大学入試の国語・小論文
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大学入試 基礎講座『古典文法入門篇』 其の十五
<助動詞「す・さす・しむ」>
過去の記事を参照のこと。
↓ ↓ ↓
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の四十七
「助動詞」 〈す・さす・しむ〉


使役の構文

古文
主語 使役対象に(して) 動詞 す・さす・しむ

漢文
主語 使役対象ヲシテ 動詞 シム


コレをビシッとおさえてしまうのがポイント。
使役は必ず「使役対象」が存在します。
書いてなければ、省略されている。
常に使役対象を確認する、なければ自分で補っていくのがポイントです。
センター国語、みなさん受験するでしょ?
「漢文は漢文」
「古文は古文」
と別々に勉強するのは非効率的です。
デキル受験生は、古文の中で漢文を確認、漢文の中で古文を確認します。
「漢文」って、結局、中国古典をムリムリ古文で読んでいったものですからね。
現代文・小論文は同時にやるべし、
古文・漢文は同一のものとしてやるべし、
大学受験は「一年間」という限られた時間内での勝負!
「効率的演習」が求められます。

古文で問題になるなら、以前の記事で述べたとおり、「(さ)せ給ふ」「(さ)せおはします」の形でしょうね。

・皇族 動詞(さ)せ 給ふ。
      (さ)せ おはします。


「動詞」の主語が明らかに皇族、使役対象はいない、だったら、
「さ(せ)=尊敬」「給ふ=尊敬」 … 二重(最高)敬語。

「動詞」の主語が皇族だとおかしい、使役対象が想定される、だったら、
「さ(せ)=使役」「給ふ」=尊敬」 … 使役対象の省略。

つまり、これらを判断するためには、文脈、人物関係が見えていないと解けない。さらに言えば古文常識、
例えば、
帝や中宮が「格子(こうし)の上げ下ろしをするわけない」
といったことがわかっていないと解けない。
結局、文脈把握の問題、古文常識の問題になっていきます。
これらをやしなうのは、「演習量」です。
受験生、最後の最後は「演習量の勝負」というのは、このブログで何回も述べていますが、このあたりのことを言っているのです。
たかだか、「す・さす」の文法問題なのですが、「点」になるかならないか決めるのは、古文読解の量なのです。

「しむ」の判断基準は「す・さす」と全く同じです。
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【2010/05/29 06:27】 | 古典文法入門 | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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