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優秀論文の紹介 其の二
〈 テーマ 「観光とは何か」 〉   添削担当者
 昨日にひき続き、社会人入試で観光学部を受験なさる方のために書いた拙論です。
 
論文要旨
【問題点】観光とは何か。
【論証】 「土地」は与えられるものだが、その「場所性」は人が作り出していくもの。
【結論】 観光とは人が作り出していくものだ。
 
立論メモ
【導入】
産業の資源としての観光。
【問題点】
観光とは何か。
【論証】
観光地=名所旧跡
しかし
どんなに素晴らしい土地でも、イヤな思い出しか残らない土地には二度と訪れない。
単なる「土地」に「場所性」を与えていくのは人の力である。
具体例…日本人の「おもてなしの心」
【結論】
観光産業は人づくりから始まる。
 

論文例
 アメリカの経済の衰退、その一方で中国、インドなど、新興国の台頭といった世界経済の状況で、資源に乏しい日本は観光に力を入れ始めている。ひととおり経済成長を経験してきた日本は、道路や航空、鉄道網といった、観光産業に必要なインフラ整備は整っている。その上で観光立国を目指す日本は今、何をなすべきなのか。あらためて、日本における観光のあり方について考察してみたい。
 日本で観光地というと、奈良、京都に代表されるような名所旧跡や日光のような景勝地を思い浮かべがちである。その点では、歴史を重ねた建造物や仏像、あるいは素晴らしい自然など、日本は全国いたるところ観光資源に恵まれている。
 しかし、それらは所詮、すでに与えられている「土地」の力でしかない。「土地」そのものが持つ魅力であって、それにあぐらをかいているようでは、産業としての観光はいずれさびれてしまうだろう。世界的な観光地であるエジプトのピラミッドだろうが、イタリアのヴェニスであろうが、どんなに素晴らしい土地であっても、だまされたり、冷遇されたり、嫌な思いをした土地を、我々は二度と訪れることはないだろう。反対に、何の観光資源もない日本の田舎であっても、素朴な人情にふれ、人の温かみを実感したりすると、また訪れてみたくなるものだ。
このように考えてみると、観光地というのは、単に「土地」の力によって成り立っているものと考えてはなるまい。そこに魅力を与えているのは、人によって作り出された「場所性」である。その点、日本は「茶の湯」に代表されるように、「主人」が「客」を迎える「もてなしの心」という精神文化が息づいている。わざわざ来訪してくれた「客」に幸せになっていただく。それによって、もてなした「主人」も幸せになる、すぐれたコミュニケーションの精神文化である。
 つまるところ、観光とは人が作り出す「場所性」にある。名所旧跡とはいっても、「土地」の歴史や景勝地に限って考えるならば、隣の中国にすらかなわない。日本が本当に観光立国を目指すなら、「客」を迎える「もてなしの心」といった精神文化をこそ世界に発信していくべきである。今年行われる洞爺湖サミットは、とりあえずその試金石になるのではないだろうか。
   (約 1000字)
と、ここで参考にしてほしいのは、
・「否定/肯定」表現による強調
という表現です。自分が強調したい意見を何度もくりかえしたくなる気持ちは誰にでもあります。でも、
「自分の意見はBだ、Bだ、Bなんだ」
とくりかえすだけ説得力は弱まってしまいます。独断的な、ダダッコみたいな意見論述になってしまいます。
 そこで、他の意見「A」もふまえた上で、
「自分の意見はAではなくて、Bなのだ」
としてやると、独断性をさけ、客観性、普遍性をそなえた意見論述ができます。で、自分の意見「B」を強調していきます。
・「AではなくてB」
   =「B」を強調。
    「A⇔B」のように「A」「B」は対立項となる。
現代文の虫食い問題のネタにもよくなるところです。
 
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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