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しり上がり通信 其の三十六
〈 スウェーデン方式 〉
ひところ、「日本人の読解力が落ちた!」と大きく報じられましたが、天災、人災、大きなニュースが日々、通りすぎていくと、忘れてしまいます。
で、「日本人の読解力」の件はどうなってしまったのでしょう。ご家庭では、何か有効な対策をとったのでしょうか?教育現場ではカリキュラムを工夫したりしたのでしょうか?
おそらく、何もやっていない!結果、「日本人の読解力」は、今も日々下がり続けているはずです。
なぜ下がっていくのか。
わたくしも、ウスウスながら現場で感じているのは、「接続関係」がどんどんわからなくなっていますね。10年ぐらい前だったら、生徒さんが「楽勝だよ!」と言っていた、現代文の接続の虫食い問題を、けっこう優秀な生徒さんでもまちがえたりして。
背景にあるのは、おそらく携帯メールのコミュニケーションでしょう。ただでも日常会話で接続関係を明示しない。
「昨日、バイトさぼっちったよ」
「(でも)いんじゃね?」「(そんなことしたら)ダメじゃん!」
と、その延長で携帯メールもやりとりするので、「接続」がどんどん見えなくなっていきます。で、現代文がわかりません、とか、小論文が書けません、とか、言っているわけです。「論理(ロジック)」を作り出していくのは、接続関係です。これがわからないことには、論理的な文章を読解するのも論述するのもムリッ!
昔から「読み・書き・算術」と言われてきたとおり、「読み」と「書き」はセットで考えるべきです。「ウチは守りの野球だから」って、バッティング練習をやらない野球とか、ディフェンスをやらないでシュート練習ばかりやっているサッカーとか、誰が考えてもダメでしょ?
わたくし、「2 ウェイ メソッド 現代文/小論文」なんて小ジャレた名前でよんでいますが、何のことはない、小学生のころに誰もがやっていたのではないでしょうか。何でもそう、応用でつまずいたら基本に帰るのがいちばんの近道です(って長嶋カントクも言ってました)。「読んで、書く」、スウェーデンでどのような国語の授業をやっているのか、わたくしはわかりませんが、おそらく、上述のようなカリキュラムを組んで実践しているはずです。
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【2008/06/15 17:31】 | しり上がり通信 | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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