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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の六十一
「助動詞」 〈推定「なり」「めり」〉

さあ、いよいよ山場を越えますよ。推定「なり」「めり」、それらにともなう撥音便、そして断定「なり」、ここを越えれば後は難しいところはありません。あとは副助詞ぐらいでしょう。

まあ、だまされたと思ってこの山を越えてみてください。文法全体がボチボチ見えてくるはずです。

 

【推定「なり/めり」の違い】★★★

「推量」と「推定」のちがいは、「推量」が根拠も何もなしに使われるのに対し、「推定」は根拠をともなって使われることです。根拠がある分、推量よりは「定か」なんですね。「めり」は視覚を根拠とし、「なり」は聴覚を根拠とします。

 

めり…視覚推定(~ようだ

対象を目で見て、視覚にもとづいて推定する。

推定(~ようだ)…主体←←←目で見ている←←←対象

 

例 (光源氏)のぞき給へば、(尼君が)すだれ少しあげて、(仏に)花奉るめり

(光源氏がのぞきなさると、すだれを少し上げて、仏に花を差し上げるようだ。)

※四段動詞「奉る」終止形に接続しています。光源氏がのぞき見しているシーン、視覚による推定だとよくわかりますね。

ちなみに、「めり」には婉曲(~ようだ)がありますが、気にする必要はありません。視覚による根拠をともなわない、断定を避けて遠まわしに表現しているだけです。いずれ、「めり」は「~ようだ」と訳せばOKです。

 

なり…聴覚推定(~ようだ)・伝聞(~ということだ・そうだ

対象を目で見ていない。音や声で聞き、聴覚にもとづいて推定する。耳から入ってくる情報がうわさであったなら伝聞。 

  音・声の文脈 … 推定

  うわさの文脈 … 伝聞

推定(~ようだ)…主体←←←耳で聞いている←←←対象

伝聞(~そうだ)

 

例 秋の野に人まつ虫のなり

(秋の野で人を待つという松虫の声がするようだ

※サ変動詞「す」終止形に接続しているので伝聞・推定の助動詞「なり」、文脈に「声」とあるから推定です。ちなみに「まつ」は「待つ/松」の掛詞

 

例 また聞けば侍従の大納言の御むすめなくなり給ひぬなり

(聞くところによると、侍従の大納言の娘がおなくなりになったということだ。)

※完了「ぬ」終止形に接続しているので伝聞・推定の助動詞「なり」、文脈に「また聞けば」とうわさを表す表現があるので伝聞とわかる。

 

以上、推定「なり」「めり」はどちらも「~ようだ」と訳すものの(伝聞はおいといて)、推定する根拠が決定的にちがうんですね。そのちがいをここでしっかりおさえましょう。前回のセンター試験の×選択肢のように、ビミョーなひっかけでよく使われたりして。

また、「なり」については、のちのち「なり」の識別という最重要事項が待っていますから、伝聞・推定ともにその根拠づけをしっかりできるようにしておきましょう。
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【2007/06/06 17:30】 | 古文の基礎 61-80 | トラックバック(2) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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