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古文 単語のツボ 其の十一
〈 掛け単語 3 〉
前回、前々回にたどった「かる」「かれ」や「あき」は人と人との別れの文脈で掛けられますが、今回はその反対、キーワードは「愛」です。

【男女ラヴラヴの文脈で】
「思ひ/火(日・灯)」
 …火のように燃える私のこの思い

【例1】
(文脈)最愛の息子、成尋阿闍梨(じょうじんあじゃり)が、遠く中国に旅立つことになった。そこで、八十歳を過ぎた母が悲しみにくれて詠んだ歌。
よどみなく涙の川はながるれど
   おもひぞ胸をやくとこがるる 〈成尋阿闍梨母集〉

(淀むことなく涙の川は流れるけれど、
   息子に対する、のようなこの思いは胸を焼くばかりで、
      息子を思い焦がれることだよ)

〈修辞解説〉
「焼く」「焦がる」の縁語によって、「思ひ」の「ひ」にファイヤーの「火」を掛ける。
掛詞を掛けるテクニックにはいろいろあります。「縁語によって掛詞」はその一つです。
・縁語になっている時は、縁語のいずれかの語が掛詞になっています。縁語単独ということはない、縁語になっていれば、必ず掛詞がどこかにあるはず。
・反対、掛詞になっているからといって、必ず縁語になっているわけではない。「縁語は掛けテクニック」の一つでしかない。

わかりますか?
和歌らん人は以下を参照のこと。(オヤジ)

大学入試直前講座 『古文のツボ』 其の四
大学入試直前講座 『古文のツボ』 其の五


と、親子の「愛」もありましょうが、典型はやはり男女の「愛」でしょうね。
「ひ」にはいろいろ掛けるから、注意が必要。ヴァリエーションを見てみましょう。

【例2】
(文脈)召使の少女が、自分の女主人のもとに通ってくる宮さまに恋をする。かなわぬ恋。宮に「蛍をつかまえて来い」と命じられて、少女が蛍を袖でつかまえて詠む。
つつめどもかくれぬものは
   夏虫の身よりあまれるおもひなりけり 〈大和物語〉

(つつみ隠しても隠しきれないものは、
   蛍の身からあふれる灯(ひ)のような、
      宮様への私の思いなのですよ)

〈修辞解説〉
「夏虫(ホタル)の身よりあまれる」の文脈をうけて「灯(ひ)」をかけています。「文脈で掛ける」という掛けテクニック。なんぼなんでも、ホタルはお尻から「火」はふかんでしょうからね。

【例3】
(文脈)高貴な女房に言い寄る宮さま。ちょろっとチョッカイだして、あとは通ってこない。そこで女が松を折って文をやる。
こぬ人をまつの葉にふる白雪のきえこそかへれ
   あはぬおもひに 〈大和物語〉

(通ってこないあなたを待ってすごし、
   私は松の葉に降る白雪のようにすっかり消えてなくなりそうです。
      雪を消すおさまならぬ、宮さまに逢えないこの思いによって…)

〈修辞解説〉
・「まつ」が「松/待つ」掛詞。二重文節関係を用いた掛けテクニックです。上の文脈から読むと「来ぬ/人を/待つ」、下の文脈にしたがえば「松の/葉に/降る/白雪」と読みたい。「まつの」で分節が二重になっているのがわかりますか。自分で分節分けをしてみてください。「まつ」「ながめ」の掛詞なんか基本のキ。だから、あえて「掛け単語」にはあげませんでした。
・「ふる」が「降る/経る」掛詞。
「松の葉に」→降る
「来ない人を待って」→経る
と、文脈をうけて掛けています。文脈による掛けテクニック。
・「白雪が消える」という文脈をうけて、「思ひ」の「ひ」に「日」(お日さま)を掛けています。文脈による掛けテクニック。

以上、ヴァリエーションはともかく、「思ひ」の「ひ」にファイヤーの「火」を掛けるというのは、ゼッタイ、問われます。和歌中にあったら必ず問にします。

問 和歌中よりかけられている語をそのまま抜き出せ。
問 和歌中から掛詞を抜き出し、漢字を用いて説明せよ。

いずれにせよ、出題者は「おもひ」に傍線を引くようなヘマなまねはゼッタイしません。「思ひ」に掛けていること自体が、設問の対象になるからです。掛詞が問われて、文脈「ラヴラヴ」、だったら真っ先に「思ひ」は疑うべきでしょうね。
センター試験の問5・6あたりで、

問 和歌の説明として正しいものを選びなさい。

2・・・燃えるような思いから・・・



正解 2

なんて、解説問題にしてもよいでしょう。設問の指示で掛詞が求められていないからといって気を抜いてはいけません。解説、解釈の問題でも、常に常に、「掛詞」を疑ってみること。
「掛詞」を見抜くために必要なのは「場数」、でも、デタラメの行きあたりばったりでやってもムダです。演習量を重ねながら、掛詞をとる時は、常に「根拠づけ」をすること。まちがえたっていい、大切なのは「根拠づけ」して考えること。
受験生、最後の最後は演習量の勝負!っていってきたのがわかりますね。結局は、和歌の掛詞などに集約されていくのです。だから、和歌は配点が高い!だから、難関大学は和歌を出す!
今年のセンター試験、また和歌を出すと思いますよ。
あらためて、今までテキトーに掛詞をとってきた人は、上記の「古文のツボ 其の四、五」よーく見てきてくださいね。

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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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