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大学入試 基礎講座『古典文法入門篇』 其の二十五
<助動詞「めり」「なり」>
さてさて、いちばんオイシイところに入っていきます。
マジ、「使える文法」なのであります。

「推定の「なり」「めり」説明してみて」
って言って、あっさり説明できる生徒さん、ほぼ、古文がわかっている人です。
助動詞「らむ」しかり、
抽象的、観念的、形而上学的な助動詞です。
コトバで説明しようと思ったら、3,000字ぐらいの小論文になってしまう。
こういう時は、「絵的」に説明、解釈するのがよい。
ということで、今回も「お絵かき」してみました。
文章で推定「なり」「めり」を説明すると、前回やったとおりになります。
↓ ↓ ↓
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の六十一
「助動詞」 〈推定「なり」「めり」〉


ね?
わかりづらいでしょ。
では、「絵的」に解説していきましょう。
「めり」視覚推定図解
【推定「めり」】
推定する対象を目で見て、視覚による情報をもとにビビッと推定するのが「めり」です。だから「視覚推定」なんていわれます。
視覚によらず、一般的な推定として使われたりもします。また、「婉曲」(あえて断定をさけて、遠まわしに表現する)みたいなのもありますが、視角による推定のシチュエーション、しっかりおさえてください。キホン、「めり」は「~ようだ」と訳せばOK。
でも、そこで「ラクショー!」というのが「お子ちゃまの大学受験生」です。
「イケてる大学受験生」なら、その背景、「あ、目で見ている!」とシチュエーションをおさえていきます。
推定「なり」「めり」は現代語訳すれば「~ようだ」、だったら、同じ助動詞なのか?
ということなのです。
だから、
「丸暗記系」の受験生は難関大学のヒネリの入った問題にたちうちできないのです。お約束どおり、アッサリひっかけられていきます。「訳」をおさえたってしょうがない!「なり」「めり」は「推定の根拠となっているモノ」をおさえないと使えんですよ!




「なり」聴覚推定図解
【伝聞・推定「なり」】
推定する対象を目で見ていないが、音、声、うわさで「聞く」。聴覚に基づく推定です。だから「聴覚推定」なんていわれたりもします。目では見ていないが、音が聞こえてくる、で、そこはかとなく情趣を感じて…ホロリと和歌が口をついて出る。
まさしく、『千載集』『新古今和歌集』など、「幽玄」の世界なのです。新古今以後、バカスカ和歌で使われまくります。センター古文、早稲田古文、上智古文、和歌出すでしょ?
で、和歌で「なり」、ほぼまちがいなく、その背景、シチュエーションがつっこまれるはずですよ。
平安末、『千載(せんざい)集』を選んだ藤原俊成(しゅんぜい)が打ち立てた「美的観念」の「幽玄(ゆうげん)体」、あらためて定義をおさえておきましょう。

幽玄

 …目にはハッキリ見えないけれど、そこはかとなく漂う情趣。


ね?
『古今』みたいに、「桜がパッ咲きゃ、めでてえな」「桜がパッ散りゃ、悲しいな」で、掛詞でダジャレてナンボ(めちゃめちゃランボーにまとめてますが)!みたいなのは、平安末、つまり和歌の神さま俊成のころにはダサくなってくる。で、俊成の美的理念を受けついで、息子の藤原定家(ていか)が選んだ『新古今和歌集』になってくると、「幽玄体」というのは「美」のスタンダードになっていく。で、能や茶の湯、といった日本の「わびさび」文化の形成に決定的な影響を与えていく。
↓ ↓ ↓
大学入試直前講座 『古文のツボ』 其の八
「和歌ってわかんない 8」 〈文学史


ね、
たかだか助動詞一つでも、その「一語」がしょっている背景には莫大な歴史があるのです。
で、
早稲田、上智など、センターもそうかな。「中世歌論」出すでしょ。とくに早稲田大学ですが。
それなのに、推定「なり」の口語訳「だけ」覚えて、いったいどうしようというのか?
「なり」の識別、できるようになりました!って、難関大学を受験する以上、それは「あたりまえ」なのです。

センター古文、早稲田上智古文=和歌解説問題のポイント

・「らむ」の「現在推量/原因推量」のちがい

・推定「なり」「めり」の推定根拠のちがい

これらをしっかりおさえて!
古文の「高配点ゲット」できるようになりますよ。
「絵」見て「へ~」で終わらせるのではなく、
古文のノートに自分で「お絵かき」しておいてください。
古文の演習で「なり」「めり」や「らむ」がでてきたら、この「絵」をもとにイメージして。
「女は几帳のかげにいて見えないけれど、男は衣ずれの音から、女がまだ寝ないでいることがわかったんだな」
とか、「飛び出す絵本」みたいに文脈が浮かび上がってきます。
シチュエーションが視覚化できるようになればシメたもの、高配点、ゲットできますよ。

例 夕されば野辺の秋風身にしみてうづら鳴くなり深草の里  『千載集』藤原俊成
 (夕方になる野原の秋風が身にしみて感じられる。鶉が鳴いているようだ。草深い里で。)


夕方になって、野原を秋風がサワサワと渡っていく…と、目には見えないけれど「ポーポー」鶉(うずら)が鳴いているようだよ、草が生い茂っている里のどこかで。
この「静寂ななかにただよう美」が、「幽玄」なんですね。
で、「なり」の識別にも決定的にかかわってきますが、
↓ ↓ ↓
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の七十四
「識別」 〈三大識別「なり」「なむ」「に」〉


和歌、特にも『新古今』で超出る!

「鳴くなり」の「なり」=推定にキマリ!

「衣(ころも)打つなり」の「なり」=推定にキマリ!

と、これはビシッと決まる!
マジで「使える」文法事項なのです。
「鳴く」「打つ」ともに四段動詞だから、終止形、連体形は同形。
・終止形…伝聞・推定
・連体形…断定

判断できないよ?って、
「鳴く」「衣打つ」って、「音」「声」がしているでしょ?
よって、断定でもなければ、伝聞でもない、まさしく聴覚による推定なのです。

「あ、鳥(とか虫とか)は目では見ていないけれど、声が聞こえるから、どこかにいるんだな~」
「あ、目に見えないけれど、どこかの家で衣を棒でトントンたたいて冬の準備をしているよ」

とか、シチュエーションがみえてくるようになる、というか、ならねばです。
「衣打つ」というのは、和歌で、季節は「秋」の季語になるかな。「砧(きぬた=布をトントンたたく木)」、ゴワゴワの布地を木でトントンたたいて軟らかくして、冬にあったかくすごそう、という状況。寒くなりはじめると、どこの家からも「トントコ、トントコ」聞こえてきたんでしょうな。

「ハッと気がつくと、秋も終り、もう冬なんだな~」

みたいなことを、「音」から感じ取っていくわけです。
そこらへんのとこをつっこんでくるのが、早稲田の古文じゃないですか?
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【2010/10/08 18:16】 | 古典文法入門 | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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