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大学入試直前講座 『古文のドツボ』 其の一
「かづく」…四段/下二段

ここでいっぷく。「どっちがどっちだっけ」、受験生がよくひっかかる「どっちがどっちシリーズ」も並行してやっていきましょう。古文では四段と下二段で意味が変わる動詞がたくさんあります。その中でも最重要の動詞「かづく」を確認しておきましょう。

 

・かづく(四段 か・き・く・く・け・け)

…かぶる/ほうびをいただく・ほうびの衣をいただいて左  

  の肩にかける

・かづく(下二段 け・け・く・くる・くれ・けよ)

    …かぶせる/ほうびを与える

 

です。ほうびとしてやり取りされるのは衣(きぬ)でした。貴族が身につけるような衣服は贈答品となる高価なものだったのです。さて、実践です。

 

練習問題

・その男、かづけたる衣をかづきてかしこまりいけり。

問一、傍線部「かづく」の意味をそれぞれ言いなさい。

問二、傍線部「に」の文法的説明として正しいものを次の中から選びなさい。

       1、断定の助動詞  2、完了の助動詞  3、格助詞  4、動詞の活用語尾

 

後にまた述べますが、「かづく」というのは「説話」「歌物語」「歌論」などの和歌を中心とした文脈で頻出します。

文脈…疑いをかけられる・失敗をとがめられる→「歌を詠め、そうすれば許してやる」→和歌(1.すぐに詠む2.その場の状況、与えられた題を巧みに歌に詠みこむ)→ほうび(「かづく」四段・下二段)

といった文脈です。どうです、どこかで読んだことがある気がしませんか?それぐらい頻出する文脈だということです。「かづく」は単純に口語訳をきいてもよし、「誰が誰に」人物関係をきいてもよし、早稲田ぐらいになると虫食い問題、「適当に活用させて補え」もありですね。ちなみに、人物関係が問われた場合、相対的に身分が高い人が「かづく(下二段)」、低い人が「かづく(四段)」になります。


解答…問一、「ほうびを与える」「ほうびをいただく」   問二、4

解説…問一、「かづけたる」は完了「たり」に接続し連用形、よって下二段。「かづきて」は接続助詞「て」に接続し連用形、よって四段。結局は助動詞や助詞の接続の問題になっていきます。

     問二、はオマケ。「にき・にけり・にけむ」の「に」は完了の助動詞「ぬ」連用形に決まり、と丸暗記しているキミ!『古文のドツボ』はそこにひそんでいます。早稲田でいかにもつっこみそうなところですね。これが完了の助動詞なら「居・率にけり」=ワ行上一段「居・率(ゐ)る」連用形+完了助動詞「ぬ」連用形+過去助動詞「けり」、つまり、かなで書くと「にけり」になります。正解は「往(去)にけり」=ナ変動詞「往(い)ぬ」連用形+過去助動詞「けり」、かなで書くと「いにけり」。古文の難しさは、実は「かな」の難しさであることを肝に銘じましょう。常に漢字をイメージして読まなくてはいけません。

 

できましたか?なかなか「かづく」が覚えられない人は声を出して動作とともに覚えましょう。「かづかず、かづきたり、かづく…」四段に活用しながら何かかぶる動作をしてみる、と、ほら、ほうびをいただく動作に似ています。「かずけず・かずけたり・かづく…」と下二段に活用しながら、小さい子供に何かをかぶせる動作をしてみる、と、ほら、ほうびをくれてやる動作に似ています。試験当日、「かづく」が出題され、「どっちだっけ」と困ることがあったら、試験官に怪しまれようがこの動作をやってみましょう。必ず思い出します。
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【2006/12/20 08:02】 | 古文のツボ | トラックバック(2) | コメント(0)
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谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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