大学入試の国語・小論文
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大学入試直前講座 『小論文のツボ』 其の二
「国立大学後期小論文 やってはいけないシリーズ②」 〈論証〉

問題点は一点、結論も一点、と前回述べました。大学入試の小論文は、その間の論証が勝負です。国立後期の小論文ならなおさらです。

 

問題点(一点)→しっかり論証→結論(一点)

 

それなのに、論じきれるはずもない問題点を置く(二十一世紀の「政治」のあり方はどうあるべきか)、ろくに論証もせずキレイゴトを並べただけの結論でしめる(愛と勇気とをもって国民一人一人が自覚を持って前向きにとりくむべきである)、なんて、ありがちですね。まっ先にボツです。

 

コトバで語るな!論で語れ!

 

と、くれぐれも肝に銘じましょう。どんなにきれいな言葉を並べても人を説得する力はありません。と、何かコムズカシイ言葉を使えばりっぱな論文になるのだと勘違いしている人がいますね。「普遍的客観的妥当性の模索」なんて、どこかの総理大臣じゃあるまいし、読む方はウンザリしていますよ。

勘違いしないで下さい。論文とは、「論(すじみち)」で人を説得する「文」です。「美しい」コトバ、「難しい」コトバを並べること自体が目的になってはいけません。ありきたりの問題点、ありきたりの結論で全然かまいません。ただし、「よい論文」を書きたいなら、より深く論証することです。

よくあるのが、問題点を大上段に振りかぶってしまい、結論がショボッ、「頭でっかち尻すぼみ型」の論文です。

 

頭でっかち尻すぼみ

問題点…二十一世紀の「政治」のあり方はどうあるべきか

 ↓

論証…Aだし、Bだし、Cだし、Dだし。

 ↓

結論…愛と勇気とをもって国民一人一人が自覚を持って前向きにとりくむべきである

 

採点者ではなくても「金返せ!」といいたくなるでしょ?
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【2007/02/22 15:51】 | 小論文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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