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大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の七十
「助詞」 〈副助詞「だに」「すら」「さへ」 2〉

類推の構文は理解できましたか?

類推構文は「~さえ」と機械的に訳を覚えても使いものになりません。構文の機能そのものが問われます。文脈でどういう働きをするのか、おさえておかないと、そもそも設問の指示が読みとれない、ということになってしまいます。

たとえば、「傍線部の下に省略されている内容は何か」と指示、傍線部に「だに」とあって「まして」以下の類推内容(程度の重いもの)を答えさせる問題なのに、一所懸命「省略」されている内容を探していたりして…。

それに対して、「最小限の条件」は機械的に意味をおさえるだけです。

 

【副助詞「だに」…最小限の条件】★★★★★

 

最小限の条件の構文 


(最小限のもの)だに

  意志せめて《最小限のもの》だけでも~しよう

  希望(          ~したい・してほしい

  仮定条件(              ~ならば

  命令(                  ~しろ

※「だに」の下にこれら「意志・希望・仮定条件・命令」といった表現がなかったら類推と考える。

 

例 物をだにきこえ。御声だに給へ

せめてお話だけでも申しあげようせめてお声だけでもお出しください。)

※「む」は意志、「給へ」は「給ふ」の命令形。

 

例 今はとて忘るる草の種をだに人の心にまかせずもがな

せめて、もうこれまでと、私を忘れる草の種だけは、恋しいあの人の心にまかせたくないものだ。)

※「もがな」は希望の終助詞。

【仮定条件】→後述(すぐやります)

 

例 この願ひだに成就しなば、悲しむべきにあらず。

せめてこの願いだけでも成就したなら、悲しむべきではない。)

※完了の助動詞「ぬ」未然形「な」+「ば」=仮定条件。


 

例 散りぬとも香をだに残せ梅の花

(散ってしまうとしても、せめて香りだけでも残せ。梅の花よ。)

※「残せ」は「残す」の命令形。

 

以上、機械的に訳せればOK。「意志」「希望」「仮定条件」「命令」をそれぞれきちんと取れるようにしておくことがポイントです。
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【2007/06/16 12:58】 | 古文の基礎 61-80 | トラックバック(0) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の六十九
「助詞」 〈副助詞「だに」「すら」「さへ」 1〉

ほんとうに最後の一山、副助詞です。

副助詞は「だに」「すら」「さへ」をしっかりおさえればOKです。どれもこれもよく出るし、出ると配点が高い、オイシイところです。

 

【副助詞「だに」「すら」…類推】★★★★★

類推の構文

<程度の軽いもの>だにすら)~、まして<程度の重いもの>~。

=<程度の軽いもの>でさえ~、

ましてや<程度の重いもの>はなおさらだ

 

※「まして」以下はよく省略されます。省略されても「程度の重いもの」を自然に類推できるので「類推」です。類推の構文をとるときは、「だに(すら)」の下の「~」という点で「程度の軽いもの」はなんなのか、「程度の重いもの」はなんなのか、確認するのがミソです。

類推の副助詞は「すら」(上代)→「だに」(平安)→「さへ」(中世)と時代によって使われる副助詞が変わっていきます。だからメンドクサイ。現在、われわれが古文の類推表現や漢文の抑揚表現を「~さえ」と訳しているのは中世のなごりなんですね。

出題パターンは、

1 単純な口語訳。

2 「だに」とあって、「まして」虫食い、あるいはその反対、「まして」があって「だに」虫食い。

3 「まして」以下の省略、その類推内容を答えさせる。

と、多様に問題を作れます。だから、出るんですね。

特にも、類推というのは一種の強調表現ですから、文脈のクライマックス、本文のおしまいの方、いちばんオイシイところで用いられたりします。出題者としては、どうしても問題にしたいところなんです。特にも上記の「3」、配点が高いですよ。ということは点差をつけるチャンス!

 

例 いづれの人と名をだに知らず。

(どこの人か名前さえ知らない。)

※人物を知らないという点で「名」はまだ表面的で程度の軽いもの。人物を知らないという点で程度が重いのは性格や人柄でしょう。以下に程度の重いもの、

まして人柄を知らないのはなおさらだ

という内容が類推できます。

 

例 聖(ひじり)などすら前(さき)の世のこと夢に見るはいと難(かた)かんなるを、

(聖などでさえ前世のことを夢に見るのはたいそう難しいそうだが、)

※「聖」は、徳の高い僧侶です。さんざん仏道修行をした「聖」は仏道のプロ、いかにも前世の事を夢に見ることができそうな人ですね。

前世の事を夢に見るのが難しいという点に関しては、「聖」は程度が軽いもの(あまり難しくない人)といえますね。前世など夢に見ることができない点で程度が重いのは、修行などしていない一般の人間。以下に程度の重いもの、

まして普通の人が前世を夢に見るのが難しいのはなおさらだ

という内容が類推できます。

 

以上、「まして」以下の類推内容、立教大学がよく出していますが、まあ、どこでも出すでしょう。早稲田大学ならもう一ヒネリ入ってきそうです。

いずれ高配点の問題になるので、100%ゲットできるように訓練をつみましょう。普段、いろいろな文脈の中で、「だに(すら)」があったら、程度の軽いもの?重いもの?と確認するクセをつけましょう。

ちなみに、漢文でいえば、


抑揚形…AB、

スラ且(か)ツB、況(いはん)ヤヲヤ

(AでさえBなのだから、ましてCにおいてはなおさらだ


が同じ構文です。「B」という点で程度の軽いのが「A」、程度の重いのが「C」、同じでしょ?程度の軽いものでいったん「抑(おさ)え」ておいて、程度の重いものを「揚(あ)げ」ていくから「抑揚」なんですね。名前はちがっても構文はまったく同じです。

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【2007/06/15 14:14】 | 古文の基礎 61-80 | トラックバック(1) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の六十八
「助詞」 〈「未然形+ば」以外の仮定条件〉

「未然形+ば(接続助詞)」で仮定条件。それにちなんで、仮定条件をまとめておきましょう。仮定条件は反実仮想「まし」や最小限の条件「だに」など、いろいろな重要な構文にからみますから、どんな形でも仮定条件(~ならば)を取れるようにしておかなくてはいけません。

また、仮定条件単独でも、びっくりするぐらい問題になっています。五者択一、仮定条件を訳しているのは二つ、あとは文脈から正解肢を選ぶというパターンです。選択肢を消す小ネタとして使えるようにしておきましょう。

 

【仮定条件】★★★


1 活用語の未然形+「(接続助詞)」

=仮定条件(~ならば・~としたら


2 形容詞、形容詞型活用の助動詞(べし・まじ・まほし・たし)

 の本活用連用形(無く・べく・まほしく・たく)+「(係助詞)」

=  〃  (    〃     )


3 打消の助動詞「ず」連用形「+「(係助詞)」

=  〃  (    〃     )

 

※形容詞、形容詞型活用の本活用未然形、「無く」「べく」「まじく」「まほしく」「たく」、打消「ず」の未然形「ず」を認めるか認めないかというのは、この仮定条件の説明の仕方によります。

・未然形+「は(接続助詞「ば」のにごらないかたち)=仮定条件

と説明している辞書、参考書もあります。私は「連用形+係助詞」で説明していきますが、みなさんが悩む必要はありませんよ。とにかく仮定条件が訳せればそれでOKです。

 

例1 狂人のまねとて大路を走らば、すなはち狂人なり。

(狂人の真似だといって大通りを走ったならば、とりもなおさず狂人である)

※「未然形+ば(接続助詞)」と、スタンダードな仮定条件。

 

例2 鴬(うぐいす)の谷より出づる声なくは春来ることを誰か知らまし

(うぐいすが谷から出てきて鳴く声がなかったら、春がくることを誰がわかるだろうか、いや誰もわからないだろうに)

※形容詞「無し」本活用連用形「無く」+「は(係助詞)」で仮定条件。何だろうが仮定条件をともなった「まし」は反実仮想でしたね。反実仮想が、さらに反語になっているのでちょっとややこしい。

【反実仮想】→大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の五十三


例2 ゆく蛍(ほたる)雲の上まで往ぬべくは秋風吹くと雁(かり)に告げこせ

(行く蛍よ、雲の上まで飛んで行くことができるなら、こちらでは秋風が吹いていると雁に告げてくれ。)

※形容詞型活用の助動詞「べし」本活用連用形「べく」+「は(係助詞)」で仮定条件。「べし」は、ここでは可能。「こせ」は上代のあつらえ(~してほしい)の表現。

 

例2 屋島へ帰りたくは、三種の神器(じんぎ)を都へ返し入れ奉れ。

(屋島へ帰りたいなら、三種の神器を都へお返し申しあげろ。)

※形容詞型活用の助動詞「たし」本活用連用形「たく」+「は(係助詞)」で仮定条件。

 

例2 かやすき程こそ、すかまほしくは、いとよくすきぬべき世に侍りけれ。

(気軽な身分の者は、浮気がしたいなら、いくらでも浮気ができるにちがいない世なのでございました。)

※形容詞型活用の助動詞「まほし」本活用連用形「まほしく」+「は(係助詞)」で仮定条件。

 

例3 女あるじにかはらけ取らせよ。さらずは飲まじ。

(女主人に杯を与えて酒を飲ませなさい。そうでなかったら私も飲むまい。)

※助動詞「ず」連用形「ず」+「は(係助詞)」で仮定条件。

 

以上、特に「2」と「3」は、選択肢を消すネタでよく使えますよ。
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【2007/06/14 19:19】 | 古文の基礎 61-80 | トラックバック(1) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の六十七
「助詞」 〈主な接続助詞〉

前後の接続関係をあらわす助詞です。主なものは次のとおり。

 

未然形=順接仮定条件

  …もし~ならば、


已然形=順接確定条件(原因理由)

  …~ので、


・終止形(形容詞・連用形)+とも=逆接仮定条件

  …たとえ~としても、


・已然形+ど・ども=順接確定条件

  …~けれど、

 

どうでもよいとは思うのですが、文法用語の解説しておきましょう。大事なわけではありません、悩むだけ時間のムダだからです。

「順接」の「順」は訓読みすれば「順(したが)う」、前の内容に「したがえ」ば、自然とのちの内容が導き出されるので「順接」です。

「逆接」は、前の内容と後の内容があいいれない、文字通り「逆」の関係になります。

「仮定」は、動作がまだ動作はおこなわれていない、「仮定」された状態にあります。

「確定」は、動作はもうおこなわれている、「確定」された状態にあります。

 

例 もし早く行ったならば、彼に会えるよ。

※わざわざ早く行くのだから、会えて当然(順接)、「行く」動作はまだおこなわれていません(仮定)。

例 早く行ったので、彼に会えたよ。

※わざわざ早く行くのだから、会えて当然(順接)、「行く」動作はもうおこなわれています(確定)。

例 たとえ早く行ったとしても、彼には会えないよ。

※わざわざ早く行く、それなのに会えないのはおかしい、あいいれない関係(逆接)、「行く」動作はまだおこなわれていません(仮定)。

例 早く行ったけれど、彼には会えなかったよ。

※わざわざ早く行く、それなのに会えないのはおかしい、あいいれない関係(逆接)、「行く」動作はもうおこなわれています(確定)。

 

訳すことができればそれでよいのですが、あまりに生徒に質問されるところなので解説しました。「こんな感じ」というのがわかればそれでOK。

ちなみに、現代文において、「逆接」は最重要ですので、「~としても」が逆接なのは、知っておいてソンはありませんよ。
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【2007/06/13 10:38】 | 古文の基礎 61-80 | トラックバック(1) | コメント(0)
大学入試 基礎講座 『古文の基礎』 其の六十六
「助詞」 〈同格の格助詞「の」〉

無事、助動詞の山を越してきましたか?

助動詞を終えて、いよいよ助詞に入っていきます。夏前に文法を仕上げましょう。

このブログの編集方針は「どうでもいいヤツは後まわし、出るヤツを徹底的に!」でしたね。助詞もその方針にしたがってやっていきます。助詞なんて、重箱のスミをほじくりだしたらキリがないんだから、格助詞については、とにかく同格「の」をおさえてしまう。それでおしまいです。

 

【同格の格助詞「の」】★★★

 

~名詞++~連体形、~ =同格「

 

連体形の下に「の」の直前の名詞を補うと、「~名詞=~連体形(名詞)」と、前後が同じ名詞を表現します。主格や目的格など、下の文脈に前後の名詞が同じ格となって続いていくので同格といいます。「の」は「で」と訳します。

 

例 白き鳥嘴(はし)と脚と赤き、~遊びつつ魚(いを)を食ふ。

(白い鳥くちばしと脚とが赤い鳥が遊びながら魚を食べている。)

※形容詞「赤し」本活用連体形「赤き」の下に「の」の直前の名詞「鳥」を補うと「白き鳥=嘴と脚と赤き(鳥)」と前後は同じ「鳥」を表現します。下の文脈に同じ主格となって続いていくでしょ?

「白い鳥遊びながら魚を食べている」

「くちばしと脚とが赤い鳥遊びながら魚を食べている」

ね、だから「同格」なんです。何も主格にかぎらず、同じ格になるから「同格」。

 

その他も見ておきましょうか。

例 私名前。あなた本。

いわゆる普通の「の」、訳して「の」は連体格(連体修飾格)。

例 これ誰(もの)?それ私(もの)。

「~の名詞」と訳せる、あるいは何か名詞が省略されているのは隼体格。体言に準じた使い方をしているんですね。日常生活でよく使っています。

例 バラくちびる。

訳して「~のような」と訳せるのは比喩です。やっぱり普通に使っています。

 

以上、問われるのは同格でしょうが、×の選択肢にひっかからないために、その他おおぜいも一応見ておきましたよ。

格助詞「が」は、「の」と同じと考えてください。「が」にも同格はありますが、おそらく同格「が」は出ないでしょう。きっと正解がもめることになりますから…。早稲田大学がたま~にシブイところをつっこんできますが、まあ、キリないですからね。
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【2007/06/12 14:30】 | 古文の基礎 61-80 | トラックバック(0) | コメント(2)
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プロフィール

谷村 長敬(たにむら ちょうけい)

Author:谷村 長敬(たにむら ちょうけい)
1965年生まれ。立教大学大学院修士課程修了。在学中、赤坂憲雄先生に師事。院生による共著に『「注文の多い料理店」考』。お茶の水ゼミナールで国語全般担当。テキスト(現代文・古文)、小テスト(年間3000点分)の作成にたずさわる。2006年、「ワークショップ フットプリンツ」創業。現代文と小論文を並行して演習する講座をはじめる。趣味はスキー。

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