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大学入試直前講座 『小論文のツボ』 其の十三
「国立大学後期小論文 立論のポイント⑧」 〈論証〉

いよいよ論述の核心部分です。論証のポイントはどれだけ深く掘り下げられるか、にあります。

 

論証=問題点一点を、より深く掘り下げていく。

 

反対に、表面だけをなぞるようなものはNGです。よくあるのが、思いついた具体例を羅列(られつ)して論証とするパターンです。

 

    失敗例

問題点

 ひきこもりを防ぐにはどうすればよいか。

論証

 ①私の友人で学校の先生に体罰を受けてひきこもった人がいる。

 ②いじめがきっかけになって引きこもった人もいる。

 ③勉強についていけずにひきこもった人がテレビで紹介されていた。

結論

 よってひきこもりを防ぐには学校教育を見直すべきである。

 

個々の事例をいくら寄せ集めても説得力を持ちません。「斉藤さんちの子が早稲田に受かった、吉田さんちの子も早稲田に受かった、だったらうちの子も…」と考えたくなるのが人情ですが、そこには何の必然性も根拠もありませんね。「点(個々の事例)」をいくら寄せ集めても「論(糸)」にはなりません。その背景にさかのぼって分析しなければなりません。「学校教育とひきこもりはどのような関係にあるのだろうか?」「人間関係がうまくいかないからといってなぜひきこもらねばならないのか?」その背後へ、背後へと分析をすすめ、行き着いたところが結論になります。
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【2007/03/06 18:50】 | 小論文のツボ | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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