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大学入試 基礎講座 『保護者の心がまえ』 其の二
「大学受験生の育て方」 〈中学受験と大学受験〉

「中学受験のときはあんなに一所懸命やったのに…」

と、よく言われます。「受験」とひとくくりにして語られますが、中学受験と大学受験はまったく別のものです。「親がいってる子はのびない」と書きましたが、小学生の場合は自我形成が未熟ですから、「お母さん」「お父さん」のいわれるままに一所懸命に受験勉強するかもしれません。でも、その基本的な動機付けは「見捨てられ不安」にあるのではないでしょうか。

大学受験生になると自我が発達していますから、中学受験と同じノリで勉強させようとすると、総じてうまくいかないようです。親が言えば言うほど子供はアパシー(無気力)におちいっていくようです。

 

馬を川まで連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない。

 

とは、受験のみならず、あらゆるコーチングにたずさわっている人に求められる箴言ではないでしょうか。自らも自戒としています。

 

やってみせ、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ(山本五十六)

 

けだし、名言だと思います。思春期の自我はとんでもないエネルギーを秘めています。他者からのコントロールに対する強烈なブレーキにもなりうれば、内発的欲求に対する強烈なアクセルにもなりえます。それぞれの能力にもよるでしょうが、覚悟を決めて取り組めば、大学受験の国語は一年あれば十分間に合うと思います(よその教科は私にはわかりません)。

 

問われているのは常に己自身。

 

「生徒(子供)がなっちょらん」と高所から評言するのはたやすいのですが、ご家庭でみて、学校でみて、塾予備校でみて、その言を発した時に、「コーチ」としては「負け」なのだと、自戒しております。
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【2007/02/26 18:58】 | 保護者の心がまえ | トラックバック(1) | コメント(0)
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谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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