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大学入試直前講座 『古文のツボ』 其の十三
「物語話型」 〈出家譚(しゅっけたん) 3〉

事件→厭世(えんせい)→功徳→出家→極楽往生

といった文脈をみてきました。「出家」を決意してスパッと出家してしまう場合もよくあります。ところが、そこにはもう一つドラマがあります。「歌物語」など、これら一連の文脈で頻出するのが「絆(ほだし)」です。出家にかぎらず、何か望みをとげる際に障害、さまたげとなるものを「絆」といいます。具体的には「年老いた親・幼い子・愛する妻、夫、恋人」などが「絆」となります。ショッキングな事件がある。「こんな俗世間なんかもうイヤだよ」、人は来世に救いを求めて「出家」を考えます。ここで「絆」が登場、「年老いた親、幼い子、愛する者を残して出家できないよ」、トホホ、歌を詠む、という展開です。

 

事件


出家


絆(ほだし)

    …障害、さまたげとなるもの。(親・子・妻・夫・恋人)


和歌

 

「絆」は単純に意味をきいてもよいでしょうが、だいたい「絆とは具体的に何か、次の中から選びなさい(本文中から抜き出しなさい)」といった問になります。解答が「いとけなき(幼い)子」といったパターンです。立教大学がいかにも出しそうな問題です。

さあ、因果応報から出家、絆まで、一連のストーリー展開と出題パターンをたどってきましたよ。どこかで出ると思います。もし的中したら、このブログに情報をお寄せくださいませ。
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【2007/02/04 11:27】 | 古文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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