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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の二十一
「係り結び 3」

「係り結び」とはいうものの、きちんと結ばないではないか!という場合もあります。

 

 

★【結びの流れ】

係助詞「ぞ」「なむ」「こそ」の結びとなるはずの語が、接続助詞(「て」「ば」「ども」等)を伴った場合、接続助詞の接続にしたがい、係助詞の結びが流れてしまう場合があります。この場合、「連体形(已然形)で結べ!」という係助詞の約束は関係なくなってしまいます。


   ・花こそ咲きけれ。さるに人は来ず。

       ↓

  ・花こそ咲きける、人は来ず。(花が咲いたのに、人は来ない。)

  

「けり(過去の助動詞)」は、接続助詞「に」が連体形接続であるため「ける(連体形)」となり、係助詞「こそ」の「已然形で結べ!」という制約はなくなってしまいます。チラッとしか見ていませんが、今年の入試、早稲田大学政経学部で出題していたんじゃないですか?ん~、シブイ!

 

 

★★★【「こそ~已然形」の強調逆接構文】

「こそ~已然形。」の形で文が終われば単なる強調ですが、「こそ~已然形、~」の形で下の文に続いていくと逆接(~が、~ものの、~のに、~けれど、)していきます。


   ・中垣こそあれ、一つ家のようなれば、(中垣はあるものの、一軒の家のようなものなので、)

 

傍線部訳の選択肢問題、傍線部にこの表現があったなら、選択肢はまっ先に逆接で洗ってみてください。だいたい二者択一にしぼれるでしょう。

ちなみに逆接で洗っていったら、それだけで正解が出てくるという問題を上智大学でも早稲田大学でも出題しています。意外でしょ?しかし、ほとんどの受験生がこのような使い方をしていません。トホホ…。

和歌の場合、句読点は打たないので

「こそ~已然形。(句切れ)」…ただの強調

なのか

「こそ~已然形、~」…下に続いて逆接

なのか自分で判断しなければいけません。前後があいいれない、矛盾する関係だったら逆接で解釈し、そうでもなければただの強調、訳す必要はありません。どうです、ムズカシイでしょ?以前、『古文のツボ』でもさんざん述べましたが、受験生、最後の最後は「和歌の勝負」、と今から肝に銘じておきましょう。詳細は和歌の項で述べましょう。

 
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【2007/04/28 13:55】 | 古文の基礎 21-40 | トラックバック(1) | コメント(0)
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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の七十七
「和歌に関する重要表現」 〈難関大学を目指す人のために!〉受験生、最後の最後は和歌の勝負!センター試験がほぼ毎年出題していますから、国立大学受験者はもちろんのこと、早稲田、上智をはじめとする難関大学を受験する
【2007/06/23 21:45】 | 添削担当者のブログ
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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