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優秀論文の紹介 其の一
〈 テーマ 「観光とは何か」 〉      添削担当者
 
 社会人入試で観光学部を受験なさる方のために書いた拙論です。「優秀論文の紹介」に自分の小論をあげるのもどうかと思われますが、だいたいの大学の小論文試験なら合格ライン、といったところを書いてみました。ただし、国立後期で一発勝負をねらうなら、もう一ヒネリほしいところです。
 
論文要旨
 
【問題点】観光とは何か。
【論証】 旅は日常をふりかえる、日常の自分を省みる機会である。
【結論】 観光とは自己発見の旅である。
 
 
立論メモ
 
【導入】
観光立国を目指す日本。
【問題点】
観光とは何か。
【論証】
東京ディズニーランド…夢の国・楽しい時間、空間。
しかし
それは、日常生活のテレビの延長。
ハリウッド映画を観るのと変わらない。
本当の旅は日常との決別にある。
非日常に身を置くことで日常の自分を振り返ることができる。
日常、気がつかなかった自分の姿が見えてくる。
【結論】
要するに、観光とは自己発見である。
 
 
 
論文例
 
 日本は今後、少子高齢化社会をむかえ、労働力となる人口が減少していくと考えられている。そのような状況で、政府は観光立国としての日本を目指すと高らかに宣言した。「場所」としての観光地なら、世界中にたくさんあるだろう。その中で観光で身を立てていくためには「場所」がすでに持っている価値に寄りかかってばかりはいられないだろう。そこには観光を支えるしっかりした理念が必要である。そこで私は観光とは何か、あらためてここで問い直してみたい。
 日本で観光というと、余暇を楽しく過ごすためのもの、といった受けとめ方が主流であろう。その典型が東京ディズニーランドに代表されるアミューズメントパークである。そこは夢の国、非日常の世界として大金を投じて緻密に作られている。訪れた客は、日常を離れ、楽しいひと時をそこで過ごしてまた日常生活に帰ってゆく。
 しかし、よくよく冷静に観察すれば、大金を投じて娯楽を提供する、といった仕組みはハリウッド映画と何も変わらないことに気づく。日常を離れ「楽しいひと時」を過ごすならば、何もディズニーランドまで足を運ぶ必要はない。近場の映画館に行けばすむし、さらに言えば家でテレビやビデオを観ればすむ話である。
 つまり、ディズニーランドに非日常など存在しない。日常、テレビを観て「楽しいひと時」を過ごす、その延長に過ぎない。非日常などではなく、むしろ肥大化した日常がそこにあるばかりである。いくら施設に大金を投じようが、派手な宣伝をしようが、結局そこにあるのは巨大な日常、そのようなものは本来の旅のあり方ではない。
 私が考える本当の旅は、すでに知り尽くした空間、時間の流れからその身を切り離すことである。日常を離れ、非日常に身を置くことで見えてくるものは、日常、あまりにあたりまえすぎて見えなかった自分自身の姿である。自分の卑小さに気づかされるかもしれない、他者に支えられていた自分に気づかされるかもしれない。いずれにせよそこには新たな自己認識があるはずである。日常、自明とされていた認識の転換があるはずである。
 要するに、「観光とは自己発見の旅である」と定義できる。非日常に身を置き、日常の認識を転換し、そしてあらためて日常に帰ってゆく。そこに待っているのは、新たに活性化された日常である。
    (約1000字)
 
 とか言いながら、わたくし、東京ディズニーランドに行ったことがありません。オハズカシながら。
 それはさておき、受験生の皆さんに参考にしてほしいのは、次の二点です。
 
・指示語で前後をつないでゆく。
・接続関係(接続詞、副詞)の明示。
 一文を長くしない。特に修飾句を長くしない。特にも特にも連体修飾を長くしない。短文でブツ切れにならないためには、指示語で前後をつなげていく。と、スムーズな文章の「流れ」が生まれます。
 接続関係を明示する。論理(ロジック)を作り出していくのは、接続関係です。接続が曖昧だということは、論理そのものが破綻(はたん)している証拠です。読む人を困らせるだけの文章になってしまいます。
 
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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