大学入試の国語・小論文
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大学入試 基礎講座 『講師の心がまえ』 其の一
「大学受験 国語の指導」 〈現代文と古文・漢文〉

そもそも、現代文、古文、漢文にわたって、きいたふうなことをぬかしているわけですが、「オマエの専門はいったい何か?」という疑問はあるでしょう。講座を運営するにあたり、最初にハッキリさせておかなければなりませんね。

私は、現代文のプロでもなければ、古文・漢文のプロでもありません。でも、「国語のプロ」だということは明言しておきます。反対に、「古文のプロ」「現代文のプロ」を自任していらっしゃる先生は、「国語そのもののシロウト」なのだろうと思います。と、ちょっとナマイキでしたね。

センター試験に「国語」という教科はありますが、「現代文」「古文」「漢文」という教科はありませんね。「古文しか教えられない」ということは、教科そのものを教えられないことを意味していないでしょうか。

また、細分化がすすみ、「現代文」「古文」「漢文」という分類が自明の存在のように受験生(あるいは教えている先生にも)見えているでしょうが、「古文」と「現代文」に果たして明確な切れ目があるのでしょうか?「漢文」と「古文」「現代文」に明確な切れ目があるのでしょうか?

典型的なのが「融合文」です。早稲田大学でよく出題される「現古融合文」「現漢融合文」「古漢融合文」は、「現代文のプロ」が教えるのでしょうか?「古文のプロ」が教えるのでしょうか?あるいは、同じく早稲田大学でよく出される「明治時代の文語文」は、「現代文のプロ」が教えるのでしょうか?漱石でも、鷗外でも、漢文の知識なしに教えられるのでしょうか?

また、上智大学を志望している方は、一度、実際に過去問を解いてみるとよいでしょう。上智の国語は、平安古文にホレボレするようなよい問題がありますが、漢文や現代文に本当にロクでもない問題が散見されます。例えば、「現代文=わけわからん、近世古文=誰が解いたって満点だろう」ということもよくあります。この場合、現代文はさっさとやりぬけて、古文でしっかり満点をかせがなくてはなりません。現代文は時間かけようがかけまいが、点差が開かないでしょう。「現代文のプロ」は現代文で満点を取るように指導するでしょうし、「古文のプロ」は古文で満点を取るように指導するでしょう。その結果、もし、現代文でじっくり時間をかけて、古文を解く時間がなかった、という受験生がいるとしたら、あまりにかわいそうですね。「現代文のプロ」は「上智の現代文、わけわからんかったら捨てて、古文でかせげ」とは絶対に指導しないと思いますよ。

 

国語の実力は総合力!

 

一点豪華主義の危険性は前回述べました。お茶の水ゼミナールさんやZ会さんは現・古・漢にわたって講師が責任をもって指導してくれます。「国語」そのものの指導のあり方としてはきわめて正しいと思いますが、いかが?

ちなみに、自分が有能な講師であったとは少しも思いません。ただ、多くの優秀な生徒さんたちが自分を鍛えてくれたのだと、心から感謝しております。
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【2007/03/10 09:11】 | 講師の心がまえ | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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