大学入試の国語・小論文
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大学入試直前講座 『小論文のツボ』 其の四
「国立大学後期小論文 やってはいけないシリーズ④」 〈主述の対応〉

先に述べた「冗長な連体修飾句」とも密接にかかわっているのですが、主語と述語をきちんと対応させることがとても大事です。

「現代のグローバリズムは、環境問題が後回しになり、経済成長ばかりが重視されている現代のアメリカが強大な軍事力を背景に世界の警察であるかのように振る舞っている状況は見過ごしてはならない」

なんて具合ですか。「現代のグローバリズムは」に対する述語がフェードアウト、どこにもありません。「書きながら考えている」からこういうことになります。「筆のむくまま、思いついたことを書く」それは論文ではありません。随筆です。

 

最初に立論ありき!

 

課題が与えられる、自分が論じるテーマを決める、そうしたらきちんと立論をする。あとは立論=骨組みにそってペタペタ肉付けしていくだけです。書く段階でリキを入れてはいけません。すべての力は立論に注がれるべきです。立論さえしっかりしていれば、つまり、書いている段階で常にゴール(結論)をめざしていれば、「冗長な連体修飾句」「主述の対応の不一致」といったことは防げます。論文試験、特にも国立後期の小論文は立論で勝負が決まってしまいます。

 

すべての文はゴール(結論)をめざす。

 

「問題点一点→結論一点」その一本の道筋を「論」というのです。全体の見取り図を持たないで書き出すということは、海図もなしに「そのうちどこかにつくさ」といって船出するに等しい暴挙です。待っているのは遭難しかありません。
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【2007/02/25 17:57】 | 小論文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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