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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の六十
「助動詞」 〈超難解「らむ」の現在推量と原因推量 2〉

では、実戦。2007年度のセンター試験の問題を見てみましょうか。

『センター試験 的中!!』の記事で述べていますが、センター試験の三日前の記事で、ドンピシャ!解説しています。詳細は『古文のツボ 其の七』をご覧ください。

で、和歌の評価は「当意即妙」で決まり、「臨機応変」じゃないよ、と述べていますが、ひっかけまで当たってしまいましたね。かなり和歌をめぐる本文を演習した人でないと、なかなか難しいでしょう。

でも、実は助動詞「らむ」でも二者択一にしぼれました。さて、「らむ」を「道具」として使いこなせた受験生は何人いたことでしょう?やってみますか。

 

【2007年度 センター試験 古文】

<本文>

初霜も置きあへぬものを白菊の早くもうつる色を見すらん

<設問>

問4 傍線部B「初霜も置きあへぬものを白菊の早くもうつる色を見らん」という和歌の説明として最も適当なものを、次の1~5のうちから一つ選べ。

 

1 兵部卿の宮に夢中になっている新婚の姫君に対して、「初霜もまだ降りないのに、どうして白菊は早くも別の色に染まっているのだろうか」と、ひやかして詠んだ。

2 宮仕えで気苦労が絶えないことを姫君に打ち明けたくて、「初霜もまだ降りないけれども、白菊は早くもよそに移りたがっているようだ」と、暗示するように詠んだ。

3 描いた白菊を姫君がすぐに塗りつぶしてしまったことに対して、「初霜もまだ降りないのに、どうして白菊は早くも色変わりしているのだろうか」と、当意即妙に詠んだ。

4 白菊を黒い色に塗り替えた姫君の工夫を理解して、「初霜もまだ降りないけれども、庭の白菊は早くも枯れそうな色に染まってしまったようだ」と、臨機応変に詠んだ。

5 色を塗り替えられた白菊から容色の衰えはじめた女性の姿を連想して、「初霜もまだ降りないのに、どうして白菊は早くも色あせたのだろうか」と、冗談半分に詠んだ。

 

和歌をよく見てください。「見す(見せる)」とあるから、白菊が「うつる(色あせる・色が変わる)」のは目の前の事実とわかりますね。よって原因推量なんです。

原因推量は必ず原因の表現とともに使われる、って、原因の表現がどこにもありません。だったら原因を問う疑問語「など」「なに」等の省略、補って解釈するのでしたね。

など白菊の早くもうつる色を見すらん

どうして白菊は早くも色変わりするようすを見せているのだろうか

こんな直訳でしょう。原因推量で訳しているのは「1」「3」のみ。二者択一にしぼれます。これが「道具」として文法を使うということなのです。で、解答は「3」でした。

【語釈】

・動詞+あふ…終わりまで・すっかり~しきる)

・うつる…色あせる・心変わりする(って、これも『古文のツボ』で予想していたっけ)

二者択一、後は文脈から正解、って、典型的なセンター試験の五者択一問題ですね。

 

1 は「新婚の姫君に対して、~ひやかして詠んだ。」が、文脈からするとまずいでしょう。「白菊が別の色にそまる」とは、姫君がまるで他の男から心変わりしたかのような比喩になってしまいます。

2・4 目で見て「~ようだ」というのは、視覚による推定「めり」です。後日説明しましょう。

5 「どうして~したのだろうか」は、過去の原因推量「けむ」でしょう。ちなみに、「けむ」の原因推量で悩む必要はマッタクありませんよ。普通に過去推量「~しただろう」でOK、訳してみれば結果的に原因の推量になってるだけですから。

 

以上、受験生、最後の最後は和歌の勝負、ってサンザン言っている意味がわかりますね?センター試験、早稲田、上智、和歌の勝負って、わかりますね?

和歌の「らむ」は「わからん」と肝に銘じておきましょう(オヤジ)。とはいえ、上記の解説のようなアプローチができた受験生はかなり優秀だと思いますよ。

いずれ、和歌に関する重要構文でもう一度解説しましょう。
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【2007/06/05 17:26】 | 古文の基礎 41-60 | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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