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漢文のツボ 其の三
〈 返読文字 〉

漢文句法2
『常用国語便覧』 浜島書店

「返読文字」とは、必ず返って読む字。「白文読み」の大きなヒントになります。ただし、「返り方」がそれぞれ決まっていますので、「返り方」といっしょに「返読文字」をおさえるのが、ミソ!
また、「返読文字」と「副詞」など、二マタ、三マタをかける「多義字」があります。実は、この二マタ野郎が問われるんですね。センターの過去問をやった人、よ~く見てみましょう。ほぼ、毎年、問題になっているでしょ?でもご心配なく。設問になる「二マタ文字」は三〇個もないでしょう。あっという間におさえてしまいます。

【返読文字の返り方】
否定詞はすべて「返読文字」

・不(ず)←(活用語の未然形)。

・非(あら)ズ←(体言、連体形)ニ。※「~にあらず」とおさえる。「~ではない」と、断定の否定。「に」は古文のお約束、断定の助動詞「なり」の連用形です。

・無シ←体言(連体形の場合は体言の省略)

ちなみに、
・「有リ/無シ」
・「多シ/少シ」
・「易(やさ)シ/難(かた)シ」

などは対義関係の返読文字。

★★★
・欲ス←(未然形)ント。
※いわゆる「願望形」。必ず「ント」から返る。「ント欲ス」と覚えましょう。「ント」で返っていない選択肢はバツ、上から下へ「ント欲ス」と読んでいるものはバツ。

飲酒欲帰。…酒を飲みて帰らんと欲す
ですよ。選択肢に必ず、
・酒を飲まんと欲して帰る
とあります。ぷぷっ…。
ちなみに、「ン」は、古文の推量・意志「む」です。


雖(いへど)モ←(~。)ト
(「~。」カギ括弧閉じ)ト雖モ
の形で返ります。

泣雖悔遅。…泣きて、悔ゆと雖も遅し。
なのに、選択肢に
・泣くと雖も悔ゆるに遅し。
なんてあるわけです。

★★★
毎(ごと)ニ←体言・連体形
これは「二マタ文字」の代表選手。返り点がついてある場合、読みが決まります。次の二つ、読んでみましょう。

1.毎ニ(レ点)動詞
2.毎ニ(返り点なし)動詞

読めますか?送り仮名同じ、というところがくせもの。
1.返り点がついてあったら、返読文字、「動詞する毎(ごと)に」です。
2.動詞の上にあって、返り点なし、だったら品詞は何でしたか?そう、副詞なのです。「毎(つね)に動詞す」でしょうね。



所←活用語の連体形
で、「所」の連体修飾のように見えますが、これは返ります。

★★
所以(ゆゑん)←連体形
読めるように。原因理由・方法手段など、訳せるように。

★★★★★
〈以テ←(名詞)ヲ〉 +動詞ス
マ、マ、マジで使える!
でも、試験会場で使っている受験生はほとんどいません。チャンス!
「以」は例外中の例外。まあ、強調の倒置なのでしょうが、漢文でよく出てきます。だから白文読みの問題の中にもよく紛れ込んで、テキトーに読んでくれる。
語順は、
・以+名詞(連体形)+動詞 …名詞を以て動詞す
です。動詞が、なんと下にある、かなり特殊です。動詞がない!だったらサ変化して「以テス」となります。
・以+名詞 (動詞なし)…名詞を以てす。

ところが、「以テ」は返らない。
って何のこっちゃ?
語調を整えるため、「以テ」が文中に挿入されたりすることがあります。「ヲ」なし、ただ「以テ」と読む場合は、ゼッタイ返りません。
(主)以テ(述)ス
など。ややこしい?いえいえ、だからバカスカ選択肢を消してくれるのです。

1.吾以飯食。…吾、飯を以て食(くら)ふ。
2.吾食以飯。…吾、食ふに飯を以てす。
3.吾以食飯。…吾、以て飯を食ふ。

とね。

「ヲ以テ」は返る!「以テ」は返らない!

と覚えましょう。「名詞を以て動詞す」、動詞がなければ「名詞を以てす」、この返り方をしっかり身につけてください。選択肢を消してくれます。

・行以衣着。…行きて、衣を以て着る。
ひっかけは、
・衣を以て行きて、着る。…「名詞を以て」上の動詞に返っている。
・行くをもって衣着せしむ。…「名詞を以て」が返読していない。
と、なんぼでも作り放題です。だから、使えるのです。

この典型的な表現が、

以A為B … Aを以てBと為(な)す。
   (AをBとする、思う)


です。白文読みでよく出ていますよ。

★★
自(よ)リ←体言・連体形
これも代表的な「二マタ文字」です。
1.自(レ点)動詞 …動詞するより。
2.自(返り点なし)動詞…自(おのづか)ら動詞す。

と、返り点で読みが決まります。返り点がついていたら、返読文字で「より」、動詞の上にあって、返り点なしは副詞でしたね。「おのづから」とね。

★★★★
与(と)←名詞
出るね!典型的「二マタ文字」ちうか、「四マタ」です。
・Aト 与(と)←B…AとBと
です。返り点の付け方として正しいものを選べ、で
・A 与(と) Bト
返り点なしで、上からそのまま読んでいるのはバツ、というのがお約束。「と」と読むときは必ず返る、下から返らないで「と」と読んでいるのは、すべてバツです。

・与(返り点なし)動詞 …与(とも)に動詞す。
動詞の上にあって、返り点なし、だったら副詞「ともに」です。

・(主)+与+(補)+(目) …(主)(補)に(目)を与(あた)ふ。
と、「授与動詞」の第五文型。この場合、補語は置き字「於・于・乎」はとらない。
他に「与(くみ)す」などの動詞の読みもありますが、それはいいでしょう。

・与(よ)リハ←Aセン 寧(むし)ロB。…Aせんよりは、寧ろB。
「選択形」も返読。下から返って、「よりは」です。「寧ロ」といった、比較の副詞、「不如(しかず)」といった比較の表現がともないますから、難しくはありません。

※ 与(返り点)…授与動詞「あたふ」、返読文字「と」、選択形「よりは」
※ 与(返り点なし)…副詞「ともに」


と、返り点である程度、読みが決まります。
文脈も考えてくださいね。「もののやりとり」だったら「あたふ」の第五文型、並列している文脈なら返読文字「と」、比較、選択している文脈なら「よりは」、と、なかなかやっかいでしょ?

★★★★★
如(ごと)シ←「(体言)ノ」「(連体形)ガ」
若シ

「如・若」はどこまでいってもセット。「二マタ文字」の中でもいちばん出るヤツです。今年のセンター(も)マジ、出ますよ!ズバリ、これ、出ます。

・如(若)シ(返り点あり)←体言ノ・連体形ガ。…体言の(連体形が)ごとし。
と、必ず返読、「比況形」です。また、これが漢文でよく使われるロジックなんだな、って、いちばん最後にまとめましょう。

・不+如(若)カ。 …如(し)かず。
比較形です。「如・若」の上に否定詞「不・無」があったら、比較形。

・如(若)シ(返り点なし)動詞・未然形(已然形)+バ
   …もし 動詞すれば、~。

動詞の上にあって、返り点なし、だったら副詞でしたね。「もし」と読みます。句末は「未然形+バ」「已然形+バ」でうけます。ちなみに、漢文では、「未然、已然」どちらでも仮定条件(もし~ならば)を表現します。

・何如(若) …「何如(いかん)」 状態を問う疑問、どうであるか。
・如何 …「如何(いかん)せん」 方法手段を問う疑問、どうしようか。

と、どっちもどっちでゴッチャに使われていますが、一応、疑問詞「いかん」の読み、できるように。

※「否定詞」「如・若」…比較形「~しかず」「~しくはなし」
※「如・若」(返り点あり)…比況の返読文字「ごとし」
※「如・若」(返り点なし)…仮定の副詞「もし」
※「何」とセット…疑問詞「いかん」(せん)


★★★★★
被(見)←未然形 …未然形せらる。
★★★★★
使・令・教・遣←未然形…未然形しむ。

使役と受身は超頻出!後に詳述いたしましょう。

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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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