大学入試の国語・小論文
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添削担当者からのアドバイス 其の二十七
〈 「部分」と「全体」2 〉

試験で、問題が配られます。
ヨーイ ドン!

1.問題全体を見わたします。
「古文楽勝そうだから、古文を時間かけず、点かせぐ。最初に古文○分でやって、残り○分で現代文。50字の記述があるから、ここにしっかり時間注ぐぞ!」

2.古文全体を見わたします。
「問六で和歌が問題になっているから、ここにしっかり時間かけなくちゃ。傍線部訳は人物きちんと見ていかないと解けないぞ!文法問題は「なり」の識別か、楽勝じゃん」

3.現代文全体を見わたします。
「あっ、やっぱり!早稲田の問一、脱落文挿入出してきたじゃん。文頭が「しかし」だから、この内容と正反対の内容 探すのね」

と、こんな感じで、常に「全体」を見わたした上で、「部分(個々の問)」に取り組みます。

反対、最悪のパターンを見てみましょう。
ヨーイ ドン!

1.ぺラッと表紙をめくって、「問題1」の本文を読み始める。

2.傍線部が出てきた、設問を読む、立ち止まって「う~ん」と考える。わからない。また先を読み出す。

3.空欄が出てきた、設問を読む、立ち止まって「う~ん」と考える。二者択一までしぼれた。さらに時間かけてツメようとする。

なんて解き方をしている人はいませんか?
これは、お子様の解き方、こんなことをやっていたら、いくら時間があってもたりません。結果、いちばん点差がひらく古文そのものを読解する時間がなくなってしまいます。最悪ですね。

あくまで一般的傾向として、立教「前がかり」、早稲田・センター「後がかり」という傾向があります。
・立教大学…解答ネタの後ろに傍線をひく傾向がある。
・早稲田大学…解答ネタの前に傍線をひく傾向がある。
(絶対じゃないですよ。あくまで傾向。)
だから、立教は現代文でも古文でも、
「読む→傍線部→解く→読む→傍線部→解く」
といった解き方ができます。解答ネタがだいたい傍線部の近場にあったりして。
でも、早稲田は、そのような作題のしかたをきらう傾向があります。
「読む読む読む読む→解く解く解く」
と、早稲田は、古文でも現代文でも「全体像の把握」が求められます。センター試験だと「問六」、最終問ですね。ところが、早稲田は、設問の番号が早い段階で、全体を問う問題を平気で出したりします。

【本文】
問題点(テーマ)→論証・分析→結論
問一、傍線部の説明として正しいものを選べ。

傍線部で立ち止まるだけムダということがわかりますね。
とにかく、早く早く全体像をおさえること、これが早稲田の解き方です。
だから、わたくしの講座では、毎回、「要約して設問にあたる」という演習をしているわけです。早稲田やセンター「問六」のためなのです。
試験の日程も「立教→早稲田」という順番なので、
立教立教立教
と受験して、同じノリで
早稲田
と入っていくと、どんどん時間が奪われていく、ドンツボにはまってしまうわけです。
「モード チェンジ!」
「立教と早稲田、同じノリでうけてはイカン!」
と、一年かけて、受験生に話していくわけです。
だから、過去問をしっかりやっておかないと、なのです。
「同じ問題 出ないんだから、やる必要ない」
なんてことを受験生に話す先生もおられますが、
トホホ…
「問題」じゃない、「ノリ」、解いていく「リズム」を身につけるために、過去問をやる必要があるのです。スポーツでもそう、イメージトレーニングをちゃんとやってこない者は、真っ先に「餌食」にされますよ。

さあ、夏休みも終わりましょう。
大学受験生は早く早く過去問に取り組むように!!
「ぜんぜん できないよう」
できなくてもよいのです。「点数」がたりない、そのかわり「時間」はまだたっぷりありますからね。
ボーダー七割、今の実力六割、残された時間五ヵ月。
だったら、残りの五ヵ月は「一割」ツメるのに全力を注げばよいわけです。何もあと「四割」ツメる必要はありません、というか、ムリ!
だから、過去問は早くやればやるほど「お得」なのです。
「最後の仕上げにやりなさい」
と指導なさる先生もおられます。
それは教科の特性もありましょうから、一概には言えませんが、国語は早いほうがよい。
「こんな感じの問題なのね」
と、うっすらぼんやりとでも、傾向をつかめたら、それでよいのです。
そうすれば、
模試・学校の授業・予備校の講義・問題集の演習
と、何をやったって、「自分の第一志望のイメージトレーニング」をやっていけるわけです。
「こんな問題、早稲田で出さないよ」でもいいし、
「この問題、早稲田なら、こう出すでしょ」でもいい、
それが積み重なると、圧倒的な差になっていきます。

一応、一般的傾向としてですが。
受験生は受験が近づくほど、過去問をやらない。
正確には「やれない」。
なぜって、やるのが怖くなるからです。
「この時期に、こんだけしかできないよ、やばいよ」
ということになり、結局、過去問もやらないで試験会場に足を運び、真っ先に「餌食」にされて帰ってくることになります。
受験直前にたんたんと過去問できる人は、ボーダーラインのはるか前をいく人だけなんですね。
心理的側面から言っても、過去問は早く早くやった方がよいのです。
「全体を見わたした上で部分に取り組む」
過去問の演習は、まさしく、その「全体」を教えてくれるのです。

しえ~、カミナリさまが近づいてきたので、急いでパソコン切ります。
それでは、
つくづくつづく。
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【2008/08/29 22:35】 | 添削担当者からのアドバイス | トラックバック(0) | コメント(9)
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コメント
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【2008/08/30 08:44】 | # [ 編集 ]
う~ん、凄ぇ、凄ぇと思いながら一気に読みました。
凄い内容ですね、しかし…。

これ、早稲田志望の生徒にプリントアウトして見せます。凄い内容。教室にプリントアウトして貼っておきます。ヤバいです。

谷村先生,このところのブログの勇姿、とても感激の連続です。夏休み明けで英気を十分に養われた先生のエネルギーとパワーが迸っており、元気を頂いております。いつも有り難うございます。

田中 十督拝
【2008/08/31 04:49】 URL | 田中十督 #- [ 編集 ]
田中 先生
公私にわたり、おきづかいいただき、
こちらこそ、ほんとうにありがとうございます。
早稲田志望の生徒さんにご紹介してくださるとのこと、お役に立てれば幸いです。
ただ、自分がこうしたことを受験生に伝えるのは、常に「これはドーピングではなかろうか」という後ろめたさがあります。
試験本番で、しくじる、ギャフンという、反省する、己を知る、と、
失敗って、必ずしも「悪」ではない、
自己認識を深める、大切な経験だと思うのです。
してみると、受験生が歩む道の障害物を安易に取り除いてよいものか、常に常に悩ましい問題です。
などと自戒もこめつつ、持っているネタを書き連ねてみようと思います。
【2008/08/31 05:20】 URL | 谷村 長敬 #- [ 編集 ]
JUGO先生のグログからやってまいりました。
私もいろんな点で共感しました。
特に、コメント欄でお話されていること、まさに今私が悩んでいることそのものだったので、思わず横入りさせていただきました。
わかりやすいように噛み砕いた授業ばかりしていると、本当に力をつけてあげられないのではないか、本当は生徒自身が試行錯誤していくべきではないのか、でも、忙しい今の子供たちにそんなことをさせるのは酷なのか、でもやはり、効率ばかり優先してはいけないのではないか、そんなことをぐるぐると考えている今日この頃です。
【2008/09/03 00:30】 URL | acha758 #- [ 編集 ]
acha758 さん
どこまでを指導とするのか、
「悩ましさ」を共有できてうれしいです。
親、コーチ、など、
指導者に必要なのは、
わたくしは、
「待つ」感覚だと思います。
ボクシングの指導者に教わったことです。
ちょっと先で待っている、
そして、黙って見ていてやる感覚。
自分ひとりだけ先ばしってもいけない、
かといって、後ろだと手本がない、
この「ちょっと先」という距離感がとても大切なように思います。
わたくし、小学生の甥っ子にスキーを教えていた時に、
「あー、このことだったんだ!」
と、急に腑に落ちたことをおぼえております。
してみると、
大学受験生を指導する、
とはいえ、
小学生や、もっと小さなお子さんを指導するのは、
指導の原点をピンポイントで把握する上で、
とてもよい勉強になるな、
と思います。
【2008/09/03 04:58】 URL | 谷村 長敬 #- [ 編集 ]
今晩は。
谷村先生のコメントの「待つ」ですが、私もかつてこの大切さを痛感したことがあります。思春期の生徒さんを指導する立場にありました。生徒さんのために良かれと思って、つい先手先手を打つ指導になりがちでした。注意も多かったです。でも、ある生徒さんにはこのやり方が全く功を奏することはできませんでした。むしろ逆効果でした。ある日のこと,いつものようについ注意の言葉が出そうになったのですが、ヒョイとそれを引っ込めて,その生徒さんの次の行動を待ってみました。結果は・・・・・・言わなくて良かったぁと心底思いました。いつものように言っていたら、おそらくその生徒さんは信用されていないという感情を持ったかもしれないと思いました。相手のペースに合わせつつ,上手に導く・・・難しかったです。
【2008/09/03 22:28】 URL | delon73 #SkhPxYJk [ 編集 ]
うーむ。わかりやすいお話ですね。
私はよく、教育は植物を育てることに似ているな、と思います。
種を蒔いて、栄養と日光と水をやり、大きく育って、花を咲かせ、実ってくれるのを見守る感覚でしょうか。
農業をしている友人と、話が合うのが不思議です。
【2008/09/03 23:19】 URL | acha758 #- [ 編集 ]
delon73 さん
ほんとうに、まったく同感です。
一つ一つの苦い失敗が、
というか、それだけが、
「どうすればよいのか」
教えてくれるのだと、
年を重ねて思います。
企業の幹部など、功績があったから出世したのだろう、という見方もありますが、誰よりもたくさん失敗してきた人だから出世したのだろう、という見方もできると思います。
だから、傷つこうが、情けない思いをしようが、腹も立とうが、やはり、コミュニケーションに踏み込んでいく、ちょっとした勇気って、いくつになっても必要だと思うのです。
【2008/09/04 00:37】 URL | 谷村 長敬 #- [ 編集 ]
acha758 さん
奇しくも、わたくしも「しり上がり通信三十三」で同じようなことを述べておりました。
「やはり!」
受験生を年度ごとに育てるのと、農業が似てしまうのは、日本の年度が、もとをただせば「農事暦」からきているからだと、わたくしなどは推論しています。手をかければ、それにみあった実りがある、だから、しんどいけれどもやめられない、という部分はありますね。
【2008/09/04 00:43】 URL | 谷村 長敬 #- [ 編集 ]
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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