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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の十三
「用言の活用」 〈形容詞 2〉

【ク活用とシク活用】

語幹と活用語尾について。用言を活用させたときに、「幹(みき)」のようにどっしり動かない部分を「語幹」、活用にともない形をかえていく部分を語のシッポ、「活用語尾」といいます。

「良し」を活用させてみると、

 

(よ)く     (よ)く     (よ)

(よ)から   (よ)かり     ○

 

と、語幹「よ」、活用語尾「く」「から」「く」「かり」「し」と、語幹と語尾を分けることができます。同じノリで「うつくし」を活用させてみると、

 

(うつくし)く     (うつくし)く     (うつくし)

(うつくし)から   (うつくし)かり     ○

 

と、語幹「うつくし」、活用語尾「く」「から」「く」「かり」「活用語尾なし!(活用語である以上ありえない)」と明確に語幹と活用語尾を分けることができません。そこで、「よし」のような活用を「ク活用」、「うつくし」のような活用を「シク活用」といって区別しています。似ているけれども、終止形が決定的に違うんですね。

まあ、さほど重要というわけではないのですが、一応、活用が違うということだけはアタマのスミに置いておきましょう。形容詞の活用は「ク活用」をしっかりおさえ、「シク活用」は、それに「し」をくっつけるだけです。ただし、終止形だけは特殊、それでいいでしょう。「ク活用」「シク活用」の見分け方は、「は(係助詞)」「て(接続助詞)」にくっつけて「く」でくっつくのは「ク活用」、「しく」でくっつくのは「シク活用」といったところです。

語幹について、ク活用は上記、「良し」の「よ」を語幹としますが、文法説明上、シク活用については上記、「うつくし」の「うつくし」を語幹としていきます。シク活用については終止形と語幹が同じ形、として解説していきます。べつに重要でもなんでもないのですが、重要構文を解説するにあたり、約束事として最初に決めておきましょう。
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【2007/04/18 03:01】 | 古文の基礎 1-20 | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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