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大学入試直前講座 『古文のツボ』 其の九
「入試のための仏教思想 1」 〈因果応報・三世〉 

最初にことわっておかなければなりません。私は仏道のドシロウトです。その上で、古文読解のためにどうしても必要な仏教思想について述べたいと思います。平安から、特にも中世、たまに近世の文学作品の背後に流れている仏教思想について理解していれば、試験において圧倒的に有利です。ヨーイ、ドン。他の受験生と同じスタートをきっても、スタートラインがすでに違っています。早稲田大学、上智大学など、設問の対象にもよくなります。とにかくおさえなければいけないのは「因果応報(いんがおうほう)」思想です。

 

因果応報…「因」=原因。「果」=結果。「応」=漢文の再読文字「まさに~べし」。「報」=「むくゆ」

「因と果とは応に報ゆべし」=原因と結果とは必ず報いるはずのものである。

 

悪因悪果(悪い原因は悪い結果をもたらす)、善因善果(よい原因はよい結果をもたらす)、が仏教思想の根幹です。そこで出てくるのが「三世(さんぜ)」の思想です。前の世(さきのよ=前世)→この世(現世)→後の世(のちのよ=来世)です。生きとし生けるものは全て、生まれ変わりをくりかえして「苦」をあじわいます。赤ちゃんは生まれると「オギャーオギャー」と泣く、それは「この世に生まれてきて苦しいよー」といって泣いているのだ、生まれて苦しい、年老いて苦しい、病んで苦しい、死ぬとき苦しい、四苦(しく)=生(しょう)老(ろう)病(びょう)死(し)、文字どおり「四苦八苦」しながら一生を終えるのですね。「生きるとはすなわち苦なり」というのが仏教思想の基本です。なぜ苦しむのか?それは前世で悪い行い(悪因)をしたからなんですね。人は一生をとおして苦しみ(悪果)をあじわい、前世の悪因を帳消しにしていきます。まあ、悪因の借金を返す発想なんです。生きるにあたり、なんてネガティブな思想でしょう。

それに対して、一生が苦しみの連続、だったら人は当然、救いを求めますね。「来世では何とかして救われたい」(古文では「後の世はいかですくはれむ」と展開して口語訳が問われるポイントです)と、来世に望みをたくします。来世で幸せ(善果)になるためには、生きている間に善い行い(善因)を積んでおかなければなりません。いま、一つでも善い行いをしておけば、それが来世でハッピー(善果)となっておとずれる。まあ、来世にそなえて善因の貯金をする発想です。死をむかえるのに、なんてポジティブな思想でしょう。だって、苦しい一生は終わって、ようやくハッピーになれるから。かといって自殺はいけません。最後まで生ききってきちんと苦しんで借金を返さないと、また来世に借金が残ってしまいますからね。

 

三世(さんぜ)


 

前の世(さきのよ) → この世       → 後の世(のちのよ)

  前世                 現世                  来世

 

  悪因              → 悪果(苦しみ)

 

                      善因                → 善果(幸せ)

 

                 ↓     ↓     ↓

          

               因 果 応 報

 

「三世」の「さきの世」「のちの世」が問われます(上智が出している)。また傍線部適訳の問題、選択肢を消すネタで使えます(早稲田で出している)。どうです?よくでてるでしょう。「さきの世」だから前にある方(来世)、「のちの世」だから後ろの方(前世)とまちがえないようにしましょう。(…というとひっかかるんだな、これが…)
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【2007/01/29 19:30】 | 古文のツボ | トラックバック(1) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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