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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の七十九
「文法総仕上げ 確認テスト 解答・解説」

 

【解答・解説】

問一 次の 傍線部を口語訳しなさい。           (三点×十=三十点)

1 これ(和紙)に何をか書かまし。 

( 何を書いたらよいだろうか・何を書こうか )

【解説】仮定条件なし(反実仮想ではない)、疑問文、だったら「ためらいを含む意志」です。

2 少しのことにも、先達(せんだち=先輩)はあらまほしきことなり。

 ( あってほしい・いてほしい )

【解説】希望の助動詞「まほし」「たし」、自己の希望「~したい」か、他者への希望「~してほしい」か、文脈から判断しましょう。助動詞、終助詞にかかわらず、希望の表現は記述で口語訳がきかれます。

3 男も女も、いかでとく(=早く)京へもがなと思ふ心あれば、

 ( なんとかして早く京へ着きたい・着けばいいなあ )

【解説】希望(願望)の終助詞、「がな」「もがな」の訳はちょっと工夫が必要です。副詞「いかで」は希望(願望)や意志と呼応し、「何とかして~」。どちらも記述の王様。

4 いつしか梅咲かなむ

 ( 早く梅が咲いてほしい )

【解説】四段動詞「咲く」未然形「咲か」に接続し、他に対する希望(あつらえ)をあらわす終助詞「なむ」。副詞「いつしか」は希望(願望)や意志と呼応し、「早く~」。これもまた記述の王様。

5 我に今一度(ひとたび)声をだに聞かせ給へ

 ( せめてだけでもお聞かせください )

【解説】副助詞「だに」は配点の高い問題にからむので要注意!四段動詞「給ふ」命令形「給へ」。下に「意志」「希望」「仮定条件」「命令」をともなったら、最小限の条件「せめて~だけでも」。これは機械的な訳ですからカンタン、難しいのは類推「~さえ」です。

6 御心地も苦しければ、物もつゆばかりもまゐらず

 ( お食事も少しも召し上がらない )

【解説】「(飲み物・食べ物)参る」は、「飲む・食ふ」尊敬「召し上がる」。記述の王様です。「物まゐる」の形で、慣用的に「お食事を召し上がる」の意です。副詞「つゆ」は打消と呼応し、「少しも~ない」。いずれ、「参る」「参らす」はくれぐれも訳出に注意!最後の最後まで悩ましい敬語動詞です。いろいろな文脈で訳出していきましょう。

7 御船にたてまつり給ふ

 ( お乗りになる乗りなさる 

【解説】「(乗り物に)奉る」は、「乗る」尊敬「お乗りになる」。いずれ「参る」「奉る」の尊敬はホント、記述の王様中の王様。

8 (相手に向かって)「忍びては、参り給ひなむや

 ( 参上なさらないか・参上なさってはどうか・参上なさってくれないか )

【解説】「つ」「ぬ」未然形「て」「な」+「む」+「や」で、適当・勧誘「~してくれないか」「~しないか」「~したらどうか」、と訳はいろいろ。いずれ、会話文、手紙文で相手の動作について用いられるのがポイント。記述だとちょっと難しいですね、選択問題できかれます。地の文で「てむや「なむや」とあったらだいたい反語「~できようか、いや、できない」です。どちらも訳せるように。

9 呼ばすれど答(いら)へざなり

 ( 答えないようだ )

【解説】打消の助動詞「ず」連体形「ざる」。「ザリ系列」といわれる「ざら・ざり・ざる・ざれ」はラ変型活用語、ラ変(型)連体形は下に推定「なり」「めり」がくると撥音便(ん)をおこしたりして。でも、「ん」を書かない、無表記になるんですね。断定「なり」の上ではゼッタイ撥音便をおこしませんから、「撥音便+なり」は伝聞・推定にキマリ!文法の核心部分です。ココをあっさりクリアできる人は、ほぼ、文法がわかっている人ですね。伝聞か推定かは文脈から判断してください。「呼ぶ」と声がしている文脈ですから、推定「~ようだ」で訳したい。

10 一昨日(をとつひ)も昨日も今日も見つれども明日さへ見まくほしき君かも

 ( 明日までも(も)会いたい君 )

【解説】副助詞「さへ」は添加で「~までも」と訳す!「さへ」を「さえ」と訳してはいけません(平安の文章に関しては、ですが)。わかっちゃいるけど…ってやつです。「さへ・までも」と覚えましょう。選択肢を消す小ネタとしてよく使えます。虫食い問題にもなりますから、添加の構文の機能をしっかりおさえておきましょう。ちなみに、「まくほし」は上記「まほし」の古い形、和歌でよく使われます。

問二 次の傍線部の文法的意味として正しいものを、後の選択肢より選べ。

                              (二点×四=八点)

1 涙のこぼるるに、目も見えず、ものも言はず。

イ、受身  ロ、尊敬  ハ、自発  ニ、可能

【解説】打消「ず」をともなったら「る」「らる」はだいたい可能です。とはいえ、結局は不可能「~できない」になります(ただし、平安時代)。

2 (内大臣は)女房にも歌詠ま給ふ。

 イ、使役  ロ、尊敬

【解説】「せ給ふ」「させ給ふ」の形をとったら、最高敬語(二重敬語)といきたくなるのが人情ですが、「使役対象に(して)~す・さす・しむ」と使役の構文をとったら、いついかなる時も使役です。

3 鴨ぞ鳴くなる 山かげにして

 イ、断定  ロ、存在  ハ、伝聞  ニ、推定

【解説】四段動詞は終止、連体同形。「なり」が接続すると断定なのか伝聞・推定なのか、接続からはわかりません。ただし、「鳴くなり」「衣打つなり」の「なり」は推定に決まります。「鳴く」「衣打つ」と「音」がしていますから、伝聞でもない、「推定」にキマリ!です。新古今和歌集で大ハヤリした表現、ということは、早稲田大学とか、出したいところです。

4 春日野の飛ぶ火の野守出(い)でて見よ 今幾日(いくか)ありて若菜摘みてむ

 イ、強い推量  ロ、強い意志  ハ、可能  ニ、適当・当然

【解説】「連用形+て(「つ」未然形)む・な(「ぬ」未然形)む」は助動詞「べし」感覚で訳すといいですね。「あと何日したら若菜つみ?」と可能性が問題になっていますね。

問三 次の傍線部の解釈、または説明として最も適当なものを、後の選択肢より選べ。

                             (三点×四=十二点)

1 事いできなむず。いみじきわざかな。

  イ、事件がおこってはならない。

  ロ、事件がおこってほしくはない。

  ハ、事件がおこることはないだろう。

  ニ、事件がきっとおこるだろう。

【解説】「出で来」(いでく=起こる)連用形「いでき」+「な(「ぬ」未然形)」+「むず」です。助動詞「むず」は「む」とまったく同じ、意味で悩む必要はありません。上記は「な+むず」、つまり、「連用形+なむ」と同じ、上記のとおり、「べし」感覚で訳すといいですね。ただし、「むず」は品詞分解が問われます。文法問題にしてもいいですし、口語訳の問題にしてもいいです。打消「ず」とひっかけるのがお約束です。

2 「(使者として派遣したのが)永実(ながざね=人名)ならずは、わが恥ならまし」(と帝がおっしゃった)

イ、永実でなかったら、私は恥をかかなかっただろう。

ロ、永実ではなかったので、私は恥かかずにすんだ。

ハ、永実だったので、私は恥をかかずにすんだ。

ニ、永実だったなら、恥をかくことになっただろう。

【解説】助動詞「ず」連用形+「は」=仮定条件。仮定条件をともなった「まし」はすべて反実仮想と考えましょう。反実仮想は「ましかば~まし」よりも、「ずは~まし」「無くは~まし」などの方がきかれる可能性、大ですね。上智、早稲田、センター、要注意です。そのためには、とりあえず仮定条件をしっかり訳せるようにしておかなくてはなりません。で、反実仮想を訳す時には、必ず現実も出すクセをつけましょう。否定と肯定をひっくり返して「~ので」でつなげるだけです。やってみましょう。

(反実仮想=永実でなかったら、私の恥になっただろうに…)

(現実=永実だったので、私の恥にはならなかった)

と、上記の問は「現実説明」の問題にしたものです。その他の選択肢は「現実」と「反実」をゴチャ混ぜにしたものです。ひっかかるでしょう?上智とか、いかにも好きそうなひっかけです。

3 「かかる(帝の)御使ひの、よもぎふの露分け入り給ふにつけても、いと恥づかしうなむ

  イ、とてもきまりが悪いにちがいない。

ロ、とてもきまりが悪いことでございます。

ハ、とてもきまりが悪い思いをさせてしまいました。

ニ、とてもきまりが悪い思いをすることになってほしい。

【解説】「恥づかしく」のウ音便「恥づかしう」。形容詞本活用連用形+「なむ」は係助詞です。補助動詞「ある」「侍る」など、結びが省略されています。「未然形+なむ(終助詞)」「連用形+な(助動詞「ぬ」未然形)む(助動詞)」とひっかける。ひっかけの王様です。上記の問は口語訳でひっかけようとしたものです。見破れましたか?

4 「内々に、思ひ給ふるさまを奏し給へ

イ、お思いになっていることを帝に奏上してください。

ロ、思っておりますことを帝が命令なさってください。

ハ、お思いになっていることを帝の方からおっしゃってください。

ニ、思っておりますことを帝に申し上げてください。

【解説】「給ふる」「給ふれ」は下二段謙譲(へりくだり)の補助動詞にキマリ!あとは「~ます」と訳すだけです。「給へ(四段尊敬補助動詞已然形+ら・り・る・れ(完了「り」)」と、ひっかからないように。「奏す」は絶対敬語、「(帝に)言ふ」の謙譲「申し上げる」「奏上する」。最高敬語(二重敬語)は尊敬表現、主語=皇族(帝など)と決まります。絶対敬語「奏す」「啓す」は謙譲表現、「奏す」は「帝に申し上げる」、「啓す」は「中宮、皇后、東宮に申し上げる」、動作の受け手が決まります。どちらも皇族にまつわる表現ですが、「尊敬」か「謙譲」か、つまり、「主語」が決まるのか、「動作の受け手」が決まるのか、ひっかからないようにしましょう。

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【2007/07/04 02:30】 | 古文の基礎 61-80 | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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