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現代文・小論文のネタ 其の二
〈地方格差〉

わたくし自身、地方出身の東京人であるため、地方格差の問題は切実なものがあります。誰よりも郷里を愛していながら、東京でメシを食わざるを得ない、そんな引き裂かれた望郷に一筋の光明?「道州制」の意義についての論考。

 

京都大学教授 中西 寛(なかにし ひろし)先生


 「道州制の実現本気で考えよ」

 

首都機能移転含め地方分権

 内政面では、旧来型でない、斬新な地方重視策の提示である。地方の疲弊は著しいし、住民が古き良き時代を懐かしむ気持ちも理解できる。しかし高齢化、グローバル化を前提とした時に、都市から田舎への所得移転といった旧来の自民党の手法はもはや根本的対策になり得ない。新政権は地方の人々にそのことへの理解を求めた上で、新たな施策、たとえば道州制の実現を本気で考えるべきである。

 道州制構想は地方からは「中央による切り捨て」として評判は必ずしもよくない。確かに現在の都道府県を集約することにばかり集中する従来の議論の仕方では、こうした批判が起きてくるのもやむを得ない。むしろ道州制論の本筋は中央政府の変革にある。多くの地方から遠く離れた東京に権限が集中していることに問題があるので、道州制によって首都機能を分散することを考えればよい。ネットワーク化、分散化の今日では、国内的には首都が1カ所に集約されている必然性はなくなった。道州ごとに中央省庁を振り分け、都道府県自治体とも統合して道州府を設け、各道州府を基幹ネットで結べば、バーチャルな首都ができあがる。当然、国家公務員と都道府県レベルの地方公務員の区分もなくし、人数も減らせるだろう。

 夢のような話に聞こえるかもしれないが、国家公務員の天下り規制についての細々した議論をするより余程生産的だし、安全保障面でも首都機能が1カ所に集中しない方が合理的である。福田政権は「背水の陣」内閣だそうだが、だからこそ大胆な構想を提示する好機である。

『産経新聞』2007/10/03(月) 「正論」(シリーズ 新内閣へ)

 

論旨はいたって明確、「東京一極集中の限界と道州制のメリット」です。

安倍元首相の「戦後レジームからの脱却」って、結局、意味がわからずじまいでしたね。おそらく「アンシャン レジーム(旧体制)」を模してのことだったのでしょうが。ということは「絶対王政に対する市民革命」や「徳川幕藩体制に対する明治維新」のようなことをなしとげようとなさったのでしょう。

アメリカから押し付けられた憲法から脱却して、日本独自の憲法制定、それによって日本ははじめて真の独立国家たりうる…で、「美しい日本」の実現、と、まあ、こんな図式だったのではないでしょうか。そのこと自体に、わたくしは異議をとなえるつもりはありませんが、安倍さん、重要な点を見落してはいなかったでしょうか。歴史的にみて、「革命」と呼ばれるものは、(軍事革命はともかく)常に民衆の立場から起こってきたものではなかったでしょうか。上から押し付けられた「革命」って存在しないのでは?と、素朴な疑問はわいてくるわけです。

ところで、安倍元首相において、日本という「国家」は自明の前提とされているようですが、本当にそうでしょうか?

わたくし自身の「国家観」を述べさせていただくと、日本において「近代国民国家としての日本」というのが「クニ」以上に意識されたことはなかった、というのが結論です。それは、無理やり「意識した」時代もありました。が、そのために日本はもちろん、アジア諸国も巻き込んで大変なことになってしまいました。

安倍元首相が「戦後レジーム(体制)」という時、では「戦中レジーム」や「戦前レジーム」は意識されていたのでしょうか?私見によるなら、近代、前近代を通じて通奏低音のように「変わらぬ部分」があるように思えてならないのです。「NHK のど自慢」「紅白歌合戦」「高校野球の甲子園大会」と、これらに共通しているのは、明らかに「クニ意識」です。

平安古文を読めばわかると思いますが、「クニ」はだいたい今の都道府県レベルにあたります。古来、日本にあるのは「クニ」、その「クニ」がモザイク状になって構成されて日本列島があっただけではなかったのか?それらを束ねようとする権力の闘争史はあったでしょうが、それらはひとくくりに「お上」の話であって、誰が天下をとろうが知ったこっちゃない。

してみると、「道州制」って、何のことはない、古来日本にあった地域共同体を新たなシステムで組み立てなおす、ってことではないのでしょうか。であるならば、それはわたしたちにとって、とても馴染みやすいものであるのかもしれませんね。

 
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【2007/10/03 17:02】 | 現代文・小論文のネタ | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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