大学入試の国語・小論文
  に関するワンポイント・アドバイス
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
    ↓   ↓   ↓
人気blogランキングへ
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告
古文のツボ 和歌集中講義 其の二
【入試直前 和歌小テスト 解答解説】
〈和歌ってわかるん♪〉


問一
次の和歌について、どのような現実が読み取れるか、簡潔に説明せよ。

1.わが背子(せこ)と二人見ませばいくばくか
          この降る雪のうれしからまし   (万葉集)
【解答】
私の夫と二人で見ることができない(一人ぼっちで見ている)ので、この降る雪がうれしくもなんともない。

2.思ひつつ寝(ぬ)ればや人の見えつらむ
          夢と知りせば覚めざらましを   (古今集)
【解答】
恋人を思いながら寝たので、恋しいあの人が夢に現われたのだろうか。
これが夢とわかっていたならば、覚めなかっただろうになあ。

3 形見(かたみ)こそ今は敵(あた)なれ
          これなくは忘るるときもあらましものを   (古今集)
【解答】
恋人が残した思い出の品も、今となってはかたき(恨みのたね)だ。
この思い出の品があるので、恋人をわすれることができない。

【解説】
「反実仮想」から「現実」を出す練習。
↓ ↓ ↓
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十二

「実戦」レベルの反実仮想の問題です。「反実仮想」は詠嘆的表現、だから、上掲のように「和歌」で多用される。
歌物語、日記、歌論、いずれ、文脈のピーク、ドラマの頂点、感動の頂点で「和歌」って詠まれますから、どうしても「要約系」の配点高い問題にからんできます。
「反実仮想」の直訳なんて、実際の入試で出るわけがない。
「本文の内容説明」「和歌の大意、和歌の贈答のあらまし」といった、「説明問題」になるはず。
だから、「反実仮想」は必ず「現実」を出すクセをつけておく。
傍線も何も引いていない、和歌をテキトーに読み流して、最後の要約系の問題で、和歌の背景説明とか、選択肢にあったら、「もう一回」本文、たどりなおすのか?ということを聞いております。
「男女の思いどおりにならない仲」で「和歌」を詠む、「反実仮想」で詠嘆、嘆き…
ホラ、「反実仮想」をひっくり返せば、二人がどのような恋をしてきたのか、しているのか、「現実のドラマ」が浮かび上がってくるでしょ?これが高配点の問題になる、ってわかるかな?


問二
次の和歌を口語訳せよ。

1.秋の野に人まつ虫の声すなり
          われかとゆきていざとぶらはむ   (古今集)
【解答】
秋の野で人を「待つ」という松虫の声がするようだ。
私を呼んでいるのか、と、行って、さあ、訪ねてみよう。
【解説】
「なり」の識別
↓ ↓ ↓
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の六十一

文脈に「音」「声」があったら、「聴覚推定(~ようだ)」。「目では見ていないけれど、音、声を聞き、聴覚を根拠に推定している」と、その背景、状況をおさえられるようだといいですね。
上の文脈にしたがえば「人/待つ」と文節を分けたい、下の文脈にしたがえば「松虫の/声」と文節を分けたい、「二重文節を用いた掛詞」の代表選手のような掛詞です。
↓ ↓ ↓
大学入試直前講座 『古文のツボ』 其の一



2.降る雪はかつぞ消ぬらし
          あしひきの山のたぎつ瀬音まさるなり   (古今集)
  ※たぎつ瀬…急流
【解答】
降る雪はすぐに消えてしまうらしい。
山の急流の音がいっそう大きくなるようだから。
【解説】
「あしひきの」は「山」にかかる枕詞、ただのお飾りだから、訳さない。
「まさる」は四段活用、終止形、連体形が同形、
終止形+なり=伝聞・推定
連体形+なり=断定
と、接続から判断できない、けれども「音」とあるから「推定(~ようだ)」にキマリ。やはり、和歌が詠まれている状況、背景をしっかりイメージして。
「家の中にいて川は見えないけれど、ザーザー、急流の音が大きくなっているようだ。ということは、山の方では、降る雪が、降るそばから消えて水になっているらしい」
と、和歌は「五七五七七」、圧倒的に情報量が少ない、だから、その背景を読ませようとするのが難関大学の古文じゃないですか?その時、推定「なり」「めり」というのは、視覚、聴覚、その状況が読み取れるのです。いろいろな意味でオイシイ助動詞なのです。


問三
次の和歌の( )内に適当な枕詞を補え。

1.家にあれば笥(け)に盛る飯(いひ)を
(    )旅にしあれば椎の葉に盛る   (万葉集)
【解答】
草枕

2.(    )光のどけき春の日に
しづ心なく花の散るらむ   (古今集)
【解答】
久方の

3.(    )山鳥の尾のしだり尾の
      ながながし夜を一人かも寝む   (万葉集)
【解答】
あしひきの

4.(    )わが黒髪やかはるらむ
      鏡の影に降れる白雪    (古今集)
【解答】
ぬばたまの

5.(    )神代も聞かず
      竜田川からくれなゐに水くくるとは   (古今集)
【解答】
ちはやぶる
【解説】
「枕詞」は、たくさんありますが、受験レベルでは20っこぐらい、覚えちゃえばおしまい、よってラクチン。
↓ ↓ ↓
大学入試直前講座 『古文のツボ』 其の二

ある語句の「前ふり」をする、ということでは「序詞」も「枕詞」も機能は同じ、さて、両者の違いを明確に言えるかな?あやふやにしておくと、「和歌の修辞系」の問題でイッパツ、ひっかけられますよ。
あるいは、「たらちねの(    )」のように、反対に虫食いにしてもよいでしょうね。
スポンサーサイト
ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
    ↓   ↓   ↓
人気blogランキングへ
【2010/12/10 05:00】 | 古文のツボ 和歌集中講義 | トラックバック(0) | コメント(0)
<<古文のツボ 和歌集中講義 其の三 | ホーム | 人生の「おしたし」 其の三十四>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
現代文と小論文の同時並行演習
最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

月別アーカイブ

よろしくお願いします

参考になった方は応援願います!      ↓   ↓   ↓

人気blogランキングへ

極小論文 (無料)

メールで小論文。 あなたの論述力を手軽に試してみませんか?優秀論文は矯正随時ブログにアップしていきます。                   今月のテーマ 『日本の行方』

名前:
メール:
件名:
本文:

結論の根拠(論証)を明示して、あなたの意見を百字程度で論じてご投稿ください。あなたの論述力を診断してご返事いたします。

ブログ内検索

わからないことがあったら検索してください。

それでもわからない場合は上記メールフォームよりお問い合わせください。

プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

添削担当者からのお願い

受講生以外の方でもご自由に質問・コメントをお寄せください。

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

携帯用 QRコード

携帯電話で読み取ってアクセスしてください。

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。