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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十九
「助動詞」 〈「む」の基本的な意味〉

基本はカンタン、推量(~だろう)と意志(~しよう・~するつもりだ)です。婉曲(~ような)仮定(~としたら、その~)は訳しても訳さなくてもどうでもいいヤツですから、気にするにはおよびません。さらにくわしく見ていきましょうか。

基本的には次のようなちがいがあります。

 

・自身の未来の動作 … 意志(~しよう・~するつもりだ)

・他者の未来の動作 … 推量(~だろう)

 

「私は早く帰ろう(意志)」、「彼は早く帰るだろう(推量)」という表現はありますが、「彼は早く帰ろう」という表現はおかしいですね。ということは、意志は基本的に自身の動作に用いられる、ということです。

婉曲・仮定はどうでもいいです。「む(連体形)+体言(名詞)」の形で用いられます。一応、例をあげておきましょう。

 

例 行かこと難(かた)し。

   婉曲 (行くようなことは難しい。)

   仮定 (行くとしたら、そのことは難しい。)

   訳さない (行くことは難しい)

 

※普通は訳さないんじゃないでしょうか。たまに、仮定で訳した方がいいかな、という場合もありますが、まあ、気にしなくていいです。

 

以上、「む」の基本的な意味はカンタンなのですが、他の助動詞と複合して多用な意味が派生します。これはめちゃくちゃ出ます。次回、それをたどってみましょう。
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【2007/05/23 11:09】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(2) | コメント(0)
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谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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