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漢文のツボ 其の九
〈 その他の句法 〉

漢文句法7
『常用国語便覧』 浜島書店

【仮定形】
仮定の副詞、読めるように。
★★★
・如・若(も)シ~バ、~。 …もし~ならば、   =順接仮定条件
・苟(いやし)クモ~バ、~。  …かりに~ならば、
・縦・縦令・仮令(たと)ヒ~トモ、~。 
            …たとえ~としても、 =逆接仮定条件
・雖(いへど)モ←~ト …~としても    =返読文字


【限定・累加形】
〈限定〉
限定の副詞と終尾詞おさえればおしまい。「如・若」はいちばん出る「二マタ文字」。「雖」は返読文字ね。

〈限定の副詞〉
★★
・唯(た)ダ~ノミ、 …ただ~だけ、
・独リ~ノミ、    …ただ~だけ、

と、「独リ」は何も「ひとりぽっち」という意味に限らず、ただの限定「~だけ」です。「ただ」とよむ副詞、たくさんありますが、主なものだけでよいですよ。

〈限定の終尾詞〉

・~耳。 …のみ。
 ~而已。…のみ。


読めればいいです。

〈累加形〉
★★★
不 ←唯ダニAノミナラ、B。
非 ←唯ダニAノミニ、B。
   …Aだけでなく、そのうえさらにB。

限定に否定詞がついたら、累加です。AにBを加える表現。さらにBを加えて、強調します。古文の添加の副助詞「さへ」と同じです。何に何を加えているのか、確認するのがポイント。

【抑揚形】
★★★★★
Aスラ 且(か)ツ~、況(いは)ンヤ Bヲヤ。
   …Aでさえ、やはり~。ましてBはなおさらだ。


A…~という点で、程度が軽いもの。
B…~という点で、程度が重いもの。

程度が重いBを強調します。古文の類推の副助詞、「だに」と同じです。「程度の軽いもの」「程度の重いもの」をそれぞれ確認するのがポイント。

※抑揚も添加もBを強調する点では同じ。強調表現です。ということは、筆者の主張、教訓など、文脈の中でいちばんおいしいところで使われる表現なのです必ず設問になりますよ。で、配点も高い。

【比較形】
★★★★
〈比較級〉
A不如(若)B。 …AハBニ如(若)(し)カズ。
   AはBに及ばない。AよりもBのほうがましだ。


〈最上級〉
A無如(若)B。 …AハBニ如(若)(し)クハナシ。
   AにおいてはBに及ぶものがない。Bが一番だ。

いずれも、
A<B
の関係。下の方が優れています。口語訳でいろいろ意訳してきますから、だまされないように。「優れているのは、常に下」。
「如・若」は「二マタ文字」、あした必ず出ます!

〈置き字による比較〉

A形容詞・形容動詞+於于乎+B。  …AハBヨリモ形容詞・形容動詞

「形容詞・形容動詞」の下に置き字「於于乎」があったら、比較。下の名詞(句)を「名詞ヨリモ」と読んで、上の形容詞・形容動詞に返ります。
置き字「於于乎」は、ホント、出ますよ。最後に3用法まとめましょう。

【於于乎の3用法】★★★★★
1.「於于乎」の下の名詞を「補語ニ」と読んで、上の動詞に返す。
2.「他動詞+於于乎」は受身。下の名詞(人物)を「人物ニ」と読んで「動詞セラル」と返る。
3.「形容詞・形容動詞+於于乎」は比較。下の名詞を「名詞ヨリモ」と読んで「形・形動」に返る。


【二マタ文字】★★★★★★
ひととおりたどってきましたが、最後にあげておきましょう。

〈如・若〉
・「否定詞」「如・若」…比較形「~しかず」「~しくはなし」
・「如・若」(返り点あり)…比況の返読文字「ごとし」
・「如・若」(返り点なし)…仮定の副詞「もし」
・「何」とセット…疑問詞「いかん」(せん)


〈与〉
・与(返り点)…授与動詞「あたふ」、返読文字「と」、選択形「よりは」
・与(返り点なし)…副詞「ともに」


〈毎〉
1.返り点がついてあったら、返読文字、「動詞する毎(ごと)に」。
2.動詞の上にあって、返り点なし、「毎(つね)に動詞す」。


〈且〉
1.返り点があったら再読文字「且(まさ)ニ~ントス」
2.返り点がなかったら副詞「且(か)ツ」


〈自〉
1.返り点があったら返読文字「自(よ)リ」
2.返り点がなかったら副詞「自(おのづか)ラ」


なもんでしょ。
最後に和漢異義語、三つおさえておきましょう。

【和漢異義語】
・百姓(ひゃくせい)…庶民
・故人(こじん)…旧友・昔なじみ
・人間(じんかん)…人の世・世間


などがお約束。
さて、最後に漢文のロジック、まとめましょうか。めざせ、センター問6!
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【2009/01/16 21:01】 | 漢文のツボ | トラックバック(3) | コメント(6)
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【2011/04/07 00:07】 | # [ 編集 ]
mokaさんへ

「非独賢者有是心也」
「独り賢者のみ是の心有るに非ざるなり。」
となるらしいんですけど、
「独り賢者是の心有るのみに非ざるなり」
はどこがいけないのでしょうか?
構文から言うと、一点から「非ず」に返る時に、「のみに」と送り仮名をつけますよね?なぜバラすのでしょうか。

【添削担当者 谷村】
いかにも、受験生が悩ましいところを的確に質問してくださいました。ありがとう。
上智大学とか、早稲田大学とか、難関系の選択肢っぽいですよね。
ポイントは「限定の範囲」ということになると思います。傍線部だけではなく、文脈全体を把握する必要があるでしょう。
返り点が文字化けしてよくわからんのですが、
1、独「賢者」だけが~ない。
2、独り「賢者の心ある(もの)」だけが~ない。
文脈で問題になっているのは「賢者」なんじゃないかな?

また、非→不の場合にも、「のみならず」が離れたりすることもありますか?

【添削担当者 谷村】
・「不唯」…ただ~のみならず
・「非唯」…ただ~のみにあらず
でしょうが、
「のみ」って、「副助詞」でしょ?
だから、「副詞的」に下の用言にかかっていくと考えるべきでしょうね。
用言がない場合に「なら」「にあら」で、断定表現からダイレクトに返っていく、と考えるべきではないかな?
何しろ、ムリムリ中国古典を日本古文で読んでいるので、アトヅケの屁理屈っぽくなってしまうのですが、整合性ということから言えば、上記のとおりだと思いますが。
それにしても、ハイレベルの質問。
本質がわかっている人の質問ですな。
【2011/04/07 21:31】 URL | 無名 #- [ 編集 ]
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【2011/04/08 23:49】 | # [ 編集 ]
mokaさんへ

コメントどうもありがとう。
どうも、この枠組みではお伝えするのがキツイのですが、わたくしの説明のしようもまずいかな?
「累加形」というのは、古文で言えば添加の「さへ」です。

Aだけでなく、その上さらにBまでもが~する。

という、ある意味、「B」の強調表現。古文でも、漢文でも、現代文でも、小論文でも、「オイシイ」ところで使われる表現です。
この構文、ロジックをおさえるポイントは、「何に何を添加しているのか?」しっかりおさえることです。上掲の構文で言うなら、「Aは何か?Bは何か?」ですね。

1.
「独り賢者のみ是の心有るに非ざるなり。」

その上さらに、(人物のカテゴリー)までもが、その心を持っているのだ。

2.
「独り賢者是の心有るのみに非ざるなり」

その上さらに、(他の心)までももっているのだ。

つまり、文脈で問題になっているのは、「人物のカテゴリー」なのか、「心性のあり様」なのか、ということです。
「限定の範囲」というのは、言い換えれば、累加(添加)している内容ということです。

古文で言えば、

・われのみ知るにあらず。
童さへもこれをしるなり。

・われ知るのみにあらず。
為すことさへいとはず。

とかね。
「何に何を添加」しているか、明らかなのでは?
「カタ」も大事だけれど、難関大学になるほどに、最後の二者択一、ひっかけを消去(正解を選択)する基準になるのは「文脈」なのです。
細部で悩んだら「全体に目を啓く」ようにしたらよいのではないでしょうか。
【2011/04/09 00:28】 URL | 添削担当者 谷村 #- [ 編集 ]
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【2011/04/13 20:30】 | # [ 編集 ]
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【2011/07/11 23:08】 | # [ 編集 ]
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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