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【第七回 実戦古典文法小テスト 解答解説】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~★
大学受験実戦古典文法小テスト
めざせ!古文の五つ星!!
【第七回】
★★★★★
第十四号(2010/12/4)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~★
全国にっぽん晴れ!
スカッと晴れ上がった青空みたいに、
実戦文法古典文法、
すっきり仕上げに入りましょう!
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【今回の試験範囲】
参考書
「古文の基礎」「古文のツボ」 http://wsfp.blog71.fc2.com/blog-category-22.html
今回の範囲は「古文の基礎 其の六十一~其の七十」です。
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配信は、毎週、金曜日に「問題」、
翌日の土曜日に「解答」
翌々日の日曜日に「解説」
お送りします。
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【第七回 実戦古典文法小テスト 解答解説】

1.(3点)
次の〈 〉内に補うのに、もっとも適当なものは?
・(光源氏)のぞき給へば、(尼君が)すだれ少しあげて、(仏に)花奉る〈  〉。
イ、らむ
ロ、べし
ハ、なり
ニ、めり
(   )
【解答】
( ニ )
【解説】
・「らむ」は現在推量、眼前にない今現在の推量。(今ごろ~しているだろう)
・「べし」はただの推量、ただし「む」より強い。(~にちがいない)
・「なり」は聴覚に基づく推定。(~ようだ)
・「めり」は視覚に基づく推定。(~ようだ)
眼前の事実なので、「らむ」はおかしい。
「のぞく」とあるので、「見ている」、よって聴覚推定「なり」ではない。
百歩ゆずって、「べし」は「あり」でしょうが、「のぞく」とあるので、「もっとも適当」なのは、視覚推定「めり」です。
・口語訳…光源氏がのぞきなさると、尼君が簾を少し上げて、仏に花を差し上げるようだ。

2.(3点)
次の〈 〉内に補うのに、もっとも適当なものは?
・吉野なる夏実の河の川よどに
鴨ぞ鳴く〈  〉山陰にして
イ、める
ロ、なる
ハ、らむ
ニ、べき
(   )
【解答】
( ロ )
【解説】
「鴨が鳴く」とあるので、「声」がしている、聴覚推定「なり(~ようだ)」
「鳴くなり」「ころも打つなり」の「なり」は聴覚推定にキマリ!
和歌で多用される、慣用的な表現です。中世歌論なんかが出題されたとき、要注意、早稲田大学ですね。
・口語訳…吉野にある夏実川の河のよどみで、鴨が鳴くようだ、山の陰で。
ホラ、「目では見ていない」「声が聞こえている」でしょ?

3.(3点)
次の〈 〉内の口語訳として正しいものは?
・「上こそ。この寺にありし源氏の君こそ〈おはしたなれ〉」
イ、いらっしゃったそうだ。
ロ、いらっしゃっただろう。
ハ、いらっしゃったにちがいない。
ニ、いらっしゃったのだ。
(   )
【解答】
( イ )
【解説】
「おはしたるなれ」、完了「たり」はラ変型活用語、下に伝聞推定「なり」をともなって、連体形「たる」撥音便をおこして無表記になったもの。
紫の上の少女時代、あこがれの光源氏が来訪したと聞きつけて、すっ飛んできた、という文脈。「なり」は伝聞です。
「撥音便+なり」は伝聞推定に決定、文法問題、解釈問題、など、とにかく頻出。
単純な文法問題はチトださい。配点も低い。
長い傍線部、口語訳、「なり」の識別すれば、選択肢は「1/5」→「1/2」というネタになるかな。むしろ、「撥音便+なり」ネタは、解釈問題にからみます。上記はその練習でした。
もう少しシャレオツな問題になると、「和歌の解釈」、「和歌の解説」で問題になり、推定の根拠である「視覚」「聴覚」、その状況説明をつっこむでしょう。

・聴覚推定「なり」…対象を目では見ていないが、声(音)を聞き、それを根拠に「~ようだ」と思っている。

・視覚推定「めり」…対象を目で見て、それを根拠に「~ようだ」と思っている。 

みたいな背景、状況説明問題です。だから、「なり」「めり」「らむ」は、その「機能」を把握していないと、早稲田とか、センター和歌問題とか、対応できないじゃない?
あ、上智大学の平安作っている先生がダイスキなところだよ。和歌の説明の「a/b問題」で、六つ、七つある選択肢の一つに入れてやると、いかにも上智っぽいね。
ひっかけの選択肢は「らむ」とかの背景説明をしている、丸暗記の受験生はイッパツ、ひっかけられる、って算段ですね。

4.(3点)
次の〈 〉内の説明として正しいものは?
・「われのみかく思ふ〈に〉や」
イ、接続助詞
ロ、格助詞
ハ、完了の助動詞
ニ、断定の助動詞
(   )
【解答】
( ニ )
【解説】
・「体言+にや(か)あらむ」=断定の疑問、(~であろうか)
「あらむ」省略して、「に」ってナンダ?
と、お約束の「に」の識別問題でした。

5.(3点)
次の〈 〉内の説明として正しいものは?
・体育館〈に〉て全校集会を行ふ。
イ、接続助詞の一部
ロ、格助詞の一部
ハ、完了の助動詞
ニ、断定の助動詞
(   )
【解答】
( ロ )
【解説】
で、「に」の識別で受験生を悩ませるのが格助詞「に」「にて」でしょ?
格助詞の識別なんかカンタン!
体言+「に」「にて」→動詞
と、動詞にかかっていくのがポイント。
「体育館にて→行ふ」
でしょ?

6.(完全解答 3点)
次の〈 〉内を口語訳せよ。
・出世〈すまじくは〉、転職すべし。
(          )
【解答】
(することができないならば)
【解説】
・未然形+ば=仮定条件(~ならば、)
は、受験生なら常識。
でも、そこでオシマイにしていないかな?

・形容詞、形容詞型活用助動詞の連用形「~く」+係助詞「は」、
・打消し助動詞「ず」の連用形「ず」+係助詞「は」、

も仮定条件です。受験生の盲点、実戦では的確にそこをついてきます。
なぜ、「仮定条件」をうるさく言うかというと、
単独で解釈問題にもなるけれど、仮定条件は他の重要な構文に決定的にかかわるからです。

・仮定条件~まし=反実仮想(~したなら、~しただろうに)
・~だに~仮定条件、~=最小限の条件(せめて~だけでも~ならば、~)

と。
さらに「実戦」のハナシ、しましょうか?
早稲田大学、上智大学、センター古文、「和歌」中心の文脈出す、
「反実仮想」は詠嘆的な表現だから、和歌で多用される、
よって、仮定条件をしっかり訳せないと、反実仮想が取れない、和歌の解釈、解説の問題、すなわち高配点落とす、ということなんだな。
・形容詞型活用助動詞「まじ」連用形「まじく」+係助詞「は」
・「まじ」は可能推量「~できるだろう」
形容詞型活用助動詞「べし」「まじ」「まほし」「たし」は、形容詞あつかい、って感じです。

7.(3点)
次の〈 〉内に補うのに最も適当な語は?時代は平安とする。
・娘を亡くし、父が泣いている。そのあはれな姿を見て「われ〈 〉涙の浮く」
イ、だに
ロ、さへ
ハ、すら
ニ、のみ
(   )
【解答】
( ロ )
【解説】
・「だに」…類推(~でさえ)・最小限の条件(せめて~だけでも)
・「さへ」…添加(~までも)
・「すら」…類推(~でさえ)※漢文の「抑揚形」で用いられる。
・「のみ」…限定(~だけ)
と、これら副助詞は、意味を丸暗記しても、ホント、しょーもないよ。「機能」をおさえるべし。
「Aが~、そればかりでなく、その上さらにBまでもが~」
上記の文脈、「父が泣く、その上さらに、それを見ている私までもが泣けてくる」
でしょ?添加の文脈なの、わかりますか。
これら、文脈のドラマの頂点で多用される表現。高配点の問題に決定的にかかわりますよ。

8.(3点)
次の〈 〉内に補うのに適当な語は?
われだに受かる、〈 〉君の受からざらん事やは。
イ、かつ
ロ、なほ
ハ、さらに
ニ、まして
【解答】
( ニ )
【解説】
・漢文の抑揚形
<程度の軽いもの>スラ、且(か)ツ・猶尚(な)ホ~、況(いはん)ヤ<程度の重いもの>ヲヤ。
・古文の類推構文
<程度の軽いもの>だに~、まして<程度の重いもの>。
訳…<程度の軽いもの>でさえ~まして<程度の重いもの>はなおさらだ。
と、
漢文の抑揚=古文の類推
と、セットにしておさえるのがポイント。
ちなみに、「漢文の累加形(ただに~のみならず)」と「古文の添加構文(さへ)」もセットでおさえるとよいですね。
センター試験受けるならね。

・口語訳…この私でも合格したのだから、まして、君が合格しないことなどあろうか、いや、あるはずがない。

で、類推構文の副詞「まして」の虫食いでした。
「すら」「かつ」も抑揚(類推)で用いられる副詞なのですが、使われる位置がちがうでしょ?<程度の軽いもの>にくっついて「やはり」なんて訳す副詞です。
ひるがえって、「すら」「かつ」でひっかかった人、口語訳丸暗記してるでしょ?
つまり、「機能」をおさえていない。本番でも、きっちりひっかけられますよ。

9.(完全解答 3点)
次の文の後に続く省略内容は?
例 いづれの人と名をだに知らず。
(          )
【解答】
(まして人柄・性格を知らないのはなおさらだ。)
【解説】
「<軽>だに~、まして<重>~。」の類推構文、
程度が重いものなんか言わなくても、自然に「類推」できるでしょ、ということで「まして~」以下が省略されます。
で、その省略内容が問われます。配点、高いよ!

・ある人物について、「知る」「知らず」という点で、「名」は程度が軽い、それでは、人物を「知る」「知らず」という点で程度が重いものは何だろう?
程度が重いもの…人柄、性格、人格

と類推していく。
「だに」直後の内容が比較する内容です。前に<程度の軽いもの>があり、後に<程度の重いもの>がきます。

・<比較対象=軽>だに<比較内容>
   まして<比較対象=重>…省略

とすれば、わかりやすいかな?
「まして」の虫食い、「だに」の虫食い、も出ますが、
なんといっても、「まして~」以下の省略内容、30字程度の記述で出されたら、配点高い、なおかつ、ガッツリ点差ひらきます。合否を分ける問題になっていきますよ。
東京大学など、国立二次記述ですね。

10.(完全解答 3点)
次の〈 〉内を口語訳せよ。
散りぬとも〈香をだに残せ梅の花〉
(          )
【解答】
(せめて香りだけでも残せ。梅の花よ。)
【解説】
・「だに」の最小限の条件
 ~だに~意志・希望。(せめて~だけでも~しよう・したい)
 ~だに~仮定条件、~。(せめて~だけでも~ならば、)
 ~だに~命令。(せめて~だけでも~しろ)
と、カタチが決まっているから、「意志・希望・仮定条件・命令」をともなう、でオシマイ。
記述で口語訳というところ。

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【添削担当者(谷村)からのアドバイス】

おつかれさまでした。
いくつできましたか?
部分点なしの完全解答でキビシク採点してくださいね。

★★★★★30点満点
高配点系の問題、しっかり点数にしています。
難関私大、国立二次、いけますぜ!

★★★★27点
惜しい!
けど、やはり、できますね。
重要構文、もう一回たどりなおして、オシマイ。

★★★24点
あきらかに「穴」あり。
今回のところは、どれもこれも頻出、しっかり復習してください。

★★21点
古文はそこそこやった、でも「実戦」というのがわかっていないかな?
古文で時間かけると、現代文の足もひっぱるよ!現代文で点数かせぎたいなら、古文漢文時間かけずにゲット、のパターンにもっていくこと。

★18点
古文が「時間かかって、点落とす」だから、現代文「時間がないから、点かせげない」。
「古文の基礎」を大急ぎでおさらいしてみてください。

無星15点以下
高1・2生なら、「学校文法」卒業して、「実戦文法」にシフトすべし。
受験生なら、覚悟決めて、時間決めて、「古文の基礎」「古文のツボ」やってください。
優先順位がパッとみてわかるように「★」をつけてあります。
★マークの多い順に、パカパカ、片づけて。
この時期、単語や文法などは「勉強」とは言わない、「息抜き」です。
「勉強」は「読解」ね。
過去問やって、模試の復習やって。

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【次回の試験範囲】

参考書
「古文の基礎」「古文のツボ」 http://wsfp.blog71.fc2.com/blog-category-22.html

次回の範囲は「古文の基礎 其の七十一~其の八十」です。

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【あとがき】
今回の助動詞「なり」「めり」とか、
副助詞「だに」「すら」「さへ」とか、
どれもこれもオイシイねたです。
ここらあたりを「時間かけずに点かせぐ」のか、
「時間かけて点落とす」のか、
ここらあたりが合否を分けていきます。
実は「偏差値」なんていうのは、その結果でしかなく、
「内容」をみると、合否を分ける「点」というの存在します。

コップに水入れて、コインを一枚、一枚入れていく。
一枚入れる、あふれない…
一枚入れる、あふれない…
一枚入れる、コップからどっと水が溢れ出す。
いかにその「ピーク」を越えていくかなんですね。

今回がその「一枚」になるかも、しれない♪

添削担当者(谷村)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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