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実戦漢文小テスト めざせ!漢文 五つ星!! ★★★★★ 第二十二号(2010/12/17) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~★ フットプリンツの漢文小テストはじめます。 配信が大幅に遅れまして、 まことに申し訳ありません。 センター直前、外回りの旅に出ておりました。 ゴミンナサイ┏○゛ペコ さて、直前に確認確認! ---------------------------------------------------------------------★ 【今回の試験範囲】 参考書 今回の範囲は「漢文のツボ 全範囲」です。 /////////////////////////////////////////////////////////////////////// 一時間後、解説、配信いたします。 /////////////////////////////////////////////////////////////////////// ---------------------------------------------------------------------★ 【実戦漢文小テスト 解答解説】 【解説】 センター試験、現代文、古文、漢文すべてにわたって言えることは、「複数の項」が立つということです。 「多項」の読解、というのがセンター国語のキーワード。 ・評論…単純な二項対立がキライ。三項以上、もしくは、「西欧⇔日本」の二項対立、キーワードも「個人⇔社会」といった二項対立、計四項、とかね。 ・古文…「男と女」が登場して、単純な歌物語、「聖(ひじり)と悪人」が登場して、単純な仏教説話、とかの話型がキライ。「男と女」で展開する場合、三角関係になったり、「別の男と女」の四人で展開したり、あるいは、時間や場所が移動して、役職名や身分が変わるなど。これらのメインキャラの脇役で「乳母(めのと)(育ての母親)」「乳母子(めのとご)(姫君、若君の側近)」がサブキャラとして展開していきます。 ・漢文…このなかにあって、漢文は単純なストーリーが多いですが、役職が「A→B→C」といった出世話、「自然は川が流れて、命が育つ=人間も血液が流れて命が保たれる」といった類推関係、比喩で「多項」になっていきます。 なぜ「多項」かというと、選択肢を五つ作らなくてはならないからなんですね。 【問一】 白文の問題、返り点つき、送り仮名なし。「与」に返り点がついていない、動詞の上にある、さて、なんて読む? 【解答】 (ともに) 【解説】 「与」は典型的な「多義字(たくさん意味をもった字)」です。 明日、出ないかな? ・返り点なし、動詞の上だったら、副詞「ともに」。ちなみに副詞は修飾語だから、ゼッタイ返り点はつきません。 ・返り点がついて、動詞だったら、「授与動詞」。「A与BC」で「A(主語)B(補語)にC(目的語)を与ふ。」です。ちなみに、「補語」「目的語」は名詞(句)がきますから、構文さえ知っていれば読めます。だいたい、バツの選択肢のひっかけになるかな。たまに、私大など、白文読みだしますが。 ・返読文字。「与」を「と」って読むときは、必ず返るよ。返らないで「と」と読んでる選択肢はすべてバツ、イッパツ、ひっかけ見破れるね。 ↓ ↓ ↓ 漢文のツボ 其の九 【問二】 白文の問題、返り点つき、送り仮名なし。「与」に返り点がついている、「A与(返り点)B」の形で、「A」「B」並列関係、さて、なんて読む? 【解答】 (AとBと) 【解説】 上述のとおり。 【問三】 白文の問題、返り点つき、送り仮名なし。「且」に返り点がついている、「A且(返り点)B」の形、「A=名詞」「B=動詞」、さて、なんて読む? 【解答】 (A(主語)且(まさ)にB(せ)んとす。) 【解説】 副詞「且(か)つ」と二マタをかける。「且」を再読文字で読むときには、「且=将」で「まさに~んとす」です。白文になるとけっこう難しいよ。「将」きいてもしょうがない。誰でもできるからね。私大、国立二次で記述、「んと」わすれがちだよ。「再読文字」って、古文で言えば「呼応の副詞」、一回目「副詞」、二回目「助動詞」で読んでいるのです。だから、「んとす」で、古文の助動詞「むず」のはたらきしているんだね。 【問四】 白文の問題、返り点なし、送り仮名なし。「使」がある。「A使BC」の形で、「A=人物」「B=人物」「C=動詞」、さて、なんて読む? 【解答】 (A(主語)B(人物)をしてC(せ)しむ。) 【解説】 今年もセンター、出さないかな? 笑っちゃうぐらいバレバレなんだけど、「使役」は白文読みの王様。直後に「使役対象(こき使う対象)」がくる、だいたい人物だね。その後に動詞がくる。かなり特殊な返り方をするから、むしろわかりやすい。 「主語+使+人物+動詞」=主語、人物をして動詞未然形しむ。 使役の助字は「使・令・教・遣」、「しれいきょうけん」って覚える。でも、出るのは「使」でしょ。で、選択肢の中に「使者が~」ってあるのが、笑うところだよ。 【問五】 置き字(前置詞)「於」、直前に「形容詞」「形容動詞」があったら、なんの構文? 【解答】 (比較) 【解説】 「於・于・乎(オ・ウ・コ)」の置き字の三用法はくれぐれもしっかり!「其の九」見ておいて。受験生の盲点。白文読みになると、大活躍します。 ・「主語+動詞+於于乎+名詞」=主語、補語に動詞す。 ・「A形容詞・形容動詞+於于乎+B」=AはBより(も)形容詞・形容動詞 ・「A+他動詞+於于乎+B」=A、Bに他動詞(せ)らる。 と、大丈夫かね? 【問六】 白文の問題、返り点なし、送り仮名なし。「A不若B」読めるかな? 【解答】 (AはBに若(し)かず。) 【解説】 「若」「如」はイチバンでる「多義字」です。センター大好き!ですが、出たらあまりにバレバレなような…それぐらい、出る!「其の九」の二マタ文字、試験直前に見ておいて。出る可能性は、あまりに高いが。 ・「無・不+若・如」と否定詞があったら、比較。 ・返読文字、返り点がついていたら「若如(ごと)し」の比況形くさい。 ・アタマにある、動詞の上にある、「若如~主語述語、主語述語」と句が割れていたら、仮定形、仮定の副詞で「若如(も)し~已然形・未然形+バ、(則ち)~」と、「レバ則」なんかあったら、バレバレ。「則」は仮定条件、確定条件とわず、「条件と帰結」をつなぐからね。 【問七】 読みの問題。「奈何」なんて読む? 【解答】 (いかん(せん)) 【解説】 「いかん」は読めるようにね。 ただ、疑問詞の読みは、あまり悩まない。「5W1H」何が疑問の対象になっているかは、文脈見ればある程度わかるからね。 ・人物を問う→「たれか」 ・場所を問う→「いづくにか」 とかね。 むしろ、文脈考えて、「反語」で問われたとき、しっかり選択肢選べるようにね。 【問八】 本文の後半で白文、返り点なし、送り仮名なし。文脈上、答えがわかりきっていて「安A」とある、さて、なんて読む? 【解答】 (安(いづく)んぞA(せ)ん(や)。) 【解説】 疑問…疑問詞~連体形。 反語…疑問詞~ん。~んや。 でいいんじゃない。 で、問われるのは「反語」でしょう?なぜなら古文漢文現代文、「反語」は強調表現、漢文なら、「事件→教訓」と展開して、おしまいのほうで傍線、問5になる、って位置づけ。「反語」もしっかりゲット、よって問6要約系高配点もウマウマいただく、って寸法ですぜ。漢文の話型、「其の九」見ておいてください。 【問九】 白文の問題、返り点なし、送り仮名なし。「為A所B」、訳せるかな? 【解答】 (AにBされる。) 【解説】 受身がでるなら、コレだろうね。「Aの為にB(せ)らる」で「AにBされる」って、フツーに受身だからね。シンプルだけど、白文になると受験生、できないモンだよ。ましてや、「為~~~所~~~。」と距離が開くと、とくにできない。要注意! 【問十】 漢詩の問題。七言律詩「一~八句」のうち、句末で押韻している句は?対句になっている句はどれとどれ? 【解答】 (一、二、四、六、八句末) (三、四句と五、六句) 【解説】 ・一句が五字なら「五言」、七字なら「七言」。 ・四句構成なら「絶句」、八句構成なら「律詩」。 ・押韻…偶数句末。ただし、「七言だけは一句目も踏む」。 ・対句…律詩の三四句、五六句が対になる。 で、七言律詩、四、または六句末虫食い、押韻から二者択一にしぼれる、対句で正解、というのがお約束です。 ---------------------------------------------------------------------★ おつかれさまでした。 配信が遅れて、ほんとうに申し訳ありません。 が、漢文、たったコレだけよ。 で、「50/200点」かせげるんだから、メチャメチャ、コスト(時間)パフォーマンス高いんだ。 予想するまでもないけど、あした、 ・使役 ・反語 出るだろうね。 古文はやっぱり和歌でるだろうね。「和歌は二つでワンセット」、贈答歌二つを指示して、「解説として正しいもの選べ」ってな感じで、出すだろうね。 と、ボチボチ、センター古文、和歌の修辞出してもいいころだけどね。「掛詞」「序詞」「枕詞」「縁語」大丈夫かい?もし不安なら、古文のツボ見ておいてください。 ↓ ↓ ↓ 大学入試直前講座『古文のツボ』 〈目次〉 それでは、朗報、お待ちしております。 ガンバレ~! 添削担当者(谷村) 追伸 そだそだ! センター国語は「多項」の問題。 だから、漢文読解、「人称」に注意せねばだよ! 【人称】 ・寡人(かじん)…諸侯のへりくだり一人称。 ・臣(しん)…臣下の一人称。 ・妾(しょう・わらは)…女性のへりくだり一人称。 ・朕(ちん)…王様の一人称。 ・卿(けい)…敬意をこめた二人称。 ダイジョビ? /////////////////////////////////////////////////////////////////////// メールマガジン「大学受験実戦古典文法小テスト」 ★発行責任者:フットプリンツ 添削担当者(谷村) ★公式サイト:http://www.foot-prints.jp/ ★公式ブログ:http://wsfp.blog71.fc2.com/ ★問い合わせ:foot-prints@vesta.ocn.ne.jp ★登録・解除:http://www.mag2.com/m/0001200350.html /////////////////////////////////////////////////////////////////////// ご参考になりましたら、応援ポチッとよろしくお願いします!!
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