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1月11日『古文のツボ』其の七、で書いた「当意即妙」がドンピシャ!出ましたね。
第三問・古文の傍線部B、和歌の解釈。問4の選択肢3「当意即妙」が正解、選択肢4「臨機応変」がひっかけになっていました。多くの受験生がひっかかったと思います。このブログを読んでくれた受験生のみんなは当然、0.5秒で正解肢を見つけたことでしょう。具体的に問題を見てみましょう。

 

傍線Bの和歌

初霜も置きあへぬものを白菊の早くもうつる色を見すらん


語釈

~あへず…~しきれない。ここでは、まだすっかり初霜も降りきっていない状態。

うつる…なんであれ、移り変わること。ここでは「色あせる・花が枯れる」の意。

らん…原因推量・疑問語「など・なに」等の省略。「どうして~しているのだろうか」

 

問4

選択肢3 正解

描いた白菊を姫君がすぐに塗りつぶしてしまったことに対して、「初霜もまだ降りないのに、どうして白菊は早くも色変わりしているのだろうか」と、当意即妙に詠んだ。

選択肢4 ひっかけ

白菊を黒い色に塗り替えた姫君の工夫を理解して、「初霜もまだ降りないけれども、庭の白菊は早くも枯れそうな色に染まってしまったようだ」と、臨機応変に詠んだ。

 

どんなもんです?ちなみに、私は出題にいっさいかかわってはおりません。

で、せっかくですから「和歌ってわかんない」シリーズの最後をしめましょう。

 

移る・移ろふ(ほぼ同じ意味)…なんであれ、移りかわること。

1.(花について)美しく色づく・色あせる・散る・枯れる

2.(特にも女性の)容色がおとろえる

3.(特にも男女の間で)心変わりする

 

何だろうが、かんだろうが、移り変わることをいいますが、和歌で用いられる主な意味は上記の三つです。掛詞ではありませんが(別々の語をかさねるのが掛詞)、二重の意味(=double meaning)でよく用いられます。1.2.の組み合わせ(小野小町の「花の色は移りにけりな~」等)もありますが、入試においては、1.3.の組み合わせがよく問われます。『古文のツボ』其の五、で書いた「かる」「あき」と同じような文脈で用いられます。和歌ではありませんが、『古今著聞集』にある今様(七五調四句)を見てみましょう。

 

文脈…美しい北の方(=正妻)、自分の夫があまりにブサイクで愛情がさめ、夫に冷たくする。そこで夫が詠んだ今様。

 

ませのうちなる白菊も   うつろふみるこそあはれなれ

われらがかよひて見し人も   かくしつつこそかれにしか


掛詞…男女の別れの文脈を受けて、「かれ=枯れ・離れ」の掛詞。

口語訳…垣根の中にある白菊も色あせるのを見るのは悲しいものだ。(白菊のように美しい妻の心変わりも悲しいものだ)。この私が通いつめて結婚したあの人の心も、こうして菊が枯れるように私から離れていったのだなあ。

 

「男がかよってこない→待つ女が恨みがましい歌を詠む」の逆パターン(情けない)。その結果は?もうわかりますね。妻の愛情がもどって二人は幸せに暮らすのです。

「うつる・うつろふ=心変わりする」は本当によくきかれますよ。

ちなみに、昨晩、地元、亀戸の寄り合いで、落語家の三遊亭花楽京(はならっきょ)さん(「エバラ焼肉のタレ」のテレビCMに出ておられる方)とご一緒し、「ダジャレ」のプロにうかがうのは恐縮だったのですが、「掛詞」について相談してみました。江戸時代は気のきいた洒落(しゃれ)の言える男がモテた、というところで話が落ち着きました。江戸時代のモテ男くんは、朝っぱらから「布団がふっとんだ」とか言っていたんでしょうね。

 
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【2007/01/22 19:58】 | センター試験的中!! | トラックバック(1) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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