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【第六回 実戦古典文法小テスト 解答解説】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~★
大学受験実戦古典文法小テスト
めざせ!古文の五つ星!!
【第六回】
★★★★★
第十二号(2010/11/26)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~★
しり上がってる?
「演習量」の勝負の時期に入っています。
ガンガン、演習量をこなすべし!
で、大切なのは、そこで
「やっぱりね!」
「バレバレじゃん!」
って言うこと。
「何だっけ?」
って言わないこと。
でも、幸い、ココは試験会場じゃない。
「何だっけ?」って言ったら、
ソッコーで復習、かましましょう。
---------------------------------------------------------------------★
【今回の試験範囲】
参考書
「古文の基礎」「古文のツボ」 http://wsfp.blog71.fc2.com/blog-category-22.html
今回の範囲は「古文の基礎 其の五十一~其の六十」です。
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配信は、毎週、金曜日に「問題」、
翌日の土曜日に「解答」
翌々日の日曜日に「解説」
お送りします。
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---------------------------------------------------------------------★
【第六回 実戦古典文法小テスト 解答】
(3×10=30点)

1.(3点)
次の〈 〉内の説明として、正しいものを選べ。
・この格子は参らでやあら〈むずる〉。
イ、助動詞
ロ、助動詞+助動詞
ハ、助動詞+助動詞+助動詞
ニ、助動詞の一部+助動詞
【解答】
( イ )
【解説】
・係助詞「や」を受けて、「むず」の連体形「むずる」でした。
おやくそく、「むず」の品詞分解の問題。
「むず」は助動詞「む」と全く同じ。適当、勧誘など、判断基準も「む」と同じです。
打消「ず」、受身尊敬自発可能の「る」、完了「り」などとひっかけます。

2.(3点)
次の和歌の説明として正しいものを選べ。
・わが背子(せこ)と二人見ませば
いくばくかこの降る雪のうれしからまし
イ、夫と二人で見ることができたので、降る雪までうれしく思われる。
ロ、夫と二人で見ることができないので、降る雪などうれしくない。
ハ、夫と二人で見ることできたとしても、降る雪などうれしくない。
ニ、夫と二人で見ることはできないとしても、降る雪はうれしいことだ。
(   )
【解答】
( ロ )
【解説】
・「ませ(「まし」上代未然形)+ば」…仮定条件
・「仮定条件~まし」…反実仮想
「せ(「き」未然形)+ば」だろうが、
「ましか(「まし」未然形)+ば」だろうが、
「ず(「ず」未然形)+は」だろうが、
「仮定条件句~まし」は反実仮想。
「~したなら(仮定条件)、~しただろうに」
と、今さら言ってもしょうがない過去の事実について、イジイジ、仮に想像してみるのが反実仮想なのです。
つまり、コレをひっくり返すと、過去の事実が浮かび上がってきます。
・「(肯定/否定をひっくり返す)ので(確定条件)、(肯定/否定をひっくり返す)
これで「過去の事実」が出てきます。
上記例文でいうならば、
〈反実仮想〉
私の夫と二人で見たなら、どれほどこの降る雪がうれしかったことだろう。
〈現実〉
夫と二人で見ることができないので、降る雪などうれしくない。
と、前後をひっくり返して、「~ので」でつなげるだけなのです。
反実仮想はどうしても詠嘆的な表現になる、だから、和歌で多用される。で、センター問6、早稲田の和歌説明、上智のa/b問題、和歌の背景説明でだしてもいい。配点は高いです。

3.(完全解答 3点)
次の文を口語訳せよ。
・いかにせまし。
(          )
【解答】
(どうしたらよいだろうか・どうしようか)
【解説】
「まし」とあって、
1.仮定条件なし…反実仮想じゃない。
2.疑問語(いかに、など、なに、係助詞「や」など)がある…ためらいを含む意志。
で、「~したらよいだろうか」「~しようか、どうしようか」。
反実仮想が疑問、反語になるばあいもあるから、「疑問語あるから、ためらい」はダメ。
判断の優先順位を間違えないようにしてください。
「ためらい」の表現なんか無数にあるでしょうが、その中にあって、なかば慣用的に用いられるのが「いかにせまし」です。本文中にあったら、必ず設問にするでしょう。
「どんなに狭いのか」などと、ひっかかるのがお約束。

4.(完全解答 3点)
次の〈 〉内を口語訳せよ。
・見る人もなき山里の桜花
〈ほかの散りなむのちぞ咲かまし〉
(          )
【解答】
(他の桜が散った後で咲いたらよかったのに)
【解説】
1.仮定条件なし…反実仮想じゃない。
2.疑問文でもない…「ためらい」じゃない。
3.だったら、ただの仮想(~したらよかったのに…)
と、やはり判断の優先順位を間違えないように。
「仮想」もやはり詠嘆的表現、よって和歌で多用される。
みなさんが受験する、センター、早稲田、上智、って、とにかく「和歌」出すでしょ?で、本文中に和歌がある以上、必ず設問にからむでしょ?しかも高配点。
で、なんで「ましかば~まし=反実仮想、口語訳ラクショー!」
なんていって、試験会場に行くのか?
高1、2生の定期考査じゃあるまいし、そんな問題、出るわけない!
「実戦」とは何かがわかっていないのです。
なぜか?模試の復習していないから、過去問やっていないから、なのです。

5.(完全解答 3点)
口語訳を参照し、次の〈 〉内の語を適当に活用させて、並べかえよ。
・口語訳…使者が出てきたので、案内させた。
・御使ひの〈助詞「ば」・助動詞「き」・動詞「来」〉、案内せさす。
(     )
【解答】
(こしかば・きしかば)
※「かな」で記せ。の設問の指示、忘れてしまいました。このテの問題なら、必ず「かな」で書かせます。
【解説】
過去の「き」は活用が問題になる。ちょっと難しい問題だと、カ変、サ変への接続を問います。接続パターンは決まっているので、「こし・こしか・きし・きしか」「せし・せしか・しき」と覚えてしまいましょう。接続パターンはコレしかない。
よって、カ変には未然形「こ」、連用形「き」、どちらにも接続します。
「~ので」と確定条件なので、已然形「しか」+「ば」、なのです。

6.(完全解答 3点)
次の〈 〉内を口語訳せよ。
・花といはば、〈かくこそ匂はまほしけれ。〉
(          )
【解答】
(このように香ってほしいものだ。)
【解説】
希望の助動詞は、平安なら「まほし」、中世からは「たし」、で、現在の「~したい」にいたる。
ただし、これらは「自己の希望(~したい)」「他者への希望(~してほしい)」と、両方表すので、文脈に注意してくださいね。
・「自分が~したい」
・「他者に~してほしい」
なのか、自分で判断せねば、です。同じ希望願望の終助詞なら、
・自己の希望…「ばや」「てしがな」「にしがな」
・他者への希望…「未然形+なむ」
・事態の実現を望む…「がな」「もがな」(~であればなあ。~があればなあ。)
と、表現は決まっています。
いずれ、希望、願望の表現は記述で出ます。配点高いし、点差開くよ。

7.(完全解答 3点)
口語訳を参照し、次の〈 〉内の語の説明として正しいものを選べ。
口語訳…弓矢で射ると、盗人は驚いて逃げていった。
・弓矢にてい〈に〉しかば、盗人おどろきてい〈に〉き。
イ、助動詞「なり」
ロ、助動詞「ぬ」
ハ、動詞の活用語尾
ニ、助詞「に」
(   )(   )
【解答】
( ロ )( ハ )
【解説】
「弓矢で」だから、動詞はヤ行上一段「射る」、
・ヤ行上一段「射る」連用形+完了「ぬ」連用形+過去「き」已然形
「逃げた」んだから、ナ変「去(往)ぬ」、
・ナ変「去(往)ぬ」連用形+過去「き」
です。
・ヤ行上一段「射(い)る」
・ワ行上一段「率・居(ゐ)る」
・ナ変「死ぬ・去(往)ぬ」
と、「かな」で書いて活用するとメンドーでしょ?文脈がわかっていて、動詞の活用がわかっていて、助動詞の接続活用もわかっていて、と、シンプルな問題だけどハードルが三つ以上、これが早稲田大学の作題の仕方。一つでもコケると、解答が出てこないのです。

8.(完全解答 3点)
次の〈 〉内の語の説明として正しいものを選べ。
・憶良らは今はまか〈らむ〉
子泣くらむ
それその母も吾(わ)を待つ〈らむ〉そ
イ、助動詞「らむ」(現在推量)
ロ、助動詞「らむ」(原因推量)
ハ、助動詞「り」+助動詞「む」
ニ、動詞の活用語尾+助動詞「む」
(   )(   )
【解答】
( ニ )( イ )
【解説】
・「出づ」謙譲「まかる」(四段)、未然形「まから」+助動詞「む」
・「待つ」終止形に接続し、助動詞「らむ」
原因を表す疑問語「など」「なに」がない、
また、家の様子は眼前にない、よって現在推量、という判断。
和歌の「らむ」はムズカシー!
「わからむ」って言うぐらいだから…。

9.(完全解答 3点)
次の〈 〉内を口語訳せよ。
・久方の光のどけき春の日に
〈しづ心なく花の散るらむ〉
「しづ心」…落ち着いた心
(          )
【解答】
(どうして落ち着いた心もなく花は散っているのだろう。)
(落ち着いた心もなく花が散っているのはなぜだろう。)
【解説】
現在推量は眼前にない、今現在の事実の推量。
よって、例文を現在推量として解釈すると、
「光おだやかな春の日に、どこか目に見えない遠くの場所では、今ごろ桜が散っているだろう」という推量になり、おかしい。「春の嵐、今ごろ山の向こうでは桜がバラバラ散っているだろう」ならわかるんですが…。
桜が散っているのは目の前で散っているのだろう、和歌で原因の疑問語「など」「なに」が省略されているのだろう、
「など、しづ心なく花の散るらむ」
と原因の疑問の「など」を補って、原因推量で解釈する、というもの。
和歌はムズカシー、特にも和歌の「らむ」はムズカシー!
でも、2007年のセンターで出てますな。
有名な和歌ですが、それでも記述で解釈できたなら、あなたはエライな。
センター国語、9割いけますよ。

10.(完全解答 3点)
次の文の状況説明として、適当なものを選べ。
・(父親)「みな、夕飯食ふらむ」と言ふ。
イ、父親は外にいて、今夜は家族で食事しようとつぶやいている。
ロ、父親は外にいて、家にいる家族を想像している。
ハ、父親は家にいる家族に、みんなで食事しようと誘っている。
ニ、父親は家に帰ってきて、家族みんなに夕飯は済んだか確認している。
(   )
【解答】
( ロ )
【解説】
原因の疑問がないから、現在推量。眼前にない、今現在の事実の推量をしている。
「今ごろ、眼前にない場所では、~しているだろう」
と、常に「状況をイメージ」することが大事。上智の『和泉式部日記』で出してましたよ。

---------------------------------------------------------------------★
【添削担当者(谷村)からのアドバイス】

おつかれさまでした。
いくつできましたか?
部分点なしの完全解答でキビシク採点してくださいね。

★★★★★30点満点
今回の問題、ある意味、古典文法の極北を問いました。
ムムム、お主、なかなかできるな…。
あとは単純に演習量の勝負です。

★★★★27点
惜しい!
けど、やはり、できますね。
「まし」「らむ」など、和歌まわりしっかり!
「古文のツボ」も参照しつつ、演習量ガンガン、上げていきましょう。


★★★24点
あきらかに「穴」あり。
でも、ふさぐのに時間はかからないはず。「古文の基礎」でしっかりポイントおさえましょう。

★★21点
古文はそこそこやった、でも「実戦」というのがわかっていないかな?
「まし」「らむ」はイチバン難しいところ、だからこそ、そこにポイントしぼって復習してみて。優先順位がわかっていれば、最短最速で習得できるじゃない。

★18点
古文が「時間かかって、点落とす」だから、現代文「時間がないから、点かせげない」。
「古文の基礎」「古文のツボ」ひととおりさらってみてくださいね。

無星15点以下
高1・2生なら、「学校文法」卒業して、「実戦文法」にシフトすべし。
受験生なら、覚悟決めて、時間決めて、「古文の基礎」「古文のツボ」やってください。
優先順位がパッとみてわかるように「★」をつけてあります。
★マークの多い順に、パカパカ、片づけて。
この時期、単語や文法などは「勉強」とは言わない、「息抜き」です。
「勉強」は「読解」ね。
過去問やって、模試の復習やって。

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【次回の試験範囲】

参考書
「古文の基礎」「古文のツボ」 http://wsfp.blog71.fc2.com/blog-category-22.html

次回の範囲は「古文の基礎 其の六十一~其の七十」です。

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【あとがき】
こうして「実戦レベル」で考えていくと、「まし」とか「らむ」って、難しいでしょ?
だから、センターや早稲田、上智の問題に決定的にからんできます。
ココで切り抜けることができるなら、「その他大勢」の受験生たちと「点差」を開けることができるじゃない?
しかも、センター、早稲田、上智で「和歌」を出すって、「わかっている」!
和歌で「まし」「らむ」は多用されるって、「みなさんは」すでに、「わかっている」!
だったら、
点差をガッツリあけたいなら、
どうすべきか、「こたえ」は自ずから明らかなのです。
たかが、10分程度の「確認作業」ですよ。

添削担当者(谷村)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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