語動詞をともなわない単独の用法は使役に決まります。(「す」「さす」「しむ」の前後を見て敬語動詞がなかったら使役に決まるということです。)必ず使役対象がいるはずです。いなければ省略されています。

 

「す」「さす「しむ」 単独用法は使役に決まり!

 

上記の例文、「~養はす。」とありますね。「す」の前にも後にも(後はないけど)敬語がありませんね。パッと見て一発、使役とわかります。

 

例 まかでなむとし給ふを、暇(いとま)さらに許さ給はず。

((桐壷の更衣は宮中から)退出しよう(強意「ぬ」+意志「む」)となさるが、

(帝は)お暇をまったく許しにならない。)

※四段動詞「許す」未然形「許さ」、「シナラ」の未然形だから「す」が接続しています。「せ」(尊敬)「給ふ」(尊敬)、尊敬を重ねて、最高の尊敬表現を作ります。最高の尊敬表現なので、動作をしているのは最高のお方、主語は「皇族」と決まります(例外はいくらでもありますが…)。

※会話文・手紙文では一般的に敬意が強まる傾向にあるため、「せ給ふ」「させ給ふ」とあっても必ずしも最高敬語とはかぎりません。普通の尊敬表現「給ふ」の感覚で使われたりします。つまり、「地の文、最高敬語、主語は帝(皇族)」はアリですが、「会話文、最高敬語、主語は皇族とはかぎらない」としかいえません。

※たとえ主語が帝(皇族)で「せ給ふ」「させ給ふ」の形をとっていても、使役対象がいる(想定される)場合は「せ」「させ」は使役です。例えば、

帝、雑用せ(サ変未然形) させ給ふ。

という表現の場合、最高敬語と考えると「帝が雑用をなさる」となり、常識的にはありえません。使役の対象をおぎなって、「帝、(召使いに)雑用せさせ給ふ」とし、「せ」は使役と考えるのが普通でしょう。実戦レベルではよく問われます。ちなみに、立教大学で出していますね。
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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